2012年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ
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2012年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ | |
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伊藤ハム クライマックスシリーズ・セ ファイナルステージ | |
MVPを受賞した石井 | |
ゲームデータ | |
優勝 読売ジャイアンツ 3年ぶりの日本シリーズ出場 | |
スポンサー | 伊藤ハム(ファイナルステージ) |
試合日程 | 10月13日 - 22日 |
MVP | 石井義人 |
優勝チーム監督 | 原辰徳 |
進出 | 2012年の日本シリーズ |
ファイナルステージ | |
開催日程 | 10月17日 - 22日 |
球場 | 東京ドーム |
勝利チーム | 読売ジャイアンツ |
対戦相手 | 中日ドラゴンズ |
勝敗 | 4勝3敗(アドバンテージ1勝を含む) |
ファーストステージ | |
開催日程 | 10月13日 - 15日 |
球場 | ナゴヤドーム |
勝利チーム | 中日ドラゴンズ |
対戦相手 | 東京ヤクルトスワローズ |
勝敗 | 2勝1敗 |
シーズン成績 | |
読売ジャイアンツ86勝43敗15分 勝率 .667 | |
中日ドラゴンズ75勝53敗16分 勝率 .586 | |
東京ヤクルトスワローズ68勝65敗11分 勝率 .511 | |
< 20112013 > |
2012年のセントラル・リーグクライマックスシリーズは、2012年10月に開催された、日本プロ野球セントラル・リーグのクライマックスシリーズである。
概要
[編集]クライマックスシリーズは、日本選手権シリーズの出場権を懸けたプレーオフトーナメントである。
出場チームはレギュラーシーズンの順位こそ異なるが、前年度と同じ3球団となった。同年のレギュラーシーズンで実施した節電のための「3時間半打ち切りルール」、および予告先発制度は採用されなかった。
同年のファーストステージ第1戦・第2戦はデーゲームとして開催され、クライマックス・セにおけるデーゲームは、2010年ファーストステージ第1戦・第2戦以来2年ぶりであった。
このシリーズを最後に、中日ドラゴンズ のクライマックスシリーズ進出が途切れた。また、中日は史上初のクライマックスシリーズ9試合とセリーグ初の同一カード6連戦を経験した。
ファーストステージ
[編集]2012年度レギュラーシーズン第2位の中日ドラゴンズと第3位の東京ヤクルトスワローズが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出した。
会期:10月13日から10月15日(予備日:10月16日 - 16日までにすべての試合が消化できない場合は打ち切り) 球場:ナゴヤドーム
ファイナルステージ
[編集]2012年度レギュラーシーズン第1位の読売ジャイアンツ(1勝分のアドバンテージが与えられる)とファーストステージ勝者の中日ドラゴンズが6戦4勝先取制で争い、勝者がコナミ日本シリーズ2012への出場権を得た。
会期:10月17日から10月22日(予備日:10月23日・10月24日 - 24日までにすべての試合が消化できない場合は打ち切り)
球場:東京ドーム
ファイナルステージ限定で伊藤ハムが冠スポンサーとなり、「伊藤ハム クライマックスシリーズ・セ ファイナルステージ」として開催され、冠特別協賛とは別に、モブキャスト[注釈 1]も協賛スポンサーに加わった。
巨人はシーズン終盤に杉内が離脱し、第5戦では内海、第6戦ではホールトンが、それぞれ中3日で先発。僅差の連勝と連敗が続いたためリリーフ投手も連日登板。中日もシーズン終盤にエース・吉見と左腕のソトが故障し、ファーストステージ第1戦の勝利投手・中田賢が登板後に肩の違和感を訴えた。
トーナメント表
[編集]1stステージ(準決勝) | ファイナルステージ(決勝) | |||||
(6戦4勝制) 東京ドーム | ||||||
巨人 | ☆●●●○○○ | |||||
(3戦2勝制) ナゴヤドーム |
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中日 | ★○○○●●● | |||||
中日 | ○●○ | |||||
ヤクルト | ●○● | |||||
- ☆・★=ファイナルステージのアドバンテージによる1勝・1敗分
日程
[編集]ファーストステージ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月13日(土) | 第1戦 | 東京ヤクルトスワローズ | 1 - 6 | 中日ドラゴンズ | ナゴヤドーム |
