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パーソナルラッシュ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
パーソナルラッシュ
欧字表記 Personal Rush[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2001年3月18日[1]
死没 不明（2016年7月31日転売不明）
抹消日 2006年11月22日（JRA）[2]
2009年2月10日（NAR）[3]
父 ワイルドラッシュ[1]
母 パーソナリー[1]
母の父 Alydar[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Mr.& Mrs.M.L.Wood[1]
馬主 深見富朗
→（有）ジャスティス
→三枝奈緒子
[1]
調教師 山内研二（栗東）
→高橋三郎（大井）
[1]
厩務員 榊原洋一（山内厩舎）[4]
競走成績
生涯成績 27戦7勝[1]
獲得賞金 2億6636万5000円[1]
勝ち鞍
GI ダービーグランプリ 2004年
GII ダイオライト記念 2005年
GIII エルムステークス 2004年・2005年
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パーソナルラッシュ（Personal Rush、2001年3月18日 - 不明）[1]は日本の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に2004年のダービーグランプリ、2005年のダイオライト記念のほか、エルムステークスを2004年、2005年と2連覇した。

競走馬時代

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[5]、EQUIBASE[6]

2003年9月27日、阪神競馬場での新馬戦でデビューし、1着[7]。続く500万下条件戦5着のあと休養し、2004年3月に2勝目を挙げる。マーガレットステークス16着、端午ステークス11着と2戦連続二桁着順のち、中京競馬場のオープン特別昇竜ステークスで3勝目[8]。ユニコーンステークス3着ののち、エルムステークスで古馬と初めて対戦し、ウインデュエルの追撃を振り切って重賞初制覇とした[9]。続くダービーグランプリも2着トップオブワールドに9馬身差をつけてGI競走を手中にした[10]。このあと、ローンスターパーク競馬場で開催のブリーダーズカップ・クラシックに遠征し、レースでは出遅れ気味も4番手から5番手に押し上げたが伸びず、ゴーストザッパーの6着に終わる[11]。

帰国後は東京大賞典9着、2005年初戦予定の川崎記念は補欠1番手でそのまま出走できず[12]、フェブラリーステークス12着と振るわなかったが、3月のダイオライト記念ではタイムパラドックスを2馬身差退けて重賞3勝目[13]。休養を挟み出走のエルムステークスでは、ハナ差の接戦をものにして連覇達成、重賞4勝目を挙げた[14]。その後は2006年のダイオライト記念とブリーダーズゴールドカップでの2着があったものの勝利がなく、2006年11月22日に中央競馬の登録を抹消[2]。当初は川崎競馬場への移籍が報じられたが[2]、のちに移籍先は大井競馬場・大山一男厩舎と報じられ[15]、12月26日の能力検定試験はは大山一男厩舎所属として臨むも[16]、その後に高橋三郎厩舎に再移籍し、移籍初戦の2007年の川崎記念以降は高橋三郎厩舎所属馬として出走。地方競馬時代も6着以下の成績を重ね、彩の国浦和記念でゲート内膠着により競走を中止し[17]、その後は出走歴なく2009年2月10日に登録を抹消された[3]。

