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ブッチ・ミラー

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ブッチ・ミラー
ブッチ・ミラーの画像
WWE殿堂入り式典にて(2015年)
プロフィール
リングネーム ブッチ・ミラー
クレージー・ブッチ・ミラー
ブッシュワッカー・ブッチ
ブッチ・ザ・ブッシュワッカー
ボブ・ミラー
ニック・カーター
ザ・タイガー
デトロイト・アサシン
ザ・ブルート
本名 ロバート・ミラー(ボブ・ミラー)
身長 180cm
体重 110kg(全盛時)
誕生日 (1944-10-21) 1944年10月21日
死亡日 (2023-04-03) 2023年4月3日(78歳没)[1][2]
出身地 ニュージーランドの旗 ニュージーランド
ウェリントン[1][2]
スポーツ歴 ボクシングラグビー[1][3]
デビュー 1964年[4]
引退 2001年[1]
テンプレートを表示

ブッチ・ミラーButch Miller、本名:Robert Miller1944年10月21日 - 2023年4月3日)は、ニュージーランドウェリントン出身のプロレスラー[1][2]

相棒ルーク・ウィリアムスとのタッグチームザ・ブッシュワッカーズ、ザ・シープハーダーズ、ザ・キウィズ)での活動で知られる[3]

来歴

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1964年スティーブ・リッカード英語版らが運営していたNWAニュージーランド(後のオールスター・プロレスリング)にてデビュー[4]。本名のボブ・ミラーBob Miller)をリングネームに、ブルーノ・ベッカーとのコンビで活動した[3]。以降、リングネームを度々変更し、1973年1月には「オーストラリア・マットに突如出現した謎の覆面レスラー」という触れ込みで、マスクマンのザ・タイガーThe Tiger)に変身して新日本プロレスに初来日[5]。同月27日、福岡市九電記念体育館において、アントニオ猪木とシングルマッチで対戦した[6]

ニック・カーターNick Carter)の名義で北米にも進出し、1973年にはスチュ・ハートの主宰するカナダカルガリースタンピード・レスリングにて、同郷のスウィート・ウィリアムことルーク・ウィリアムスザ・キウィズThe Kiwis)を結成。1974年9月には揃って国際プロレスに参戦し、9月16日に館山にてラッシャー木村&グレート草津IWA世界タッグ王座に挑戦[3]。10月3日には岡山にて、バロン・フォン・ラシクと組んで木村&草津に再挑戦している[7]。シリーズ中は木村、草津、アニマル浜口との金網デスマッチも行われた[8]

1979年5月、リングネームをボブ・ミラーに戻してウィリアムスと共に全日本プロレスに来日[9][10]。同年よりチーム名をザ・シープハーダーズThe Sheepherders)に改め、ヒールタッグチームとして各地を転戦。自身のリングネームもブッチ・ミラーButch Miller)に定着させた[2]プエルトリコWWCではアブドーラ・ザ・ブッチャーとも共闘している[11]

1981年下期より一時的にコンビを解消し、単独でニュージーランドに帰国していたが、1983年11月からはウィリアムスとのシープハーダーズを再結成[2]。以後、各テリトリーのタッグ王座を再三奪取して、日本では「タッグ泥棒」なる異名を付けられた[3]1987年2月には新日本プロレスに来日[12]IWGPタッグ王座の決定リーグ戦に出場している[5]

1988年末、チーム名をブッチ&ルークのザ・ブッシュワッカーズThe Bushwhackers)に変更し、ルークとは従兄弟同士という設定でWWFに登場。WWFではコミック・リリーフを担当するベビーフェイスのベテラン・チームとして売り出され、そのコミカルなキャラクターで子供ファンの人気を集めた[3]1990年12月には、当時WWFと提携していたSWSに来日している[13]。以降、WWFには1996年まで長期間に渡って在籍し、退団後もブッシュワッカーズ名義でルークと共にインディー団体を転戦した。

2001年4月1日に開催された『レッスルマニアX-Seven』のギミックバトルロイヤルに出場後、同年9月に引退して母国のニュージーランドに帰国。2008年6月11日のWWEオークランド公演では、同じくニュージーランド出身であるWWEプロデューサーのトニー・ガレアと共にMVPのトーク・コーナー「VIPラウンジ」に登場、ヒールのホスト役MVPを蹴散らし、往年の「ブッシュワッカー・ウォーク」を披露して現地の観客の喝采を浴びた。ニュージーランドでは首都ウェリントンのプロレス団体KPW(キーウィ・プロ・レスリング)のコミッショナーを務めつつ、レスリング・ウェブサイト "NZPWI" のコラムニストとしても活動した[14]