10月14日(日) | 第2戦 | 東京ヤクルトスワローズ | 1 - 0 | 中日ドラゴンズ | |
10月15日(月) | 第3戦 | 東京ヤクルトスワローズ | 1 - 4 | 中日ドラゴンズ | |
勝者:中日ドラゴンズ |
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ファイナルステージ
[編集]日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
アドバンテージ | 中日ドラゴンズ | 読売ジャイアンツ | |||
10月17日(水) | 第1戦 | 中日ドラゴンズ | 3 - 1 | 読売ジャイアンツ | 東京ドーム |
10月18日(木) | 第2戦 | 中日ドラゴンズ | 5 - 2 | 読売ジャイアンツ | |
10月19日(金) | 第3戦 | 中日ドラゴンズ | 5 - 4 | 読売ジャイアンツ | |
10月20日(土) | 第4戦 | 中日ドラゴンズ | 1 - 3 | 読売ジャイアンツ | |
10月21日(日) | 第5戦 | 中日ドラゴンズ | 2 - 3 | 読売ジャイアンツ | |
10月22日(月) | 第6戦 | 中日ドラゴンズ | 2 - 4 | 読売ジャイアンツ | |
勝者:読売ジャイアンツ |
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試合経過等
[編集]ファーストステージ
[編集]第1戦(10月13日)
[編集]○中日 6 ‐ 1 ヤクルト●(ナゴヤドーム)
オーダー
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中日が11安打6得点で快勝し、ファイナルステージ進出に王手をかけた。
中日は4回裏無死1塁から和田の2点本塁打で先制し、試合の主導権を握った。6回裏には2死2塁から堂上剛の適時打で追加点を挙げた。ヤクルトは7回表にバレンティンの本塁打で1点を返すが、7回裏には1死満塁から和田の適時打などで3点を奪って突き放した。
中日先発の中田賢は5回を投げて被安打3・無四球・無失点。4投手の継投でヤクルトを封じた。
ヤクルトは先発・石川が制球に苦しむ投球で先制を許し、ロマン・日高・松岡の中継ぎ陣もそれぞれ失点、後がなくなった。
第2戦(10月14日)
[編集]●中日 0 ‐ 1 ヤクルト○(ナゴヤドーム)
オーダー
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ヤクルトが最少得点差を守りきる完封リレーで、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
ヤクルトは4回表、この回先頭打者のバレンティンが2試合連続となる本塁打を放って先制した。ヤクルト先発の館山は6回を投げて被安打4、4四球を与えながらも無失点の好投。更に3番手に第3戦の先発も予想された赤川を使い、守護神・バーネットを8回から投入する継投で、勝利をものにした。
中日は先発・山内が5回を被安打4・1失点と試合を作る投球をしたが、打線はチーム5安打の内、1番・大島が4安打をマークしたものの、大島・井端以外が揃って無安打に終わり、レギュラーシーズンで4敗を喫していた苦手の館山を、この試合でも攻略できなかった。
第3戦(10月15日)
[編集]○中日 4 ‐ 1 ヤクルト●(ナゴヤドーム)
オーダー
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両チーム1勝1敗で迎えた第3戦は中日が終盤で逆転し、対戦成績2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。中日はクライマックスシリーズの制度導入から、6年連続6度目のファイナルステージ進出となる。
ヤクルトが2回表、先頭打者の宮本が安打で出塁すると、犠打と宮本の三盗で1死3塁の好機を作り、相川の適時打で先制。一方の中日は先発の山本昌を3イニングで早々に降板させて継投を選択し、2番手以降の川上・山井・浅尾が追加点を与えなかった。
中日は8回裏に安打・犠打・2四球で1死満塁とし、5番に下がっていた主砲・ブランコが、第2戦で2回を投げたヤクルト守護神・バーネットから満塁本塁打を放って逆転に成功した。
なお、この試合で中日の山本昌は、自身が持っていたポストシーズンゲーム最年長出場記録を更新し(47歳2か月)[1]、今季限りでの引退を表明していたヤクルトの福地は、この試合が現役最後の公式戦出場となった[2]。また、この試合の観衆23,264人は、クライマックスシリーズの制度導入以降、セ・リーグの試合では観衆の最少記録となった[3]。この試合がナゴヤドームで行われた最後のポストシーズンのゲームとなっている。
