リジル
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シグルズは、自分の養父のレギンに頼まれ、レギンの兄で、兄弟の父フレイズマルを殺して財宝を独占した、ファーヴニルを殺した。
『ヴォルスンガ・サガ』によると、シグルズが剣リジルを使ってファーヴニルの心臓を切り取り、レギンがその血を飲んだとされる。
対して、『古エッダ』の『ファーヴニルの言葉』によると、レギンがリジンという剣を使ってファーヴニルの心臓を切り取り、血を飲んだとされる[1][2]。
出典によってリジル(リジン)を使う人物が異なるが、その後は、レギンの頼みをきいたシグルズが、ファーヴニルの心臓を焼いているうちに、心臓の焼け具合をみるために触れた指を口に入れたところ、彼はシジュウカラのさえずりが理解できるようになり、レギンが自分を殺そうとしていることを悟る。自分の剣グラムでレギンを殺した。
なお、『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』によれば、レギンは「レヴィル(Refil)」という剣を所持していたという[3]。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- リディル - 本武器に由来する馬名の馬
- ファイナルファンタジーVIに「リディル」という名で登場。
- ファイナルファンタジーXIに「リディル」という名で登場。
参考文献
[編集]- 「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」谷口幸男訳、『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、1983年。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
- 『エッダ/グレティルのサガ』松谷健二訳、筑摩書房〈ちくま文庫〉、1986年、ISBN 978-4-480-02077-2。