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ローズバド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ローザブランカから転送)
ローズバド
欧字表記 Rosebud[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青毛[1]
生誕 1998年4月29日(26歳)[1]
登録日 2000年9月21日
抹消日 2004年3月19日
サンデーサイレンス[1]
ロゼカラー[1]
母の父 Shirley Heights[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 橋口弘次郎栗東[1]
競走成績
生涯成績 26戦3勝[1]
獲得賞金 3億3104万9000円[1]
勝ち鞍
GII フィリーズレビュー 2001年
GIII マーメイドステークス 2003年
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ローズバドRosebud1998年4月29日 - )[1]日本競走馬。主な勝ち鞍は2001年フィリーズレビュー2003年マーメイドステークス薔薇一族の一頭。

競走馬時代

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2000年にデビューするも5着に敗れた。その後も3着、2着と確実に伸びてくるも勝ちきれないレースが続いたが、4戦目に松永幹夫騎手との初コンビで1番人気に応え勝利した。しかし、年が明けて昇級初戦の500万下のレースでは忙しい展開が合わなかったのか10着に敗れた。

そのまま桜花賞トライアルフィリーズレビューに出走すると、6番人気ながら強烈な末脚で追い込み、重賞初制覇となった。勢いそのままに桜花賞挑戦かと思われたが、母と同じく熱発で回避した。

次走の優駿牝馬(オークス)トライアルのフローラステークスでは横山典弘が初騎乗し最後方から追い込むも届かず敗れた。そしてGI初挑戦の優駿牝馬ではレディパステル相手にあと一歩足りずクビ差の2着となった。

休養後、秋初戦の秋華賞トライアルローズステークスではまたもや上がり最速を出しながら勝てなかった。本番の秋華賞では優駿牝馬で負けたレディパステルには先着するも、同競走で先着したテイエムオーシャン2着と敗北した。

続く古馬初対決となるエリザベス女王杯では、ドバイワールドカップ2着から復帰戦のトゥザヴィクトリーにハナ差まで迫りながらGI3戦連続2着となった。母ロゼカラーの4、3、13着という戦績を上回りながら、GI未勝利で3歳時を終えた。