ファイナルステージ
[編集]第1戦(10月17日)
[編集]●巨人 1 - 3 中日○(東京ドーム)
オーダー
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中日が接戦を制して対戦成績を1勝1敗(巨人のアドバンテージ1勝を含む)のタイとした。
中日が3回表、2死2塁から大島の適時打で先制。巨人は4回裏、1死1・2塁から高橋由の適時打で同点に追い付くが、中日は6回表2死1・2塁から平田の適時二塁打で勝ち越しに成功。9回表には1死1塁から谷繁の適時2塁打で追加点を挙げて突き放し、最後はファーストステージから4連投の山井が締めて競り勝った。
中日先発の大野は5回2/3を投げて被安打4、1失点。序盤は制球に苦しむ場面も見られたが、回を追う毎に立ち直りを見せ、最少失点にまとめてポストシーズンゲーム初登板で初勝利。後続の強力な救援投手陣も無失点リレーで巨人打線を封じた。一方、巨人先発の内海は中日の中軸を井端の1安打のみに抑えていたが、走者を置いた場面で打撃好調の大島と伏兵・平田に適時打を許し、また巨人打線は5安打が全て単打で長打が出ず、レギュラーシーズンで打撃3部門(打率・打点・出塁率)を制した4番・阿部も無安打に終わり、中日に競り負ける形になった。
なお、この試合で中日の谷繁は第4打席で適時二塁打を放ち、2010年の日本シリーズ第7戦の第5打席から続いていたポストシーズンゲームの連続打席無安打記録を、60打席でストップさせた[4]。また、巨人はクライマックスシリーズの制度導入以来、ファイナルステージ初戦は5連敗となった。
第2戦(10月18日)
[編集]●巨人 2 ‐ 5 中日○(東京ドーム)
オーダー
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中日が一軍登録即先発となった伊藤の投打にわたる活躍で連勝し、対戦成績を2勝1敗とリードした。
巨人が初回、1死1塁から坂本の適時二塁打で先制するが、中日は2回表に平田・森野の連続安打と谷繁の四球で無死満塁の好機を作り、投手・伊藤自らの適時内野安打と大島の内野ゴロの間に3塁走者が生還して逆転に成功。その後は4回表に2死2塁から荒木の適時打、6回表は1死から大島の本塁打で突き放した。巨人は8回裏、2死1・3塁から長野の適時打で1点を返したが、9回表には1死満塁から谷繁の犠飛で着実に追加点を重ねた。
中日先発の伊藤は7回2/3を投げて被安打4、2失点。初回は制球が不安定で先制を許したが、2回以降は別人のような安定した投球で、6回まで一人の走者も許さず7三振を奪う好投を見せてポストシーズンゲーム初勝利。また打撃でも同点打となる適時打を含む4打数2安打の活躍を見せた。
一方、巨人先発のホールトンは立ち上がりから制球に苦しみ、3回2/3で3失点。打線も中日投手陣の前に5安打に抑えられた。
第3戦(10月19日)
[編集]●巨人 4 ‐ 5 中日○(東京ドーム)
オーダー
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互いに点を取り合う展開で延長戦となった第3戦は、中日が競り勝って敵地3連勝。対戦成績を3勝1敗として日本シリーズ出場に王手をかけた。
中日が2回表1死満塁から谷繁の2点適時打で先制。巨人はその裏、1死1・2塁から寺内の適時打で1点差とするが、中日は3回表1死3塁から井端の犠飛で再び2点差とした。巨人は4回裏1死から村田の本塁打でまたも1点差に追い上げるが、中日は6回表、先頭打者の和田が本塁打を放って再び2点差とした。しかし巨人は6回表1死1塁から高橋由の2点本塁打で遂に同点に追い付き、4‐4のまま今シリーズ初の延長戦に突入した。中日は10回表1死1・3塁の好機を作り、谷繁のスクイズ失敗で二死となったものの、代打・堂上剛が決勝点となる適時打を放って勝ち越しに成功。最後はファイナルステージ初登板の岩瀬が締めた。
中日・山本昌、巨人・宮國の両先発投手は共に制球が不安定で互いに失点を重ね合うが、中日は同点に追いつかれはしたものの一度も巨人にリードを許さず、ソーサ-小林正-武藤-岩瀬の救援投手陣が無失点で繋いで最後に勝利をものにした。巨人も高木京-マシソン-山口の中継ぎ投手陣の頑張りで熱戦を演出したが、クローザー西村が踏ん張りきれず、3連敗で後がなくなった。
この試合が、中日最後のポストシーズン勝利になっている。
第4戦(10月20日)
[編集]○巨人 3 ‐ 1 中日●(東京ドーム)
オーダー
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巨人が効率よく得点を挙げてファイナルステージ2勝目(アドバンテージの1勝を含む)。対戦成績を2勝3敗として、シリーズの決着は第5戦以降に持ち越された。
