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ミシェル・ファイファー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミシェル・ファイファー
Michelle Pfeiffer
Michelle Pfeiffer
2018年
本名 Michelle Marie Pfeiffer
生年月日 (1958-04-29) 1958年4月29日(66歳)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 女優
活動期間 1979年 -
配偶者 ピーター・ホートン(1981年 - 1988年)
デビッド・E・ケリー(1993年 - )
主な作品
グリース2
スカーフェイス
テキーラ・サンライズ
危険な関係
恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
恋のためらい/フランキーとジョニー
バットマン リターンズ
ラブ・フィールド
デンジャラス・マインド/卒業の日まで
アンカーウーマン
素晴らしき日
ストーリー・オブ・ラブ
アイ・アム・サム
ホワイト・オランダー
ヘアスプレー
ダーク・シャドウ
オリエント急行殺人事件
アントマン』シリーズ
フレンチ・イグジット 〜さよならは言わずに〜
受賞
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(女優賞)
1993年ラブ・フィールド
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
1989年恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
1989年『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
1989年『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2007年ヘアスプレー
英国アカデミー賞
助演女優賞
1989年危険な関係
ゴールデングローブ賞
主演女優賞(ドラマ部門)
1989年『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
主演女優賞

1989年『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』
備考
ハリウッド名声の歩道
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ミシェル・マリー・ファイファー(Michelle Marie Pfeiffer, 1958年4月29日 - )は、アメリカ合衆国女優。『バットマン リターンズ』のキャットウーマン役で知られる。

来歴

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生い立ち

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カリフォルニア州サンタ・アナで4人兄妹の長女として生まれた。ドイツ、オランダ、スウェーデンの血を引く。 父親のリチャード・ファイファーは空調関係の会社を営み[1]、母親のドナ(旧姓タヴァルナ)は専業主婦。二人の妹(ディディ[2]ロリ)も女優。両親は彼女が12歳のときに離婚。

高校卒業後、スーパーマーケットのレジ係として働きながらゴールデン・ウェスト・カレッジに通う。[3]ミス・オレンジ・カウンティー・コンテストに出場して優勝[4]した時、スカウトの目に留まり、ロサンゼルスに移った。

キャリア

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1980年に『The Hollywood Knights』にて映画デビューを果たす。以後は出演ごとに徐々に人気を集めていった。

1988年公開の『危険な関係』でアカデミー助演女優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞 助演女優賞を受賞。

また、1989年公開の『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』と1992年公開の『ラブ・フィールド』でアカデミー主演女優賞にノミネート。前者でゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)を、後者でベルリン国際映画祭女優賞をそれぞれ受賞している。

1990年と1999年の『ピープル』誌による「世界で最も美しい人物」に選ばれ、表紙を飾った。

2007年

2000年以降は家族との時間を優先にしていたが[5]、2007年公開の『ヘアスプレー』で女優業に復帰。

また同じく2007年には、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(ハリウッド名声の歩道)に2345人目として名前が刻まれた[6]

2014年発売のマーク・ロンソン11枚目シングル「アップタウン・ファンク」(Uptown Funk)の歌詞にミシェル・ファイファーの名前が歌われたことでも話題を呼んだ。

2020年に公開された『フレンチ・イグジット 〜さよならは言わずに〜』での演技が高く評価され、第78回ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた[7]

私生活

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1981年に俳優ピーター・ホートンと結婚したが、1990年に離婚。1993年3月に生後間もない女児(クラウディア・ローズ)を養女として迎え[8]、同年11月にプロデューサーのデビッド・E・ケリーと再婚[9]。1994年8月に長男(ジョン・ヘンリー)を出産した[10]

20歳の頃、カルト教団にはまっていたことを告白した。その教団は「太陽光さえあれば、人間は食料や水なしでも生きていける」と信じていたという。厳格な菜食主義者として知られるが、これはカルト教団にいた頃に始めたもので、この習慣だけは現在も続けている[11]