年が明け古馬となると、しばらく勝てないレースが続いたが、2003年マーメイドステークスでは、雨で重馬場の中、1番人気テイエムオーシャンを破り勝利した。その後、3度目のエリザベス女王杯では母をオークスで破ったエアグルーヴの仔アドマイヤグルーヴに敗戦した。2004年中山牝馬ステークスを最後に引退し、繁殖入りした[2]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬) 馬体重
2000 11. 4 京都 3歳新馬 16 7 13 4.5(2人) 5着 吉田稔 53 芝1600m(良) 1:36.5 (35.1) 0.8 ミレニアムバイオ 426
11. 12 京都 3歳新馬 15 5 9 1.9(1人) 3着 高橋亮 53 芝1400m(良) 1:23.3 (35.7) 0.3 スターリーロマンス 426
12. 3 阪神 3歳未勝利 9 4 4 6.4(2人) 2着 高橋亮 53 芝1600m(良) 1:35.6 (35.5) 0.0 ダンシングカラー 422
12. 17 阪神 3歳未勝利 16 8 15 2.4(1人) 1着 松永幹夫 53 芝1600m(良) 1:36.4 (36.1) -0.2 (トウカイプライド) 420
2001 2. 24 阪神 3歳500万下 14 8 13 2.5(1人) 10着 松永幹夫 53 芝1200m(稍) 1:11.7 (36.4) 1.0 スティーマー 418
3. 11 阪神 フィリーズレビュー GII 14 5 9 15.5(6人) 1着 小牧太 54 芝1400m(良) 1:21.7 (35.1) -0.2 ハッピーパス 416
4. 22 東京 フローラS GII 16 8 16 4.5(3人) 3着 横山典弘 54 芝2000m(良) 2:01.8 (34.6) 0.3 オイワケヒカリ 410
5. 20 東京 優駿牝馬 GI 18 1 1 8.5(4人) 2着 横山典弘 55 芝2400m(良) 2:26.3 (34.4) 0.0 レディパステル 412
9. 16 阪神 ローズS GII 11 2 2 5.3(1人) 2着 横山典弘 54 芝2000m(良) 2:02.0 (34.2) 0.1 ダイヤモンドビコー 426
10. 14 京都 秋華賞 GI 18 5 9 4.2(2人) 2着 横山典弘 55 芝2000m(良) 1:58.6 (34.6) 0.1 テイエムオーシャン 422
11. 11 京都 エリザベス女王杯 GI 15 2 2 5.3(2人) 2着 横山典弘 54 芝2200m(良) 2:11.2 (33.4) 0.0 トゥザヴィクトリー 420
2002 4. 13 阪神 マイラーズC GII 14 7 11 10.3(6人) 9着 小牧太 56 芝1600m(良) 1:33.5 (35.7) 0.9 ミレニアムバイオ 430
5. 18 東京 目黒記念 GII 18 1 2 10.7(6人) 14着 横山典弘 55 芝2500m(重) 2:33.9 (38.8) 2.1 トシザブイ 420
7. 7 阪神 マーメイドS GIII 12 6 8 2.9(1人) 4着 安藤勝己 56 芝2000m(良) 1:59.8 (35.8) 0.7 ヤマカツスズラン 424
10. 13 中山 府中牝馬S GIII 11 4 4 6.1(4人) 6着 後藤浩輝 56 芝1800m(良) 1:46.5 (35.1) 0.5 ダイヤモンドビコー 436
11. 10 京都 エリザベス女王杯 GI 13 5 6 11.2(3人) 8着 後藤浩輝 56 芝2200m(良) 2:14.4 (33.5) 1.2 ファインモーション 436
12. 15 阪神 阪神牝馬S GII 16 3 5 11.6(2人) 3着 小牧太 56 芝1600m(良) 1:33.3 (34.5) 0.1 ダイヤモンドビコー 432
2003 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 1 2 12.4(6人) 3着 C.ルメール 55 芝1600m(良) 1:33.9 (34.4) 0.2 サイドワインダー 430
2. 9 小倉 小倉大賞典 GIII 16 1 2 7.5(4人) 8着 C.ルメール 55 芝1800m(稍) 1:49.6 (37.3) 0.5 マイネルブラウ 428
4. 19 阪神 マイラーズC GII 13 5 7 26.0(8人) 5着 小牧太 56 芝1600m(良) 1:32.6 (34.9) 0.7 ローエングリン 428
6. 8 東京 安田記念 GI 18 7 13 75.3(13人) 14着 江田照男 56 芝1600m(良) 1:33.3 (34.6) 1.2 アグネスデジタル 432
7. 13 阪神 マーメイドS GIII 10 4 4 7.4(4人) 1着 横山典弘 56 芝2000m(重) 2:03.7 (37.1) -0.6 (テイエムオーシャン) 432
10. 19 東京 府中牝馬S GIII 14 7 12 5.6(3人) 2着 横山典弘 56 芝1800m(良) 1:46.8 (33.7) 0.2 レディパステル 436
11. 16 京都 エリザベス女王杯 GI 15 8 15 5.6(3人) 5着 横山典弘 56 芝2200m(良) 2:12.1 (35.3) 0.3 アドマイヤグルーヴ 432
2004 1. 5 京都 京都金杯 GIII 16 7 13 13.6(7人) 8着 小牧太 55.5 芝1600m(良) 1:33.8 (34.5) 0.5 マイソールサウンド 432
3. 13 中山 中山牝馬S GIII 16 1 2 12.4(8人) 6着 横山典弘 56 芝1800m(良) 1:46.4 (34.9) 0.3 オースミコスモ 428

繁殖牝馬時代

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3番仔のローズキングダム朝日杯フューチュリティステークスジャパンカップを勝利し、日本ダービー菊花賞でも2着と実績を残した。