巨人が3回裏、1死2塁から、坂本・阿部の適時打で2点を奪って先制し、試合の主導権を握った。中日は7回表、一死1・3塁から井端の適時打で1点を返したが、巨人は8回裏、一死1・2塁から、阿部の適時打で追加点を挙げて、そのまま逃げ切った。
巨人先発の澤村は6回を投げて被安打7・与四死球2ながらも無失点。走者は出しても粘りの投球で、中日に得点を許さなかった。また打線も第3戦まで打点のなかった4番・阿部が2打点を挙げ、チームとしては3併殺を喫しながらも、3度の得点機で2度得点に結びつける効率の良い攻撃で勝利をものにした。
中日は巨人を上回る11安打をマークしながら、4度あった得点機のうち1度しか得点に結び付けられず、2度あった満塁の好機がいずれも無得点に終わるなど11残塁の拙攻だった。
第5戦(10月21日)
[編集]○巨人 3x ‐ 2 中日●(東京ドーム)
オーダー
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巨人がサヨナラ勝ちで連勝。対戦成績を3勝3敗のタイに戻し、シリーズの決着は最終第6戦にもつれ込むこととなった。
巨人が2回裏、1死満塁から古城の2点適時打で先制。中日は5回表、1死1塁からブランコの2点本塁打で追い付き、2-2のまま終盤に向かった。巨人は9回裏、中日7番手の岩瀬を攻めて1死満塁・一打サヨナラの好機を作る。ここで中日はクローザー・山井を投入するが、巨人は代打の代打・石井が山井の5球目を左前に弾き返すサヨナラ安打で、接戦を制した。
巨人は第1戦先発から中3日で内海を先発に立てたが、5回に同点本塁打を許して降板。しかし後を継いだ福田-マシソンが中日に追加点を与えなかった。中日は先発・山内が4回裏先頭打者・村田の打球が左足を直撃(記録は投手強襲内野安打)して負傷降板。緊急登板となった2番手・三瀬以降の救援投手陣が踏ん張ったが、ベテラン・岩瀬が誤算となり、8人の投手を注ぎ込む執念の継投も実らなかった。打線も6番に打順が上がった森野が、2度の得点圏でいずれも凡退に終わり、また2回表の平田の走塁ミス(3塁オーバーランで憤死)や、7回表にブランコの打席で3-2からヒットエンドランを仕掛けて失敗(記録はブランコの三振と井端の盗塁死)など、ミスも重なるなどして、好機を生かせなかった。
なお、プレーオフ・クライマックスシリーズでのサヨナラ勝ちは、2011年クライマックス・パ ファイナルステージ第3戦のソフトバンク以来史上7度目で、巨人はクライマックスシリーズで初のサヨナラ勝ち。ポストシーズンでは2009年の日本シリーズ・対日本ハム第5戦での阿部のサヨナラ本塁打以来となった。また、プレーオフ・クライマックスシリーズで代打の選手によるサヨナラ打は史上初だが、「代打の代打」によるサヨナラ打は日本シリーズでも例がなく、ポストシーズンゲーム史上初となった(石井は代打・谷の代打として出場)。また中日がポストシーズンでのサヨナラ負けは1988年の日本シリーズ第5戦以来24年ぶりである。
終盤の継投をめぐって監督の高木守道と投手コーチの権藤博の対立が表面化し[5]、本シリーズ終了直後に権藤の退団が発表されたが、権藤についてのこうした投手起用をめぐる監督との対立-退団は、1989年の近鉄退団のときと重ね合わせても見られる[6][7]。
なお、この試合でブランコが放った2点本塁打は、中日がポストシーズンでの最後のアーチとなっている。
第6戦(10月22日)
[編集]○巨人 4 ‐ 2 中日●(東京ドーム)
オーダー
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巨人が3連敗の後ミラクル大逆転で3連勝、対戦成績4勝3敗で3年ぶり33度目の日本シリーズ進出を決めた。
セ・リーグのCSでは史上初めて第6戦が開催され、巨人・ホールトン、中日・伊藤が共に第2戦以来の中3日で先発した。巨人は2回裏、高橋由・村田・古城の3連打で無死満塁の好機を作り、寺内の2点適時打で先制。さらに一死二・三塁から長野の適時打で3点目を奪って試合の主導権を握り、中盤の5回裏には村田のソロ本塁打で追加点を挙げ、そのまま逃げ切った。
巨人先発のホールトンは立ち上がりこそ制球に苦しんだものの、回を追う毎に立ち直り、5回を投げて無失点。2番手には第4戦先発から中1日で澤村を投入し、さらに山口・西村と繋いで、中日の反撃を封じた。
中日先発の伊藤は、高めに浮いた球を痛打され、1回1/3・3失点で降板。打線は6回表、一死三塁から和田の内野ゴロの間に1点を返し、9回表にも二死三塁から大島の適時打で1点を返すが、反撃もここまで。初回2四球で作った一死一・二塁の好機でブランコ・和田が連続三振に倒れて先制機を逸したことが響いた。監督の高木は1994年の「10.8決戦」同様、またしても最後の1勝を挙げることができず、巨人の前に涙を飲むこととなった。
