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チェルニーヒウの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェルニーヒウの戦い
ロシアのウクライナ侵攻
2022年2月24日 – 4月4日
場所ウクライナの旗 ウクライナ
チェルニーヒウ州チェルニーヒウ
結果 ウクライナの勝利 (第一段階)ロシア軍の包囲を破る
ウクライナの勝利 (第二段階)ロシア軍の撤退
衝突した勢力
ロシアの旗 ロシア ウクライナの旗 ウクライナ
部隊

ロシア陸軍

ロシア空挺軍

GRU

ウクライナ陸軍

ウクライナ領土防衛隊

右派セクター

被害者数
30以上の戦車[11] 不明

チェルニーヒウの戦い(チェルニーヒウのたたかい)は、2022年ロシアのウクライナ侵攻の際にチェルニーヒウ州チェルニーヒウで始まった継続的な包囲戦である。

戦闘経過

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2月

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2022年2月24日午前3時27分に、ロシアの第11独立親衛空中強襲旅団の大尉と伍長が、チェルニーヒウ近郊でウクライナ軍に降伏した[5]。同日、ウクライナは、ロシアの第74独立親衛自動車化狙撃旅団の偵察小隊が降伏したと主張した[4]

午前8時34分に、ウクライナ軍はチェルニーヒウでのロシア軍による攻撃を撃退し、ロシアの装備と文書を押収した[12]。イギリス国防省によると、ロシア軍はチェルニーヒウを占領することができず、代わりに都市を迂回してキエフへの別のルートを選択した[13][14]

午後2時25分(ウクライナ時間)に、ロシア国防省はチェルニーヒウを取り囲み、都市を包囲していると発表した[15]

26日

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ウクライナ軍は、チェルニーヒウ市を占領しようとしたロシア軍部隊を撃破したと主張した。

3月

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ロシア国防省は、3月29日の停戦協議で、「信頼醸成」のために首都キーウと北部チェルニーヒウの周辺で作戦を縮小すると表明した。しかし、ロシア軍はチェルニーヒウに向けて攻撃を行い。食料、水、その他の物資の供給を断たれた住民を避難させるためにチェルニーヒウに送られた人道支援のバス隊に対するロシアの砲撃により、少なくとも1人が死亡、4人が負傷した[16][17]

4月

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4月1日にはロシア軍が撤退を始めた。しかし、チェルニーヒウ州のヴィアチェスラフ・チャウス知事は、完全撤退はしていないとし、砲撃などの可能性はまだあると述べた。また、ロシア軍が去った地区にはウクライナ軍が入ってきているとした[18]

4月4日には、ウクライナ軍がチェルニーヒウを完全に解放し、チェルニーヒウ州を占領していたロシア軍のほとんどをベラルーシ国境まで追い落とした[19]

脚注

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  1. ^ a b Russian Offensive Campaign Assessment, March 8 戦争研究所
  2. ^ Archived copy”. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ26 February 2022閲覧。
  3. ^ [https://24tv.ua/ukrayinski-spetssluzhbi-nazvali-vidpovidalnih-za-voyenni-zlochini_n1935807 Українські спецслужби назвали відповідальних за воєнні злочини на Чернігівщині та Київщині https://24tv.ua/ukrayinski-spetssluzhbi-nazvali-vidpovidalnih-za-voyenni-zlochini_n1935807] 24チャンネル
  4. ^ a b Courtney-Guy, Sam (2022年2月24日). “Russian platoon 'surrenders saying they didn't think they had been sent to kill'” (英語). Metro. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  5. ^ a b Gazeta.ua (2022年2月25日). “"Путін цинічно обдурив" - окупанти продовжують здаватися в полон ЗСУ” (ウクライナ語). Gazeta.ua. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  6. ^ InformNapalm Telegram
  7. ^ Archived copy”. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ26 February 2022閲覧。
  8. ^ Командувач ОК "Північ" Віктор Ніколюк: У російського командування працює принцип Жукова "бабы еще нарожают" Джерело センサー・ネット
  9. ^ Звільнення Чернігівщини через об'єктив кореспондентів Радіо Свобода ラジオ・フリー・ヨーロッパ
  10. ^ Я на війні з 18 років: історія військового Да Вінчі, який брав участь у звільненні Балаклії ヴィクナTV
  11. ^ Lister, Tim (2022年2月25日). “Heavy fighting reported on main route south into Kyiv” (英語). CNN. オリジナルの26 February 2022時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220226020451/https://www.cnn.com/europe/live-news/ukraine-russia-news-02-25-22/h_9daff1daaada78bbde6184df44579aaf 25 February 2022閲覧。 
  12. ^ Війна: ЗСУ "підсмажили" техніку окупантів під Черніговом | Новини на Gazeta.ua”. gazeta.ua (25 February 2022). 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  13. ^ Channon, Max (2022年2月25日). “Ukraine 'halts Russian advance' on city, reports UK MoD” (英語). WalesOnline. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  14. ^ Ukraine crisis: Russia has failed to take any of its major objectives, lost 450 personnel and made 'limited progress', Ministry of Defence says” (英語). Sky News. 25 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  15. ^ Раньше всех. Ну почти.”. t.me. 26 February 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年2月25日閲覧。
  16. ^ ロシア、攻撃をやめず チェルニヒウで「作戦縮小」表明後も”. t.me. 2023年3月1日閲覧。
  17. ^ ロシア軍がチェルノブイリから撤退した一方、他の地域では戦闘が激化”. 2023年3月1日閲覧。
  18. ^ ロシア軍、キーウから後退 近郊では戦闘やまず=ウクライナ高官”. 2023年3月1日閲覧。
  19. ^ ロシア軍がチェルニーヒウ州からも撤退、スームィ州でも撤退の動き”. 2023年3月1日閲覧。