コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

新村出賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新村出賞
受賞対象言語学日本語学及びこれに関連する分野における個人又は団体による研究業績
日本の旗 日本
主催新村出記念財団
報酬賞状
賞金100万円
公式サイトhttps://s-chozan.main.jp/?page_id=129

新村出賞(しんむら いずる しょう)は、新村出記念財団が主催して表彰している学術賞である。

概要

[編集]

日本における言語研究の草分けであるとともに、日本を代表する国語辞典広辞苑』を著した新村出の業績を称え、出の没後15周年に当たる1982年から、国語学言語学への重要な貢献について、研究者団体に対して毎年表彰している。受賞者には本賞(賞状)および副賞(賞金100万円)が贈呈される。

なお、同財団では研究補助も行っている。

受賞者

[編集]

第1回から第10回

[編集]
年度 受賞者 研究・業績 備考
第1回 1982年 ウラル学会 『ウラリカ5号』の研究業績
国語語彙史研究会 『國語語彙史の研究』第2集及び第3集の研究業績
第2回 1983年 法宝義林研究所 仏教辞典『法宝義林』の研究業績に対して
第3回 1984年 石塚晴通 『図書寮本日本書紀:研究篇』汲古書院
遠藤潤一 『「伊曽保物語」の原典的研究:正編・続編』風間書房
第4回 1985年 山口幸洋 『新居町の方言体系』
山口佳紀 『古代日本語文法の成立の研究』有精堂出版
第5回 1986年 峰岸明 『平安時代古記録の国語学的研究』東京大学出版会
第6回 1987年 大高順雄 Marie de France : Oeuvres complètes
竹内和夫 『トルコ語辞典』大学書林
鎌倉時代語研究会 『鎌倉時代語研究』第1輯〜第10輯(武蔵野書院
第7回 1988年 福田昆之 『満洲語文語辞典』FLL
第8回 1989年 青木晴夫 『ネズ・パース民話集』の転写と翻訳
第9回 1990年 日本方言研究会 東条操先生生誕100年記念日本方言研究の歩み:論文篇・文献目録』角川書店
第10回 1991年 秋永一枝 古今和歌集声点本の研究』校倉書房
吉田和彦 The Hittite Mediopassive Endings in-ri

第11回から第20回

[編集]
年度 受賞者 研究・業績 備考
第11回 1992年 馬瀬良雄 長野県史:方言編』長野県史刊行会
第12回 1993年 松田正義
糸井寛一
日高貢一郎
『方言生活30年の変容』桜楓社
第13回 1994年 中島幹起 『現代廣東語辭典』大学書林
第14回 1995年 酒井憲二 甲陽軍鑑大成』汲古書院
武内紹人 Old Tibetan Contracts from Central Asia
第15回 1996年 添田建治郎 『日本語アクセント史の諸問題』武蔵野書院
第16回 1997年 該当者なし
第17回 1998年 米川明彦 『日本語‐手話辞典』全日本聾唖連盟出版局
蜂矢真郷 『国語重複語の語構成論的研究』塙書房
迫野虔徳 『文献方言史研究』清文堂出版
第18回 1999年 沼本克明 『日本漢字音の歴史的研究:体系と表記をめぐって』汲古書院
松田清 洋学の書誌的研究』臨川書店
第19回 2000年 山口康子 今昔物語集の文章研究:書きとめられた「ものがたり」』おうふう
第20回 2001年 該当者なし

第21回から第30回

[編集]
年度 受賞者 研究・業績 備考
第21回 2002年 室山敏昭 『「ヨコ」社会の構造と意味:方言性向語彙に見る』和泉書院
小林千草 『中世文献の表現論的研究』武蔵野書院
第22回 2003年 加藤重広 『日本語修飾構造の語用論的研究』ひつじ書房
第23回 2004年 小林隆 『方言学的日本語史の方法』ひつじ書房
第24回 2005年 渡辺己 『スライアモン語形態法記述、統語法概説』大阪学院大学情報学部
由本陽子 『複合動詞・派生動詞の意味と統語:モジュール形態論から見た日英語の動詞形成』ひつじ書房
第25回 2006年 山本真吾 『平安鎌倉時代に於ける表白・願文の文体の研究』汲古書院
金水敏 『日本語存在表現の歴史』ひつじ書房
第26回 2007年 該当者なし
第27回 2008年 該当者なし
第28回 2009年 佐々木勇 『平安鎌倉時代における日本漢音の研究』汲古書院
第29回 2010年 該当者なし
第30回 2011年 上野和昭 『平曲譜本による近世京都アクセントの史的研究』早稲田大学出版部
宮井里佳
本井牧子
『金蔵論:本文と研究』臨川書店

第31回から第40回

[編集]
年度 受賞者 研究・業績 備考
第31回 2012年 小林正人 Texts and Grammar of Malto
第32回 2013年 該当者なし
第33回 2014年 工藤真由美 現代日本語ムードテンスアスペクト論』
第34回 2015年 該当者なし
第35回 2016年 該当者なし
第36回 2017年 早津恵美子 『現代日本語の使役文』
第37回 2018年 該当者なし
第38回 2019年 肥爪周二 『日本語音節構造史の研究』汲古書院
第39回 2020年 該当者なし
第40回 2021年 多和田眞一郎 『沖縄語動詞形態変化の歴史的研究』

第41回から

[編集]
年度 受賞者 研究・業績 備考
第41回 2022年 該当者なし
第42回 2023年 梶茂樹 『A Rukiga Vocabulary』
第43回 2024年 上田功 『獲得と臨床の音韻論』

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]