六本木一丁目駅
六本木一丁目駅 | |
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中央改札口(2015年7月14日撮影) | |
ろっぽんぎいっちょうめ Roppongi-itchome | |
◄N 04 麻布十番 (1.2 km) (0.9 km) 溜池山王 N 06► | |
所在地 | 東京都港区六本木一丁目4-1 |
駅番号 | N05[1] |
所属事業者 | 東京地下鉄(東京メトロ) |
所属路線 | ●[1]南北線 |
キロ程 | 4.8 km(目黒起点) |
電報略号 | ロイ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[メトロ 1]68,808人/日 -2023年- |
開業年月日 | 2000年(平成12年)9月26日[2][3] |
六本木一丁目駅(ろっぽんぎいっちょうめえき)は、東京都港区六本木一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)南北線の駅である。駅番号はN 05。
歴史
[編集]- 2000年(平成12年)9月26日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)南北線の延伸に伴い開業[2][3]。開業前の仮称は「東六本木駅」であった[4]。
- 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、当駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[5]。
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[6]。
- 2015年(平成27年)3月11日:発車メロディを変更[7]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地下駅で、フルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。地下4階がホーム、軌道階で、地下3階はトンネル換気室、空調機械室、変電所(東六本木地下変電所)および出口3番方面への地下コンコースなど、地下2階は改札階、駅事務室などである[8]。地上との間には、エレベーター・エスカレーターが設置されている。
当駅の開業当初は、駅東側で進行していた「六本木一丁目西地区第一種市街地再開発事業」が未完成だったため、駅施設の一部を暫定形式で使用していた[8]。再開発事業は開業2年後の2002年7月に完了し、合わせて改札口・出入口の移設や変更が実施された。
2016年に開業した住友不動産六本木グランドタワーへのアクセス改善の為、2017年には西口改札を新設した。
ホームは中央付近の天井部は乗客の同線を導くサークル状天井とし、駅両端部の混雑緩和を促している[9]。近年の乗降客増加に伴い、朝夕のラッシュ時は、ホームやコンコース階の混雑が激しい。特に、溜池山王駅や永田町駅、四ツ谷駅での乗換の利便性から、最も南側(6号車付近)のホームとコンコース階を結ぶ階段・エスカレーターに旅客が集中しやすく、遅延増大の原因となっている。
当駅は首都高速都心環状線の橋脚および既設高層ビル4棟に近接しての駅開削工事となり、それらへの影響を避けるため、地下鉄工事としては初めて「横断地下連続壁工法」と「水中掘削工法」を採用して建設した[10][11]。これは、駅を構築する周囲を地下連続壁(土留め連壁)で囲い、さらに一定間隔で横断連壁26列により仕切ることで、掘削部を27個のマス目状にする[10]。そして、安全な深さまでは通常のドライ掘削を行い、それ以下は注水して水中掘削を行うものである[10]。
1番出入口への階段・エスカレーター部の壁面は「アジサイの道」をイメージして、港区の花「アジサイ」のレリーフタイルを配置した[9]。
3番出入口方面への通路は、「公園の遊歩道」をイメージして、白色タイルを基調としながら6色のタイルで「風の流れ」と「飛ぶ鳥」を表現し、一部に樹木や床面には水面を表現した[9]。通路壁面には「六本木の夜景」をシルエットにしたステンレス鏡面のエッチングレリーフ板を配置し、利用者へ「憩い」を与える歩行空間とした[9]。
出入口No.3-が、2002年度グッドデザイン賞受賞[12]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 行先[13] |
---|---|---|
1 | 南北線 | 赤羽岩淵・浦和美園方面 |
2 | 目黒方面 |
(出典:東京メトロ:構内図)
発車メロディ
[編集]開業時から吉村弘作曲の南北線全駅共通の発車メロディ(発車サイン音)を使用していたが、2015年3月11日にスイッチ制作の当駅オリジナルのメロディに変更されている[7]。
曲は1番線が「さざ波」、2番線が「陽だまり」(いずれも福嶋尚哉作曲)である[14]。
駅改札内設備
[編集]-
ホーム
-
改札
-
出入口
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は68,808人[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中56位。南北線の単独駅では乗降人員が最も多い。2017年度は、東京メトロ全駅の中で、最も乗降客数の伸び率が高い駅であった。
開業前の予想乗降人員は、63,000人であった[2]。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[16] |
1日平均 乗車人員[17] |
出典 |
---|---|---|---|
2000年(平成12年) | [備考 1]15,129 | [備考 1]8,412 | [* 1] |
2001年(平成13年) | 20,122 | 10,658 | [* 2] |
2002年(平成14年) | 25,153 | 12,288 | [* 3] |
2003年(平成15年) | 30,565 | 15,071 | [* 4] |
2004年(平成16年) | 40,774 | 20,104 | [* 5] |
2005年(平成17年) | 48,809 | 24,047 | [* 6] |
2006年(平成18年) | 52,673 | 25,934 | [* 7] |
2007年(平成19年) | 56,073 | 27,306 | [* 8] |
2008年(平成20年) | 55,215 | 26,819 | [* 9] |
2009年(平成21年) | 51,530 | 25,132 | [* 10] |
2010年(平成22年) | 49,311 | 24,109 | [* 11] |