また、この牝系はローザネイの初仔ロゼカラー(牝馬)、ロゼカラーの初仔ローズバド(牝馬)と初仔の牝馬が活躍していたが、ローズバドの初仔ローザブランカ(牝馬)は自身で目立った成績は残せなかった。しかし、その7番仔スタニングローズ(父・キングカメハメハ)は2022年の秋華賞優勝、オークス2着、フラワーカップ、紫苑ステークス優勝など牝馬クラッシック路線で活躍し、牝系をつないでいる。

2019年10月25日に用途変更となり繁殖を引退[5]。現在はリードホースに転じている。

繁殖成績

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生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 主な勝ち鞍 出典
初仔 2005年 ローザブランカ 芦毛 クロフネ (有)サンデーレーシング 栗東・橋口弘次郎 18戦3勝 (引退) 7番仔に秋華賞エリザベス女王杯優勝のスタニングローズ [6]
2番仔 2006年 ローズリパブリック
→騸
栗東・橋口弘次郎
→栗東・今野貞一
40戦2勝(引退) [7]
3番仔 2007年 ローズキングダム 黒鹿毛 キングカメハメハ 栗東・橋口弘次郎 25戦6勝 (引退・種牡馬) 東スポ杯2歳S朝日杯FS神戸新聞杯
ジャパンカップ京都大賞典
[8]
4番仔 2009年 ローゼンケーニッヒ シンボリクリスエス 栗東・橋口弘次郎
→栗東・橋口慎介
35戦4勝 (引退) [9]
5番仔 2010年 ドリーミートーツ 青鹿毛 ジャングルポケット 吉田和美 栗東・橋口弘次郎 5戦0勝 (引退・繁殖) [10]
6番仔 2011年 ロザリウム 黒鹿毛 キングカメハメハ (有)サンデーレーシング 5戦0勝 (引退・繁殖) 4番仔に函館2歳ステークス優勝のゼルトザーム [11]
7番仔 2013年 ロゼリーナ 栗毛 (有)シルクレーシング 栗東・藤原英昭
→栗東・西村真幸
13戦2勝(引退・繁殖) [12]
8番仔 2015年 ローザフェリーチェ 青鹿毛 エンパイアメーカー (有)サンデーレーシング 美浦木村哲也 8戦1勝(引退・繁殖) [13]
9番仔 2016年 ローザジルベルト 鹿毛 ワークフォース (有)サンデーレーシング
→(株)ファーストビジョン
栗東・橋口慎介
愛知・地辺幸一
55戦1勝(引退) [14]
10番仔 2018年 サンギネア 青毛 エイシンフラッシュ 吉田勝己 美浦・小島茂之 7戦0勝(引退・繁殖) [15]
11番仔 2019年 ゲーテローズ 鹿毛 ノヴェリスト (有)サンデーレーシング 栗東・武英智 11戦2勝(引退・繁殖) [16]

血統表

[編集]
ローズバド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

ロゼカラー
1993 鹿毛
Shirley Heights
1975 鹿毛
Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Hardiemma *ハーディカヌート
Grand Cross
母の母
*ローザネイ
Rosa Nay
1988 栗毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Riviere Doree Secretariat
Riverqueen
母系(F-No.) 1号族(FN:1-w) [§ 3]
5代内の近親交配 5代内アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [18][19]
  3. ^ [17]
  4. ^ [19]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ローズバド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  2. ^ ローズバド引退、繁殖入り”. netkeiba.com. 2022年3月12日閲覧。
  3. ^ ローズバドの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月2日閲覧。
  4. ^ ローズバド 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  5. ^ ローズバド(JPN) - 血統書サービス、2022年6月27日閲覧。
  6. ^ ローザブランカ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  7. ^ ローズリパブリック”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  8. ^ ローズキングダム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  9. ^ ローゼンケーニッヒ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  10. ^ ドリーミードーツ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  11. ^ ロザリウム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  12. ^ ロゼリーナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  13. ^ ローザフェリーチェ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  14. ^ ローザジルベルト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  15. ^ (ローズバドの2018)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  16. ^ (ローズバドの2019)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  17. ^ a b ローズバド 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月2日閲覧。
  18. ^ ローズバドの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年7月10日閲覧。
  19. ^ a b c d ローズバドの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月2日閲覧。

外部リンク

[編集]