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]、netkeiba.com[18]、地方競馬全国協会[3]およびEQUIBASE[6]の情報および記載法に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭数 枠番 馬番 オッズ（人気） 着順 タイム
（上り3F）		 着差 騎手 斤量
[kg]		 勝ち馬/（2着馬）
2003.09.27 阪神 2歳新馬 ダ1200m（良） 12 6 7 001.30（1人） 01着 01:12.5 (36.5) -0.2 池添謙一 54 （エイシンマルカム）
0000.10.11 京都 2歳500万下 芝1200m（良） 9 8 9 001.90（1人） 05着 01:10.2 (35.0) -0.6 池添謙一 55 コスモキャンドル
2004.03.14 阪神 3歳500万下 ダ1400m（良） 13 8 12 004.10（3人） 01着 01:25.3 (36.7) -0.8 藤田伸二 56 （ファントムマスク）
0000.04.04 阪神 マーガレットS OP 芝1400m（稍） 16 7 13 005.90（3人） 16着 01:23.4 (37.2) -1.4 藤田伸二 56 シゲルドントイケ
0000.05.01 京都 端午S OP ダ1800m（良） 13 5 7 006.20（4人） 11着 01:56.2 (38.8) -2.3 池添謙一 56 アクイレジア
0000.05.23 中京 昇竜S OP ダ1700m（良） 16 6 11 024.50（9人） 01着 01:45.4 (36.7) -0.1 藤田伸二 56 （トップオブワールド）
0000.06.05 東京 ユニコーンS GIII ダ1600m（良） 16 7 13 007.90（4人） 03着 01:36.4 (36.8) -0.4 藤田伸二 56 トップオブワールド
0000.09.04 札幌 エルムS GIII ダ1700m（良） 13 8 13 047.00（6人） 01着 01:43.2 (36.4) -0.2 藤田伸二 53 （ウインデュエル）
0000.09.20 盛岡 ダービーグランプリ GI ダ2000m（良） 14 7 11 000.00（1人） 01着 02:02.8(00.0) -1.4 安藤勝己 56 （トップオブワールド）
0000.10.30 ローンスターパーク ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 13 4 4 06着 （11馬身3/4） L. デットーリ 55 Ghostzapper
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m（重） 14 6 9 000.00（2人） 09着 02:04.9 (37.6) -2.3 安藤勝己 55 アジュディミツオー
2005.02.20 東京 フェブラリーS GI ダ1600m（不） 15 3 5 018.80（7人） 12着 01:36.6 (36.9) -1.9 藤田伸二 57 メイショウボーラー
0000.03.16 船橋 ダイオライト記念 GII ダ2400m（良） 11 8 10 000.00（3人） 01着 02:36.4 (36.6) -0.4 安藤勝己 55 （タイムパラドックス）
0000.09.03 札幌 エルムS GIII ダ1700m（良） 13 5 7 004.80（2人） 01着 01:44.9 (37.3) -0.0 藤田伸二 59 （ジンクライシス）
0000.10.10 盛岡 マイルCS南部杯 GI ダ1600m（良） 14 8 14 000.00（1人） 05着 01:38.6(00.0) -1.9 藤田伸二 57 ユートピア
0000.11.03 名古屋 JBCクラシック GI ダ1900m（良） 12 5 5 000.00（2人） 05着 02:01.6 (37.8) -0.7 藤田伸二 56 タイムパラドックス
0000.11.25 東京 ジャパンCダート GI ダ2100m（良） 16 6 12 018.20（7人） 14着 02:12.2 (40.3) -4.2 藤田伸二 57 カネヒキリ
0000.12.23 名古屋 名古屋グランプリ GII ダ2500m（重） 11 1 1 （開催取り止め） 藤田伸二 58
2006.03.15 船橋 ダイオライト記念 GII ダ2400m（良） 10 8 9 000.00（3人） 02着 02:36.2 (39.6) -1.3 藤田伸二 56 ヴァーミリアン
0000.05.21 中京 東海S GII ダ2300m（良） 13 8 13 013.60（4人） 04着 02:24.3 (38.1) -0.7 池添謙一 59 ハードクリスタル
0000.08.17 旭川 ブリーダーズゴールドC GII ダ2300m（良） 12 8 12 003.40（2人） 02着 02:31.6 (41.3) -0.6 藤田伸二 58 ハードクリスタル
0000.09.18 札幌 エルムS GIII ダ1700m（良） 13 6 9 008.60（4人） 12着 01:44.6 (37.6) -1.6 岩田康誠 59 ヒシアトラス
2007.01.31 川崎 川崎記念 JpnI ダ2100m（良） 13 8 14 049.70（7人） 06着 02:15.2 (40.0) -2.3 山田信大 57 ヴァーミリアン
0000.02.21 大井 金盃 南関G2 ダ2000m（稍） 11 7 8 001.90（1人） 08着 02:08.9 (39.2) -1.6 御神本訓史 59 ボンネビルレコード
0000.03.07 船橋 ダイオライト記念 JpnII ダ2400m（重） 14 7 12 006.20（3人） 07着 02:36.1 (40.1) -2.6 御神本訓史 56 キクノアロー
0000.05.02 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m（稍） 14 4 5 075.30（8人） 08着 01:40.1 (39.0) -2.7 山田信大 57 ブルーコンコルド
0000.10.31 大井 JBCクラシック JpnI ダ2000m（良） 16 4 8 134.00（9人） 14着 02:08.1 (40.1) -3.3 坂井英光 57 ヴァーミリアン
0000.11.21 浦和 彩の国浦和記念 JpnII ダ2000m（良） 11 3 3 036.00（7人） 競走中止 山田信大 58 シーキングザダイヤ

