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ビーナスライン (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビーナスライン
欧字表記 Venus Line[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2001年3月12日(23歳)[1]
抹消日 2007年10月5日[2]
フジキセキ[1]
ホクトペンダント[1]
母の父 パークリージェント[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 酒井牧場[1]
馬主 (有)ターフ・スポート[1]
調教師 堀宣行美浦北[1]
競走成績
生涯成績 36戦6勝[1]
獲得賞金 1億6084万円[1]
勝ち鞍
GIII 函館スプリントステークス 2006年
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ビーナスライン[1]日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍に2006年函館スプリントステークス

競走馬時代

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2003年9月、札幌競馬場の新馬戦でデビューするも5着に終わり、7戦目となる2004年7月24日函館競馬場での未勝利戦でようやく初勝利を挙げた[3]。以降は条件戦で勝ったり負けたりの成績を続け、5歳を迎えた2006年5月の東京競馬場での1600万下条件フリーウェイステークス11着ののち、格上挑戦で重賞初出走となる函館スプリントステークスに出走し、13頭立て中13番人気ながらレースではシーイズトウショウブルーショットガンなどの重賞勝ち馬を退けて重賞初勝利[3]堀宣行厩舎にとっても初の重賞制覇となった[3]。続くキーンランドカップでも3着となるも[4]、初のG1出走となったスプリンターズステークスではテイクオーバーターゲットの11着[5]、暮れの阪神カップでも8着に終わる[6]。年明けて6歳を迎え、初戦のシルクロードステークスではエムオーウイナーの3着[7]。続くオーシャンステークス7着を経て出走の高松宮記念では外から差し込む競馬でスズカフェニックスの4着に食い込んだ[8]。しかしその後は不振が続き、8月のキーンランドカップで7着となったのを最後に、10月5日付で競走馬登録を抹消され引退した[2][9]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[9]およびnetkeiba.com[10]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手
距離(馬場) タイム
3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2003 9. 21 札幌 2歳新馬 9 6 6 10.5(5人) 5着 北村宏司 54 芝1200m(良) 1.12.5 (36.0) 1.2 マコトキンギン
10. 4 札幌 2歳未勝利 16 7 14 22.0(7人) 3着 北村宏司 54 芝1200m(稍) 1.12.3 (36.7) 0.4 カリプソパンチ
12. 21 中山 2歳未勝利 16 5 9 25.3(7人) 12着 北村宏司 54 芝1800m(良) 1.51.6 (36.5) 2.0 ツィンクルヴェール
2004 2. 22 東京 3歳未勝利 16 6 11 19.6(7人) 4着 R. ヒューズ 54 ダ1600m(良) 1.41.0 (39.4) 0.9 ローランテンペスト
3. 13 中山 3歳未勝利 15 5 8 4.2(2人) 4着 北村宏司 54 ダ1800m(良) 1.58.1 (40.4) 0.4 ダイワスマイル
4. 10 福島 3歳未勝利 15 6 11 4.0(1人) 3着 石橋脩 52 芝1800m(良) 1.49.0 (35.5) 0.3 ヒシルーシッド
7. 24 函館 3歳未勝利 16 4 8 4.6(3人) 1着 安藤勝己 54 芝1200m(良) 1.10.9 (35.7) -0.2 (ヴィデオレター)
8. 7 函館 3歳上500万下 16 4 8 5.1(3人) 1着 藤田伸二 52 芝1200m(良) 1.10.3 (35.1) -0.1 (レオカーディナル)
9. 4 札幌 大倉山特別 1000 14 4 5 10.0(6人) 6着 安藤勝己 53 芝1500m(良) 1.29.5 (35.1) 0.6 チアフルスマイル
10. 31 東京 錦秋特別 1000 18 2 3 22.9(10人) 13着 小牧太 53 芝1400m(稍) 1.23.9 (34.6) 0.6 イチロースワン
11. 14 福島 五色沼特別 1000 16 5 9 14.6(4人) 3着 小野次郎 54 芝1200m(良) 1.09.4 (34.8) 0.3 スプリングクレタ
