「能郷白山」の版間の差分
Triangulation station in Mount Nōgōhaku.JPG |
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{{Infobox 山 |
{{Infobox 山 |
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|名称=能郷白山 |
|名称=能郷白山 |
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|画像=[[ファイル:Mt_Nougouhakusan.JPG|300px]] |
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|画像キャプション = [[根尾川|根尾谷]]上空から望む能郷白山<br><small>左奥(磯倉)・中央奥(能郷白山)・中央(前山)・手前(能郷谷)</small> |
|画像キャプション = [[根尾川|根尾谷]]上空から望む能郷白山<br><small>左奥(磯倉)・中央奥(能郷白山)・中央(前山)・手前(能郷谷)</small> |
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|標高=1,617.<small>33</small><ref name=" |
|標高=1,617.<small>33</small><ref name="kijyun">{{Cite web |url=http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/ |title=基準点成果等閲覧サービス |publisher=[[国土地理院]] |accessdate=2012-12-06}}</ref> |
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|座標={{ウィキ座標2段度分秒|35|45|45|N|136|30|51|E}}<ref name="kokudo">{{Cite web |url=http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html |title=日本の主な山岳標高(岐阜県) |publisher=国土地理院 |accessdate=2012-12-06}}</ref> |
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|所在地=[[岐阜県]][[本巣市]]、[[揖斐郡]][[揖斐川町]]<br />[[福井県]][[大野市]] |
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|山系=[[両白山地]] |
|山系=[[両白山地]](越美山地) |
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|初登頂=(718年[[泰澄]]上人が開山) |
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|地図={{Embedmap|136.513889|35.762222|300}}能郷白山の位置{{日本の位置情報|35|45|44|136|30|50|能郷白山|35.762222,136.513889|能郷白山}} |
|地図={{Embedmap|136.513889|35.762222|300}}能郷白山の位置{{日本の位置情報|35|45|44|136|30|50|能郷白山|35.762222,136.513889|能郷白山}} |
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'''能郷白山'''(のうごうはくさん)は、[[岐阜県]]と[[福井県]]にまたがり、[[両白山地]]に属する[[標高]]の1,617[[メートル|m]]の[[山]]。 |
'''能郷白山'''(のうごうはくさん)は、[[岐阜県]][[本巣市]]、[[揖斐郡]][[揖斐川町]]と[[福井県]][[大野市]]にまたがり、[[両白山地]]に属する[[標高]]の1,617 [[メートル|m]]の[[山]]。越美山地の[[最高峰]]。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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周辺は[[豪雪地帯]]であり、奥美濃の[[最高峰]]であるこの山は、[[濃尾平野]]から望む一番遅くまで雪を抱いた山である<ref name=" |
周辺は[[豪雪地帯]]であり、奥美濃の[[最高峰]]である<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1207頁" />この山は、[[濃尾平野]]から望む一番遅くまで雪を抱いた山である<ref name="y1000">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、523頁]]</ref><ref name="名古屋周辺の山 (2010)、258-259頁">[[#名古屋周辺の山|名古屋周辺の山 (2010)、258-259頁]]</ref>。[[深田久弥]]は日本百名山選定の際に[[荒島岳]]と能郷白山との二つから前者を選んだ<ref name="日本百名山 (1982)、326頁">[[#日本百名山|日本百名山 (1982)、326頁]]</ref>。後者のこの山は、深田クラブにより日本二百名山に選定されている<ref name="y200">[[#日本二百名山|日本二百名山 (1987)、24頁]]</ref>。[[ぎふ百山]]のひとつに選定されている<ref>[[#ぎふ百山|ぎふ百山 (1987)]]</ref>。別名が、白山、能郷山、権現山<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1207頁">[[#新日本山岳誌|新日本山岳誌 (2005)、1207頁]]</ref>。 |
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。後者のこの山は、深田クラブにより日本二百名山に選定されている<ref name="n200">『日本二百名山』 [[昭文社]]、1993年、ISBN 4-398-22001-1、P174</ref>。 |
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== 環境 == |
