「五十鈴川駅」の版間の差分
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|画像 = Kintetsu Isuzugawa sta 001.jpg |
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|画像説明= 駅舎 |
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|よみがな= いすずがわ |
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|ローマ字= Isuzugawa |
|ローマ字= Isuzugawa |
2020年2月14日 (金) 23:13時点における版
五十鈴川駅 | |
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駅舎 | |
いすずがわ Isuzugawa (内宮前) | |
◄M74 宇治山田 (1.9 km) (3.0 km) 朝熊 M76► | |
所在地 | 三重県伊勢市中村町325 |
駅番号 | M75 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 | M 鳥羽線 |
キロ程 |
1.9km(宇治山田起点) 伊勢中川から30.2 km |
電報略号 | イス |
駅構造 | 高架駅(盛土上) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,943人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1969年(昭和44年)12月15日 |
五十鈴川駅(いすずがわえき)は、三重県伊勢市中村町にある、近畿日本鉄道(近鉄)鳥羽線の駅である。副駅名は「内宮前」(ないくうまえ)。駅番号はM75。
歴史
- 1969年(昭和44年)12月15日 - 鳥羽線の宇治山田 - 当駅間開通時に開業[1]。
- 1970年(昭和45年)3月1日 - 鳥羽線が当駅から鳥羽駅まで延伸[1]。
- 1971年(昭和46年)12月25日 - 当駅から宇治山田駅まで複線化[2]。
- 1975年(昭和50年)4月11日 - 当駅から朝熊駅まで複線化[2]。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始[3]。
駅名問題
近鉄側は、当駅の近くの地名「古市」から古市口駅の駅名を予定していた。その後開業直前の1969年(昭和44年)11月となって、駅名を内宮前駅(ないくうまええき)にしようとした[4]。近鉄には古市駅(大阪府羽曳野市)があり、混同を避けるという意味合いもあった。
しかし、駅名を内宮前とすることにより伊勢神宮へ参拝する客のほとんどが伊勢神宮の外宮前(げくうまえ)の駅(伊勢市駅および宇治山田駅)を素通りして直接内宮に行ってしまうことを懸念した伊勢市長が同年11月10日に近鉄側に反対を申し入れ[5]、伊勢市議会も同年11月11日に行われた近鉄対策特別委員会で反対することを決めた[6]。
また、伊勢神宮側(神宮司庁)も駅から内宮まで約2kmも離れており、内宮の近くと思って降車した参拝客に迷惑をかけることを理由に反対した[7]。
試運転の開始直前まで、近鉄側は駅名変更の調整を続け[8]、同年11月21日に近鉄の副社長が伊勢市長と会談し駅名を「五十鈴川(内宮前)」とすることを伝え、市長の了承を得たため運輸省に届け出ることとなり、駅名問題は決着した[9]。
駅構造
盛土上に待避設備を備えた島式ホーム2面4線を持つ高架駅。ホーム有効長は特急の発着を考慮して10両編成分を確保されている。駅舎は下り線(東北)側にある。改札口は1ヶ所のみ。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | M 鳥羽線 | 下り | 鳥羽・賢島方面 | |
3・4 | M 鳥羽線 | 上り | 名古屋・大阪・京都方面 | 一部1番のりば |
- 特記事項
- 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。
- 宇治山田寄りに片渡り線が設置されているため、当駅始発上り列車の一部は、本来下りホームである1番・2番のりばから発車する。また、鳥羽寄りにも片渡り線が設置されているため4番のりばからは鳥羽方面への発車も可能であり、1番線が使えない場合は宇治山田方面からの回送列車を中心に渡り線を用いて折り返しを行っている。
特徴
ダイヤ面
- 阪伊甲特急・名伊甲特急および観光特急「しまかぜ」を除いた全定期旅客列車が停車する[10][11]。
- 停車する特急列車の詳細:阪伊・名伊乙特急の全列車および京伊特急が停車しており、日中の名伊乙特急はおよそ半数が宇治山田駅終着・当駅始発で設定されている[10]。
- 大阪上本町駅・近鉄名古屋駅から運転される快速急行・急行の折り返し拠点であり、当駅始発・終着列車が終日設定されている[10]。早朝には当駅始発の名張行き急行が1本設定されている[10]。
