榛原郡
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榛原郡(はいばらぐん、はいばらのこおり)は、静岡県(遠江国)の郡。
人口33,795人、面積517.61km²、人口密度65.3人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の2町を含む。
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域にあたる。
歴史
近代以降の沿革
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領 | 1町 1宿 29村 |
○源助村、●上泉村、相川村、●西島村、●中島村、●飯淵村、●飯淵新田村、高新田村、●上小杉村、●○下小杉村、●上新田村、●○金谷宿、●○金谷河原町、北河原新田[1]、○大日村、八幡島新田、○大代村、○高熊村、四ノ宮青池新田、○水川村、●○藤川村、○崎平村、○千頭村、犬間村、○奥泉村、○抜里村、○久野脇村、○下長尾村、●○上長尾村、○葛籠村、●○家山村 |
旗本領 | 13村 | 善左衛門新田、●○下湯日村、○初倉村、○沼伏村、●白羽村、●堀野新田村、●藤守村、横岡新田、○三栗村、●上庄内門原村、○伏方村、○三亀ヶ谷村、○上庄内村 | |
幕府領・旗本領 | 3村 | ○谷口村、大柳新田、●○川尻村[2] | |
藩領 | 遠江掛川藩 | 1町 23村 |
●下江富村、●○宗高村、上河原新田、○高島村、石神村、東深谷村、○牧野原村、上菊川村、●下菊川村、●○島村、○牛尾村、○番生寺村、○竹下村、志戸呂村、神尾村、○福用村、○前玉村、○植松村、○柏原村、川崎町村、柏原町、永代伏方村、永代切山分、○橋柄村 |
遠江相良藩 | 2町 24村 |
○堀切村、○大磯村、○法京村、○坂井村、●平田村、●相良町、○福岡町、●波津村、●須々木村、鬼女新田、○落居村、●○新庄村、●笠名村、●○徳村、●○園村、●東中村、●西中村、●○菅ヶ谷村、●西山寺村、松本村、●女神村、●大寄村、和田村、●蛭ヶ谷村、●黒子村、●男神村 | |
伊勢長島藩 | 16村 | ○色尾村、○青柳村、与五郎新田、●○下吉田村[3]、○九郎左衛門新田、住吉新田、●○青池村、拾石島新田、○柿ヶ谷村、源十新田、永代村、○神之郷村[4]、永代七郎左衛門分、○中里村[5]、●○東萩間村、●西萩間村 | |
丹波篠山藩 | 8村 | ○南原村、○四之宮村、●○道上四ノ宮村、●道場村、○下庄内村、上庄内下村、○朝生村、●○中西村 | |
三河挙母藩 | 5村 | ○外久保村(外窪村)、仁田村、法士村、大沼村、○大ヶ谷村 | |
三河西尾藩 | 1村 | ●○白井村 | |
掛川藩・長島藩 | 1村 | ○中里村[6] | |
相良藩・長島藩 | 1村 | ●海老江村[7] | |
相良藩・篠山藩 | 1村 | ●○堀之内村 | |
西尾藩・長島藩 | 1村 | ●上吉田村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領・挙母藩・篠山藩 | 1村 | ●○中村 |
幕府領・掛川藩 | 1村 | ○切山村 | |
幕府領・長島藩 | 1村 | ●○地頭方村 | |
幕府領・旗本領・掛川藩 | 1村 | ●○吉永村[8] | |
旗本領・掛川藩 | 4村 | ○横岡村、○星久保村、○上湯日村、●○岡田村[9] | |
旗本領・挙母藩 | 1村 | 井口村 | |
その他 | 寺社領 | 1村 | 高尾村 |
- 1868年(慶応4年)
- 1868年(明治元年)
- 明治初年 - 四ノ宮新田が起立。府中藩領。(4町1宿137村)
- 1869年(明治2年)8月7日 - 府中藩が静岡藩に改称。
- 1871年(明治4年)
- 1874年(明治7年)(4町1宿129村)
- 1875年(明治8年)(4町1宿129村)
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により静岡県の管轄となる。
- 1876年(明治9年)7月から12月までの間に、以下の村が発足[14]。(4町1宿81村)
- 大日村・八幡島新田が合併して大幡村となる。
- 平田村・東中村・海老江村が合併して大江村となる。
- 柿ヶ谷村・法士村・大沼村・大ヶ谷村が合併して勝間村となる。
- 上庄内門原村・伏方村・上庄内村・永代伏方村が合併して勝田村となる。
- 青柳村・与五郎新田が合併して神戸村となる。
- 西萩間村・東萩間村が合併して萩間村となる。
- 大寄村・女神村・松元村・西山寺村が合併して永里村となる。
- 堀切村・大磯村・法京村・坂井村が合併して片浜村となる。
- 徳村・園村が合併して大沢村となる。
