龍谷大前深草駅
龍谷大前深草駅 | |
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東口(2019年12月) | |
りゅうこくだいまえふかくさ Ryukokudai-mae-fukakusa | |
◄KH32 藤森 (0.8 km) (0.5 km) 伏見稲荷 KH34► | |
所在地 | 京都市伏見区深草ススハキ町38番地 |
駅番号 | KH 33 |
所属事業者 | 京阪電気鉄道 |
所属路線 | ■京阪本線 |
キロ程 | 44.1 km(淀屋橋起点) |
電報略号 | 龍←深(駅名略称方式) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
8,868人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1910年(明治43年)4月15日 |
備考 | ホームの有効長は7両 |
龍谷大前深草駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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龍谷大前深草駅(りゅうこくだいまえふかくさえき)は、京都府京都市伏見区深草ススハキ町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH33。
概要
[編集]2019年9月までの旧称は単に「深草駅[1]」であった。
龍谷大学深草学舎の最寄り駅であり、同大学へ通う学生の利用が大部分を占めることから、現駅名になる前から駅名標の横に「龍谷大学前」の掲示を設置するなどのアピールが行われていた。
2019年10月1日に石清水八幡宮駅と共に現行の駅名となったが、同日に阪急や阪神など周辺他社においても近隣の大学名を冠した駅名への変更が行われた駅がある。
歴史
[編集]創業時から車庫が併設された拠点駅で、1917年(大正6年)には隣接する深草車庫の検車庫・事務所、留置車両10数両が全焼する火災が発生している。戦争中の一時期、急行停車駅であった。戦後、列車無線基地局が設置される。東福寺変電所の改修工事では移動変電所が配置された。1960年代末より、橋上駅舎への建て替えと、留置線スペースを転用したホームおよび待避線の延長が実施された。1980年(昭和55年)3月の淀車庫の完成により深草車庫は廃止され、駅東側に留置線2本が残されたが、のちに1線を撤去してホームが拡張された。2010年代に入り、橋上駅舎のバリアフリー設備設置工事も兼ねた建て替えが開始され、2016年(平成28年)3月末より2代目橋上駅舎の使用が開始された[2]。
橋上駅舎の建て替え工事
[編集]2000年代までの駅舎はバリアフリー設備はなく西口と改札階を結ぶスロープがあるだけ[3]、また待避線(1番線・4番線)は8両編成の列車が待避可能ながらホーム有効長は7両分しかなかった。これは、
- ホームの幅が狭いために、橋上駅舎への階段を出町柳寄りホーム端部に設置せざるを得ないことから1両分のホームの用地が犠牲になっている
- ホーム南側は京都府道201号中山稲荷線(通称「第1軍道」)の古い跨線橋が覆う形となっている
という二つの理由で8両編成分のホームへの延伸ができず、またホームの狭さゆえにバリアフリー設備の設置が困難だったことによる。これを解消するため、国土交通省の鉄道駅総合改善事業による補助を受けて、京都市が車椅子対応のエレベーターなどのバリアフリー設備の設置を計画した[4]。2014年度着工・工期約3年で従来の駅舎の南側にエレベーター4基を持つ新橋上駅舎を新築することが決定、それに併せてホーム幅も2m拡張される[5]。なお工事の事業主体は京阪グループの第三セクターである中之島高速鉄道となり、実際は京阪が受託する形で行われる[6]。
年表
[編集]- 1910年(明治43年)
- 1935年(昭和10年)6月29日:鴨川水害で軌道や駅舎の破損で当駅-三条駅間が不通に、7月1日七条駅まで運転再開[8]。
- 1943年(昭和18年)10月1日:会社合併により京阪神急行電鉄(阪急電鉄)の駅となる。
- 1944年(昭和19年)7月16日:急行停車駅となる[9]。
- 1946年(昭和21年)2月15日:急行運転が復活するも急行は通過駅になる[10]。
- 1949年(昭和24年)12月1日:会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1963年(昭和38年)11月16日:駅の移設工事に伴い隣接する車庫線の一部を廃止[11]。
- 1964年(昭和39年)3月15日:駅を現在の位置に移設、5月15日新駅舎の使用を開始[12][7]。
- 1971年(昭和46年)8月15日:橋上駅舎化[7]。
- 1980年(昭和55年)3月17日:隣接する深草車庫の廃止。
- 1987年(昭和62年)12月25日:ホーム・階段の幅を1メートル拡張。この用地確保のため、東側に残っていた留置線2本のうち1本を撤去[13]。
