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原田泰造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
原田はらだ 泰造たいぞう
本名 原田 泰造(はらだ たいぞう)
ニックネーム タイゾー、泰ちゃん
生年月日 (1970-03-24) 1970年3月24日(54歳)
出身地 日本の旗 日本広島県広島市
血液型 B型
身長 178 cm[1]
言語 日本語
方言 共通語
首都圏方言
広島弁
最終学歴 東京都立農芸高等学校
トリオ名 ネプチューン
相方 名倉潤
堀内健
芸風 コント
事務所 ワタナベエンターテインメント
活動時期 1990年 -
同期 FUJIWARA
バッファロー吾郎
なだぎ武
千原兄弟
など
過去の代表番組 ママに宿題
配偶者 既婚
公式サイト プロフィール
受賞歴
1998年 ゴールデン・アロー賞芸能賞
2005年 ゴールデン・アロー賞新人賞
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原田 泰造(はらだ たいぞう、1970年〈昭和45年〉3月24日 - )は、日本お笑いタレント俳優。お笑いトリオ・ネプチューンボケ担当。愛称はタイゾー泰ちゃん広島県広島市出身。ワタナベエンターテインメント所属。血液型はB型。既婚者で一男一女の2児の父。姉と弟が1人ずついる。

略歴

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1970年3月24日、父親の故郷である広島市生まれ[2][3][4]。3歳まで同市で育ち、父親の転勤により、その後小学校1年生まで札幌市で、更に小学5年生まで狛江市[2]、小学6年生以降は立川市で育ち、その後、現在の実家がある東村山市に転居[2][3]東村山市立回田小学校東村山市立東村山市第四中学校卒業

両親は過去に、所沢市松葉町(新所沢駅東口付近)で「ランチショップたきたて」という屋号の弁当店を営んでいた。幼少からテレビの世界に憧れ、内緒で児童劇団に応募したこともあったが、両親が月謝を払うことができず断念[5]。実家の家業を継ぐことを見据え、農業高校(東京都立農芸高等学校)に進学。自身は、「中3で進路を決める時は芸人になりたいとは思っていなかった。両親や、店を手伝っていた姉を少しでも楽にさせるために本気で弁当屋を継ごうと思い、そのためには何も知らないよりかは何か知っていた方がいいと思い、農業高校を選んだ」と語っている[6]

高校卒業後、「何でもいいからテレビに出たい」という思いのもと、モデル・俳優などのオーディションに応募する[5]

お笑い芸人として

1990年、高校時代の友人を誘い、当時のアルバイト先の居酒屋「村さ来」にちなみ「パープルン」という名でお笑いコンビを結成し[5]渡辺プロダクション(のちのワタナベエンターテインメント)のオーディションに合格[2]。しばらく活動していたが、すぐに解散となった。

新しい相方を探していたところ、オーディション時に一緒で、当時ピンで活動していた堀内健に目が止まり、泰造から声をかけ、1991年に堀内と通りすがりのラブホテルから命名した「フローレンス」を結成[5]1993年に元ジュンカッツで先輩の名倉潤が加入し、お笑いトリオネプチューンを結成[7][8]

ネプチューンはバラエティ番組『タモリのSuperボキャブラ天国』(フジテレビ)に出演後、泰造はショートコントの"ホストのアキラ"役として人気上昇。テレビ出演が増加した。

トリオでは堀内と共にボケ担当だが、堀内がピンでバラエティやお笑い番組にゲストで出演することはあるが泰造は全くない。

俳優、マルチタレントとして

10代の頃、芸能雑誌『JUNON』(主婦と生活社)が主催するジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募したが落選(オーディションでは長渕剛の『とんぼ』を歌った)[9]。その後エキストラの会社に所属し、1991年NHK大河ドラマ太平記』には死体役として出演していた。

1995年、TBS愛の劇場ママに宿題』に出演。1998年ネプチューン初主演映画「どつきどつかれ」にて主人公のリイチ役として主役デビュー。2000年に『編集王』(フジテレビ系列)でテレビドラマで単独初主演を務め、その後『水曜日の情事』、『ビッグマネー!〜浮世の沙汰は株しだい〜』等数々の民放ドラマに出演、2004年公開の『ジャンプ』では単独映画初主演も果たし、2008年にはNHK大河ドラマ『篤姫』にて大久保正助役、2010にはNHK大河ドラマ『龍馬伝』にて近藤勇役として出演。

2005年7月、舞台「キスへのプレリュード」に主役で出演、これにより同年度の第43回ゴールデン・アロー賞・新人賞を受賞。(なお、その7年前にはネプチューンとして同・芸能賞(現在の放送賞バラエティ部門)を受賞したことがある。)

他にもネプチューンでの活動としてCDリリース・バラエティ番組の司会・クイズ番組のパネリスト等で活躍し、泰造単独でも声優・ドキュメンタリーのナレーション・キャスターなど様々な分野でマルチタレントとして活躍しているが前述のようにバラエティー番組やお笑い番組にはピンでゲスト出演することはない。

