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岩田翔吉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岩田 翔吉
基本情報
階級 ライトフライ級
身長 163cm
リーチ 162cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1996-02-02) 1996年2月2日(28歳)
出身地 東京都渋谷区
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 15
勝ち 14
KO勝ち 11
敗け 1
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岩田 翔吉(いわた しょうきち、1996年2月2日 - )は、日本プロボクサー東京都渋谷区出身。帝拳ボクシングジム所属。現WBO世界ライトフライ級王者。トレーナーは元世界2階級制覇王者の粟生隆寛[1]

人物

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立教小学校立教中学校卒業。9歳の時に山本“KID”徳郁のジムKILLER BEEに入門[2]。中学2年生でボクシングに専念して[3]U-15ボクシング全国大会で優勝した[4]

日出高校に編入学。高校卒業後、スポーツ推薦で早稲田大学スポーツ科学部に入る[5]。なお日出高校時代、のちの世界王者井上拓真田中恒成に勝利したことがあり[6]、高校3年生の時に高校総体で優勝[7]

来歴

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2018年12月8日にアメリカカリフォルニア州カーソンスタブハブ・センターにてジョエル・バミューデスとライトフライ級4回戦を戦い、4回2分44秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[8]。翌2019年2月、日本のプロテストに合格[9]

2019年5月4日、後楽園ホールで日本デビュー戦として2018年全日本ライトフライ級新人王で日本同級14位の亀山大輝と対戦し、6回3-0(59-54×2、58-56)で判定勝ちを収めた[10]

2019年7月12日、大阪府立体育会館第1競技場でパオロ・シーと対戦し、5回1分25秒TKO勝ちを収めた[11]

2019年11月7日、さいたまスーパーアリーナでアレハンドロ・クルス・バジャダレスと対戦し、5回2分10秒TKO勝ちを収めた[12]

2020年10月2日、後楽園ホールで成塚亮と対戦し、7回38秒TKO勝ちを収めた[13]

2021年6月5日、後楽園ホールで日本ライトフライ級3位の大内淳雅と対戦し、8回3-0(78-73×2、79-72)で判定勝ちを収めた[14]

2021年9月11日、後楽園ホールで日本ライトフライ級王座決定戦として芝力人と対戦する予定であったが、岩田が10日の計量後の新型コロナウイルスPCR検査で陽性判定を受けたため当日の試合直前で中止となった[15]

2021年11月6日、後楽園ホールで延期となっていた日本ライトフライ級王座決定戦を行い、9回37秒TKO勝ちを収め、王座を獲得した[16]

2022年3月5日、後楽園ホールで行われた日本ライトフライ級タイトルマッチで指名挑戦者で同級3位の大内淳雅と再戦し、1回1分12秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[17]

2022年7月2日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋ライトフライ級王者堀川謙一と自身の持つ日本王座のタイトルマッチ及びWBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦を行い、12回3-0(118-110、117-111、116-112)の判定勝ちを収めWBOアジア太平洋及びOPBF王座の獲得、日本王座の2度目の防衛に成功した[18]。後にOPBF王座は返上された。

2022年10月19日、日本ライトフライ級王座を返上した[19]

2022年11月1日、さいたまスーパーアリーナで行われた寺地拳四朗 対 京口紘人戦のセミメインで早稲田大学出身プロボクサーとしては高山将孝三谷大和佐々木基樹に次いで4人目の世界王座挑戦としてWBO世界ライトフライ王者のジョナサン・ゴンサレスに挑戦するも、12回0-3(111-117、112-116×2)の判定負けを喫しプロ初黒星と同時に王座獲得に失敗した[20]

2023年4月1日、後楽園ホールでジェローム・バロロと対戦し、3回1分7秒KO勝ちを収め、再起戦を勝利で飾った[21]

2023年8月5日、後楽園ホールでフィリピンライトフライ級12位で無敗の戦績を誇るジェイソン・ブリーリョと対戦し、6回1分28秒TKO勝ちした[22]

2024年1月20日、後楽園ホールで元IBF世界ミニマム級王者のレネ・マーク・クアルトと対戦し、6回2分21秒TKO勝ちを収めた[23]

