全日本体操競技選手権大会
開始年 | 1947 |
---|---|
主催 | 日本体操協会 |
加盟国 | 日本 |
全日本体操競技選手権大会は、日本体操協会が主催する体操競技日本一を競う日本の体操競技大会の1つ。第1回大会は1947年に開かれた。男女の個人総合優勝・団体・個人種目別で競技を競う。現在は個人総合を「全日本体操競技個人総合選手権大会」、団体を「全日本体操競技団体選手権大会」、個人種目別を「全日本体操種目別選手権大会」として開催している。
概要
[編集]第1回は1947年に石川国体体操競技大会を兼ねて行われた。
開催地は翌年の国民体育大会のリハーサル大会と兼ねて開催されることが多い。男子の個人総合優勝者に天皇杯が贈られる。
全日本選手権はおおむね11月に開催されていたが、2009年からは団体・個人種目別を「全日本体操競技団体・種目別選手権大会」として分離。残る個人総合を開催時期も春に移行した上で国際大会(オリンピック・世界選手権・アジア競技大会等)の第2次選考会と統合、2010年からは大会名も「全日本体操競技個人総合選手権大会」に改称された。なお、回数などについてはともに旧全日本体操競技選手権大会より引き継いでいる。
2013年よりさらに団体・種目別も分離され、種目別選手権はトランポリンの世界選手権代表決定競技会も併せて6月に開催される[1]。 2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により12月に開催された。
大会方式
[編集]個人総合選手権
[編集]男女とも1日目に予選、2日目に決勝を行う。男子はゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の6種目、女子は跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆかの4種目の合計得点で争う。男子は予選上位36名、女子は同24名が決勝へ進出する。決勝上位は国際大会の最終選考会を兼ねるNHK杯に進出する。
団体選手権
[編集]男女とも1チーム6名(人数不足の場合はこの限りでない)とする。種目は個人総合選手権と同じであるが、各種目で1チーム3名が演技を行い、チーム合計得点を争う。
個人種目別選手権
[編集]男女とも1日目に予選、3日目に決勝を行う。個人総合選手権の各種目で予選上位8名が決勝に進出する。
大会結果
[編集]個人総合選手権
[編集]回 | 年 | 開催地 | 男子優勝 | 女子優勝 |
---|---|---|---|---|
1 | 1947年 | 金沢 | 竹本正男 | 鈴木登美子 |
2 | 1948年 | 東京 | 竹本正男 | 鈴木登美子 |
3 | 1949年 | 横浜 | 竹本正男 | 若林房子 |
4 | 1950年 | 神奈川 | 竹本正男 | 鈴木登美子 |
5 | 1951年 | 水戸 | 竹本正男 | 池田弘子 |
6 | 1952年 | 大阪 | 小野喬 | 池田弘子 |
7 | 1953年 | 東京 | 小野喬 | 田中敬子 |
8 | 1954年 | 東京 | 竹本正男 | 沢村恭子 |
9 | 1955年 | 秋田 | 竹本正男 | 田中敬子 |
10 | 1956年 | 東京 | 小野喬 | 池田弘子 |
11 | 1957年 | 神奈川 | 小野喬 | 田中敬子 |
12 | 1958年 | 熊本 | 小野喬 | 田中敬子 |
13 | 1959年 | 岡山 | 小野喬 | 池田敬子 |
14 | 1960年 | 東京 | 小野喬 | 池田敬子 |
15 | 1961年 | 長崎 | 相原信行 | 池田敬子 |
16 | 1962年 | 新潟 | 遠藤幸雄 | 虻川吟子 |
17 | 1963年 | 東京 | 遠藤幸雄 | 虻川吟子 |
18 | 1964年 | 秋田 | 遠藤幸雄 | 池田敬子 |
19 | 1965年 | 京都 | 遠藤幸雄 | 池田敬子 |
20 | 1966年 | 千葉 | 加藤武司 | 渋谷多喜 |
