メインキャスター
この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。 |
メインキャスター | ||||||
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欧字表記 | Main Caster[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||
生誕 | 1986年2月27日[1] | |||||
死没 | 2021年2月24日(35歳没)[2] | |||||
父 | ノーザンテースト[1] | |||||
母 | ニチドウクイン[1] | |||||
母の父 | マリーノ[1] | |||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | |||||
生産者 | 社台ファーム[1] | |||||
馬主 | (有)社台レースホース[1] | |||||
調教師 | 宇田明彦(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 27戦8勝[1] | |||||
獲得賞金 | 2億2686万4000円[1] | |||||
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メインキャスター(欧字名:Main Caster、1986年2月27日 - 2021年2月24日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に1990年の阪神牝馬特別。
戦績
[編集]- 特記事項なき場合、本節の出典はJBISサーチ[3]
1988年7月9日、札幌競馬場での3歳新馬戦でデビューし、4着。4戦目で勝ち上がり、函館3歳ステークスでもサザンビーナスの4着に入るが、そのあと1年半強に渡って長期休養を余儀なくされる。5歳となった1990年春に戦列に復帰し、復帰初戦の500万下条件戦こそ16頭立ての最下位16着だったものの、復帰2戦目を7番人気で制して2勝目を挙げ、900万下条件クラスで3戦連続2着ののち500万下条件に降級。降級初戦で3着となった後、格上挑戦で900万下特別の天草ステークス、続く同条件の有松特別と連勝して東上し、2年ぶりの重賞出走となった牝馬東京タイムズ杯でもヒカルダンサーの3着に入った。1500万下条件の比叡ステークスを勝ったのち、12月の阪神牝馬特別ではエイシンウイザードをクビ差下して重賞を初めて制した。6歳となってからは重賞で3戦連続1番人気に支持されるも勝てず、4月のオーストラリアトロフィーで7勝目を挙げるが、G1競走初出走となった安田記念はダイイチルビーの7着に終わった。夏に北海道シリーズで3戦して2着2回と勝てずじまいに終わったが、秋初戦のカシオペアステークスで8勝目を挙げた。その後はジャパンカップと有馬記念に出走し、それぞれ9着、7着の成績を残して有馬記念で引退した。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[3]、netkeiba.com[4]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | オッズ(人気) | 着順 | タイム (上り3F/4F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
勝ち馬/(2着馬) |
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1988. | 7. 9札幌 | 3歳新馬 | ダ1000m(重) | 8 | 4 | 4 | 11.1 (4人) | 4着 | 1:03.1 (38.0) | 1.4 | 本田優 | 53 | インターワルツ | |
7.23 | 札幌 | 3歳新馬 | ダ1000m(良) | 6 | 5 | 5 | 11.2 (5人) | 3着 | 1:02.3 (37.6) | 0.7 | 本田優 | 53 | グリーンコーゼン | |
8.13 | 函館 | 3歳未勝利 | 芝1000m(稍) | 7 | 7 | 7 | 4.6 (2人) | 2着 | 0:58.3 (35.2) | 0.3 | 本田優 | 53 | キタノコウザン | |
8.27 | 函館 | 3歳未勝利 | 芝1000m(不) | 6 | 3 | 3 | 1.1 (1人) | 1着 | 0:59.3 (35.5) | 0.0 | 本田優 | 53 | (ユーワファニー) | |
9.25 | 函館 | 函館3歳S | GIII | 芝1200m(良) | 11 | 7 | 8 | 13.7 (6人) | 4着 | 1:11.7 (37.1) | 0.5 | 本田優 | 53 | サザンビーナス |
1990. | 4. 7阪神 | 5歳上500万下 | ダ1200m(稍) | 16 | 6 | 11 | 12.7 (6人) | 16着 | 1:14.8 (49.7) | 2.2 | 南井克巳 | 54 | マヤノセンプウ | |
5. 5 | 京都 | 5歳上500万下 | 芝1600m(不) | 18 | 8 | 16 | 9.5 (7人) | 1着 | 1:37.4 (48.8) | -0.7 | 南井克巳 | 54 | (エリモボーイ) | |
5.20 | 阪神 | 舞子特別 | 900 | 芝2000m(良) | 10 | 8 | 9 | 1.9 (6人) | 2着 | 2:04.1 (49.0) | 0.1 | 南井克巳 | 54 | トウショウユードラ |
6. 3 | 阪神 | 鷹取特別 | 900 | 芝2000m(良) | 12 | 3 | 3 | 1.5 (1人) | 2着 | 2:02.8 (49.1) | 0.2 | 村本善之 | 54 | シンクルセダ |
7. 1 | 中京 | 浜名湖特別 | 900 | 芝2000m(不) | 8 | 8 | 8 | 1.5 (1人) | 2着 | 2:02.3 (38.1) | 0.0 | 村本善之 | 55 | シンビクトリー |
7.22 | 小倉 | 日田特別 | 500 | 芝2000m(良) | 10 | 1 | 1 | 1.1 (1人) | 3着 | 2:01.8 (36.1) | 0.2 | 南井克巳 | 55 | ヤマニンキャスター |
8.18 | 小倉 | 天草S | 900 | 芝2000m(良) | 9 | 5 | 5 | 1.5 (1人) | 1着 | 2:02.0 (36.2) | -0.8 | 南井克巳 | 55 | (マリリンモモコ) |