2024年7月6日、後楽園ホールで2度目の世界挑戦の前哨戦としてフィリピンライトフライ級1位およびOPBF東洋太平洋同級6位で無敗かつダウン経験なしのジャージール・トリニダードと対戦し、3回と6回で2度ダウンさせ6回1分10秒TKO勝ちを収めた[24]

2024年10月13日、有明アリーナでWBO世界ライトフライ級2位のハイロ・ノリエガと前王者ジョナサン・ゴンサレスが返上したWBO世界同級王座決定戦を行い[25][26]、3回終盤にカウンターの右アッパーとラウンド終了ゴングと同時に左フックで2度ノリエガからダウンを奪い、レフェリーストップで3回3分TKO勝ちを収め一度は逃したWBO王座の獲得に成功、早稲田大学出身プロボクサー史上初の世界王者となった[27]

戦績

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  • アマチュアボクシング:71戦 59勝 (16KO・RSC) 12敗
  • プロボクシング:15戦 14勝 (11KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2018年12月8日 4R 2:44 TKO ジョエル・バミューデス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2019年5月4日 6R 判定3-0 亀山大輝(ワタナベ 日本の旗 日本
3 2019年7月12日 5R 1:25 TKO パオロ・シー フィリピンの旗 フィリピン
4 2019年11月7日 5R 2:10 TKO アレハンドロ・クルス・バジャダレス メキシコの旗 メキシコ
5 2020年10月2日 7R 0:38 TKO 成塚亮(ワタナベ) 日本の旗 日本
6 2021年6月5日 8R 判定3-0 大内淳雅姫路木下 日本の旗 日本
7 2021年11月6日 9R 0:37 TKO 芝力人真正 日本の旗 日本 日本ライトフライ級王座決定戦
8 2022年3月5日 1R 1:12 TKO 大内淳雅(姫路木下) 日本の旗 日本 日本防衛1
9 2022年7月2日 12R 判定3-0 堀川謙一三迫 日本の旗 日本 日本・OPBFライトフライ級王座統一戦
WBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦
日本防衛2
WBOアジア太平洋・OPBF獲得
10 2022年11月1日 12R 判定0-3 ジョナサン・ゴンサレス プエルトリコの旗 プエルトリコ WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ
11 2023年4月1日 3R 1:07 KO ジェローム・バロロ フィリピンの旗 フィリピン
12 2023年8月5日 6R 1:28 TKO ジェイソン・ブリーリョ フィリピンの旗 フィリピン
13 2024年1月20日 6R 2:21 TKO レネ・マーク・クアルト フィリピンの旗 フィリピン
14 2024年7月6日 6R 1:10 TKO ジャージール・トリニダード フィリピンの旗 フィリピン
15 2024年10月13日 3R 3:00 TKO ハイロ・ノリエガ スペインの旗 スペイン WBO世界ライトフライ級王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル

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アマチュア
  • 平成25年度全国高等学校総合体育大会ライトフライ級優勝
プロ
  • 日本ライトフライ級王座(防衛2=返上)
  • WBOアジア太平洋ライトフライ級王座(防衛0)
  • OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座(防衛0=返上)
  • WBO世界ライトフライ級王座(防衛0)