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[[ノウゴウイチゴ]]は、日本で最初にこの山で発見されたことによる<ref name="alpen">『アルペンガイド 白山と北陸の山』山と渓谷社、2000年、ISBN 4-635-01321-9、P209-211</ref>。周辺では、イワウチワ、[[カタクリ]]、[[キクザキイチゲ]]、[[コバイケイソウ]]、[[ザゼンソウ]]、シモツケソウ、ニッコウキスゲなどの多くの花々が見られる<ref name="fukui">『新・分県登山ガイド(改訂版)福井県の山』山と渓谷社、2007年、ISBN 978-4-635-02319-1、P60-61</ref>。 |
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岐阜県側山域(656.45 [[ヘクタール|ha]])は亜高山性植物及び[[ブナ]]のすぐれた[[天然林]]のため、「能郷白山自然環境保全地域」に指定されている<ref name="pref-gifu">{{Cite web |url=http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s11124/houkishu/35190250007900000000/35190250007900000000/35190250007900000000.html |title=自然環境保全地域及び特別保全地域等の指定(岐阜県の条例) |publisher=岐阜県 |accessdate=2010-12-06}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www.pref.gifu.lg.jp/kankyo/koen-hodo/hozenchiiki/hozen-ichiran.html |title=自然環境保全地域一覧 |publisher=岐阜県 |accessdate=2012-12-10}}</ref>。山体は[[花崗閃緑岩]]などで構成される<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1207頁" /><ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁">[[#コンサイス日本山名辞典|コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁]]</ref>。[[ノウゴウイチゴ]]は、日本で最初にこの山で発見されたことによる<ref name="白山と北陸の山 (2000)、209-211頁">[[#白山と北陸の山|白山と北陸の山 (2000)、209-211頁]]</ref>。かつては山全体がブナや[[ミズナラ]]などの[[自然林]]で覆われていたが、[[戦後#第二次世界大戦後|戦後]]能郷谷一帯でほとんどが伐採された<ref name="新日本山岳誌 (2005)、1207頁" />。山頂には[[一等三角点]]があり<ref name="kijyun" /><ref>[[一等三角点百名山]]のひとつに選定されている。</ref>、[[クマザサ|熊笹]]が生い茂っている。山の上部には[[ニッコウキスゲ]]などの花が多い山である。周辺では、[[イワウチワ]]、[[オオバキスミレ]]、[[カタクリ]]、[[キクザキイチゲ]]、[[キジムシロ]]、[[コバイケイソウ]]、[[ザゼンソウ]]、[[サラサドウダン]]、[[サンカヨウ]]、[[シモツケソウ]]、[[ツクバネソウ]]、[[ニッコウキスゲ]]、[[ヒメイチゲ]]、[[ムラサキヤシオツツジ]]などの多くの花々が見られる<ref name="福井県の山 (2010)、60-61頁">[[#福井県の山|福井県の山 (2010)、60-61頁]]</ref>。周辺の山域に生息する[[カンムリレンズガイ]](''Otesiopsis kanumuriyamensis'')は、岐阜県の[[レッドリスト]]で[[準絶滅危惧]]の指定を受けている<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.gifu.lg.jp/kankyo/shizen/red-data-dobutsu/kai-rui/kanmurirenzugai.html |title=岐阜県レッドデータブック(カンムリレンズガイ) |publisher=岐阜県 |date=2009-08 |accessdate=2012-12-10}}</ref>。 |
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== 白山信仰 == |
== 白山信仰 == |
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[[ファイル:Shinto shrine Kumanohakusangongen 2010-4-4.JPG|thumb|right|150px|山頂部にある[[能郷白山神社]][[奥宮]]]] |
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[[白山|加賀白山]]を開いた[[泰澄]]上人が、加賀白山の山頂から見渡した時にこの山が目に留まり[[白山権現]]の分祀を思いつき、開山し祠を祀ったと伝えられている。山頂に[[能郷白山神社]]奥宮の祠があり、[[白山信仰]]の山である。能郷谷の麓(能郷)には、能楽堂のある白山神社(白山権現里宮)がある。毎年[[4月13日]]の[[例祭]]で[[能]]が[[奉納]]されている<ref |
[[白山|加賀白山]]を開いた[[泰澄]]上人が、加賀白山の山頂から見渡した時にこの山が目に留まり[[白山権現]]の分祀を思いつき、開山し祠を祀ったと伝えられている。山頂に[[能郷白山神社]][[奥宮]]の祠があり、[[白山信仰]]の山である<ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁" />。能郷谷の麓(能郷)には、能楽堂のある白山神社(白山権現里宮)がある。毎年[[4月13日]]の[[例祭]]で[[能郷の能・狂言]]が[[奉納]]されている<ref name="y1000" />。 |
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== 歴史 == |
== 歴史 == |
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* [[718年]]([[養老]]2年) - 泰澄上人により[[開山 (仏教)|開基]]したとされている<ref name=" |
* [[718年]]([[養老]]2年) - 泰澄上人により[[開山 (仏教)|開基]]したとされている<ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁" />。 |
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* [[1897年]]([[明治]]30年) - 現在の[[能郷白山神社]]の社殿が再建される。 |
