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只見駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
只見駅
駅舎(2021年8月)
ただみ
Tadami
会津蒲生 (4.5 km)
(20.8 km) 大白川[* 1]
地図
福島県南会津郡只見町大字只見字上ノ原1827
北緯37度21分0.8秒 東経139度18分53.2秒 / 北緯37.350222度 東経139.314778度 / 37.350222; 139.314778座標: 北緯37度21分0.8秒 東経139度18分53.2秒 / 北緯37.350222度 東経139.314778度 / 37.350222; 139.314778
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 只見線
キロ程 88.4 km(会津若松起点)
電報略号 アミ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
36人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1963年昭和38年)8月20日[1]
備考 直営駅
  1. ^ この間に新潟支社と、東北本部支社界あり(当駅から会津蒲生寄りは東北本部管轄)。
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只見駅(ただみえき)は、福島県南会津郡只見町大字只見字上ノ原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線である。

2013年3月16日ダイヤ改正で、西隣の田子倉駅(臨時駅)が廃止になったため、以後福島県ならびに東北地方で最も西に位置する駅となった。

歴史

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只見駅まで運行されていたC11形蒸気機関車による貨物列車(1973年11月)

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅。かつては島式ホーム1面2線[6]であったが、駅舎側の線路(旧下り本線)に関しては信号機の使用が停止されるとともに、会津若松方に車止めが設置され横取線となり、駅舎と反対側の線路(旧上り本線)のみ使用の棒線駅となった。場内・出発信号機は稼動しており、当駅での折り返し運転が可能である。新潟福島豪雨の影響で会津川口方面が不通となっていた際は、小出方面の定期列車はすべて駅舎反対側のホームに入線し、折り返していた。また、「SL会津只見号」は当駅折り返しのため上りホームへ入線後、蒸気機関車機回しを行っていた。その間、小出方面へ接続する列車は、下りホームへ入線して折り返していた。

駅舎はコンクリート平屋で、保線詰所も入った大きなものである。ホームは広い構内の中に鋼製骨組みにコンクリートパネルを敷いたものがぽつんとある形となっており、駅舎からホームまで構内通路の上を60メートルほど歩かなければならない。しかし、豪雪時はこの通路両脇が除雪した雪で壁となり、ホームから駅舎の屋根も見えなくなる。

あいづ統括センター(会津若松駅)が管理する直営駅(管理助役配置)である。みどりの窓口自動券売機は未設置であるが、駅舎内部の待合所に出札窓口がある。

構内の大白川方の線路の東側には、珍しい人力で動かす転車台もあり、夏季などに運転される観光列車「SL会津只見号」の蒸気機関車の向きを変えるときにも使用されている。只見線は昭和40年代後半ごろまでC11形蒸気機関車による貨物列車が運行されていた。転車台はその名残である。

豪雨災害前は夜間滞泊が設定されていた。大白川駅 - 当駅間の復旧ダイヤでは、始発・最終列車は大白川駅始発・終着に見直されたために廃止された。

只見町インフォメーションセンター

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2008年(平成20年)2月10日に竣工した改築工事で、待合所に只見町インフォメーションセンター(只見町観光まちづくり協会)が併設された。土産品販売のほか、夏期はレンタサイクルなども扱っていた[7][8]

その後、2021年(令和3年)に駅前の「賑わい創出エリア」の整備が計画され[9]、只見町インフォメーションセンターはエリア内に新設される建物に移転することになり、2022年(令和4年)8月に順次移転・開業した。観光案内所、土産物販売、レンタサイクルのほか、軽食コーナーも併設している[10]。なお、駅舎内のインフォメーションセンターがあったスペースは、写真や映像など只見線関連の展示を行う常設ギャラリーとなった。