CM出演

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脚注

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  1. ^ 岩田翔吉の11.1世界初挑戦まであと4日 技巧派ゴンサレス攻略のカギは「躊躇せず仕掛ける」 Boxing News(ボクシングニュース)2022年10月28日
  2. ^ 超絶期待のボクサー岩田翔吉 紹介 Parties
  3. ^ 今は無名の“神の子の子”岩田翔吉が米デビューへ 日刊スポーツ 2018年12月3日
  4. ^ U-15全国大会熱戦 後楽園ホール Boxing News(ボクシングニュース) 2010年8月8日
  5. ^ 早大4年生対談 早稲田スポーツ新聞会 2017年11月5日
  6. ^ 田中恒成、井上拓真を倒した男が満を持しプロテスト 日刊スポーツ 2019年1月31日
  7. ^ 早大生ボクサー岩田翔吉、12月8日米国デビュー「将来は視聴率が取れるように」 スポーツ報知 2018年11月29日
  8. ^ 竹中良がタイで勝利 岩田翔吉はアメリカで初陣飾る Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月9日
  9. ^ 岩田翔吉がプロテスト合格 国内での試合が可能に 日刊スポーツ 2019年2月1日
  10. ^ 末吉大が日本S・フェザー級V4 大里拳は健闘及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年5月4日
  11. ^ 清水聡まさかの6回TKO負け、連続KO勝利ストップ Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月12日
  12. ^ 井上拓真「ポイントは取っていると…」 最終回にKOチャンスつかむも及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年11月7日
  13. ^ 尾川堅一ピンチ乗り越え勝利 西谷和宏は無念 S・フェザー級世界ランカー対決はダウン応酬の熱戦 Boxing News(ボクシングニュース)2020年10月2日
  14. ^ 赤穂亮「これからも世界目指す」“ポリスボクサー”杉田ダイスケに豪快KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年6月5日
  15. ^ 仕切り直しの日本L・フライ級戦 芝力人vs.岩田翔吉は11月6日に決定 Boxing News(ボクシングニュース)2021年9月28日
  16. ^ 岩田翔吉が日本L・フライ級新王者 芝力人に9回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年11月6日
  17. ^ 岩田翔吉が圧巻のワンパンチKO 日本L・フライ級V1 大内淳雅は4度目の挑戦実らず Boxing News(ボクシングニュース)2022年3月5日
  18. ^ 岩田翔吉がL・フライ級アジア3冠王者に ベテラン堀川謙一とフルラウンド攻防制す Boxing News(ボクシングニュース)2022年7月2日
  19. ^ 11・1世界初挑戦の岩田翔吉が日本ライトフライ級王座を返上 JBC発表 Sponichi Annex 2022年10月19日
  20. ^ 岩田翔吉の世界初挑戦は実らず WBO・L・フライ級王者ゴンサレスのうまさに屈し判定負け Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月1日
  21. ^ 元世界王者の尾川堅一、世界挑戦失敗の岩田翔吉 “ダブル再起戦”にそろってTKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2023年4月1日
  22. ^ 岩田翔吉が連続KO勝ち 世界再挑戦は「いつでOKです」”. スポーツ報知 (2023年8月5日). 2023年8月7日閲覧。
  23. ^ 岩田翔吉が元ミニマム級王者クアルト4度倒して6回TKO勝ち L・フライ級世界再挑戦アピール Boxing News(ボクシングニュース)2024年1月20日
  24. ^ L・フライ級元3冠王者 岩田翔吉が世界再挑戦に前進 村田昴7連続KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2024年7月6日
  25. ^ 10月13-14日「Prime Video Boxing10」開催 7大世界戦に那須川天心初タイトル戦 Boxing News(ボクシングニュース)2024年8月22日
  26. ^ “Junto Nakatani defends against Petch Sor Chitpattana in Tokyo in October”. FIGHTMAG. (22 August 2024). https://www.fightmag.com/junto-nakatani-defends-against-petch-sor-chitpattana-in-tokyo-in-october/ 
  27. ^ 岩田翔吉が早大出身では初の世界王座奪取 師匠の故山本”KID”徳郁さんに捧ぐ世界ベルト 日刊スポーツ 2024年10月13日
  28. ^ 吉田羊 × 岩田翔吉 P&G Ariel ”Boxing” 2012 アリエール「ボクシング」TVCM

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
矢吹正道
第44代日本ライトフライ級王者

2021年11月6日 - 2022年10月19日(返上)

空位
次タイトル獲得者
大内淳雅
前王者
堀川謙一
第38代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者

2022年7月2日 - 2022年(返上)

空位
次タイトル獲得者
ジョーイ・カノイ
空位
前タイトル保持者
加納陸
WBOアジア太平洋ライトフライ級王者

2022年7月2日 - 現在

次王者
N/A
空位
前タイトル保持者
ジョナサン・ゴンサレス
WBO世界ライトフライ級王者

2024年10月13日 - 現在

次王者
N/A