二児の父として

1995年村さ来でアルバイト時代に出会った女性スタッフと結婚[10]。結婚・出産当初は無名時代だったため、結婚の事実を公表する機会がなく、'98年ネプチューンのブレイク後マスコミから"隠し子発覚"と誤報されたため、釈明会見を開いた。

2017年6月12日放送の『ネプチューンの!なんでそんなこと言ったの?TV』で他のメンバーの前で、ネプチューンが解散の危機に陥った原因について、明かす場面があった。泰造はその理由について、当時の歩合制の給料が月3万円だったことから、当時の恋人とお腹の子供を養うために普通に働くしかないと考えていたと語った。本気で脱退するつもりだったが、名倉と堀内から祝福されたため辞める必要のない雰囲気になる。恋人(現在の妻)からも「泰ちゃんは夢を追いかけていい。私が稼ぐ」と励ましてくれたと言い、その母親も「私たちが助けるから心配しないで」と泰造を応援してくれたため、芸人を続けられたと説明していた[11]

人物

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芸風

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がっちりとした体格をアピールした裸芸(力の限りゴーゴゴー!!での「ふんどし先生」、笑う犬の冒険の「ザ・センターマン」等)、「曲がったーことが大嫌いー♪はーらーだたいぞうです!」という自己紹介ソングで一世風靡した。近年は積極的に使わなくなったが、ドラマや映画などの制作発表会見などで披露することがある[注 1]

かつては『タモリのSuperボキャブラ天国』で頻繁にパフォーマンスした巴投げをベースに、『おネプ』(テレビ朝日)では「ネプ投げ」「フェニックス(不死鳥)投げ」(女性を巴投の要領で下着が見えるように開脚させる投げ方)で人気を集めたが、2000年BPOから「女性を投げる際に下着や肌を意図的に見せるのは、“セクシュアルハラスメントや女性蔑視に当たる”」と指摘を受け中止、以降泰造がテレビで巴投げを披露することはなくなった[12][注 2]

容貌・身体的特徴

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ジム・キャリー三ツ木清隆イ・ビョンホンに似ていると評され、コントで扮したり茶化して自己紹介することもある。

メンバー3人とも酒が飲めないネプチューンの中でも特にアルコールに弱く、本人曰く「飲むと必ず吐く」ぐらい弱いという。そのため「モルツ」のCMに出演したときはアルコールを抜いて撮影していたことを映画「ジャンプ」での舞台挨拶で明かした。

前歯は差し歯を詰めており、『笑う犬の生活』や『ネプリーグ』等番組内で笑った拍子に取れるハプニングも経験している。

サタネプ☆ベストテン』(TBSテレビ)の企画にて十二指腸潰瘍が発覚し、寿命残り20年と診断されたが、禁煙・ジョギング・野菜の摂取で治癒し、寿命も平均以上まで回復した。

趣味・嗜好

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  • 宝塚歌劇団檀れいのファン。過去は藤谷美和子のファンだった[13]
  • 幕末歴史好きで、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』『竜馬がゆく』などを愛読している。
  • 町内会の野球クラブに所属し、1番打者で一塁手を務める。右投げ両打ちで背番号は7。ただし、球技は下手。
  • 同郷の志村けんをこよなく慕っている。
  • 1998年にゲスト出演した『いろもん』(日本テレビ)での堀内健曰く、沿線の東村山市在住という理由から西武新宿線が好きとのこと。
  • サウナが好きでよく行っており、行っているサウナははなわも通っている。泰造の子が幼い頃は、親子のコミュニケーションの場として一緒にサウナに行っていた。しかし、一度だけサウナで友達の子供を脱水症状にさせたことがある。
  • ファッションセンスはネプチューンの中で一番疎い。『笑う犬』の罰ゲームで「100万円を使って自分なりにカッコいい格好をしてこい」と言われた時に、ジーンズメイトで自分のサイズと同じ服を軽トラック1台分購入した。
  • 食べ物の好き嫌いが少なく、何を食べても「美味しい」とよく言う。これは泰造が幼い頃、家のご飯を「マズイ」と言ったら母親に怒られたためそれから何を食べても「美味しい」と言うように心がけていたら本当に美味しく感じるようになったからとのこと[14]
  • かつては愛煙家だったが、2012年の『サタネプ☆ベストテン』の企画にて、医者からの助言を機に禁煙を決意し、やめる事が出来た。タバコ問題首都圏協議会から2012世界禁煙デー記念卒煙表彰を授与された[15]。ネプチューンの主演映画「どつきどつかれ」に出演の際、ネプチューン3人が煙草を吸う場面で本物の煙草を使って撮影したため、それが喫煙のきっかけになった。後年(2018年)、NHKの特集ドラマ『どこにもない国』で主要な脇役を演じたときには、盛大に煙を吐くことが役作りの一部となっている。