21 | 1967年 | 愛知 | 中山彰規 | 池田敬子 |
22 | 1968年 | 盛岡 | 中山彰規 | 香取光子 |
23 | 1969年 | 山口 | 加藤澤男 | 小田千恵子 |
24 | 1970年 | 神戸 | 中山彰規 | 松久みゆき |
25 | 1971年 | 甲府 | 中山彰規 | 松久みゆき |
26 | 1972年 | 米子 | 監物永三 | 長谷川たか子 |
27 | 1973年 | 札幌 | 塚原光男 | 松久みゆき |
28 | 1974年 | 岡山 | 監物永三 | 松久みゆき |
29 | 1975年 | 長野 | 塚原光男 梶山広司 |
広中みゆき |
30 | 1976年 | 水戸 | 監物永三 | 岡崎聡子 |
31 | 1977年 | 静岡 | 笠松茂 | 赤羽綾子 |
32 | 1978年 | 北九州 | 三上肇 | 加納弥生 |
33 | 1979年 | 八王子 | 錦井利臣 | 赤羽綾子 |
34 | 1980年 | 伊勢崎 | 具志堅幸司 | 加納弥生 |
35 | 1981年 | 唐津 | 具志堅幸司 | 加納弥生 |
36 | 1982年 | 前橋 | 具志堅幸司 | 森尾麻衣子 |
37 | 1983年 | 橿原 | 山脇恭二 | 森尾麻衣子 |
38 | 1984年 | 神戸 | 具志堅幸司 | 望月のり子 |
39 | 1985年 | 甲府 | 山脇恭二 | 望月のり子 |
40 | 1986年 | 佐世保 | 水島宏一 | 信田美帆 |
41 | 1987年 | 日向 | 水島宏一 | 信田美帆 |
42 | 1988年 | 仙台 | 佐藤寿治 | 小菅麻里 |
43 | 1989年 | 北九州 | 佐藤寿治 | 小菅麻里 |
44 | 1990年 | 小松 | 西川大輔 | 小菅麻里 |
45 | 1991年 | 山形 | 西川大輔 | 小菅麻里 |
46 | 1992年 | 高松 | 相原豊 | 小菅麻里 |
47 | 1993年 | 名古屋 | 畠田好章 | 三浦華子 |
48 | 1994年 | 郡山 | 田中光 | 菅原リサ |
49 | 1995年 | 広島 | 畠田好章 | 橋口美穂 |
50 | 1996年 | 大阪 | 塚原直也 | 菅原リサ 大畠佑紀 |
51 | 1997年 | 神奈川 | 塚原直也 | 菅原リサ |
52 | 1998年 | 熊本 | 塚原直也 | 菅原リサ |
53 | 1999年 | 富山 | 塚原直也 | 菅原リサ |
54 | 2000年 | 仙台 | 塚原直也 | 竹中美穂 |
55 | 2001年 | 高知 | 冨田洋之 | 溝口絵里加 |
56 | 2002年 | 静岡 | 冨田洋之 | 石坂真奈美 |
57 | 2003年 | 熊谷 | 米田功 | 石坂真奈美 |
58 | 2004年 | 東京 | 冨田洋之 | 市川千尋 |
59 | 2005年 | 尼崎 | 冨田洋之 | 上村美揮 |
60 | 2006年 | 東京 | 冨田洋之 | 鶴見虹子 上村美揮 |
61 | 2007年 | 東京 | 冨田洋之 | 鶴見虹子 |
62 | 2008年 | 上越 | 内村航平 | 鶴見虹子 |
63 | 2009年 | 東京 | 内村航平 | 鶴見虹子 |
64 | 2010年 | 東京 | 内村航平 | 鶴見虹子 |
65 | 2011年 | 東京 | 内村航平 | 鶴見虹子 |
66 | 2012年 | 東京 | 内村航平 | 田中理恵 |
67 | 2013年 | 東京 | 内村航平 | 笹田夏実 |
68 | 2014年 | 東京 | 内村航平 | 笹田夏実 |
69 | 2015年 | 東京 | 内村航平 | 寺本明日香 |
70 | 2016年 | 東京 | 内村航平 | 村上茉愛 |
71 | 2017年 | 東京 | 内村航平 | 村上茉愛 |
72 | 2018年 | 東京 | 谷川翔 | 村上茉愛 |
73 | 2019年 | 高崎 | 谷川翔 | 寺本明日香 |
74 | 2020年 | 高崎 | 萱和磨 | 村上茉愛 |