* [[1897年]]([[明治]]30年) - 現在の[[能郷白山神社]]の社殿が再建される。 |
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* [[1965年]]([[昭和]]40年)秋 - [[集中豪雨]]により麓の能郷谷が土砂で埋め尽くされる<ref name=" |
* [[1965年]]([[昭和]]40年)秋 - [[集中豪雨]]により麓の能郷谷が土砂で埋め尽くされる<ref name="y300">[[#日本三百名山|日本三百名山 (1997)、238頁]]</ref>。 |
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* [[1976年]](昭和51年)[[2月3日]] - 岐阜県の能郷白山自然環境保全地域に指定される<ref |
* [[1976年]](昭和51年)[[2月3日]] - 岐阜県の能郷白山自然環境保全地域に指定される<ref name="pref-gifu" />。 |
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* [[1988年]](昭和63年)9月 - [[国道157号]]の[[温見峠]]からの[[登山道]]が開設される<ref name=" |
* [[1988年]](昭和63年)9月 - [[国道157号]]の[[温見峠]]からの[[登山道]]が開設される<ref name="白山と北陸の山 (2000)、209-211頁" />。 |
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== 登山ルート == |
== 登山ルート == |
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[[ファイル:Triangulation station in Mount Nōgōhaku.JPG|thumb|right|150px|山頂の一等[[三角点]]、山頂部には[[クマザサ]]などが生い茂る]] |
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二つの[[登山道]]がある。 |
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山頂に至る北側と南側からの二つの[[登山道]]が開設されている。[[岐阜県警]]により、能郷白山方面隊が編成されている<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.gifu.lg.jp/police/horei-shiryo/kitei/kunrei/index.data/ku-h17-3.pdf |title=岐阜県警察山岳警備隊に関する訓令 |publisher=岐阜県警 |format=PDF |date=2005-02-24 |accessdate=2012-12-10}}</ref>。2007年(平成18年)に本巣市で行われていた「能郷白山ファミリー登山」の事業が[[行政改革]]に伴い廃止された<ref>{{Cite web |url=http://city.motosu.lg.jp/shisei/plan/kaikaku/index.data/gyokakutaikoujissikeikaku.pdf |title=本巣市行政改革大綱 実施計画 |publisher=本巣市 |format=PDF |pages=3 |accessdate=2012-12-10}}</ref>。 |
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* '''温見峠からのルート''' |
* '''温見峠からのルート''' |
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:[[国道157号]]の岐阜県と福井県との県境である[[温見峠]]から、稜線伝いに登る最短のルート<ref name=" |
:[[国道157号]]の岐阜県と福井県との県境である[[温見峠]]から、稜線伝いに登る最短のルート<ref name="白山と北陸の山 (2000)、209-211頁" /><ref name="岐阜県の山 (2009)、102頁">[[#岐阜県の山|岐阜県の山 (2009)、102頁]]</ref> |
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* '''能郷谷からのルート''' |
* '''能郷谷からのルート''' |
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:岐阜県[[本巣市]]の[[根尾川]]支流の能郷谷から、前山の山腹を経由する健脚向きのルート<ref name=" |
:岐阜県[[本巣市]]の[[根尾川]]支流の能郷谷から、前山の山腹を経由する健脚向きのルート<ref name="名古屋周辺の山 (2010)、258-259頁" />。麓の白山権現里宮の横には、登山届ボックスが設置されている<ref name="岐阜県の山 (2009)、102頁" />。 |
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== 地理 == |
== 地理 == |
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[[両白山地]]北部の加越山地の'''[[白山|加賀白山]]'''に対して、南部の越美山地で能郷谷の麓に能郷集落があるため'''能郷白山'''と呼ばれている。この越美山地の最高峰である。両白山地の[[屏風山]]へつながる鞍部には国道157号の温見峠があり、太平洋と日本海の分水嶺となっている。山頂からは、[[伊吹山]]、白山、[[恵那山]]、[[飛騨山脈|北アルプス]]の山々など360°の展望が広がる。 |
[[両白山地]]北部の加越山地の'''[[白山|加賀白山]]'''に対して、南部の越美山地で能郷谷の麓に能郷集落があるため'''能郷白山'''と呼ばれている。この越美山地、本巣市、揖斐川町の最高峰である。両白山地の[[屏風山]]へつながる鞍部には国道157号の温見峠があり、太平洋と日本海の分水嶺となっている。山頂からは、[[伊吹山]]、白山、[[恵那山]]、[[飛騨山脈|北アルプス]]の山々など360°の展望が広がる。 |
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=== 周辺の主な山 === |
=== 周辺の主な山 === |
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[[ファイル:Mount Haku from Mount Ibuki.jpg|thumb|right|250px|[[伊吹山]]から望む能郷白山(左奥)周辺の山並み、中央奥は[[白山]]]] |
