ジョワドヴィーヴル
ジョワドヴィーヴル | |
---|---|
欧字表記 | Joie de Vivre[1] |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝[1][2] |
毛色 | 鹿毛[1][2] |
生誕 | 2009年5月13日[1][2] |
死没 | 2013年5月29日(4歳没) |
登録日 | 2011年5月4日 |
父 | ディープインパクト[1][2] |
母 | ビワハイジ[1][2] |
母の父 | Caerleon[1][2] |
生国 | 日本(北海道安平町)[1][2] |
生産者 | ノーザンファーム[1][2] |
馬主 | (有)サンデーレーシング[1][2] |
調教師 | 松田博資(栗東)[1][2] |
厩務員 | 山口慶次[3] |
競走成績 | |
生涯成績 | 7戦2勝[1][2] |
獲得賞金 | 9594万8000円[1][2] |
勝ち鞍 | GI:阪神ジュベナイルフィリーズ(2011年) |
ジョワドヴィーヴル(仏:Joie de Vivre)は日本の競走馬である。馬名の由来は、フランス語で「生きる喜び」[4][5][注 1]。主な勝ち鞍は2011年の阪神ジュベナイルフィリーズ[1][2]。半姉にGI(JpnI)6勝のブエナビスタがいる[6]。
経歴
2歳(2011年)
11月12日、京都競馬場の芝1600mの新馬戦に福永祐一とのコンビでデビューし、単勝1.3倍の1番人気に応えて勝ち上がる[7]。
次走、12月11日の阪神ジュベナイルフィリーズには、抽選(15分の6)を突破して出走した[8]。レースでは先行した人気馬を見るように馬群中団を追走し、最後の直線で一気に突き抜けて優勝[9]。ビワハイジとの母子制覇およびブエナビスタとの姉妹制覇を達成した[10]。また、デビューから2戦目でGI競走に勝利したのはグレード制導入後は史上初である[11][注 2]。
この勝利により、当年のJRA賞最優秀2歳牝馬に選出された[13]。
3歳(2012年)
3月3日のチューリップ賞に単勝1.3倍の圧倒的1番人気で出走[2]。レースは6-7番手で進め最後の直線で馬場の内を狙うが伸び切れずハナズゴールの3着に敗れた[14]。4月8日の桜花賞も1番人気に推されたが、後方追走から直線で伸びず6着に敗れた[15]。レースの後、数日を経て右第1趾骨近位骨折の故障が発生し、6ヶ月以上の休養期間を要することが4月13日に厩舎サイドから発表された[16]。
4歳(2013年)
2月10日の京都記念で10ヶ月ぶりに復帰したが、7着に敗れた[17]。3月9日の中日新聞杯は後方から追い込むも6着に敗れた[2][18]。5月12日のヴィクトリアマイルは、後方4-5番手から上がり33.3の末脚を繰り出すも4着に敗れた[2][19]。
そして5月29日の朝、6月1日に行われる鳴尾記念に出走するべく栗東トレーニングセンターのウッドコースで調教していたが、その途中で異常が発生したため、調教を中止した[20]。急ぎ診療所で診察を受けた結果、左後肢の下腿骨を開放骨折していたため、予後不良との診断が下り、その場で安楽死の処置がとられた[20]。
競走成績
以下の内容は、netkeiba.comの情報[2]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011.11.12 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 18 | 5 | 9 | 1.3(1人) | 1着 | 1:36.7(34.1) | -0.2 | 福永祐一 | 54kg | (テムジン) | |
12.11 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 13 | 6.8(4人) | 1着 | 1:34.9(34.1) | -0.4 | 福永祐一 | 54kg | (アイムユアーズ) |
2012. | 3. 3阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 14 | 4 | 5 | 1.3(1人) | 3着 | 1:36.0(34.8) | 0.5 | 福永祐一 | 54kg | ハナズゴール |
4. 8 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 17 | 2.3(1人) | 6着 | 1:35.2(34.6) | 0.6 | 福永祐一 | 55kg | ジェンティルドンナ |
2013. | 2.10京都 | 京都記念 | GII | 芝2200m(良) | 11 | 7 | 8 | 9.9(7人) | 7着 | 2:13.9(35.2) | 1.4 | 福永祐一 | 53kg | トーセンラー |
3. 9 | 中京 | 中日新聞杯 | GIII | 芝2000m(良) | 18 | 6 | 11 | 9.0(6人) | 6着 | 2:00.0(34.9) | 0.4 | 戸崎圭太 | 54kg | サトノアポロ |
5.12 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(良) | 18 | 2 | 3 | 13.7(4人) | 4着 | 1:32.6(33.3) | 0.2 | 川田将雅 | 55kg | ヴィルシーナ |
血統表
ジョワドヴィーヴルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘア1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 ビワハイジ 1993 青鹿毛 |
Caerleon 1980 鹿毛 |
Nijinsky II | Northern Dancer | |
Flaming Page | ||||
Foreseer | Round Table | |||
Regal Gleam | ||||
母の母 *アグサンAghsan 1985 青毛 |
Lord Gayle | Sir Gaylord | ||
Sticky Case | ||||
Santa Luciana | Luciano | |||
Suleika | ||||
母系(F-No.) | (FN:16-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason 4×5、Northern Dancer 5×4、Turn-to 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母・ビワハイジは阪神3歳牝馬ステークス、札幌3歳ステークス、京都牝馬特別優勝馬[24]。半兄にアドマイヤジャパン(父・サンデーサイレンス、京成杯優勝)[25]、アドマイヤオーラ(父・サンデーサイレンス、シンザン記念、弥生賞、京都記念優勝)[26]、半姉にブエナビスタ(父・スペシャルウィーク、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、優駿牝馬、ヴィクトリアマイル、天皇賞(秋)、ジャパンカップ優勝など重賞8勝)[6]、全兄にトーセンレーヴ(父・ディープインパクト、エプソムカップ優勝)[27]、半妹にサングレアル(父・ゼンノロブロイ、フローラステークス優勝)[28]がいる。6きょうだいによる重賞制覇はJRA史上最多である[29]。