2011年(平成23年) | 49,425 | 24,148 | [* 12] |
2012年(平成24年) | 50,205 | 24,471 | [* 13] |
2013年(平成25年) | 54,200 | 26,507 | [* 14] |
2014年(平成26年) | 63,514 | 31,186 | [* 15] |
2015年(平成27年) | 69,716 | 34,273 | [* 16] |
2016年(平成28年) | 74,205 | 36,540 | [* 17] |
2017年(平成29年) | 82,823 | 40,899 | [* 18] |
2018年(平成30年) | 86,306 | 42,693 | [* 19] |
2019年(令和元年) | 88,958 | 43,959 | [* 20] |
2020年(令和 | 2年)[メトロ 2]50,637 | ||
2021年(令和 | 3年)[メトロ 3]51,319 | ||
2022年(令和 | 4年)[メトロ 4]60,048 | ||
2023年(令和 | 5年)[メトロ 1]68,808 |
- 備考
駅周辺
[編集]- 麻布台ヒルズ
- アパホテル〈六本木SIX〉(2020年7月28日オープン)
- 泉ガーデン
- ホテルオークラ東京
- 六本木ティーキューブ
- ハローワーク品川 六本木庁舎
- 住友不動産六本木グランドタワー
- 日本基督教団霊南坂教会
- 駐日アメリカ合衆国大使館宿舎
- 全国郵便局長会六本木ビル
- 全特六本木ビル内郵便局
- 六本木駅(東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線)
- 南カリフォルニア大学東京事務所
- アークヒルズ
- サントリーホール
- ANAインターコンチネンタルホテル東京(旧東京全日空ホテル)
- アーク森ビル内郵便局
- テレビ朝日アーク放送センター
- 六本木25森ビル
- 六本木ファーストビル/プラザ
- ラフォーレミュージアム六本木
- 東京ミッドタウン
- 檜町公園
- 氷川神社
- 駐日スペイン大使館
- 駐日サウジアラビア大使館
- 駐日スウェーデン大使館
- 駐日シリア大使館
- 駐日ミクロネシア連邦大使館
- 首都高速3号渋谷線・首都高速都心環状線
バス路線
[編集]最寄りのバス停は、北側から順に赤坂アークヒルズ前、赤坂アークヒルズ、六本木一丁目駅前、六本木四丁目の4停留所で、1 - 7番ののりば番号がある。
- ※「赤坂アークヒルズ」(3番のりば)は渋谷駅行の始発便のみ。
このほか、近隣のホテルオークラ東京、ANAインターコンチネンタルホテル東京停留所に東京空港交通(リムジンバス)が発着している。
- ホテルオークラ東京
- ANAインターコンチネンタルホテル東京
- 羽田空港行(リムジン)
- 成田空港行(リムジン)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
- ^ a b c 『平成12年9月26日 営団南北線 溜池山王・目黒間、都営三田線 三田・目黒間開業 東急目黒線との相互直通運転開始 開業区間の運賃及び相互直通運転に伴う運行形態を決定』(プレスリリース)帝都高速度交通営団/東京急行電鉄/東京都交通局、2000年8月30日。オリジナルの2004年2月5日時点におけるアーカイブ 。2020年5月2日閲覧。
- ^ a b “営団南北線 都営三田線 9月26日に目黒延伸開業/都心の新動脈完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2000年2月9日)
- ^ 『人にやさしい、より便利な地下鉄を目指して 南北線目黒・溜池山王間、平成12年秋開業へ』(プレスリリース)営団地下鉄、1998年10月22日。オリジナルの2004年2月5日時点におけるアーカイブ 。2020年5月2日閲覧。
- ^ 『「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ』(プレスリリース)営団地下鉄、2004年1月27日。オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブ 。2020年3月25日閲覧。
- ^ 『PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月5日閲覧。
- ^ a b 『南北線の発車メロディをリニューアル! 各駅に新しい発車メロディを導入します。』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2015年3月2日。オリジナルの2019年5月10日時点におけるアーカイブ 。2020年3月25日閲覧。
- ^ a b 東京地下鉄道南北線建設史、pp.332 - 334。
- ^ a b c d 東京地下鉄道南北線建設史、pp.731 - 732。
- ^ a b c 東京地下鉄道南北線建設史、pp.28・496 - 506。
- ^ 松田輝雄, 永島茂, 後藤征治「都心部における地下鉄大規模水中掘削工事の施工」『トンネル工学研究発表会論文・報告集』第6巻、土木学会、1996年、345-350頁、doi:10.11532/journalte1991.6.345。
- ^ 受賞対象名 - SUBWAY STATION ENTRANCE -南北線 六本木一丁目駅出入口No.3- - GOOD DESIGN AWARD
- ^ “六本木一丁目駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月23日閲覧。
- ^ “「南北線」曲目リスト” (PDF). 東京メトロ「南北線」が新駅メロディ採用 制作:株式会社スイッチ. スイッチ (2015年3月2日). 2019年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月28日閲覧。
- ^ 行政資料集 - 港区
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
- 東京地下鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c “各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2022年度)”. 東京地下鉄. 2024年6月24日閲覧。
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
参考文献
[編集]- 『東京地下鉄道南北線建設史』帝都高速度交通営団、2002年3月31日 。