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山頂から南西には、標高1,541mの磯倉と呼ばれる三角錐の山容の山がある。南西には[[徳山ダム|徳山湖]]がある。 |
山頂から南西には、標高1,541mの磯倉と呼ばれる三角錐の山容の山がある。南西には[[徳山ダム|徳山湖]]がある。 |
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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!山容 |
!山容 |
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!名 |
!山名 |
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![[標高]]<br> |
![[標高]]<br>([[メートル|m]])<ref name="kijyun" /><ref name="kokudo" /> |
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![[三角点]] |
![[三角点]]等級<br />基準点名<ref name="kijyun" /> |
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!能郷白山からの<br>方角と距離 |
!能郷白山からの<br>方角と距離([[キロメートル|km]]) |
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!備考 |
!備考 |
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|[[File:Hakusan_from_aburazaka_2003_5_5.jpg| |
|[[File:Hakusan_from_aburazaka_2003_5_5.jpg|80px]] |
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|[[白山]] |
|[[白山]] |
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|2,702.<small>17</small> |
|2,702.<small>17</small> |
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| 一等 |
| 一等<br />「白山」 |
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|{{direction2|NE}} 49.4 |
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|<small>[[日本百名山]]</small> |
|<small>[[日本百名山]]</small> |
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|[[File:Arashimadake_from_shakushidake_2005-4-9.JPG| |
|[[File:Arashimadake_from_shakushidake_2005-4-9.JPG|80px]] |
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|[[荒島岳]] |
|[[荒島岳]] |
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|1,523.<small>49</small> |
|1,523.<small>49</small> |
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| 一等 |
| 一等<br />「荒島岳」 |
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|{{direction2|N}} 20.6 |
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|<small>日本百名山</small> |
|<small>日本百名山</small> |
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|[[File:Mount Byobu from Mount Nogohaku 2009-5-11.jpg| |
|[[File:Mount Byobu from Mount Nogohaku 2009-5-11.jpg|80px]] |
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|[[屏風山]] |
|[[屏風山]] |
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|1,354.<small>20</small> |
|1,354.<small>20</small> |
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| 二等 |
| 二等<br />「屏風山」 |
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|{{direction2|E}} 10.9 |
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|[[File:Kanmuriyama fron road 2008-11-13.jpg| |
|[[File:Kanmuriyama fron road 2008-11-13.jpg|80px]] |
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|[[冠山 (岐阜・福井県境)|冠山]] |
|[[冠山 (岐阜・福井県境)|冠山]] |
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|1,256.<small>60</small> |
|1,256.<small>60</small> |
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| 三等 |
| 三等<br />「冠山」 |
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|{{direction2|W}} 9.7 |
