岡本和真
読売ジャイアンツ #38 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 奈良県五條市[1] |
生年月日 | 1996年6月30日(28歳)[2] |
身長 体重 |
183 cm 95 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 三塁手・一塁手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト1位[1][3][4] |
初出場 | 2015年8月28日 |
年俸 | 1,400万円(2016年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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岡本 和真(おかもと かずま、1996年6月30日 - )は、奈良県五條市出身[1]のプロ野球選手(内野手)[2]。右投げ右打ち[2]。読売ジャイアンツ所属[2]。
経歴
プロ入り前
3歳頃から8歳年上の兄とのキャッチボールで野球に親しみ[5]、五條市立北宇智小学校1年生から軟式野球チーム「カインド」で投手兼内野手として野球を始める[1][6][7]。野手としては3年生からクリーンナップ、4年生からは4番を打ち、投手としては3年生時に最速時速100キロメートルを記録[1]。この頃から、智弁学園高等学校への入学と、天理教校学園高等学校に勝利し全国高等学校野球選手権大会へ出場・優勝することを目標に掲げていた[1]。
五條東中学校へ進学する[8]と「橿原磯城シニア」で投手兼三塁手を務め、2年生時に主軸として出場した全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップでベスト4に進出[1][6][7][9]。3年生時には右肘を剥離骨折している中シニアリーグ日本代表の4番として全米選手権に出場し、打率5割超えの活躍により優勝に貢献[6][10]。中学生時は投手を主とし、3年生時には時速135キロメートルほどの球速が出ていたが、骨折の影響で高校進学時は投手ができない状態だった[5]。
強豪校約20校からスカウトされる中、憧れであった智弁学園高等学校に入学[10]。1年生の春からベンチ入りし、秋から4番となる[6]。1年生時の年間本塁打は8本、2年生時は48本[11]。3年生時の全国高等学校野球選手権奈良大会1回戦三重高校戦では、大会史上19人目かつ大会タイ記録である1試合2本塁打を放った[9]。第96回全国高等学校野球選手権大会では1回戦で敗退[12]。高校通算73本塁打[1][6][13]。大会後は第10回18Uアジア野球選手権大会の日本代表に選出され、4番打者として打率.437、5打点をマークし準優勝に貢献した[1][6][9][13]。
2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツ(以下「巨人」と表記する)から1位指名を受け[1][3]、11月19日に契約金8,000万円、年俸1,200万円で仮契約を結び[14]、入団[4]。巨人が高校生野手を1位指名するのは2008年の大田泰示以来6年ぶり[3]。背番号は同球団監督の原辰徳(当時)からの異例の提案によるもので、終身名誉監督の長島茂雄の「3」と原が現役時代に着けていた「8」を合わせた「38」[15]。
プロ入り後
2015年は春季キャンプを二軍で開始し[16]、3月に腰、5月に下半身の不調でそれぞれ1か月ほど戦線を離れる[17]。4月28日には同チームの平良拳太郎・和田恋と共に[18]「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」のNPB選抜に選出され[19]、7番サードで先発出場し3打数1安打2三振[20]。
その後二軍でレギュラーとして経験を積み、8月27日に初の出場選手登録[21][22]。翌8月28日、対中日ドラゴンズ21回戦(東京ドーム)の7回裏に高木勇人の代打としてプロ初出場・初打席を迎え、祖父江大輔の前に二飛[23][24]。その後三塁手として守備につき、平田良介の3塁ゴロを処理した[25]。9月5日の対横浜DeNAベイスターズ21回戦(横浜スタジアム)では、5回表二死三塁にて高木勇人の代打で出場し砂田毅樹から左翼へ2点本塁打を放ち、プロ3打席目で初安打・初打点・初本塁打を記録[26]。巨人での高卒新人の本塁打は1993年の松井秀喜以来22年ぶりで、同球団最年少での代打本塁打となった[27][28]。9月19日には村田修一が故障で出場選手登録を抹消されたため、同日の対東京ヤクルトスワローズ22回戦(神宮球場)において、7番・三塁手でプロ初の先発出場[29][30]。5回表には初盗塁を記録した[29][30][31]。
プレースタイル
- 50メートル走は6.8秒、遠投は100メートル[6]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2015 | 巨人 | 17 | 31 | 28 | 2 | 6 | 0 | 0 | 1 | 9 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 4 | 3 | .214 | .290 | .321 | .612 |
NPB:1年 | 17 | 31 | 28 | 2 | 6 | 0 | 0 | 1 | 9 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 4 | 3 | .214 | .290 | .321 | .612 |
- 2015年度シーズン終了時点
年度別守備成績
年 度 |
三塁 | |||||
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試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 | |
2015 | 12 | 8 | 15 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 12 | 8 | 15 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2015年度シーズン終了時
記録
- 初出場・初打席 : 2015年8月28日、対中日ドラゴンズ21回戦(東京ドーム)、7回裏に高木勇人の代打で出場、祖父江大輔から二飛[2][23][24]
- 初安打・初本塁打・初打点 : 2015年9月5日、対横浜DeNAベイスターズ21回戦(横浜スタジアム)、5回表に高木勇人の代打で出場、砂田毅樹から左越2ラン[2][26][27]
- 初先発出場 : 2015年9月19日、対東京ヤクルトスワローズ22回戦(明治神宮野球場)、7番・三塁手で先発出場[29][30]
- 初盗塁 : 同上、5回表に二盗(投手 : オーランド・ロマン、捕手 : 中村悠平)[2][29][30][31]
背番号
登場曲
- 「Message」ナオト・インティライミ(2015年)[32]
代表歴
