司馬遼太郎賞
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司馬遼太郎賞(しばりょうたろうしょう)は、公益財団法人・司馬遼太郎記念財団が主催する文芸・学芸・ジャーナリズムを対象とした賞。第8回までは人やグループに対して授与されていた。第9回より小説・評論を対象とした著作に授与されている。
毎年年末に発表され、翌年2月12日(菜の花忌:司馬遼太郎の命日)に菜の花忌シンポジウムの会場で授賞式が行われる。選考は、
- 最初に、報道機関関係者・作家・学者・文化人にアンケートをして候補作品を選び、
- 次に、司馬遼太郎記念財団を構成するマスコミ11社[1]の候補選定委員会がアンケート結果から候補を選定し、
- 最終的に、選定作品の中から選考委員の合議によって決定される。
受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が授与される。
選考委員
[編集]過去の選考委員
受賞者一覧
[編集]第1回から第8回まで
[編集]回数 | 年度 | 著者名 | 出典 |
---|---|---|---|
第1回 | 1997年(平成9年) | 立花隆 | |
第2回 | 1998年(平成10年) | 塩野七生 | |
第3回 | 1999年(平成11年) | 宮城谷昌光 | |
宮崎駿 | |||
第4回 | 2000年(平成12年) | 関川夏央 | |
青森県教育庁「三内丸山遺跡」発掘調査チーム | |||
第5回 | 2001年(平成13年) | 宮部みゆき | |
山内昌之 | |||
第6回 | 2002年(平成14年) | 杉山正明 | |
第7回 | 2003年(平成15年) | 池澤夏樹 | |
第8回 | 2004年(平成16年) | 松本健一 | [2] |
第9回から
[編集]回数 | 年度 | 著者名 | 作品名 | 出版社 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
第9回 | 2005年(平成17年) | 北方謙三 | 『水滸伝』(全19巻) | 集英社 | [3] |
第10回 | 2006年(平成18年) | 浅田次郎 | 『お腹召しませ』 | 中央公論新社 | [4] |
長谷川毅 | 『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』 | 中央公論新社 | |||
第11回 | 2007年(平成19年) | 山室信一 | 『憲法9条の思想水脈』 | 朝日新聞社〈朝日選書〉 | [5] |
第12回 | 2008年(平成20年) | 原武史 | 『昭和天皇』 | 岩波新書 | [6] |
第13回 | 2009年(平成21年) | 宮本輝 | 『骸骨ビルの庭』(上・下) | 講談社 | [7] |
第14回 | 2010年(平成22年) | 楊海英 | 『墓標なき草原』(上・下)[8] | 岩波書店 | [9] |
第15回 | 2011年(平成23年) | 辻原登 | 『韃靼の馬』 | 日本経済新聞出版社 | [10] |
伊藤之雄 | 『昭和天皇伝』 | 文藝春秋 | |||
第16回 | 2012年(平成24年) | 赤坂真理 | 『東京プリズン』 | 河出書房新社 | [11] |
片山杜秀 | 『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』 | 新潮選書 | |||
第17回 | 2013年(平成25年) | 沢木耕太郎 | 『キャパの十字架』 | 文藝春秋 | [12] |
第18回 | 2014年(平成26年) | 伊集院静 | 『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』 | 講談社 | [13] |
第19回 | 2015年(平成27年) | 飯嶋和一 | 『狗賓童子の島』 | 小学館 | [14] |
第20回 | 2016年(平成28年) | 葉室麟 | 『鬼神の如く 黒田叛臣伝』 | 新潮社 | |
第21回 | 2017年(平成29年) | 奥山俊宏 | 『秘密解除 ロッキード事件』 | 岩波書店 | [15] |
第22回 | 2018年(平成30年) | 朝井まかて | 『悪玉伝』 | KADOKAWA | [16] |
第23回 | 2019年(令和元年) | 林新・堀川惠子 | 『狼の義 新 犬養木堂伝』 | KADOKAWA | [17] |
第24回 | 2020年(令和2年) | 佐藤賢一 | 『ナポレオン』全3巻 | 集英社 | [18] |
第25回 | 2021年(令和3年) | 石川禎浩 | 『中国共産党、その百年』 | 筑摩選書 | [19] |
第26回 | 2022年(令和4年) | 平山周吉 | 『満洲国グランドホテル』 | 芸術新聞社 | |
第27回 | 2023年(令和5年) | 岡典子 | 『沈黙の勇者たち ユダヤ人を救ったドイツ市民の戦い』 | 新潮選書 | |
第28回 | 2024年(令和6年) | 麻田雅文 | 『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』 | 中公新書 |
脚注
[編集]- ^ 朝日新聞社、講談社サイエンティフィク、産業経済新聞社、新潮社、中央公論新社、日本経済新聞社、日本放送協会、フジテレビジョン、文藝春秋、毎日新聞社、読売新聞大阪本社の11社。(“司馬遼太郎記念財団役員一覧(平成23年4月1日現在)”. 司馬遼太郎記念財団 (2011年4月1日). 2011年12月17日閲覧。)
- ^ 第8回司馬遼太郎賞受賞者 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第9回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第10回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第11回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第12回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第13回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 内モンゴル人民革命党粛清事件を論ずる。
- ^ 第14回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第15回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第16回司馬遼太郎賞 - 司馬遼太郎記念館
- ^ 第17回[リンク切れ]
- ^ 最新の受賞作品 第18回司馬遼太郎賞(2014年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ 最新の受賞作品 第19回司馬遼太郎賞(2015年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ 最新の受賞作品 第21回司馬遼太郎賞(2017年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ 最新の受賞作品 第22回司馬遼太郎賞(2018年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ 最新の受賞作品 第23回司馬遼太郎賞(2019年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ 最新の受賞作品 第24回司馬遼太郎賞(2020年度) - 司馬遼太郎記念館
- ^ “司馬遼太郎賞に石川禎浩さん” (2021年11月26日). 2021年11月26日閲覧。