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| 西 9.7 |
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|<small>[[日本三百名山]]</small> |
|<small>[[日本三百名山]]</small> |
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|[[File:Mount Uba from Mount Nogohaku 2009-5-11.jpg| |
|[[File:Mount Uba from Mount Nogohaku 2009-5-11.jpg|80px]] |
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|[[姥ヶ岳]] |
|[[姥ヶ岳]] |
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|1,453.<small>62</small> |
|1,453.<small>62</small> |
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| 二等 |
| 二等<br />「小沢」 |
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|{{direction2|N}} 5.3 |
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| 北 5.3 |
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|- style="background-color:#ccc" |
|- style="background-color:#ccc" |
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|[[File:Nougouhakusan from south |
|[[File:Nougouhakusan from south 2009-5-11.jpg|80px]] |
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|[[能郷白山]] |
|[[能郷白山]] |
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|1,617.<small>33</small> |
|1,617.<small>33</small> |
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| 一等< |
| 一等<br />「能郷白山」 |
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|{{direction2|O}} 0 |
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| 0 |
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|越美山地の[[最高峰]]<br><small>[[日本二百名山]]</small> |
|越美山地の[[最高峰]]<br><small>[[日本二百名山]]</small> |
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|- |
|- |
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|[[File:Mount Isokura from Mount Mae 2009-5-11.jpg| |
|[[File:Mount Isokura from Mount Mae 2009-5-11.jpg|80px]] |
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|磯倉 |
|磯倉 |
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|1,541 |
|1,541 |
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| |
| |
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|{{direction2|S}} 1.5 |
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| 南 1.5 |
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|踏み跡不明瞭<ref name=" |
|踏み跡不明瞭<ref name="岐阜県の山 (2009)、102頁" /> |
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|- |
|- |
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|[[File: |
|[[File:Tokuyama Dam lake.jpg|80px]] |
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|[[徳山ダム]] |
|[[徳山ダム]] |
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|約410m |
|約410m |
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| |
| |
||
| |
|{{direction2|S}} 10.8 |
||
|日本の最大規模のダム |
|日本の最大規模のダム |
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⚫ | |||
|[[File:Mount Odugongen from south 2010-03-22.jpg|80px]] |
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|[[小津権現山]] |
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|1,157.<small>79</small> |
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| 二等<br />「小津」 |