その他エピソード

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東京都出身と表記されることが多いが出生地は広島県[2]、出生した広島には全く縁がないわけではなく、ローカル番組『TIM神様の宿題』(中国放送)の仕事で来広したことがある。

20歳の時、『ねるとん紅鯨団』(関西テレビ)に一般参加者として出演した経験がある。なお、結果的に泰造はカップル成立しなかった。その後泰造が芸能界に入り、石橋に再会した際このことを話したが、石橋は全く覚えていなかった[16]

少林寺拳法の経験があり、実際に型を披露したこともある。

1998年2月17日放送の「黄金ボキャブラ天国」で、二度寝が原因で収録に大遅刻したことがある。その際、スタジオにいた堀内は「泰造はここに来る途中で山手線ロマンスカー間違えて乗っちゃって箱根に行っちゃいました」とフォローし、名倉も同調した。その後、泰造は私服姿で登場し「山手線とロマンスカー間違えました」と被せるも、直後に司会のヒロミから叱責され、土下座で謝罪し、遅刻の理由を二度寝だと認めた。

出演

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テレビドラマ

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映画

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吹き替え

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舞台

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  • キスへのプレリュード(2005年7月)- 主演
  • ラブハンドル(2006年2-3月) - 主演
  • 恋するクランケにキスと包帯を!!(2006年7月)- 主演・代田’N(ダイタン)プラネッツ
  • ザ・ヒットパレード〜ショウと私を愛した夫〜(2007年7月、2009年3月 - 4月) - 主演・渡辺晋 やィ
  • ニッポン無責任新世代(2011年7月 - 8月)- 主演・百均(くだらひとし) 役 ※映画「ニッポン無責任時代」で植木等が演じた主人公・平均(たいらひとし)の孫。

バラエティ

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情報番組

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  • ZIP!(2011年4月 - 10月)※月曜メインパーソナリティー、初代
  • 情報LIVE ただイマ!(2012年4月 - 2013年3月)※伊東敏恵(NHKアナウンサー)と共にキャスター

ドキュメンタリー

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CM

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脚注

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注釈

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  1. ^ 2008年9月9日 NHK大河ドラマ篤姫制作発表で披露した。
  2. ^ 但し、例外的に2008年9月28日放送の「ボキャブラ天国大復活祭」ではレジェンドキャブラー紹介の際に話題に上がった為久々に披露した。

出典

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  1. ^ https://www.watanabepro.co.jp/mypage/3000002/
  2. ^ a b c d e テレ朝POST » 原田泰造、大感動!恋したオシャレ美少女が“日本人初”のスゴ腕職人に”. テレビ朝日 (2018年9月19日). 2018年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
  3. ^ a b 原田泰造 | web R25(Internet Archive)
  4. ^ 「ネプチューン」原田泰造、NHK新情報番組でメーンキャスター初挑戦(Internet Archive)
  5. ^ a b c d 原田泰造さん-プロ論。-”. リクナビNEXT. リクルート (2009年2月18日). 2023年5月31日閲覧。
  6. ^ 「阿川佐和子のこの人に会いたい 第880回」『週刊文春』2011年6月30日号、128-132頁。 
  7. ^ 90年代「ネプチューン」の快進撃を裏で支えた意外な人物(FRIDAY)”. FRIDAY. 2021年1月22日閲覧。
  8. ^ 堀内健、結成30周年のネプチューンは「巣立っていった“家族”みたいな感覚」トリオ長続きの秘訣も明かす”. WEBザテレビジョン (2023年3月3日). 2024年5月27日閲覧。
  9. ^ 「王様のブランチ」2014年1月18日(土)放送内容”. 価格.com. カカクコム. 2014年9月13日閲覧。
  10. ^ ネプチューン大読本―ネプチューン&ボキャブラの謎 お笑いニューウェーブ解体新書(緒方邦彦 COSMOBOOKS)より
  11. ^ 原田泰造、“でき婚”でネプチューン脱退を決意していた! 日刊大衆 2017年06月17日 06時00分 公開(双葉社、2017年10月4日閲覧)
  12. ^ 青少年委員会 2000年11月29日
  13. ^ 素人時代のねるとん紅鯨団放送テロップより
  14. ^ ゼクシィ』(リクルート)2014年8月号 31ページ
  15. ^ 2012世界禁煙デー記念【卒煙表彰】は佐渡裕、内村光良氏ら6氏に
  16. ^ 週刊朝日 2004年5月21日号『マリコのここまで聞いていいのかな(216)』(50-54ページ)
  17. ^ 冨永愛が大河ドラマ「べらぼう」で大奥総取締に 原田泰造、風間俊介ら新キャスト7名”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年9月27日). 2024年9月27日閲覧。
  18. ^ 檀れい、内山理名、原田泰造らが競演 不朽の名画『黒の斜面』が復活”. テレビドガッチ (2015年12月14日). 2015年12月14日閲覧。
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外部リンク

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