レガレイラ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
レガレイラ | ||||||
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第40回ホープフルステークス優勝時(2023年12月28日) | ||||||
欧字表記 | Regaleira[1] | |||||
香港表記 | 蕾麗宮 | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2021年4月12日(3歳)[1] | |||||
父 | スワーヴリチャード[1] | |||||
母 | ロカ[1] | |||||
母の父 | ハービンジャー[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (有)サンデーレーシング[1] | |||||
調教師 | 木村哲也(美浦)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 6戦2勝[1] | |||||
獲得賞金 |
1億1797万9000円[1] (2024年9月15日現在) | |||||
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レガレイラ(欧字名:Regaleira、2021年4月12日 - )は、日本の競走馬[1]。2023年のホープフルステークスの勝ち馬である。
馬名の意味は、ポルトガル中西部の都市シントラにある宮殿[2]。
戦績
[編集]2歳(2023年)
[編集]7月9日、函館競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1800m)で、鞍上クリストフ・ルメールにてデビュー。道中6番手の位置から逃げ粘るセットアップを強烈な末脚で差し切り、単勝1.4倍の圧倒的1番人気にこたえデビュー戦を勝利で飾った[3][4]。
続いて、10月21日にリステッド競走のアイビーステークスに出走。前走に引き続き、ここでも単勝1倍台の人気を集めた。レースは3番手で運んで直線で懸命の追い上げを見せたが、ダノンエアズロックに及ばず3着に敗れた[5]。
12月28日、初の重賞・初のGI挑戦として中山競馬場で行われたホープフルステークスに出走。スタートから後方2・3番手を追走すると、直線で外から抜群の切れ味を発揮して先に抜け出したシンエンペラーを差し切って優勝した。牝馬のホープフルステークス制覇は牡牝混合になった2000年以降では初めてとなった。また牝馬による牡牝混合2歳GI制覇は朝日杯フューチュリティステークス[注 1]や牡牝混合時代の阪神3歳ステークスを含めてもグレード制導入前、1980年朝日杯の覇者テンモン以来43年ぶりとなった。また、種牡馬のスワーヴリチャード産駒ではGI競走初制覇となった[6][7]。
3歳(2024年)
[編集]次走として皐月賞に直行すると表明した。勝利すれば牝馬の皐月賞制覇は1948年のヒデヒカリ以来76年ぶり、史上3頭目となる[8]。さらに、東京優駿の挑戦プランをサンデーレーシング代表の吉田俊介が明らかにした[9]。吉田代表は「皐月賞直行ですが、ジョッキーは未定です。クラシックの1次登録から皐月賞、ダービーも登録させてもらっていた馬なので、長い距離での活躍を期待しています。皐月賞で牡馬に挑戦する以上、ダービーも選択肢に入ってくると思います」と話している[9]。
76年ぶりの牝馬の制覇が期待されたが、皐月賞の結果は6着に終わり、その後、ノーザンファーム天栄に放牧に出した[10]。次走について、サンデーサラブレッドクラブはホームページの中で「放牧後の感触をみて検討」と明らかにしていたが[10]、5月26日に東京競馬場で行われる日本ダービーに出走することを、4月28日にサンデーサラブレッドクラブが明らかにした[11][12]。なお、牝馬での皐月賞から日本ダービーへの転戦は、1984年にグレード制を導入して以降、初めてとなる[13]。5月8日に馬主であるサンデーサラブレッドクラブがホームページで明らかにしたところによれば、レガレイラは5月10日に美浦トレーニングセンターに帰厩するといい[14]、その予定通りに帰厩した[15]。尚、皐月賞は主戦のルメールがドバイのレースでの落馬事故で肺に穴が開き(外傷性気胸)再来日出来なくなった為、北村宏司が代打で騎乗したが、この日本ダービーにはルメールとのコンビが復活となる[15][16]。
5月10日に馬主のサンデーサラブレッドクラブが発表したところによれば、10月6日にパリ・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に登録したという[16]。説明によれば、「ここまでのパフォーマンスや3歳牝馬の斤量が55キロと有利であることから、牡馬相手の日本ダービーでのレース内容によっては、凱旋門賞を目指す方針」だという[16]。
しかし、2番人気で迎えた東京優駿ではスタートが遅かった上、2番枠のためポジションが取れず後方からの競馬となり、直線は大外から脚を伸ばしたが5着に終わる[17]。レース後、ノーザンファーム天栄に放牧に出され、7月28日にサンデーサラブレッドクラブより凱旋門賞は見送り、秋初戦はローズステークスからと発表された[18]。
9月15日、ローズステークスも単勝1.7倍と断然の1番人気だったが、大外枠でスタートが悪く最後方からのレース。上がり3Fは最速の33秒1で直線は大外から追い上げたが5着だった[19]。同28日に秋華賞には参戦せず11月10日のエリザベス女王杯へ向かう事がサンデーサラブレッドクラブより発表された[20]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[21]およびnetkeiba.com[22]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2023. 7. 9 | 函館 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 9 | 6 | 6 | 1.4 (1人) | 1着 | 1:49.8(34.3) | -0.2 | C.ルメール | 55 | (セットアップ) | 452 | |
10.21 | 東京 | アイビーS | L | 芝1800m(良) | 6 | 3 | 3 | 1.5 (1人) | 3着 | 1:48.4(32.7) | 0.2 | C.ルメール | 55 | ダノンエアズロック | 456 |
12.28 | 中山 | ホープフルS | GI | 芝2000m(良) | 16 | 7 | 13 | 3.1 (1人) | 1着 | R2:00.2(35.0) | -0.1 | C.ルメール | 55 | (シンエンペラー) | 454 |
2024. 4.14 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 17 | 5 | 10 | 3.7 (1人) | 6着 | 1:57.6(33.9) | 0.5 | 北村宏司 | 55 | ジャスティンミラノ | 456 |
5.26 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 1 | 2 | 4.5 (2人) | 5着 | 2:25.0(33.2) | 0.7 | C.ルメール | 55 | ダノンデサイル | 458 |
9.15 | 中京 | ローズS | GII | 芝2000m(稍) | 15 | 8 | 15 | 1.7 (1人) | 5着 | 2:00.3(33.1) | 0.4 | C.ルメール | 55 | クイーンズウォーク | 468 |