9.15 | 中京 | 有松特別 | 900 | 芝1800m(重) | 10 | 6 | 6 | 1.5 (1人) | 1着 | 1:48.6 (35.5) | -0.8 | 南井克巳 | 56 | (カツノジョオー) |
10.14 | 東京 | 牝馬東京タイムズ杯 | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 2 | 4.9 (2人) | 3着 | 1:33.8 (35.7) | 0.7 | 南井克巳 | 52 | ヒカルダンサー |
11.17 | 京都 | 比叡S | 1500 | 芝2000m(良) | 18 | 1 | 1 | 3.2 (1人) | 1着 | 2:00.1 (47.1) | -0.7 | 角田晃一 | 56 | (メイショウビトリア) |
12.16 | 京都 | 阪神牝馬特別 | GIII | 芝2000m(良) | 13 | 8 | 12 | 3.2 (1人) | 1着 | 2:00.2 (47.0) | 0.0 | 南井克巳 | 56.5 | (エイシンウイザード) |
1991. | 1.27京都 | 京都牝馬特別 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 16 | 3.3 (1人) | 4着 | 1:35.2 (46.7) | 0.4 | 南井克巳 | 55 | ダイイチルビー |
2.17 | 小倉 | 小倉大賞典 | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 1 | 2 | 3.0 (1人) | 2着 | 1:49.6 (36.8) | 0.0 | 田島信行 | 56 | レッツゴーターキン |
3.17 | 小倉 | 中京記念 | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 6 | 11 | 3.8 (1人) | 3着 | 2:01.8 (36.6) | 0.2 | 田島信行 | 57 | レッツゴーターキン |
4.21 | 京都 | オーストラリアT | OP | 芝1800m(良) | 9 | 4 | 4 | 1.8 (1人) | 1着 | 1:47.3 (47.1) | -0.4 | 南井克巳 | 55 | (ニホンピロブレイブ) |
5.12 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 15 | 21.2 (8人) | 7着 | 1:34.3 (36.0) | 0.5 | 南井克巳 | 55 | ダイイチルビー |
6. 9 | 札幌 | 札幌日経賞 | OP | 芝1800m(良) | 11 | 8 | 11 | 1.8 (1人) | 4着 | 1:49.1 (34.8) | 0.3 | 南井克巳 | 55 | ミスターアロマック |
7.21 | 札幌 | 道新杯 | OP | 芝1800m(良) | 14 | 3 | 4 | 6.7 (3人) | 2着 | 1:49.7 (34.6) | 0.0 | 南井克巳 | 55 | ヤグラステラ |
8.18 | 函館 | 函館記念 | GIII | 芝2000m(良) | 14 | 7 | 12 | 3.8 (2人) | 2着 | 1:59.1 (36.2) | 0.0 | 南井克巳 | 56 | メジロマーシャス |
10.19 | 京都 | カシオペアS | OP | 芝1800m(良) | 10 | 7 | 8 | 1.9 (1人) | 1着 | 1:48.5 (46.1) | -0.1 | 南井克巳 | 56 | (スノージェット) |
11.24 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 15 | 5 | 9 | 126.6(15人) | 9着 | 2:26.0 (35.2) | 1.3 | 南井克巳 | 55 | ゴールデンフェザント |
12.22 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m(良) | 15 | 4 | 7 | 60.8(12人) | 7着 | 2:31.4 (35.8) | 0.8 | 南井克巳 | 54 | ダイユウサク |
引退後
[編集]引退後は生まれ故郷の社台ファームで繁殖牝馬となり、後年にはむかわ町の市川牧場に移った[5]。繁殖牝馬としては、初仔のシーズアチャンスがスイートピーステークスを勝つ活躍を見せた[6]。繁殖生活から退いたのち、2021年1月30日に1987年の共同通信杯4歳ステークス優勝馬マイネルダビテが36歳で死亡[7]してからは引退名馬繋養展示事業助成対象馬の中での最高齢馬となっていたが[8]、誕生日を3日後に控えた2月24日に34歳363日で死亡した[2]。カネケヤキの没年齢である34歳230日は越えているため、牝馬としてのJRA重賞の勝ち馬の最長寿記録となる。
産駒一覧
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 主な勝利競走 | 供用 | 出典 | |
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初仔 | 1993年 | シーズアチャンス | 牝 | 栗毛 | サンデーサイレンス | (有)社台レースホース | 栗東・山内研二 | 6戦3勝 | (繁殖牝馬) | [6] | |
2番仔 | 1994年 | チーフキャスター | 牡 | 鹿毛 | リアルシャダイ | 臼田浩義 | 美浦・上原博之 | (不出走) | [9] | ||
3番仔 | 1995年 | メガヒット | トニービン | 6戦1勝 | [10] | ||||||
4番仔 | 1996年 | (メインキャスターの1996) | 栗毛 | サンデーサイレンス | (血統登録) | [11] | |||||
5番仔 | 1997年 | トニーモナムール | 鹿毛 | トニービン | 臼田浩義 | 栗東・渡辺栄 | 7戦0勝 | [12] | |||
6番仔 | 1998年 | メディアウォーズ | 牝 | 栗毛 | サンデーサイレンス | (有)社台レースホース | 美浦・松山康久 | 20戦1勝 | (繁殖牝馬) | [13] | |
7番仔 | 1999年 | プレスセクレタリー | 牡 | ブライアンズタイム | 美浦・中野隆良 | 4戦0勝 | [14] | ||||
8番仔 | 2002年 | カスタマイズ | 牝 | 鹿毛 | エルコンドルパサー | 大川徹 | 美浦・加藤征弘 | 3戦0勝 | (繁殖牝馬) | [15] | |