2015年、ルークとのザ・ブッシュワッカーズでWWE殿堂に迎えられた(インダクターは、かつてNWAフロリダ地区で彼らのマネージャーを務めていたジョニー・エースことジョン・ロウリネイティス[15]。式典ではをつきながらも、往時と変わらぬパフォーマンスを見せて会場を沸かせた[16]

2023年4月3日、相棒ルーク・ウィリアムスの家族からのSNS投稿により、死去が報じられた[17]。78歳没[4]

獲得タイトル

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スタンピード・レスリング
パシフィック・ノースウエスト・レスリング
  • NWAパシフィック・ノースウエスト・タッグ王座:3回(w / ルーク・ウィリアムス)[19]
NWAオールスター・レスリング
  • NWAカナディアン・タッグ王座(バンクーバー版):1回(w / ルーク・ウィリアムス)[20]
ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAミッドアトランティック・タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[21]
ワールド・レスリング・カウンシル
  • WWC北米タッグ王座:4回(w / ルーク・ウィリアムス)[22]
  • WWC世界タッグ王座:2回(w / ルーク・ウィリアムス)[23]
ユニバーサル・レスリング・フェデレーション
  • UWF世界タッグ王座:2回(w / ルーク・ウィリアムス)[24]
チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ
  • NWA USタッグ王座(フロリダ版):1回(w / ルーク・ウィリアムス)[25]
  • NWAフロリダ・タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[26]
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
  • CWAインターナショナル・タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[27]
サウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリング
  • SCW世界タッグ王座:1回(w / ルーク・ウィリアムス)[28]
ワールド・レスリング・エンターテインメント
  • WWE殿堂:2015年度(w / ルーク・ウィリアムス)[15]

脚注

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  1. ^ a b c d e Bushwhacker Butch”. Cagematch.net. 2023年4月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e Butch Miller: Places”. Wrestlingdata.com. 2021年2月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 『THE WRESTLER BEST 1000』P172(1996年、日本スポーツ出版社
  4. ^ a b c WWE Legend Bushwhacker Butch Dead At 78”. TMZ (2023年4月3日). 2023年4月7日閲覧。
  5. ^ a b 『新日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P69(2002年、日本スポーツ出版社)
  6. ^ NJPW 1973 New Year Buffalo Series”. Puroresu.com. 2021年1月23日閲覧。
  7. ^ IWE 1974 IWA Title Match Series / Super Wide Series”. Puroresu.com. 2021年1月23日閲覧。
  8. ^ The IWE matches fought by Butch Miller in 1974”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
  9. ^ The AJPW matches fought by Butch Miller in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
  10. ^ AJPW 1979 Super Power Series”. Puroresu.com. 2021年1月23日閲覧。
  11. ^ Abdullah with The Sheepherders”. Online World of Wrestling. 2010年10月12日閲覧。
  12. ^ The NJPW matches fought by Butch Miller in 1987”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
  13. ^ The SWS matches fought by Butch Miller in 1990”. Wrestlingdata.com. 2014年11月27日閲覧。
  14. ^ Butch Miller”. Online World of Wrestling. 2010年10月12日閲覧。
  15. ^ a b The Bushwhackers”. WWE.com. 2015年3月25日閲覧。
  16. ^ WWE Hall Of Fame 2015 TV Report”. Wrestling Observer (2015年3月29日). 2016年4月7日閲覧。
  17. ^ 猪木と対戦のブッチ・ミラーさん死去 ルーク・ウィリアムスと「ザ・ブッシュワッカーズ」で活躍”. 日刊スポーツ新聞社 (2023年4月4日). 2023年4月4日閲覧。
  18. ^ Stampede International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  19. ^ NWA Pacific Northwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  20. ^ NWA Canadian Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  21. ^ NWA Mid-Atlantic Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  22. ^ WWC North American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  23. ^ WWC World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  24. ^ UWF World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  25. ^ NWA United States Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  26. ^ NWA Florida Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  27. ^ CWA International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。
  28. ^ SCW World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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