12. 4 中京 鳥羽特別 1000 18 4 8 6.8(3人) 2着 福永祐一 54 芝1200m(良) 1.08.5 (34.3) 0.3 カネツテンビー
12. 25 阪神 3歳上1000万下 16 7 13 4.6(2人) 15着 安藤勝己 54 芝1200m(良) 1.10.7 (34.9) 1.8 タイセイエトワール
2005 4. 16 中山 4歳上1000万下 10 4 4 15.1(4人) 2着 藤田伸二 55 芝1600m(良) 1.34.8 (34.5) 0.2 ギミーシェルター
5. 8 東京 高尾特別 1000 16 3 6 10.1(6人) 4着 藤田伸二 54 芝1400m(良) 1.21.8 (34.7) 0.3 ナスノストローク
6. 4 東京 葉山特別 1000 16 8 15 26.8(8人) 6着 藤田伸二 54 芝1600m(良) 1.35.1 (34.4) 0.6 スプートニク
7. 9 函館 下北半島特別 500 14 4 6 1.5(1人) 1着 藤田伸二 55 芝1200m(良) 1.10.5 (35.7) -0.5 (ニューエスサンデー)
7. 31 函館 UHB杯 1000 12 6 8 3.7(2人) 3着 藤田伸二 55 芝1200m(良) 1.11.6 (35.4) 0.5 ローランジェネルー
8. 14 札幌 羊ヶ丘特別 1000 16 4 7 6.4(3人) 1着 秋山真一郎 55 芝1200m(良) 1.09.0 (34.0) -0.1 (メジロジャック)
11. 26 東京 3歳上1000万下 18 3 6 5.2(3人) 1着 藤田伸二 55 芝1400m(良) 1.22.4 (33.5) 0.0 (フローレス)
12. 18 中山 市川S 1600 15 2 2 12.7(6人) 4着 張田京 55 芝1200m(良) 1.09.2 (35.1) 0.3 コパノフウジン
2006 1. 23 中山 サンライズS 1600 16 7 14 6.8(4人) 3着 左海誠二 54 芝1200m(良) 1.08.8 (35.2) 0.0 マイネルアルビオン
2. 11 東京 バレンタインS 1600 13 8 13 6.6(4人) 7着 柴山雄一 55 芝1400m(良) 1.22.2 (34.6) 0.6 トールハンマー
3. 26 中山 船橋S 1600 14 5 7 5.2(1人) 3着 藤田伸二 54 芝1200m(良) 1.09.2 (34.3) 0.4 ワイルドシャウト
4. 16 阪神 淀屋橋S 1600 15 2 2 4.8(2人) 6着 秋山真一郎 54 芝1200m(稍) 1.10.5 (35.7) 0.3 ホーマンアピール
5. 21 東京 フリーウェイS 1600 18 7 14 38.6(10人) 11着 藤田伸二 55 芝1400m(良) 1.22.5 (34.4) 0.7 ダイワメンフィス
7. 2 函館 函館スプリントS GIII 14 7 12 77.4(13人) 1着 秋山真一郎 54 芝1200m(良) 1.09.1 (33.9) -0.4 シーイズトウショウ
8. 27 札幌 キーンランドC GIII 16 1 2 8.2(2人) 3着 秋山真一郎 54 芝1200m(良) 1.08.5 (33.8) 0.1 チアフルスマイル
10. 1 中山 スプリンターズS GI 16 1 1 17.1(8人) 11着 秋山真一郎 55 芝1200m(良) 1.08.8 (34.9) 0.7 テイクオーバーターゲット
12. 17 阪神 阪神C GII 18 5 9 61.7(10人) 8着 秋山真一郎 55 芝1400m(良) 1.21.0 (35.0) 0.4 フサイチリシャール
2007 2. 4 京都 シルクロードS GIII 16 8 15 7.5(4人) 3着 秋山真一郎 54 芝1200m(良) 1.08.0 (33.9) 0.2 エムオーウイナー
3. 3 中山 オーシャンS JpnIII 16 1 1 9.1(4人) 7着 秋山真一郎 55 芝1200m(良) 1.09.0 (34.7) 0.8 アイルラヴァゲイン
3. 25 中京 高松宮記念 GI 18 2 4 38.5(11人) 4着 秋山真一郎 55 芝1200m(重) 1.09.4 (34.3) 0.5 スズカフェニックス
5. 13 東京 ヴィクトリアマイル JpnI 18 8 18 60.6(13人) 18着 秋山真一郎 55 芝1600m(良) 1.34.0 (33.7) 1.5 コイウタ
7. 1 函館 函館スプリントS JpnIII 16 5 9 4.2(2人) 14着 秋山真一郎 54 芝1200m(良) 1.09.7 (34.5) 0.8 アグネスラズベリ
8. 26 札幌 キーンランドC JpnIII 16 8 16 20.5(9人) 7着 秋山真一郎 54 芝1200m(良) 1.09.1 (34.3) 0.5 クーヴェルチュール