- 1988年(昭和63年)8月28日:自動改札機設置[14]。
- 2011年(平成23年)12月17日:ホームに異常通報装置を設置[15]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2019年(令和元年)10月1日:駅名を龍谷大前深草駅に変更[1][22][23]。
駅構造
[編集]島式2面4線のホームを持つ、待避設備を備えた橋上駅である。橋上駅舎はホームの出町柳寄りに設けられている。改札口は1ヶ所のみで、東西に出入口がある。かつては駅のホーム屋根の柱は「深草」に合わせて『深緑色』に塗られていたが、新駅舎に完成に合わせてグレー系に塗りなおされた。
2016年3月末より新駅舎が使用開始された[2]。また、車椅子対応のエレベーターが4基、オストメイト対応の多目的トイレも設置され[24]、照明設備はLED化された。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | ■京阪本線 | 上り | 三条・出町柳方面[24] |
3・4 | 下り | 淀屋橋・中之島線方面[24] |
- 付記事項
- 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。
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改札口(2016年3月)
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ホーム(2016年11月)
特徴
[編集]- 待避設備があるため、発車メロディが導入されている。当駅を含む主要駅の発車メロディを順序良く繋ぐと、一つの曲として成立する。
- 前述の通り、かつてこの駅に車庫が併設されていた。その名残からか、列車の行き先表示幕には、現在使われることのない「深草」幕が入っている。深草駅までの列車は1987年(昭和62年)まで存在していた。
- 待避設備があり、昼間は準急の半数が快速急行を待避している。
- 駅舎の建て替えに合わせて駅北西側に変電所の新設工事が開始されている[25]。
利用状況
[編集]近年の1日あたり利用客数の推移は下記の通り[26][27]。
新型コロナウイルスの影響で多くの講義がリモートで行われていた2020年度は乗降客数が極端に落ち込み、同年度に限れば線内で最も少ない鳥羽街道駅と大きく変わらない数値となっている。
年度 | 乗降人員 | 乗車人員 |
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2007年 | 11,378 | 5,773 |
2008年 | 11,566 | 5,803 |
2009年 | 11,584 | 5,778 |
2010年 | 10,978 | 5,463 |
2011年 | 11,597 | 5,770 |
2012年 | 10,823 | 5,460 |
2013年 | 11,838 | 6,033 |
2014年 | 10,131 | 5,255 |
2015年 | 11,946 | 6,052 |
2016年 | 10,451 | 5,405 |
2017年 | 10,710 | 5,496 |
2018年 | 10,921 | 5,499 |
2019年 | 10,648 | 5,404 |
2020年 | 2,984 | 1,507 |
2021年 | 7,222 | 3,685 |
2022年 | 8,868 | 4,523 |
駅周辺
[編集]東側入り口前に飲食店が数軒あり、JR奈良線の踏切を渡った先には五百羅漢の石仏で知られる石峰寺・京都最古の多宝塔の残る宝塔寺がある。西側入り口前に自転車置き場と駐車場があり、すぐ近くに小学校、そこから少し西へ進むと京都府警察学校と龍谷大学がある。
- 稲荷駅(西日本旅客鉄道奈良線)
- 龍谷大学深草学舎、短期大学部
- 京都市立砂川小学校
- 京都府警察学校
- 京都地方法務局伏見出張所
- 京都市立京都工学院高等学校(立命館中学校・高等学校跡地)
- 京都聖母学院中学・高等学校
-
東口前(2008年1月)
-
西口前(2008年1月)
バスのりば
[編集]当駅にはバス路線は乗り入れていない。また名神高速道路にある深草バスストップ(京都深草)は同じ深草を名乗る当駅から約1 kmの距離にあるが、京阪本線におけるバスストップの最寄駅は隣の藤森駅である。
- 警察学校前
- バス停は駅前ではなく、駅から西に徒歩3分の師団街道沿いにある。
隣の駅
[編集]- 京阪電気鉄道
- 京阪本線
- ■快速特急「洛楽」・□ライナー・■特急・■通勤快急・■快速急行・■急行
- 通過
- ■通勤準急(平日朝下りのみ運転)・■準急・■普通
- 括弧内は駅番号を示す。
- ■快速特急「洛楽」・□ライナー・■特急・■通勤快急・■快速急行・■急行
脚注