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|{{direction2|S}} 18.4 |
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|小津三山の南端 |
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|} |
|} |
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=== 源流の河川 === |
=== 源流の河川 === |
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[[ファイル:Tokuyama Dam from Mount Hanabusa.jpg|thumb|right|200px|[[小津権現山#小津三山|花房山]]から望む[[徳山ダム|徳山湖]]]] |
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以下が主な源流の[[河川]]で、[[木曽川]][[水系]]の[[支流]]は太平洋へ、[[九頭竜川]]水系の支流は日本海へ流れる<ref |
以下が主な源流の[[河川]]で、[[木曽川]][[水系]]の[[支流]]は太平洋へ、[[九頭竜川]]水系の支流は日本海へ流れる<ref name="山と高原地図 (2012)">[[#山と高原地図|山と高原地図 (2012)]]</ref>。 |
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* 白谷([[揖斐川]]の支流) |
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* 白谷 - [[揖斐川]]の支流、山頂の南10.8 [[キロメートル|km]]に[[徳山ダム]]がある。 |
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* 能郷白谷、根尾東谷川([[根尾川]]の支流) |
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* |
* 能郷谷、根尾東谷川 - [[根尾川]]の支流。 |
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* 温見川 - [[真名川]]の支流(九頭竜川水系)、山頂の北17.5 kmに[[真名川ダム]]がある。 |
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=== 周辺の峠 === |
|||
* [[温見峠]] - [[国道157号]] 、山頂から北北東1.9 kmに位置する。標高1,050 mの[[日本海]]と[[太平洋]]との[[分水界|分水嶺]]である<ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁" />。 |
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=== 交通・アクセス === |
|||
* [[西日本旅客鉄道|JR西日本]][[越美北線]][[越前大野駅]]の南24.6 kmに位置する。 |
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* [[養老鉄道]][[養老鉄道養老線|養老線]][[揖斐駅]]の北32.8 kmに位置する。 |
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* [[北陸自動車道]][[今庄インターチェンジ]]が、山頂の西20 kmにある。 |
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⚫ | |||
== 能郷白山周辺の風景 == |
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<gallery widths="150"> |
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ファイル:Mount Nōgōhaku from Mount Heike.jpg|[[平家岳]]から望む能郷白山、右手前に屏風山 |
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ファイル:Mount Nōgōhaku from Mount Koga.jpg|[[高賀山]]から望む能郷白山 |
|||
ファイル:Ryohaku Mountains from Mount Nobuse 2011-04-17.jpg|[[野伏ヶ岳]]から望む両白山地の山並み、左奥に能郷白山 |
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</gallery> |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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{{reflist}} |
{{reflist}} |
||
== 参考文献 == |
|||
* {{Cite book|和書 |author=岐阜県山岳連盟 |year=1987 |month=7 |title=ぎふ百山 |publisher=[[岐阜新聞社]] |series= |pages= |isbn=4905958474 |ref=ぎふ百山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |editor=徳久球雄(編集) |year=1992 |month=10 |title=コンサイス日本山名辞典 |publisher=[[三省堂]] |isbn=4-385-15403-1 |ref=コンサイス日本山名辞典}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=島田靖、堀井啓介 |date=2009-12 |title=改訂版 岐阜県の山 |publisher=山と溪谷社 |series=新・分県登山ガイド |isbn=978-4-635-02370-2 |ref=岐阜県の山}} |
|||
* {{Cite book|和書 ||editor=[[日本山岳会]] |year=2005 |month=11 |title=新日本山岳誌 |publisher=ナカニシヤ出版 |isbn=4-779-50000-1 |ref=新日本山岳誌}} |
|||
* {{Cite book|和書 |date=1997-03 |title=日本三百名山 |publisher=[[毎日新聞社]] |isbn=4620605247 |ref=日本三百名山}} |
|||