75 | 2021年 | 高崎 | 橋本大輝 | 村上茉愛 |
76 | 2022年 | 東京 | 橋本大輝 | 笠原有彩 |
77 | 2023年 | 東京 | 橋本大輝 | 渡部葉月 |
78 | 2024年 | 高崎 | 橋本大輝 | 宮田笙子 |
団体選手権
[編集]回 | 年 | 開催地 | 男子優勝 | 女子優勝 |
---|---|---|---|---|
1 | 1947年 | 金沢 | スワロークラブA | |
2 | 1948年 | 東京 | スワロークラブA | |
3 | 1949年 | 横浜 | スワロークラブA | |
4 | 1950年 | 神奈川 | スワロークラブA | 群馬チーム |
5 | 1951年 | 水戸 | スワロークラブA | スワロークラブ |
6 | 1952年 | 大阪 | 大塚クラブA | 東京女子体育大学短大 |
7 | 1953年 | 東京 | 大塚クラブA | 音体クラブ |
8 | 1954年 | 東京 | スワロークラブA | 音体クラブA |
9 | 1955年 | 秋田 | 日本体育大学 | 音体クラブA |
10 | 1956年 | 東京 | 日本体育大学 | 東京教育大学 |
11 | 1957年 | 神奈川 | 大塚クラブ | 東京教育大学 |
12 | 1958年 | 熊本 | 日体スワロークラブ | 大塚クラブ |
13 | 1959年 | 岡山 | 日体スワロークラブ | 大塚クラブ |
14 | 1960年 | 東京 | 日体スワロークラブ | 日体スワロークラブ |
15 | 1961年 | 長崎 | 日体スワロークラブ | 日本体育大学 |
16 | 1962年 | 新潟 | 日体スワロークラブ | 日本体育大学 |
17 | 1963年 | 東京 | 大塚クラブ | 日体スワロークラブ |
18 | 1964年 | 秋田 | 日体スワロークラブ | 日体スワロークラブ |
19 | 1965年 | 京都 | 日体スワロークラブ | 日体スワロークラブ |
20 | 1966年 | 千葉 | 日体スワロークラブ | 日体スワロークラブ |
21 | 1967年 | 愛知 | 日体スワロークラブ | 日本体育大学 |
22 | 1968年 | 盛岡 | 日体スワロークラブ | 日本体育大学 |
23 | 1969年 | 山口 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
24 | 1970年 | 神戸 | 大塚クラブ | 日本体育大学 |
25 | 1971年 | 甲府 | 大塚クラブ | 日本体育大学 |
26 | 1972年 | 米子 | 大塚クラブ | 日本体育大学 |
27 | 1973年 | 札幌 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
28 | 1974年 | 岡山 | 紀陽銀行 | 日本体育大学 |
29 | 1975年 | 長野 | 紀陽銀行 | 日本体育大学 |
30 | 1976年 | 水戸 | 河合楽器 | 日本体育大学 |
31 | 1977年 | 静岡 | 紀陽銀行 | 日本体育大学 |
32 | 1978年 | 北九州 | 紀陽銀行 | 国学院高校 |
33 | 1979年 | 八王子 | 河合楽器 | 国学院高校 |
34 | 1980年 | 伊勢崎 | 紀陽銀行 | 国学院高校 |
35 | 1981年 | 唐津 | 大和銀行 | 筑波大学 |
36 | 1982年 | 前橋 | 紀陽銀行 | 日本体育大学 |
37 | 1983年 | 橿原 | 大和銀行 | 日本体育大学 |
38 | 1984年 | 神戸 | 紀陽銀行 | 朝日生命体操クラブ |
39 | 1985年 | 甲府 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
40 | 1986年 | 佐世保 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