- 3代母・Santa Lucianaの孫[注 3]にマンハッタンカフェ(菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)優勝)[31]、エアスマップ(オールカマー優勝)[32]、曾孫[注 4]にアプリコットフィズ(クイーンカップ、クイーンステークス優勝)[34]、クレスコグランド(京都新聞杯優勝)[35]、ダービーフィズ(函館記念優勝)[36]がいる。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ジョワドヴィーヴル”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “ジョワドヴィーヴル”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “姉ブエナをも超える逸材ジョワドヴィーヴル”. 競馬ラボ. 2022年7月10日閲覧。
- ^ “2009年産駒 馬名の由来(愛馬番号84144)”. サンデーサラブレッドクラブホームページ. 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b 細江純子 twitter
- ^ a b “ブエナビスタ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ブエナビスタ半妹・ジョワドヴィーヴル、見事新馬勝ち”. netkeiba.com (2011年11月12日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “出走確率15分の6、ジョワドヴィーヴルが最終追い/阪神JF”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ) (2011年12月8日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “【阪神JF】ジョワドヴィーヴルが2戦目でG1制覇”. スポーツニッポン. (2011年12月11日) 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ジョワドヴィーヴルが勝利、母仔&姉妹制覇の偉業/阪神JF”. netkeiba.com (2011年12月11日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “福永勝利を予感!ジョワドヴィーヴル「勝てるんじゃないかと…」”. スポーツニッポン. (2011年12月11日) 2016年9月9日閲覧。
- ^ “時代を駆け抜けた名馬たち セントライト”. 日本中央競馬会. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “年度代表馬はオルフェーヴルに決定”. netkeiba.com (2012年1月6日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “【チューリップ賞】2強に待った!ハナズゴール 圧巻の末脚で重賞初V”. スポーツニッポン. (2012年3月3日) 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ジョワドヴィーヴルは6着、姉妹制覇ならず/桜花賞”. netkeiba.com(提供:デイリースポーツ) (2012年4月9日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “2歳女王ジョワドヴィーヴルが骨折”. netkeiba.com (2012年4月13日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “トーセンラー、武豊騎手を背に復活の差し切りV/京都記念”. netkeiba.com (2013年2月10日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “サトノアポロが直線切れて差し切りV、重賞初制覇/中日新聞杯”. netkeiba.com (2013年3月9日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ “5度目の正直!ヴィルシーナが待望のGI制覇/ヴィクトリアマイル”. netkeiba.com (2013年5月12日). 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b “ジョワドヴィーヴル安楽死、調教中に骨折”. 日刊スポーツ. (2013年5月29日) 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b c “ジョワドヴィーヴル 5代血統表”. JBIS search. 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b “ジョワドヴィーヴルの血統表”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ジョワドヴィーヴル - Joie de Vivre”. 競馬ラボ. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “ビワハイジ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “アドマイヤジャパン”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “アドマイヤオーラ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “トーセンレーヴ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “サングレアル”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “【フローラS】ブエナ妹・良血サングレアル ハープ挑戦へ名乗り”. スポーツニッポン. (2014年4月28日) 2016年9月9日閲覧。
- ^ a b “サトルチェンジ 産駒一覧”. netkeiba.com. 2016年10月2日閲覧。
- ^ “マンハッタンカフェ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “エアスマップ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “マンハッタンフィズ 産駒一覧”. netkeiba.com. 2016年10月2日閲覧。
- ^ “アプリコットフィズ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “クレスコグランド”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ダービーフィズ”. netkeiba.com. 2016年9月9日閲覧。