* {{Cite book|和書 |date=1992-08 |title=日本の山1000 |series=山溪カラー名鑑 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |isbn=4635090256 |ref=日本の山1000}} |
|||
* {{Cite book|和書 |date=2012-03-16 |title=白山 荒島岳 |series=[[山と高原地図]]2012年版 |publisher=[[昭文社]] |pages= |isbn=978-4398758422 |ref=山と高原地図}} |
|||
* {{Cite book|和書 |author=林正一 |date=2000-08 |title=白山と北陸の山 |series=ヤマケイアルペンガイド21 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4-635-01321-9 |ref=白山と北陸の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=[[深田久弥]] |year=1982|month=7 |title=日本百名山 |publisher=[[朝日新聞出版]] |isbn=4-02-260871-4 |ref=日本百名山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=深田クラブ |year=1987 |title=日本二百名山 |publisher=昭文社 |pages= |isbn=4398220011 |ref=日本二百名山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=宮本数男 |date=2010-03-15 |title=改訂版 福井県の山 |publisher=山と溪谷社 |series=新・分県登山ガイド |isbn=978-4-635-02369-6 |ref=福井県の山}} |
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* {{Cite book|和書 |author=与呉日出夫 |year=2010 |month=7 |title=改訂新版 名古屋周辺の山 |publisher=山と溪谷社 |isbn=9784635180177 |ref=名古屋周辺の山}} |
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== 関連項目 == |
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* [[両白山地]](越美山地) |
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* [[能郷白山神社]] |
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* [[ぎふ百山]] |
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* [[温見峠]]、[[国道157号]] |
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* [[徳山ダム]] |
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== 外部リンク == |
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* [http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=136.51227313889&latitude=35.763114444444 地図閲覧サービス「能郷白山」] (国土地理院) |
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{{日本二百名山}} |
{{日本二百名山}} |
2012年12月10日 (月) 02:33時点における版
能郷白山 | |
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根尾谷上空から望む能郷白山 左奥(磯倉)・中央奥(能郷白山)・中央(前山)・手前(能郷谷) | |
標高 | 1,617.33[1] m |
所在地 |
日本 岐阜県本巣市、揖斐郡揖斐川町 福井県大野市 |
位置 | 北緯35度45分45秒 東経136度30分51秒 / 北緯35.76250度 東経136.51417度[2] |
山系 | 両白山地(越美山地) |
初登頂 | (718年泰澄上人が開山) |
能郷白山の位置 | |
プロジェクト 山 |
能郷白山(のうごうはくさん)は、岐阜県本巣市、揖斐郡揖斐川町と福井県大野市にまたがり、両白山地に属する標高の1,617 mの山。越美山地の最高峰。
概要
周辺は豪雪地帯であり、奥美濃の最高峰である[3]この山は、濃尾平野から望む一番遅くまで雪を抱いた山である[4][5]。深田久弥は日本百名山選定の際に荒島岳と能郷白山との二つから前者を選んだ[6]。後者のこの山は、深田クラブにより日本二百名山に選定されている[7]。ぎふ百山のひとつに選定されている[8]。別名が、白山、能郷山、権現山[3]。
環境
岐阜県側山域(656.45 ha)は亜高山性植物及びブナのすぐれた天然林のため、「能郷白山自然環境保全地域」に指定されている[9][10]。山体は花崗閃緑岩などで構成される[3][11]。ノウゴウイチゴは、日本で最初にこの山で発見されたことによる[12]。かつては山全体がブナやミズナラなどの自然林で覆われていたが、戦後能郷谷一帯でほとんどが伐採された[3]。山頂には一等三角点があり[1][13]、熊笹が生い茂っている。山の上部にはニッコウキスゲなどの花が多い山である。周辺では、イワウチワ、オオバキスミレ、カタクリ、キクザキイチゲ、キジムシロ、コバイケイソウ、ザゼンソウ、サラサドウダン、サンカヨウ、シモツケソウ、ツクバネソウ、ニッコウキスゲ、ヒメイチゲ、ムラサキヤシオツツジなどの多くの花々が見られる[14]。周辺の山域に生息するカンムリレンズガイ(Otesiopsis kanumuriyamensis)は、岐阜県のレッドリストで準絶滅危惧の指定を受けている[15]。
白山信仰
加賀白山を開いた泰澄上人が、加賀白山の山頂から見渡した時にこの山が目に留まり白山権現の分祀を思いつき、開山し祠を祀ったと伝えられている。山頂に能郷白山神社奥宮の祠があり、白山信仰の山である[11]。能郷谷の麓(能郷)には、能楽堂のある白山神社(白山権現里宮)がある。毎年4月13日の例祭で能郷の能・狂言が奉納されている[4]。
歴史
- 718年(養老2年) - 泰澄上人により開基したとされている[11]。
- 1897年(明治30年) - 現在の能郷白山神社の社殿が再建される。