主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1980 The Hollywood Knights Suzie Q
マンハッタン・ラプソディー
Falling in Love Again
スー
1981 オリエンタル探偵殺人事件
Charlie Chan and the Cause of the Dragon Queen
コーデリア
1982 グリース2
Grease 2
ステファニー 堀江美都子
1983 スカーフェイス
Scarface
エルヴァイラ・ハンコック 戸田恵子テレビ朝日版)
高島雅羅テレビ東京版)
石塚理恵(ソフト版)
1985 眠れぬ夜のために
Into the Night
ディアナ 安藤麻吹
レディホーク
Ladyhawke
イザボー・ド・アンジュー 宗形智子TBS版)
勝生真沙子(テレビ朝日版)
1987 イーストウィックの魔女たち
The Witches of Eastwick
スーキー 土井美加
1988 愛されちゃって、マフィア
Married to the Mob
アンジェラ・デ・マルコ 佐々木優子
テキーラ・サンライズ
Tequila Sunrise
ジョー・アン 藤田淑子(ソフト版)[12]
金野恵子フジテレビ版)
危険な関係
Dangerous Liaisons
トゥルーベル夫人 英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
アカデミー助演女優賞ノミネート
島本須美
1989 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
The Fabulous Baker Boys
スージー・ダイアモンド ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)受賞
アカデミー主演女優賞ノミネート
藤田淑子(テレビ東京版)
未唯(VHS版)
深見梨加(DVD・BD版)
小宮和枝(機内上映版)
1990 ロシア・ハウス
The Russia House
カーチャ・オルロワ 弥永和子
1991 恋のためらい/フランキーとジョニー
Frankie and Johnny
フランキー 一城みゆ希
1992 バットマン リターンズ
Batman Returns
セリーナ・カイル / キャットウーマン 田島令子(ソフト版)
藤田淑子(テレビ朝日版)
山像かおり(テレビ朝日版〈吹替補完版〉)
ラブ・フィールド
Love Field
ルリーン ベルリン国際映画祭銀熊賞 (女優賞)受賞
アカデミー主演女優賞ノミネート
1993 エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
The Age of Innocence
エレン・オレンスカ 弥永和子
1994 ウルフ
Wolf
ローラ 島本須美(ソフト版)
勝生真沙子(テレビ朝日版)
1995 デンジャラス・マインド/卒業の日まで
Dangerous Minds
ルアン・ジョンソン 小山茉美[13]
1996 アンカーウーマン
Up Close & Personal
サリー
素晴らしき日
One Fine Day
メラニー・パーカー 杉村理加(ソフト版)
田中敦子(テレビ朝日版)
1997 シークレット/嵐の夜に
A Thousand Acres
ローズ 小山茉美
1999 ディープエンド・オブ・オーシャン
The Deep End of the Ocean
ベス 高島雅羅[14]
真夏の夜の夢
A Midsummer Night's Dream
タイターニア
ストーリー・オブ・ラブ
The Story of Us
ケイティ・ジョーダン 佐々木優子[15]
2000 ホワット・ライズ・ビニース
What Lies Beneath
クレア・スペンサー 小山茉美
2001 アイ・アム・サム
I Am Sam
リタ・ハリソン・ウィリアムズ 塩田朋子(ソフト版)
戸田恵子(日本テレビ版)
2002 ホワイト・オランダー
White Oleander
イングリッド・マグヌセン 勝生真沙子
2003 シンドバッド 7つの海の伝説
Sinbad: Legend of the Seven Seas
エリス 声の出演 高島雅羅
2007 I Could Never Be Your Woman Rosie Hanson
スターダスト
Stardust
ラミア 深見梨加
ヘアスプレー
Hairspray
ヴェルマ 塩田朋子
2008 ラブ・クライム
Personal Effects
リンダ 柊城えり
2009 わたしの可愛い人 シェリ
Chéri
レア・ド・ロンヴァル (吹き替え版なし)
2011 ニューイヤーズ・イブ
New Year's Eve
イングリッド・ウィザース 高島雅羅[16]
2012 ダーク・シャドウ
Dark Shadows
エリザベス・コリンズ・ストッダード
ピープル・ライク・アス
People Like Us
リリアン 日本劇場未公開 (吹き替え版なし)
2013 マラヴィータ
The Family / Malavita
マギー・ブレイク 高島雅羅
2017 嘘の天才〜史上最大の金融詐欺〜
The Wizard of Lies
ルース・マドフ テレビ映画
マザー!
Mother!
女性 高島雅羅
オリエント急行殺人事件
Murder on the Orient Express
キャロライン・ハバード夫人 駒塚由衣[17]
2018 アントマン&ワスプ
Ant-Man and the Wasp
ジャネット・ヴァン・ダイン 高島雅羅[18]
2019 アベンジャーズ/エンドゲーム
Avengers: Endgame
カメオ出演 (台詞なし)
マレフィセント2
Maleficent: Mistress of Evil
イングリス王妃 五十嵐麗[19]
2020 フレンチ・イグジット 〜さよならは言わずに〜
French Exit
フランシス・プライス ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート 高島雅羅[20]
2023 アントマン&ワスプ:クアントマニア
Ant-Man and The Wasp: Quantumania
ジャネット・ヴァン・ダイン

テレビ

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放映年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1980 B.A.D. Cats Samantha "Sunshine" Jensen 計10話出演
1993-1994 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
ミンディ・シモンズ 声の出演
第5シーズン第9話「ミシェル・ファイファーの誘惑」
第6シーズン第3話「恋の思い出は辛すぎて」(アーカイブ録音)
小林優子
1996 マペット放送局
Muppets Tonight!
本人役 計1話出演
2022 ファーストレディ
The First Lady
ベティ・フォード 計10話出演 高島雅羅[21]