41 | 1987年 | 日向 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
42 | 1988年 | 仙台 | 日本体育大学 | 朝日生命体操クラブ |
43 | 1989年 | 北九州 | 日本体育大学 | 朝日生命体操クラブ |
44 | 1990年 | 小松 | 日本大学 | 朝日生命体操クラブ |
45 | 1991年 | 山形 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
46 | 1992年 | 高松 | 日本体育大学 | 朝日生命体操クラブ |
47 | 1993年 | 名古屋 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
48 | 1994年 | 郡山 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
49 | 1995年 | 広島 | 紀陽銀行 | 朝日生命体操クラブ |
50 | 1996年 | 大阪 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
51 | 1997年 | 神奈川 | 日本大学 | 日本体育大学 |
52 | 1998年 | 熊本 | 順天堂大学 | 朝日生命体操クラブ |
53 | 1999年 | 富山 | 大和銀行 | 朝日生命体操クラブ |
54 | 2000年 | 仙台 | 徳洲会体操クラブ | 朝日生命体操クラブ |
55 | 2001年 | 高知 | 大翔会体操クラブ | 朝日生命体操クラブ |
56 | 2002年 | 静岡 | 順天堂大学 | 朝日生命体操クラブ |
57 | 2003年 | 熊谷 | 徳洲会体操クラブ | 朝日生命体操クラブ |
58 | 2004年 | 東京 | 徳洲会体操クラブ | 朝日生命体操クラブ |
59 | 2005年 | 尼崎 | 徳洲会体操クラブ | 戸田市スポーツセンター |
60 | 2006年 | 東京 | 徳洲会体操クラブ | 日本体育大学 |
61 | 2007年 | 東京 | 徳洲会体操クラブ | 朝日生命体操クラブ |
62 | 2008年 | 上越 | 日本体育大学 | 朝日生命体操クラブ |
63 | 2009年 | 東京 | KONAMI | 朝日生命体操クラブ |
64 | 2010年 | 山口 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
65 | 2011年 | 東京 | KONAMI | 日本体育大学 |
66 | 2012年 | 東京 | 順天堂大学 | 日本体育大学 |
67 | 2013年 | 千葉 | KONAMI | 朝日生命体操クラブ |
68 | 2014年 | 東京 | KONAMI | 日本体育大学 |
69 | 2015年 | 東京 | 日本体育大学 | 日本体育大学 |
70 | 2016年 | 東京 | 順天堂大学 | 日本体育大学 |
71 | 2017年 | 高崎 | 順天堂大学 | 日本体育大学 |
72 | 2018年 | 高崎 | 順天堂大学 | 日本体育大学 |
73 | 2019年 | 高崎 | セントラルスポーツ | 日本体育大学 |
75 | 2021年 | 代々木 | 順天堂大学 | 日本体育大学 |
76 | 2022年 | 福井 | 徳洲会体操クラブ | 鯖江スクール |
77 | 2023年 | 四日市 | 徳洲会体操クラブ | 鯖江高等学校 |
放送について
[編集]個人総合選手権は決勝の模様をNHK総合テレビで生中継する。
個人種目別・団体選手権は日本テレビ(関東ローカル)にてディレード中継した後、深夜で完全版を放送。後日日テレG+でも放送。
脚注
[編集]- ^ “代表選考会、初の同時開催 体操とトランポリン”. MSN産経ニュース. (2013年5月3日)