- 1965年(昭和40年)秋 - 集中豪雨により麓の能郷谷が土砂で埋め尽くされる[16]。
- 1976年(昭和51年)2月3日 - 岐阜県の能郷白山自然環境保全地域に指定される[9]。
- 1988年(昭和63年)9月 - 国道157号の温見峠からの登山道が開設される[12]。
登山ルート
山頂に至る北側と南側からの二つの登山道が開設されている。岐阜県警により、能郷白山方面隊が編成されている[17]。2007年(平成18年)に本巣市で行われていた「能郷白山ファミリー登山」の事業が行政改革に伴い廃止された[18]。
- 温見峠からのルート
- 能郷谷からのルート
地理
両白山地北部の加越山地の加賀白山に対して、南部の越美山地で能郷谷の麓に能郷集落があるため能郷白山と呼ばれている。この越美山地、本巣市、揖斐川町の最高峰である。両白山地の屏風山へつながる鞍部には国道157号の温見峠があり、太平洋と日本海の分水嶺となっている。山頂からは、伊吹山、白山、恵那山、北アルプスの山々など360°の展望が広がる。
周辺の主な山
山頂から南西には、標高1,541mの磯倉と呼ばれる三角錐の山容の山がある。南西には徳山湖がある。
山容 | 山名 | 標高 (m)[1][2] |
三角点等級 基準点名[1] |
能郷白山からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
白山 | 2,702.17 | 一等 「白山」 |
北東 49.4 | 日本百名山 | |
荒島岳 | 1,523.49 | 一等 「荒島岳」 |
北 20.6 | 日本百名山 | |
屏風山 | 1,354.20 | 二等 「屏風山」 |
東 10.9 | ||
冠山 | 1,256.60 | 三等 「冠山」 |
西 9.7 | 日本三百名山 | |
姥ヶ岳 | 1,453.62 | 二等 「小沢」 |
北 5.3 | ||
能郷白山 | 1,617.33 | 一等 「能郷白山」 |
0 | 越美山地の最高峰 日本二百名山 | |
磯倉 | 1,541 | 南 1.5 | 踏み跡不明瞭[19] | ||
徳山ダム | 約410m | 南 10.8 | 日本の最大規模のダム | ||
小津権現山 | 1,157.79 | 二等 「小津」 |
南 18.4 | 小津三山の南端 |
源流の河川
以下が主な源流の河川で、木曽川水系の支流は太平洋へ、九頭竜川水系の支流は日本海へ流れる[20]。
周辺の峠
交通・アクセス
- JR西日本越美北線越前大野駅の南24.6 kmに位置する。
- 養老鉄道養老線揖斐駅の北32.8 kmに位置する。
- 北陸自動車道今庄インターチェンジが、山頂の西20 kmにある。
- 東山腹を国道157号が通り、周辺は特別豪雪地帯であり積雪期と残雪期に閉鎖される。2004年(平成16年)から2012年秋にかけて集中豪雨により能郷白山の登山口である温見峠への国道157号が岐阜県本巣市内で通行できなくなっていた、遠回りの迂回路が設けられていた。(詳しくは温見峠#現況を参照。)南山腹の白谷と能郷谷には砂防工事用の林道が敷設されていた。能郷谷の林道上部は私有のためゲートが設置され一般車両は通行できない。
能郷白山周辺の風景
脚注
- ^ a b c d “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2012年12月6日閲覧。
- ^ a b “日本の主な山岳標高(岐阜県)”. 国土地理院. 2012年12月6日閲覧。
- ^ a b c d 新日本山岳誌 (2005)、1207頁
- ^ a b 日本の山1000 (1992)、523頁
- ^ a b 名古屋周辺の山 (2010)、258-259頁
- ^ 日本百名山 (1982)、326頁
- ^ 日本二百名山 (1987)、24頁
- ^ ぎふ百山 (1987)
- ^ a b “自然環境保全地域及び特別保全地域等の指定(岐阜県の条例)”. 岐阜県. 2010年12月6日閲覧。
- ^ “自然環境保全地域一覧”. 岐阜県. 2012年12月10日閲覧。
- ^ a b c d コンサイス日本山名辞典 (1992)、403頁
- ^ a b c 白山と北陸の山 (2000)、209-211頁
- ^ 一等三角点百名山のひとつに選定されている。
- ^ 福井県の山 (2010)、60-61頁
- ^ “岐阜県レッドデータブック(カンムリレンズガイ)”. 岐阜県 (2009年8月). 2012年12月10日閲覧。
- ^ 日本三百名山 (1997)、238頁
- ^ “岐阜県警察山岳警備隊に関する訓令” (PDF). 岐阜県警 (2005年2月24日). 2012年12月10日閲覧。
- ^ “本巣市行政改革大綱 実施計画” (PDF). 本巣市. pp. 3. 2012年12月10日閲覧。
- ^ a b c 岐阜県の山 (2009)、102頁
- ^ 山と高原地図 (2012)
参考文献
- 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474。
- 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1。
- 島田靖、堀井啓介『改訂版 岐阜県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド〉、2009年12月。ISBN 978-4-635-02370-2。
- 日本山岳会 編『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1。
- 『日本三百名山』毎日新聞社、1997年3月。ISBN 4620605247。
- 『日本の山1000』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月。ISBN 4635090256。
- 『白山 荒島岳』昭文社〈山と高原地図2012年版〉、2012年3月16日。ISBN 978-4398758422。
- 林正一『白山と北陸の山』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイド21〉、2000年8月。ISBN 4-635-01321-9。
- 深田久弥『日本百名山』朝日新聞出版、1982年7月。ISBN 4-02-260871-4。
- 深田クラブ『日本二百名山』昭文社、1987年。ISBN 4398220011。
- 宮本数男『改訂版 福井県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド〉、2010年3月15日。ISBN 978-4-635-02369-6。
- 与呉日出夫『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社、2010年7月。ISBN 9784635180177。
関連項目
外部リンク
- 地図閲覧サービス「能郷白山」 (国土地理院)