- タイム欄のRはレコード勝ちを示す
- 競走成績は2024年9月15日現在
血統表
[編集]レガレイラの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
[§ 2] | ||
父 スワーヴリチャード 栗毛 2014 |
父の父 ハーツクライ鹿毛 2001 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
アイリッシュダンス | *トニービン | |||
*ビューパーダンス | ||||
父の母 *ピラミマ黒鹿毛 2005 |
Unbridled's Song | Unbridled | ||
Trolley Song | ||||
*キャリアコレクション | General Meeting | |||
River of Stars | ||||
母 ロカ 鹿毛 2012 |
*ハービンジャー 鹿毛 2006 |
Dansili | *デインヒル | |
Hasili | ||||
Penang Pearl | Bering | |||
Guapa | ||||
母の母 ランズエッジ鹿毛 2006 |
ダンスインザダーク | *サンデーサイレンス | ||
*ダンシングキイ | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | サンデーサイレンス 3×4=18.75%、Lyphard 5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母ロカはJRA1勝、2015年のクイーンカップ3着の実績がある。
- 従兄弟に2024年の桜花賞馬ステレンボッシュ、菊花賞・セントライト記念勝ち馬のアーバンシックがいる。
- 祖母ランズエッジの半兄にブラックタイドとディープインパクトがいる。
- 3代母ウインドインハーヘアは1995年アラルポカル勝ち馬。
- 5代母ハイクレアは1974年仏オークス、英1000ギニー勝ち馬。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 同競走は1991年から2003年まで牡騸限定戦であり、牝馬は出走出来なかった
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “レガレイラ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - レガレイラ”. 日本中央競馬会. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “【新馬戦】レガレイラ 抜群の切れ味発揮 ルメール「いい瞬発力」”. netkeiba.com (2023年7月10日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “【函館5R・新馬戦】レガレイラ断然の1番人気に応えた ルメール「いい瞬発力」”. スポニチアネックス (2023年7月10日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “【アイビーS】1番人気レガレイラは最速タイ32秒7の末脚も及ばず3着 ルメール騎手「勝った馬が強すぎました」”. ウマトク (2023年10月21日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “【ホープフルS】〝史上初〟牝馬Vレガレイラは早くも皐月賞に照準 〝凄まじい爆発力〟は牡馬戦線でも通用するか”. 東スポ競馬 (2023年12月28日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “【ホープフルS結果】牝馬のレガレイラが差し切りV!”. netkeiba.com (2023年12月28日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “ホープフルS覇者レガレイラ、皐月賞直行 76年ぶり史上3頭目の牝馬V目指す”. スポニチアネックス. (2024年1月28日) 2024年1月28日閲覧。
- ^ a b 「牝馬レガレイラに日本ダービー挑戦プラン 吉田俊介代表「長い距離での活躍を期待」」『サンケイスポーツ』2024年1月30日。2024年2月6日閲覧。
- ^ a b 「皐月賞6着レガレイラ、ノーザンファーム天栄へ放牧 次走は「感触をみて検討」 クラブ発表」『日刊スポーツ』2024年4月17日。2024年4月25日閲覧。
- ^ 「皐月賞6着の牝馬レガレイラはダービー挑戦へ 07年ウオッカ以来の牝馬Vに挑む」『日刊スポーツ』2024年4月28日。2024年4月28日閲覧。
- ^ 「皐月賞1番人気6着レガレイラ、日本ダービー参戦 07年ウオッカ以来4頭目の牝馬V目指す」『スポーツニッポン』2024年4月28日。2024年4月28日閲覧。
- ^ 「レガレイラは17年ぶりの牝馬Vを狙って日本ダービーへ 皐月賞からの転戦はグレード制以降牝馬初」『東スポ競馬』2024年4月28日。2024年4月29日閲覧。
- ^ 「レガレイラは日本ダービーに向けて10日帰厩へ」『サンケイスポーツ』2024年5月8日。2024年5月9日閲覧。
- ^ a b 「レガレイラが凱旋門賞に登録 ダービー目標に美浦トレセンへ帰厩 鞍上はルメール」『日刊スポーツ』2024年5月10日。2024年5月12日閲覧。
- ^ a b c 「レガレイラは凱旋門賞に登録 日本ダービーでルメール騎手とコンビ復活」『サンケイスポーツ』2024年5月10日。2024年5月12日閲覧。
- ^ “【日本ダービー】紅一点レガレイラ5着 直線は大外猛追もルメール「いいポジションが取れなかった」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年10月17日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2024年7月28日). “日本ダービー5着のレガレイラはローズSで始動”. サンスポZBAT!. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “【ローズS】1番人気のレガレイラは5着 直線大外追い上げも及ばず、ルメール「中京は後ろからでは難しい」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2024年10月17日閲覧。
- ^ “レガレイラは秋華賞に参戦せず11・10エリザベス女王杯へ【次走報】”. 東スポ競馬 (2024年9月28日). 2024年10月17日閲覧。
- ^ “レガレイラ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “レガレイラの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年12月28日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|レガレイラ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年12月28日閲覧。
- ^ a b “レガレイラの血統表”. netkeiba.com. 2023年12月28日閲覧。
- ^ “レガレイラ - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2023年12月28日閲覧。