ジェイズ・バー
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ジェイズ・バー(英語:J's Bar)とは、村上春樹の三部作と呼ばれる小説『風の歌を聴け』(デビュー作)、『1973年のピンボール』、『羊をめぐる冒険』に登場するバー。
概要
[編集]中国人バーテンダーのジェイが経営する。1954年にジェイが米軍基地の仕事をやめ、その近くに小さなバーを開いたのが始まりである。三部作の三作目である『羊をめぐる冒険』では、「僕」がジェイに多額の小切手を渡し移転の際の借金をジェイに返させることで店の名目上の共同経営者に「僕」と「鼠」を加えてくれないかと頼み、ジェイの了承をもらうシーンがある。
3つの作品における主人公である「僕」は、18歳の頃より、この店で25メートルプール一杯を満たすほどの量のビールを飲み、店の床いっぱいに5センチの厚さに殻を撒き散らすほどのピーナッツを食べたと述懐している。また、重要登場人物である鼠と出会ったのもこの店である。
「僕」が店に通うようになってから一度道路拡張のために移転した経緯がある。『1973年のピンボール』では「鼠」を虜にしたピンボール機である「スペースシップ」を保有している。