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 花住宏一 (2014年10月25日). “【4番サードを継ぐ男・岡本和真】(上)小1で160センチ 小3で最速100キロ 小4で4番”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “岡本 和真のプロフィール”. 読売巨人軍. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c 水井基博 (2014年10月24日). “ドラ1智弁学園・岡本に原監督「大型三塁手として育てる」”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “「球界を代表する打者に」岡本ら新人8選手が入団発表で決意表明”. 読売巨人軍 (2014年11月23日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b 服部健太郎 (2014年3月20日). “智辯学園高等学校 岡本 和真選手 - 2014年インタビュー”. WoodStock. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g “2014年プロ野球ドラフト ◇巨人1位指名 岡本和真”. スポーツニッポン新聞社. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b 堀まどか (2014年10月23日). “智弁学園・岡本「どこでも何位でも」”. 日刊スポーツ新聞社. 2015年9月27日閲覧。
- ^ “夏の夢、市民も熱闘甲子園 - 智弁出場に沸く地元・五條”. 奈良新聞社 (2014年7月30日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c “甲子園デビュー2発/岡本アラカルト”. 日刊スポーツ新聞社 (2014年10月2日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b 花住宏一 (2014年10月26日). “【4番サードを継ぐ男・岡本和真】(中)中学で毎日500スイング 和室の畳は擦り切れボロボロ”. 2015年9月27日閲覧。
- ^ 花住宏一 (2014年10月27日). “【4番サードを継ぐ男・岡本和真】(下)敬遠攻めにも「堂々と」ゴジラ映像で覚醒”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ 伊井亮一 (2014年8月16日). ““奈良の怪童”智弁学園・岡本、初戦で散る!2安打1打点も不発「悔いしかない」”. スポーツ報知. 2014年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “【巨人1位】岡本和真 高校生ナンバーワン長距離砲 木製バットもOK”. スポーツニッポン新聞社 (2014年10月23日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ 引用エラー: 無効な
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」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ a b 中村大悟 (2014年10月29日). “岡本、背番38!長嶋背番+原背番、指揮官異例のリクエスト”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ “長野、ドラ1岡本は2軍スタート…宮崎キャンプ振り分け決定”. スポーツ報知 (2015年1月20日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ 太田倫 (2015年7月7日). “岡本、1軍練習参加!原監督1軍デビューへ猛ハッパ「1日でも早く!」”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ “NPB選抜に平良、岡本、和田の3選手が選出 6月に侍ジャパン大学日本代表の壮行試合”. 読売巨人軍 (2015年4月28日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “侍J大学代表vsNPB選抜 メンバー発表”. 日本野球機構 (2015年4月28日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “試合速報 ユニバーシアード日本代表壮行試合「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」”. NPBエンタープライズ (2015年6月29日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ 引用エラー: 無効な
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」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ^ “巨人ドラ1岡本が初1軍「緊張してないですよ」”. 日刊スポーツ新聞社 (2015年8月27日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “岡本、1軍デビュー初打席は二塁内野フライ!”. スポーツ報知 (2015年8月28日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “8月28日 対中日21回戦・東京ドーム ダイジェスト”. 読売巨人軍 (2015年8月28日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ ““ドラ1”岡本「ファンの声がうれしかった」初打席で二塁フライ&三塁守備も”. スポーツニッポン新聞社 (2015年8月28日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “巨人ドラ1ルーキー岡本がプロ1号! 初安打が初本塁打に”. Full-Count (2015年9月5日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “巨人高卒ドラ1岡本が初安打初本塁打!”. デイリースポーツ (2015年9月5日). 2015年9月20日閲覧。
- ^ 中村大悟 (2015年9月5日). “【巨人】岡本1号!阿部バットで松井より速い3打席目「忘れられない感触」”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c d “【巨人】岡本、初スタメン!初盗塁!貴重なタイムリー”. スポーツ報知 (2015年9月19日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b c d 中村晃大 (2015年9月20日). “【巨人】初スタメン岡本は爆発だ!芸術的適時打に二盗も決めた”. スポーツ報知. 2015年9月27日閲覧。
- ^ a b “9月19日 対ヤクルト22回戦・神宮 スコアブック”. 読売巨人軍 (2015年9月19日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ “選手テーマ曲”. 読売巨人軍 (2015年8月17日). 2015年9月27日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 岡本和真 - NPB.jp 日本野球機構
- 岡本 和真 - 読売巨人軍公式サイト