なお、既に引退を表明していた中日の英智は、9回表に堂上直の代走で出場し、この試合が現役最後の公式戦試合出場となった。また、中日はこの年を最後に全12球団で最もCS出場から遠ざかっている(2020年は8年ぶりにAクラス入りを果たしたが、新型コロナウイルス蔓延による開幕延期などの影響で日程変更が行われたことによりCSは開催されなかった)。
表彰選手
[編集]- MVP:石井義人(巨人) - 第5戦で9回裏に代打で出場し、サヨナラ適時打。
テレビ・ラジオ放送
[編集]テレビ放送
[編集]ファーストステージ放送日程
[編集]- 第1戦(10月13日)
- 第2戦(10月14日)
- 中部日本放送≪中京広域圏ローカル≫
- NHK BS1
- J SPORTS 2
- 第3戦(10月15日)
- 東海テレビ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:小田島卓生、解説:谷澤健一、鹿島忠
リポーター:森脇淳(中日サイド・ヒーローインタビュー)、加藤晃(ヤクルトサイド)、斉藤誠征(監督インタビュー) - 放送時間:19:00 ‐ 20:54
- 実況:小田島卓生、解説:谷澤健一、鹿島忠
- NHK BS1(102chで放送)
- J SPORTS 2
- 実況:島村俊治、解説:川崎憲次郎
- 放送時間:17:55 - 22:00(試合終了まで)
ファイナルステージ放送日程
[編集]地上波放送は全戦を日本テレビ系列(NNN・NNS)が全国中継するが、札幌テレビ放送(STV)は北海道日本ハムファイターズが、福岡放送(FBS)は福岡ソフトバンクホークスが各々クライマックス・パ ファイナルステージに出場するため、第2戦と第3戦はSTV制作のクライマックス・パ中継に差し替えて放送するため中継しなかったが、試合中随時結果を伝えた。また、クロスネット局では福井放送(FBC、テレビ朝日系列とのクロスネット)は全試合中継したが、テレビ大分(TOS、フジテレビ系列とのクロスネット)は第2戦・第3戦、テレビ宮崎(UMK、フジテレビ系列、テレビ朝日系列とのクロスネット)は第1戦・第2戦・第4戦についてはいずれもフジテレビの同時ネット放送枠が組まれているため中継しなかった。
- 第1戦(10月17日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列、UMKを除く≫
- 日テレG+、BS日テレ
- 実況:新谷保志 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:G+は17:30 - 22:00(試合終了まで)、BS日テレは18:00 - 19:00(トップ中継)、20:52 - 21:54(リレー中継)
- 第2戦(10月18日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列、STV・FBS・TOS・UMKを除く≫
- 実況:新谷保志、解説:水野雄仁、立浪和義
ゲスト解説:石井琢朗
副音声:亀梨和也(KAT-TUN)、三浦大輔(横浜DeNAベイスターズ)、副音声実況:上重聡
リポーター:田辺研一郎(巨人サイド)、吉田太一(CTV、中日サイド・監督インタビュー兼務)、河村亮(ヒーローインタビュー)、平川健太郎(各地の途中経過情報) - 放送時間:19:00 - 20:54(延長なし)
- 実況:新谷保志、解説:水野雄仁、立浪和義
- 日テレG+
- 実況:河村亮 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:17:30 - 22:00(試合終了まで)
- NHK BS1
- 第3戦(10月19日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列、STV・FBS・TOSを除く≫
- 日テレG+、BS日テレ
- 実況:田辺研一郎 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:G+は17:30 - 22:00(試合終了まで)、BS日テレは18:00 - 19:00(トップ中継)、20:52 - 21:54(後リレー中継)
- 日本シリーズ進出決定戦の可能性があった場合、地上波で19:00-試合終了まで送り、BSは後リレー無しの予定だったが、進出決定の可能性がないため上記となった。
- 第4戦(10月20日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列、UMKを除く≫
- 日テレG+、BS日テレ