その他

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クーリオギャングスタズ・パラダイスのミュージック・ビデオに出演している。本曲の初出はファイファーが主演を務めた1995年公開の映画「デンジャラスマインド」の劇中歌としてであり、商品化も本作のサウンドトラックが最初であった。
このビデオは映画監督としてデビューする前のアントワーン・フークアによる撮り下ろしであり、MTV Video Music Awards 1996でBest Rap VideoとBest Video from a Filmを受賞している。

参照

[編集]
  1. ^ Michelle Pfeiffer Biography”. Talk Talk. Tiscali UK Limited trading. 2008年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月23日閲覧。
  2. ^ DeDee Pfeiffer - Movie and Film Biography and Filmography”. AllRovi. Rovi Corporation. 2012年7月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月11日閲覧。
  3. ^ Tierney, Tom (2002). Glamorous Movie Stars of the Eighties Paper Dolls. Courier Dover Publications. ISBN 978-0-486-42191-9. https://books.google.co.jp/books?id=BAwx9lRs1gQC&lpg=RA1-PA19&dq=michelle+pfeiffer+santa+ana&pg=RA1-PA19&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q&f=false 
  4. ^ “Burbank Gal is Chosen as State Titlist”. Merced-Sun Star. Associated Press (The McClatchy Company). (1978年4月17日). https://news.google.com/newspapers?id=zDZcAAAAIBAJ&sjid=1FUNAAAAIBAJ&dq=michelle-pfeiffer&pg=5187%2C2637035 2011年7月18日閲覧。 
  5. ^ “Michelle Pfeiffer's Eternal Beauty, No "Stardust" Needed – CBS News”. CBS News (CBS Interactive Inc.). (2007年10月4日). http://www.cbsnews.com/stories/2007/10/04/entertainment/main3332385.shtml 2008年10月23日閲覧。 
  6. ^ ミシェル・ファイファー、ハリウッドの殿堂入り”. www.afpbb.com. 2022年9月14日閲覧。
  7. ^ Nominations for the 78th Golden Globe Awards (2021) Announced”. Golden Globe Awards (2021年2月3日). 2021年8月27日閲覧。
  8. ^ Pringle, Gill (Friday 13, 2007). “Michelle Pfeiffer: The former beauty queen is back after a five-year brea”. The Independent (London: Independent Print Limited). http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/features/michelle-pfeiffer-the-former-beauty-queen-is-back-after-a-fiveyear-break-456966.html 2011年7月3日閲覧。 [リンク切れ]
  9. ^ Michelle Pfeiffer Biography”. Tiscali.co.uk (2008年10月23日). 2008年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月23日閲覧。
  10. ^ “What lies beneath: Michelle Pfeiffer spills her dinner down her top on Italian date night with her husband”. The Daily Mail (London: CBS Interactive Inc.). (2007年10月4日). http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1326283/Michelle-Pfeiffer-date-night-husband-David-E-Kelley.html 2008年10月23日閲覧。 
  11. ^ “ハリウッド女優ミシェル・ファイファーがカルト教団の信者だった過去を告白!”. ムービーコレクション. (2013年11月5日). https://www.moviecollection.jp/news/14550/ 
  12. ^ テキーラ・サンライズ”. ワーナー公式. 2021年7月2日閲覧。
  13. ^ デンジャラス・マインド 卒業の日まで”. ディズニー公式. 2021年7月2日閲覧。
  14. ^ ディープエンド・オブ・オーシャン”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年7月2日閲覧。
  15. ^ ストーリー・オブ・ラブ”. ワーナー公式. 2021年7月2日閲覧。
  16. ^ ダーク・シャドウ”. ふきカエル大作戦!! (2012年5月19日). 2021年7月2日閲覧。
  17. ^ オリエント急行殺人事件”. ふきカエル大作戦!! (2017年12月8日). 2021年7月2日閲覧。
  18. ^ アントマン&ワスプ”. ふきカエル大作戦!! (2018年9月3日). 2021年7月2日閲覧。
  19. ^ マレフィセント2”. ふきカエル大作戦!! (2019年10月18日). 2021年7月2日閲覧。
  20. ^ アントマン&ワスプ:クアントマニア -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2023年2月20日). 2023年2月20日閲覧。
  21. ^ SHOWTIME®ドラマシリーズ『ファーストレディ』日本語吹替版に、皆川純子、高島雅羅、戸田恵子が参加!コメント&日本語吹替版予告も到着”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年9月25日閲覧。

外部リンク

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