[編集]- ^ a b 『〜地域との連携、観光事業の強化を目指して〜 「八幡市」→「石清水八幡宮」「深草」→「龍谷大前深草」2019年10月1日(火)より京阪線2駅の駅名を変更します』(PDF)(プレスリリース)京阪電気鉄道/京阪ホールディングス、2019年5月14日。オリジナルの2020年11月28日時点におけるアーカイブ 。2020年11月29日閲覧。
- ^ a b c 『深草駅及び深草駅自由通路のバリアフリー化工事が完了 平成28年3月31日(木)から供用を開始します』(PDF)(プレスリリース)京都市/京阪電気鉄道、2016年3月17日。オリジナルの2020年11月28日時点におけるアーカイブ 。2020年11月29日閲覧。
- ^ “構内図(深草駅)” (PDF). 京阪電気鉄道. 2014年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月29日閲覧。
- ^ 出典・京都新聞2011年12月17日朝刊1面の記事より
- ^ 出典・京都新聞2013年12月15日朝刊26面の記事より
- ^ 平成26年度予算に係る鉄道関係公共事業の事業評価結果および概要について (PDF) pp.14-15 - 国土交通省鉄道局
- ^ a b c d 出典・京阪開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」(2011年3月24日刊)資料編142頁
- ^ 出典・植村善博著『京都の治水と昭和大水害』第6章「昭和10年6月京都大水害」の{5 土木・交通の被害}の195頁の(4)交通機関
- ^ 京阪の社史『鉄路五十年』(1960年)の年表による
- ^ 出典・鉄道ピクトリアル1984年1月増刊号「特集 京阪電気鉄道」103頁より
- ^ 出典・「『関西の鉄道』別冊第1巻京阪電気鉄道 戦後分離独立後の歩み」44頁
- ^ それまでは現在駅の出町柳寄りに駅があった。現在も跡が空き地として残る
- ^ 出典・駅置きの広報誌「くらしの中の京阪」1988年2月号 / 京阪開業100周年記念誌「京阪百年のあゆみ」資料編142頁
- ^ 出典・季刊広報誌『グラフ京阪』1988年秋季号10ページ
- ^ 出典・『K PRESS2012年1月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ a b 出典・『K PRESS2015年6月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・『K PRESS2015年5月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・「京阪グループ110周年記念誌-最近10年のあゆみ 2010-2020 -」(2020年11月1日京阪ホールディングス株式会社発行)の64頁「駅のリニューアル」と巻末年表164頁
- ^ 出典・『K PRESS2016年4月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・『K PRESS 2016年6月号』16面の「くらしのなかの京阪」
- ^ 『京阪電気鉄道「深草駅」と京都市営地下鉄「くいな橋駅」に「龍谷大学前」の表示を設置 -- キャンパス周辺整備と地域住民との交流スペース充実の一環で』(プレスリリース)龍谷大学、2016年7月25日。オリジナルの2020年11月29日時点におけるアーカイブ 。2020年11月29日閲覧。
- ^ “京阪電車「深草」駅が駅名変更 「龍谷大前深草」駅誕生 龍谷大学は、さらに地域に開かれた大学を目指します〈2019年10月1日(火)より〉”. 龍谷大学 (2019年5月14日). 2019年5月14日閲覧。
- ^ 龍谷大学. “2019年10月1日(火)から京阪電車「深草」駅が 「龍谷大前深草」に駅名変更 | ニュース”. 龍谷大学 You, Unlimited. 2019年5月14日閲覧。
- ^ a b c “龍谷大前深草駅|駅構内図” (PDF). 京阪電気鉄道. 2020年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月29日閲覧。
- ^ 京阪電気鉄道「第92回定時株主総会招集ご通知」6頁「4)設備投資の現状」より。
- ^ “京都市統計ポータル/京都市統計書”. 2024年4月6日閲覧。1日平均乗降人員は年度数値を日数で除したものであり、統計表は年1回実施される流動調査の実績を基礎として、京阪の提示する数値を基に京都市が作成している。
- ^ “京都府統計書「鉄道乗車人員」”. 2021年4月13日閲覧。1日平均乗車人員は年度数値を日数で除して算出。
- ^ 京都市交通局自動車部運輸課、高速鉄道部運輸課: “令和4年3月実施の市バス・地下鉄新ダイヤについて”. 京都市交通局 (2022年1月21日). 2022年9月20日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 龍谷大前深草駅 - 京阪電気鉄道
- おけいはん.ねっと|駅情報局:龍谷大前深草駅