- 実況:平川健太郎 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:G+は17:30 - 22:00(試合終了まで)、BS日テレは18:00 - 19:00(トップ中継)
- 第5戦(10月21日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列≫
- 日テレG+、BS日テレ
- 実況:新谷保志 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:G+は17:30 - 22:00(試合終了まで)、BS日テレは18:00 - 19:00(トップ中継)
- 第6戦(10月22日)
- 日本テレビ≪日本テレビ系列≫
- 実況:新谷保志、解説:江川卓、篠塚和典
副音声:亀梨和也(KAT-TUN)、立浪和義、副音声実況:佐藤義朗
リポーター:平川健太郎(巨人サイド)、吉田太一(CTV、中日サイド)、田辺研一郎(監督インタビュー) - 放送時間:19:00 - 21:29(35分延長)
- 実況:新谷保志、解説:江川卓、篠塚和典
- 日テレG+、BS日テレ
- 実況:田辺研一郎 ※17:30 - 19:00、19:00以降の実況・解説は地上波と同じ。
- 放送時間:G+は17:30 - 22:00(試合終了まで)、BS日テレは18:00 - 19:00(トップ中継)
ラジオ放送
[編集]ファーストステージ放送日程
[編集]在阪局は前年とは異なり、2010年同様の方針で、朝日放送(ABC)は中部日本放送(CBC)との、毎日放送(MBS)は東海ラジオ(SF)とのネットに固定して放送するが、MBSは日曜デーゲーム開催となる第2戦の中継を行わなかった。また、TBSラジオもナイトゲームとなる第3戦のみの中継となった。
- 第1戦(10月13日)
- 第2戦(10月14日)
- CBCラジオ≪ABCとの2局ネット≫
- 東海ラジオ(SF)≪中京広域圏ローカル≫
- ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
- NHKラジオ第1≪愛知県・岐阜県・三重県のみ≫
- 第3戦(10月15日)
- CBCラジオ≪ABCとの2局ネット≫
- 東海ラジオ(SF)≪MBSとの2局ネット≫
- ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:胡口和雄、解説:田尾安志、リポーター:師岡正雄(中日サイド)、清水久嗣(ヤクルトサイド)
- 放送時間:18:00 - (試合終了まで)
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- NHKラジオ第1≪愛知県・岐阜県・三重県のみ≫
- 実況:星野圭介(AK)、解説:小早川毅彦、リポーター:浅井僚馬(CK、中日サイド)、渡辺憲司(BK、ヤクルトサイド)
- 放送時間:18:00 - (中断あり・試合終了まで)
ファイナルステージ放送日程
[編集]中日ドラゴンズのファイナルステージ進出に伴い、在名局はJRN系列の中部日本放送(CBC)が敵地乗り込み自社制作で中継を行ったのに対し、NRN系列の東海ラジオ放送(SF)は以前から巨人主管試合での独自放送(自社制作・裏送りともに)を制限されているため、今回もキー局のニッポン放送(LF)からネット受けを行った。また、在阪局は聴取率調査期間を跨いでいることから、朝日放送(ABC)は第3戦まで、毎日放送(MBS)は第5戦まで東京ドームにスタッフを派遣して自社制作を行い(ABCは第4戦以降をTBSラジオから、MBSは第6戦のみニッポン放送から、それぞれネット受け)、両局とも阪神の現役選手をプレイヤーズゲストとして迎えたり、今季で引退した阪神在籍経験者をゲスト解説として招くといった試みを採った。なお第4・5戦のABCはファーストステージ第3戦と同様の要領で、ネット受けをする放送局の音源を交えつつ、イニングインターバルを利用して、ABCのアナウンサー・解説者によるスタジオ解説を入れるコーナーも行った。アール・エフ・ラジオ日本はファイナルステージのみの中継であるが、2010年以来のCS中継となった。その2年前の中継試合が岐阜放送(GBS)へのネットが制限される中日主管試合であったことから、GBSにとっては2009年以来のCS中継となった。ラジオ関西(CRK)は10月17日の第1戦のみ中継した。
NHKラジオ第1放送の同時放送を行うNHKワールド・ラジオ日本では全国放送となる第4戦以降の試合を放送したが、18時台は国際放送独自編成が組まれているため、第4戦と第5戦は19:20から。第6戦は19:30からそれぞれ「NHKきょうのニュース」終了後の実質飛び乗りで放送された。
- 第1戦(10月17日)
- ニッポン放送(LF)≪SFとの2局ネット≫