種牡馬時代

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引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬となり[17]、後に大作ステーブルに移動。6年間の供用で血統登録頭数80頭、出走頭数はそのうちの73頭を記録した[19]。2016年7月31日付で転売不明となり[20]、その後の動向はは不明。

主な産駒

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血統表

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パーソナルラッシュの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ニアークティック系
 [§ 2]
父

*ワイルドラッシュ
Wild Rush
1994 鹿毛
父の父
Wild Again
1980 黒鹿毛 		Icecapade Nearctic
Shenanigans
Bushel-n-Peck Khaled
Dama
父の母
Rose Park
1986 鹿毛 		Plugged Nickle Key to the Mint
Toll Booth
Hardship Drone
Hard and Fast
母

*パーソナリー
Personally
1987 鹿毛 		Alydar
1975 栗毛 		Raise a Native Native Dancer
Raise You
Sweet Tooth On-and-On
Plum Cake
母の母
Distaff Leader
1978 鹿毛 		Bold Commander Bold Ruler
High Voltage
High Hail Hail to All
High Folly
母系(F-No.) (FN:23-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Native Dancer 5 × 4 = 9.38%、Nasrullah 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [23]
  2. ^ [24]
  3. ^ [23]
  4. ^ [23][24]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “パーソナルラッシュ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  2. ^ a b c “パーソナルラッシュが川崎に移籍”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月22日). 2020年5月11日閲覧。
  3. ^ a b c “パーソナルラッシュ 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年5月11日閲覧。
  4. ^ 『優駿』2011年8月号、143頁。 
  5. ^ a b “パーソナルラッシュ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  6. ^ a b “Results - Charts - Breeders' Cup Classic Powered by Dodge (Gr. 1)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月11日閲覧。
  7. ^ “新馬戦、パーソナルラッシュ快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2003年9月27日). 2020年5月11日閲覧。
  8. ^ “昇竜S、パーソナルラッシュが差し切り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年5月23日). 2020年5月11日閲覧。
  9. ^ “エルムS、パーソナルラッシュ快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年9月4日). 2020年5月11日閲覧。
  10. ^ “ダービーグランプリ、パーソナルラッシュ圧勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年9月20日). 2020年5月11日閲覧。
  11. ^ “BCクラシック、パーソナルラッシュ敗れる”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2004年10月31日). 2020年5月11日閲覧。
  12. ^ “川崎記念、パーソナルラッシュ除外も”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月11日). 2020年5月11日閲覧。
  13. ^ “ダイオライト記念、パーソナルラッシュが快勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年3月16日). 2020年5月11日閲覧。
  14. ^ “パーソナルラッシュ、接戦を制し連覇達成”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年9月3日). 2020年5月11日閲覧。
  15. ^ “パーソナルラッシュは大井へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年11月30日). 2020年5月11日閲覧。
  16. ^ “パーソナルラッシュ、プライドキムが能力試験合格”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年12月27日). 2020年5月11日閲覧。
  17. ^ a b “パーソナルラッシュが優駿SSに種牡馬入り”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2009年1月19日). 2020年5月11日閲覧。
  18. ^ “パーソナルラッシュの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月11日閲覧。
  19. ^ “パーソナルラッシュ 種牡馬情報：世代・年次別（サラ系総合）”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  20. ^ パーソナルラッシュ（USA） - 血統書サービス、2022年6月5日閲覧。
  21. ^ “スマートアレンジ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  22. ^ “オールラウンド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  23. ^ a b c “パーソナルラッシュ(USA) 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月11日閲覧。
  24. ^ a b c “パーソナルラッシュの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年5月11日閲覧。

外部リンク

[編集]
1990年代
2000年代
表記は指定交流競走指定時についてのみ
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