- 植松村・柏原村・川崎町村・柏原町・勝十新田が合併して静波町となる。
- 橋柄村・永代村・下庄内村・上庄内下村が合併して勝俣村となる。
- 神之郷村・星久保村・高尾村が合併して坂口村となる。
- 三亀ヶ谷村・中里村・前玉村・中里村・外久保村が合併して坂部村となる。
- 下湯日村・上湯日村が合併して湯日村となる。
- 四ノ宮青池新田・青池村・拾石島新田・四ノ宮新田・四之宮村・道上四ノ宮村・堀之内村が合併して細江村となる。
- 下吉田村・住吉新田が合併して吉田村となる。
- 九郎左衛門新田・上吉田村が合併して片岡村となる。
- 三栗村・永代七郎左衛門村・朝生村が合併して静谷村となる。
- 高島村が川尻村に、永代切山分が切山村に、西中村が菅ヶ谷村に合併。
- 善左衛門新田が上泉村に、利右衛門分・高新田村が吉永村に、飯淵新田村が飯淵村に合併[15]。
- 1878年(明治11年)(4町1宿85村)
- 永里村が大寄村・女神村・松元村・西山寺村に分村。
- 萩間村が西萩間村・東萩間村に分村。
- 1879年(明治12年)(4町1宿72村)
- 1881年(明治14年)12月 - 榛原郡役所金谷臨時出張所を廃止[20]。
- 1887年(明治20年)4月18日 - 神谷村と城東郡西深谷村が合併して榛原郡神谷城村となる[19]。(4町1宿72村)
町村制以降の沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(3町13村)
- 御前崎村、白羽村(それぞれ単独村制。現・御前崎市)
- 地頭方村 ← 地頭方村、落居村、新庄村、堀野新田村、笠名村(現・牧之原市)
- 相良町 ← 相良町、福岡町、波津村、須々木村、大江村、片浜村、大沢村、鬼女新田村(現・牧之原市)
- 菅山村 ← 西山寺村、松本村、菅ヶ谷村(現・牧之原市)
- 萩間村 ← 中西村、東萩間村、西萩間村、和田村、大寄村、女神村、男神村、黒子村、蛭ヶ谷村、白井村、牧ノ原[一部](現・牧之原市)
- 川崎町 ← 静波町、勝俣村、道場村、仁田村、細江村(現・牧之原市)
- 勝間田村 ← 勝間村、静谷村、勝田村、切山村、中村、牧ノ原[一部](現・牧之原市)
- 坂部村 ← 坂部村、坂口村(現・牧之原市)
- 吉田村 ← 吉田村、片岡村、大幡村、川尻村、神戸村、牧ノ原[一部](現・吉田町)
- 初倉村 ← 坂本村、大柳新田、船木村、中河村、湯日村、牧ノ原[一部](現・島田市)
- 金谷町 ← 金谷宿、牧ノ原、金谷河原町、菊川村、神谷城村(現・島田市)
- 五和村 ← 竹下村、島村、志戸呂村、番生寺村、大代村、牛尾村、横岡村、横岡新田、福用村、高熊村、神尾村、牧ノ原[一部](現・島田市)
- 下川根村 ← 家山村、抜里村、葛籠村(現・島田市)
- 中川根村 ← 上長尾村、下長尾村、久野脇村、水川村、藤川村(現・川根本町)
- 上川根村 ← 千頭村、崎平村、奥泉村、犬間村(現・川根本町)
- 1896年(明治29年)9月1日 - 郡制を施行。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 郡会が廃止。榛原郡役所は存続。
- 1926年(大正15年)7月1日 - 榛原郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 1949年(昭和24年)7月1日 - 吉田村が町制施行して吉田町となる。(4町12村)
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 菅山村が相良町に編入。(4町11村)
- 1955年(昭和30年)
- 1956年(昭和31年)
- 1957年(昭和32年)
- 4月1日 - 初倉村の一部(湯日・牧ノ原の一部)が金谷町に編入。
- 10月1日 - 金谷町・五和村が合併し、改めて金谷町が発足。(7町2村)
- 1961年(昭和36年)6月1日 - 初倉村が島田市に編入。(7町1村)
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 中川根村が町制施行して中川根町となる。(8町)
- 2004年(平成16年)4月1日 - 御前崎町が小笠郡浜岡町と合併して御前崎市が発足し、郡より離脱。(7町)
- 2005年(平成17年)
- 2008年(平成20年)4月1日 - 川根町が島田市に編入され、郡より離脱。(2町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
相良町 | 相良町 | 昭和30年4月1日 相良町 |
相良町 | 相良町 | 平成17年10月11日 牧之原市 |
牧之原市 | |
菅山村 | 昭和26年4月1日 相良町に編入 | ||||||