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:椎野茂、解説:緒方耕一、ゲスト解説:三浦大輔(横浜DeNAベイスターズ)
リポーター:初田啓介(巨人サイド)、新タ悦男(中日サイド) - 放送時間:17:50 - (試合終了まで)
- 実況:椎野茂、解説:緒方耕一、ゲスト解説:三浦大輔(横浜DeNAベイスターズ)
- ラジオ日本≪GBS・CRKとの3局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:若狭敬一、解説:牛島和彦、リポーター:初田啓介(TBS、巨人サイド)、宮部和裕(中日サイド)
- 放送時間:17:57 - (試合終了まで)
- ABCラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- 実況:清水次郎、解説:矢野燿大
ゲスト:下柳剛(東北楽天ゴールデンイーグルス、リポーター:岩本計介(両サイド兼務) - 放送時間:17:55 - (試合終了まで)
- 実況:清水次郎、解説:矢野燿大
- MBSラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- NHKラジオ第1≪愛知県・岐阜県・三重県のみ≫
- 実況:浅井僚馬(CK)、解説:梨田昌孝、リポーター:宮田貴行(AK、巨人サイド)、広坂安伸(CK、中日サイド)
- 放送時間:18:00 ‐ (試合終了まで)
- 第2戦(10月18日)
- ニッポン放送(LF)≪SFとの2局ネット≫
- 実況:師岡正雄、解説:江本孟紀、リポーター:胡口和雄(巨人サイド)、大澤広樹(SF、中日サイド)
- 放送時間:LFは17:30 ‐ 、SFは18:00 - (試合終了まで)
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:宮部和裕、解説:小松辰雄、リポーター:林正浩(TBS、巨人サイド)、角上清司(中日サイド)
- 放送時間:17:57 ‐ (試合終了まで)
- ABCラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- MBSラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- NHKラジオ第1≪愛知県・岐阜県・三重県のみ≫
- 実況:広坂安伸(CK)、解説:村田兆治、リポーター:宮田貴行(AK、巨人サイド)、浅井僚馬(CK、中日サイド)
- 放送時間:18:00 ‐ (試合終了まで)
- 第3戦(10月19日)
- ニッポン放送(LF)≪SFとの2局ネット≫
- 実況:胡口和雄、解説:板東英二、リポーター:山田透(巨人サイド)、大澤広樹(SF、中日サイド)
- 放送時間:LFは17:30 ‐ 、SFは18:00 - (試合終了まで)
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:角上清司、解説:牛島和彦、リポーター:戸崎貴広(TBS、巨人サイド)、高田寛之(中日サイド)
- 放送時間:17:57 ‐ (試合終了まで)
- ABCラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- 実況:清水次郎、解説:矢野燿大、ゲスト解説:田口壮、リポーター:岩本計介(両サイド兼務)
- 放送時間:17:55 - (試合終了まで)
- MBSラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- 実況:近藤亨、解説:亀山つとむ、ゲスト解説:今岡誠[注釈 6](元千葉ロッテマリーンズ、シーズン終了時に引退)
リポーター:赤木誠(両サイド兼務) - 放送時間:17:54 - (試合終了まで)
- 実況:近藤亨、解説:亀山つとむ、ゲスト解説:今岡誠[注釈 6](元千葉ロッテマリーンズ、シーズン終了時に引退)
- NHKラジオ第1≪愛知県・岐阜県・三重県のみ≫
- 第4戦(10月20日)
- ニッポン放送(LF)≪SFとの2局ネット≫
- TBSラジオ≪ABCとの2局ネット≫
- ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:高田寛之、解説:木俣達彦、リポーター:新タ悦男(TBS、巨人サイド)、角上清司(中日サイド)
- 放送時間:17:57 ‐ (試合終了まで)
- MBSラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- 実況:赤木誠、ゲスト解説:田口壮、リポーター:森本栄浩(両サイド兼務)
- 放送時間:17:59 - (試合終了まで)
- NHKラジオ第1≪全国放送≫
- 第5戦(10月21日)