繁殖牝馬時代

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2008年より生まれ故郷の酒井牧場で繁殖牝馬となり、のちに木戸口牧場に転じている[11]

産駒一覧

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 供用 出典
初仔 2009年 アストライオス 栗毛 サクラバクシンオー (有)ターフ・スポート
→太田匡哉
美浦・堀宣行
名古屋・角田輝也
→美浦・高市圭二
西脇・諏訪貴正
水沢・佐藤雅彦
笠松・笹野博司
→水沢・佐藤雅彦
86戦8勝 (引退) [12]
2番仔 2010年 ビーナスジュエリー 黒鹿毛 シンボリクリスエス (有)ターフ・スポート
→高橋敏英
美浦・堀宣行
→水沢・新田守
36戦5勝 (引退) [13]
3番仔 2011年 スマッシュハート 栗毛 キングカメハメハ (有)ターフ・スポート 美浦・堀宣行 2戦0勝 (繁殖牝馬) [14]
4番仔 2012年 ローガンカズマ 栗毛 (有)雅苑興業 栗東西浦勝一 7戦0勝 (引退) [15]
5番仔 2013年 モラーレ 牡→ 栗毛 林正道 名古屋・角田輝也 (不出走) (引退) [16]
6番仔 2014年 トーホウビスカヤ 鹿毛 ストリートセンス 東豊物産(株) 栗東・川村禎彦 28戦1勝 (繁殖牝馬) [17]
7番仔 2015年 キングオブヘヴン 牡→騸 栗毛 キングカメハメハ (株)カナヤマホールディングス
→組)リノレーシング
美浦・尾関知人
笠松尾島徹
大井・米田英世
高知・打越勇児
→高知・東原己俊
→笠松・伊藤強一
88戦8勝 (引退) [18]
8番仔 2016年 イノセント 栗毛 アドマイヤムーン 石川達絵
→琴浦諒
栗東・清水久詞
北海道・田中淳司
→北海道・秋田大助
16戦0勝 (引退) [19]
9番仔 2017年 テイエムビーナス 鹿毛 マジェスティックウォリアー 竹園正繼 美浦・加藤和宏 6戦0勝 (引退) [20]
10番仔 2018年 エスジースミチャン 栗毛 トーセンジョーダン 後藤貞夫 笠松・笹野博司
→北海道・小野望
37戦5勝 (引退) [21]
11番仔 2019年 ユキゲシズク 黒鹿毛 アメリカンペイトリオット 小野美子
→寳寄山拓樹
北海道・小野望
大井・蛯名雄太
→北海道・小野望
船橋・伊藤滋規
→北海道・小野望
美浦・的場均
49戦7勝 (引退) [22]
12番仔 2020年 タムロショウリュー 栗毛 パイロ 谷口屯 栗東・西園正都 6戦0勝 (引退) [23]
13番仔 2022年 シナノラビット 栗毛 フリオーソ 小林和義 川崎佐藤博紀 4戦1勝 (現役) [24]
14番仔 2023年 ビーナスラインの2023 鹿毛 タワーオブロンドン (デビュー前) [25]
  • 2024年10月8日現在

エピソード

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血統表

[編集]
ビーナスライン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系
[§ 2]

フジキセキ
1992 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ミルレーサー
Millracer
1983 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Marston's Mill In Reality
Millicent

ホクトペンダント
1993 鹿毛
*パークリージェント
Park Regent
1981 鹿毛
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Miss Attractive Victoria Park
Nice Princess
母の母
ホクトビーナス
1986 芦毛
マルゼンスキー Nijinsky II
*シル
ホクトヒショウ *ボールドリック
*ギャラントグロウ F-No.4-r
母系(F-No.) ギャラントグロウ(USA)系(FN:4-r) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×5=9.38%・Victoriana 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [29]
  2. ^ [30]
  3. ^ [29]
  4. ^ [29][30]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ビーナスライン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  2. ^ a b ビーナスラインが引退、繁殖入り”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年10月6日). 2020年3月9日閲覧。
  3. ^ a b c 函館スプリントS、最低人気ビーナスラインが優勝”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年7月2日). 2020年3月9日閲覧。
  4. ^ キーンランドC、チアフルスマイルが重賞初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年8月27日). 2020年3月9日閲覧。
  5. ^ スプリンターズS全着順、払戻金”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年10月1日). 2020年3月9日閲覧。
  6. ^ 阪神C、全着順、払戻金”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2006年12月17日). 2020年3月9日閲覧。
  7. ^ シルクロードS、エムオーウイナーが重賞初制覇”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年2月4日). 2020年3月9日閲覧。
  8. ^ 高松宮記念、騎手コメント「すべてがうまくいった」”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年3月25日). 2020年3月9日閲覧。
  9. ^ a b ビーナスライン 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  10. ^ ビーナスラインの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月9日閲覧。
  11. ^ (ビーナスラインの2018)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  12. ^ アストライオス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  13. ^ ビーナスジュエリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  14. ^ スマッシュハート”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  15. ^ ローガンカズマ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  16. ^ モラーレ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  17. ^ トーホウビスカヤ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  18. ^ キングオブヘヴン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  19. ^ イノセント”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  20. ^ テイエムビーナス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  21. ^ エスジースミチャン”. JBISサーチ. 2022年1月20日閲覧。
  22. ^ ユキゲシズク”. JBISサーチ. 2022年1月20日閲覧。
  23. ^ タムロショウリュー”. JBISサーチ. 2022年1月20日閲覧。
  24. ^ シナノラビット”. JBISサーチ. 2024年10月10日閲覧。
  25. ^ 繁殖牝馬情報:牝系情報|ビーナスライン”. JBISサーチ. 2023年7月23日閲覧。
  26. ^ スマッシュハートの2021競走馬データ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年8月26日閲覧。
  27. ^ 【セレクションセール】2日間の売却総額48億円超、売却率87・37% 同セールのレコード更新”. 2022年8月26日閲覧。
  28. ^ ドラムライム競走馬データ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年12月18日閲覧。
  29. ^ a b c ビーナスライン 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年3月9日閲覧。
  30. ^ a b c ビーナスラインの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年3月9日閲覧。

外部リンク

[編集]