地頭方村 | 地頭方村 | ||||||
萩間村 | 萩間村 | ||||||
昭和30年11月1日 榛原町に編入 |
榛原町 | ||||||
川崎町 | 川崎町 | 昭和30年3月28日 榛原町 |
榛原町 | ||||
坂部村 | 坂部村 | ||||||
勝間田村 | 勝間田村 | ||||||
昭和31年11月1日 金谷町に編入 |
昭和32年10月1日 金谷町 |
平成17年5月5日 島田市の一部 |
島田市 | ||||
金谷町 | 金谷町 | 金谷町 | |||||
五和村 | 五和村 | 五和村 | |||||
初倉村 | 初倉村 | 初倉村 | 昭和36年6月1日 島田市に編入 |
島田市 | |||
下川根村 | 下川根村 | 下川根村 | 昭和30年4月1日 町制改称 川根町 |
川根町 | 平成20年4月1日 島田市に編入 | ||
志太郡 伊久身村の一部 |
志太郡 伊久身村の一部 |
昭和30年1月1日 下川根村に編入 | |||||
志太郡 笹間村 |
志太郡 笹間村 |
昭和30年2月26日 下川根村に編入 | |||||
中川根村 | 中川根村 | 中川根村 | 昭和37年4月1日 町制 |
中川根町 | 平成17年9月20日 川根本町 |
川根本町 | |
志太郡 徳山村 |
志太郡 徳山村 |
昭和31年9月30日 中川根村に編入 | |||||
上川根村 | 上川根村 | 昭和31年9月30日 本川根町 |
本川根町 | ||||
志太郡 東川根村 |
志太郡 東川根村 | ||||||
吉田村 | 昭和24年7月1日 町制 |
吉田町 | 吉田町 | 吉田町 | |||
御前崎村 | 御前崎村 | 昭和30年3月31日 御前崎町 |
御前崎町 | 平成16年4月1日 御前崎市の一部 |
御前崎市 | ||
白羽村 | 白羽村 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治12年(1879年)3月12日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
- ^ 北河原新田、北河原新田・五郎右衛門受に分かれて記載。
- ^ 川尻村、川尻村彦右衛門分に分かれて記載。寺社領・寺社除地は川尻村に存在。
- ^ 下吉田村西組、下吉田村東組、下吉田村岩留組に分かれて記載。寺社領は岩留組、寺社除地は西組に存在。
- ^ 神之郷村上組、神之郷村下組に分かれて記載。
- ^ 中里村上割、中里村次右衛門組に分かれて記載。寺社除地は上割に存在。
- ^ 中里村下割、中里村五郎三郎組、中里村上割、中里村次右衛門組に分かれて記載。寺社除地は下割、上割に存在。
- ^ 海老江村百姓方、海老江村庄屋方に分かれて記載。
- ^ 吉永村、吉永村利右衛門分、吉永新田、吉永新田利右衛門分に分かれて記載。寺社領は吉永村、寺社除地は吉永村と利右衛門分に存在。
- ^ 岡田村西組、岡田村東組に分かれて記載。寺社領は西組、寺社除地は東組に存在。
- ^ a b 「内務省布達 明治七年 甲第三十號」1874年11月22日。NDLJP:2938358/118
- ^ a b c 「内務省布達 明治九年 甲第三十三號」1876年8月14日。NDLJP:788130/249
- ^ 御前崎町 1997, p. 615.
- ^ 「内務省布達 明治九年 甲第一號」1876年1月8日。NDLJP:1351362/18
- ^ 「内務省布達 明治十一年 甲第二號」1878年3月1日。NDLJP:788130/301
- ^ 大井川町史編纂委員会 1992, pp. 41–44.
- ^ 大井川町史編纂委員会 1992, pp. 44–45.
- ^ 大井川町史編纂委員会 1992, pp. 44–54.
- ^ 大井川町史編纂委員会 1992, pp. 54–55.
- ^ a b 平口機一郎 1913, p. 70.
- ^ a b 金谷町史編さん委員会 2004, p. 593.
参考文献
- 平口機一郎 編『金谷町誌稿』(覆刻版)金谷町役場編纂部、1979年(原著1913年12月20日)。 NCID BB2921047X。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 22 静岡県、角川書店、1982年10月1日。ISBN 4040012208。
- 大井川町史編纂委員会 編『大井川町史』 下巻、大井川町、1992年3月31日。NDLJP:9540885。
- 御前崎町 編『御前崎町史』御前崎町、1997年3月30日。全国書誌番号:98030134。
- 金谷町史編さん委員会 編『金谷町史』 通史編 本編、金谷町役場、2004年3月31日。全国書誌番号:22215215。
- 旧高旧領取調帳データベース