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員36人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     38 [利用客数 2]
2001年(平成13年)     37 [利用客数 3]
2002年(平成14年)     38 [利用客数 4]
2003年(平成15年)     34 [利用客数 5]
2004年(平成16年)     25 [利用客数 6]
2005年(平成17年)     26 [利用客数 7]
2006年(平成18年)     29 [利用客数 8]
2007年(平成19年)     30 [利用客数 9]
2008年(平成20年)     25 [利用客数 10]
2009年(平成21年)     29 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 非公表
2011年(平成23年) 非公表
2012年(平成24年) 9 0 9 [利用客数 12]
2013年(平成25年) 15 0 15 [利用客数 13]
2014年(平成26年) 22 0 22 [利用客数 14]
2015年(平成27年) 23 1 24 [利用客数 15]
2016年(平成28年) 21 1 23 [利用客数 16]
2017年(平成29年) 19 2 22 [利用客数 17]
2018年(平成30年) 19 0 20 [利用客数 18]
2019年(令和元年) 19 0 19 [利用客数 19]
2020年(令和02年) 11 0 11 [利用客数 20]
2021年(令和03年) 8 0 8 [利用客数 21]
2022年(令和04年) 29 0 29 [利用客数 22]
2023年(令和05年) 35 0 36 [利用客数 1]

駅周辺

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只見町の中心部にあり、駅前にはタクシー会社があり、町内の各観光スポットへの交通の便が確保されている。

地理・交通
観光・名所・レジャー・商業
  • 只見町ブナセンター
  • ふるさと館 田子倉 - 改修工事のため、2018年(平成30年)12月まで閉館
  • 昭和漫画館青虫 - 2006年(平成18年)開館、2017年度(平成29年度)文化庁メディア芸術祭功労賞、2022年(令和4年)7月24日閉館(記念碑が存在)[11]
  • 只見町青年旅行村・いこいの森
  • 只見スキー場
  • 只見温泉
  • 滝神社[12]
  • 三石神社[12]
その他

バス路線

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  • 定期路線ワゴン 自然首都・只見号[13]会津田島駅
    • 当路線は、2017年(平成29年)4月21日よりリバティ会津に新設されたことで首都圏から南会津・只見地域へのアクセスが向上したため、2019年(平成31年)4月1日より開設された。なお、車両は定員9名のワゴン車。区間便などはなく、往復2便設定されている。全線を乗り通した時の運賃は1,500円、只見町内のみの利用時は200円[14]

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
只見線
会津蒲生駅 - 只見駅 - *田子倉駅 - 大白川駅
*打消線は廃駅

脚注

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記事本文

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  1. ^ a b c d 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「磐越西線・只見線・磐越東線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第6号、朝日新聞出版、2009年8月16日、23頁。 
  2. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、522頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 越前勤『東日本大震災「復興」時刻表』講談社、2012年、174-175頁。ISBN 978-4-06-217570-8 
  4. ^ 新潟・福島豪雨:被害で不通のJR只見線・只見−大白川駅、来月から運転再開 /福島」『毎日新聞』2012年9月11日。2012年9月21日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ 只見線全線運転再開について』(PDF)(プレスリリース)福島県/東日本旅客鉄道仙台支社、2022年5月18日https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20220518_s02.pdf2022年5月18日閲覧 
  6. ^ JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(只見駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年11月17日閲覧。
  7. ^ 只見駅でできること、まとめました - 只見町観光まちづくり協会、2018年10月19日閲覧
  8. ^ レンタサイクル始まりました! - 只見町観光まちづくり協会、2018年10月19日閲覧
  9. ^ 只見駅前賑わい創出事業 ≪事業計画≫ - 只見町、2023年9月3日閲覧。
  10. ^ 只見駅前賑わいエリア「只見線広場」10月1日グランドオープン!|只見町公式ホームページ|福島県 - 2023年9月3日閲覧。
  11. ^ 昭和伝える漫画館「青虫」が閉館 記念碑を除幕 福島県只見町」『福島民報』2022年7月26日。オリジナルの2022年7月26日時点におけるアーカイブ。2022年7月28日閲覧。
  12. ^ a b 只見駅からサイクリング&おさんぽMAP” (PDF). 2018年10月19日閲覧。
  13. ^ 自然首都・只見号(只見駅⇔会津田島駅)
  14. ^ 自然首都・只見号について

利用状況

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  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月8日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月22日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月18日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月13日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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