- ニッポン放送(LF)≪SFとの2局ネット≫
- TBSラジオ≪ABCとの2局ネット≫
- ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:角上清司、解説:木俣達彦、リポーター:椎野茂(TBS、巨人サイド)、高田寛之(中日サイド)
- 放送時間:17:57 ‐ (試合終了まで)
- MBSラジオ≪近畿広域圏ローカル≫
- 実況:森本栄浩、解説:太田幸司、リポーター:赤木誠(両サイド兼務)
- 放送時間:17:59 - (試合終了まで)
- NHKラジオ第1≪全国放送≫
- 実況:渡辺憲司(BK)、解説:大島康徳、リポーター:宮田貴行(AK、巨人サイド)、浅井僚馬(CK、中日サイド)
- 放送時間:18:05 ‐ (試合終了まで)
- 第6戦(10月22日)
- ニッポン放送(LF)≪SF・MBSとの3局ネット≫
- TBSラジオ≪ABCとの2局ネット≫
- 実況:椎野茂、解説:緒方耕一、リポーター:新タ悦男(巨人サイド)、初田啓介(中日サイド)
- 放送時間:TBSは17:50 - 、ABCは17:55 - (試合終了まで)
- ラジオ日本≪GBSとの2局ネット≫
- CBCラジオ≪中京広域圏ローカル≫
- 実況:高田寛之、解説:小松辰雄、リポーター:新タ悦男(TBS、巨人サイド)、角上清司(中日サイド)
- 放送時間:17:57 ‐ (試合終了まで)
- NHKラジオ第1≪全国放送≫
- 実況:福澤浩行(AK)、解説:大島康徳、リポーター:宮田貴行(AK、巨人サイド)、浅井僚馬(CK、中日サイド)
- 放送時間:18:05 ‐ (試合終了まで)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2011年の同大会も「ファーストステージ ヤクルト対巨人」(ヤクルト主管)の3連戦に限りモブキャストが「モバプロpresents」のタイトルで冠協賛している。
- ^ 放送時間延長に伴いTBS系全国ネット放送の『マギ』は、CBCのみ10月21日15:00-15:30に変更となった。
- ^ 当初の予定では14:00から放送される予定だったが、13:00より101chでパシフィックリーグ・クライマックスシリーズが放送され、同試合は13:48よりサブチャンネル102chで放送する予定だったがサブチャンネルでは「MLB ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦」の中継を延長して行っていたため、14:14から放送された。
- ^ a b c d e f ラジオ日本のベンチリポーターは「ジャイアンツリポーター」と呼ばれるが、あくまで番組上の肩書きであり、試合によっては番組内でも両チームの情報を伝えると付け加えられることがある。
- ^ 翌2013年シーズンも本数契約の形でMBSラジオの中継に出演する。
- ^ 翌2013年シーズンよりMBS専属解説者に就任。
出典
[編集]- ^ 中日:山本昌、47歳2か月で先発 初勝利は持ち越し 毎日jp(2012年10月15日、2012年10月16日閲覧)
- ^ 10月15日(日)中日ドラゴンズ-東京ヤクルトスワローズヤクルト球団公式サイト
- ^ CSのセ最少観客=プロ野球[リンク切れ] 時事ドットコム(2012年10月15日、2012年10月16日閲覧)
- ^ 【中日】谷繁、61打席ぶり安打/CS nikkansports.com(2012年10月17日、同日閲覧)
- ^ 長谷川稔(サンケイスポーツ)『中日・高木監督、怒!「投手コーチに聞いてくれ」[リンク切れ]』2012年10月22日サンケイスポーツ、2013年4月14日閲覧
- ^ 永谷脩(Sports Graphic Number816号)『「悔いはない」と退団した、73歳、権藤博の“性分”。〜中日でも起きた指揮官との衝突〜』文藝春秋、2013年4月14日閲覧
- ^ 日本経済新聞『中日・権藤コーチ、1年で退団の必然』日本経済新聞社、2013年4月14日閲覧
関連項目
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優勝 | 読売ジャイアンツ | 2位 | 中日ドラゴンズ | 優勝 | 北海道日本ハムファイターズ | 2位 | 埼玉西武ライオンズ |
3位 | 東京ヤクルトスワローズ | 4位 | 広島東洋カープ | 3位 | 福岡ソフトバンクホークス | 4位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
5位 | 阪神タイガース | 6位 | 横浜DeNAベイスターズ | 5位 | 千葉ロッテマリーンズ | 6位 | オリックス・バファローズ |
:日本一 :日本シリーズ出場 :CSファイナル敗退 | |||||||