9番仔 | 2006年 | マイネルガルボ | 牡 | ホワイトマズル | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン →(株)山口商店 →深瀬歩 |
美浦・上原博之 →園田・荒山義則 →高知・宮路洋一 |
53戦10勝(うち地方所属45戦10勝) | [5] | |||
10番仔 | 2007年 | アキノフェザー | フジキセキ | 穐吉正孝 →吉山藤雄 |
栗東・中村均 →栗東・須貝彦三 →福山・鋤田誠二 |
25戦10勝(うち地方所属20戦10勝) | [16] | ||||
11番仔 | 2010年 | ボールドタイド | ブラックタイド | 増田陽一 →木下務 →鈴置正文 →谷謙介 |
美浦・星野忍 →園田・國澤利照 →名古屋・錦見勇夫 →名古屋・坂口義幸 →水沢・吉田司 |
105戦6勝(うち地方所属100戦6勝) | [17] |
血統表
[編集]メインキャスターの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ノーザンテースト系 |
[§ 2] | ||
父 *ノーザンテースト Northern Taste 1971 栗毛 |
父の父 Northern Dancer1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Lady Victoria1962 黒鹿毛 |
Victoria Park | Chop Chop | ||
Victoriana | ||||
Lady Angela | Hyperion | |||
Sister Sarah | ||||
母 ニチドウクイン 1973 鹿毛 |
*マリーノ 1956 栗毛 |
Worden | Wild Risk | |
Sans Tares | ||||
Buena Vista | Orwell | |||
Anne de Bretagne | ||||
母の母 グローブターフ1966 鹿毛 |
*パーソロン | Milesian | ||
Paleo | ||||
*ロイヤルアグリーメント | *ラテイフイケイシヨン | |||
Princesse Plucky | ||||
母系(F-No.) | ロイヤルアグリーメント(IRE)系(FN:12-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Lady Angela 4 × 3 = 18.75%、Gainsborough 5 × 5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
- 主な近親にグローバルダイナ(阪神牝馬特別、北九州記念、小倉大賞典。1985年度優駿賞最優秀5歳以上牝馬)、プリサイスマシーン(スワンステークス、中日新聞杯2回、阪急杯)、スプリングドリュー(福島牝馬ステークス)、マルモセーラ(ファンタジーステークス)[19][20]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “メインキャスター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b “メインキャスター”. 競走馬のふるさと案内所 馬・牧場・施設検索. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b “メインキャスター 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “メインキャスターの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b “マイネルガルボ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b “シーズアチャンス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “JRA重賞勝ち馬最長寿のマイネルダビテ大往生”. 日刊スポーツ (2021年1月30日). 2021年7月2日閲覧。
- ^ “Twitter 公益財団法人 ジャパンスタッドブックインターナショナルのアカウント” (2021年2月24日). 2021年7月2日閲覧。
- ^ “チーフキャスター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “メガヒット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “_”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “トニーモナムール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “メディアウォーズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “プレスセクレタリー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “カスタマイズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “アキノフェザー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “ボールドメイド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b “メインキャスター 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
- ^ a b c d “メインキャスターの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月2日閲覧。
- ^ “グローバルダイナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年7月2日閲覧。
関連項目
[編集]- シャルロット(軽種馬・サラブレッド最長寿)
- ルーキー(軽種馬・サラブレッド牝馬最長寿)
- ウラカワミユキ(軽種馬・サラブレッド繁殖牝馬最長寿。元々はカネケヤキの記録を更新したサラブレッド牝馬最長寿)
- カネケヤキ(JRAにおける現在のGI競走に相当する重賞牝馬最長寿)
- ケイウーマン(2022年2月現在存命中のJRA重賞優勝牝馬最長寿)
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post