- 2011年まで快速急行の当駅終着は臨時列車のみであったが、2012年3月20日変更で休日の下り最終のみ新設され、定期旅客列車として運転されるようになった。2018年3月17日変更時点で快速急行の当駅発着本数は、休日20時台の当駅到着が1本のみ設定されている[10]。
- 当駅に発着する毎時2本 - 3本の普通列車はほとんどが通し運転の列車であるが、早朝と夜間の1往復のみ当駅発着の普通列車が運転されている[10]。
- 当駅始発列車のうち、平日ダイヤの特急1本、急行23本および土休日ダイヤの特急3本、急行17本は1番線始発であり、2番線始発の上り定期列車は、平日7:08発と7:29発近鉄名古屋行き特急2本および8:36発大阪上本町行き急行、土休日6:00発大阪上本町行き特急が設定されている(2018年3月17日ダイヤ変更時点)[12]。
- 列車待避や接続も多く行われており、朝と夕方の鳥羽駅発着の急行が当駅にて乙特急と緩急接続する列車や、時間帯によっては当駅折り返しの急行と賢島方面発着の普通列車との接続も行われている[10]。
駅設備・営業面
- 宇治山田駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードに対応)が設置されている。自動精算機ではICカードへのチャージが可能。
- 特急券は専用の有人窓口にて購入可能であるが、定期券の取り扱いは実施されていない[13]。
- 行先案内表示は液晶ディスプレイ式。
当駅乗降人員
近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り[14]。
- 2018年11月13日:2,603人
- 2015年11月10日:2,323人
- 2012年11月13日:2,122人
- 2010年11月9日:2,251人
- 2008年11月18日:2,091人
- 2005年11月8日:2,229人
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 1,793 |
1998年 | 1,622 |
1999年 | 1,291 |
2000年 | 1,290 |
2001年 | 1,278 |
2002年 | 1,242 |
2003年 | 1,226 |
2004年 | 1,195 |
2005年 | 1,188 |
2006年 | 1,229 |
2007年 | 1,217 |
2008年 | 1,247 |
2009年 | 1,248 |
2010年 | 1,266 |
2011年 | 1,280 |
2012年 | 1,314 |
2013年 | 1,681 |
2014年 | 1,379 |
2015年 | 1,492 |
2016年 | 1,551 |
2017年 | 1,943 |
五十鈴川駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(五十鈴川駅) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果:人/日 | 特記事項 | ||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1969年(昭和44年) | 17,520 | ←←←← | 249,710 | 267,230 | 開業 | ||
1970年(昭和45年) | 110,280 | ←←←← | 319,316 | 429,596 | |||
1971年(昭和46年) | 101,580 | ←←←← | 294,044 | 395,624 | |||
1972年(昭和47年) | 111,120 | ←←←← | 287,406 | 398,526 | |||
1973年(昭和48年) | 133,500 | ←←←← | 367,212 | 500,712 | |||
1974年(昭和49年) | 157,200 | ←←←← | 312,684 | 469,884 | |||
1975年(昭和50年) | 155,490 | ←←←← | 381,546 | 537,036 | |||
1976年(昭和51年) | 161,190 | ←←←← | 354,488 | 515,678 | |||
1977年(昭和52年) | 172,770 | ←←←← | 388,570 | 561,340 | |||
1978年(昭和53年) | 188,880 | ←←←← | 400,854 | 589,734 | |||
1979年(昭和54年) | 195,600 | ←←←← | 408,808 | 604,408 | |||
1980年(昭和55年) | 204,540 | ←←←← | 433,336 | 637,876 | |||
1981年(昭和56年) | 221,490 | ←←←← | 437,382 | 658,872 | |||
1982年(昭和57年) | 219,510 | ←←←← | 428,473 | 647,983 | 11月16日 | 2,055 | |
1983年(昭和58年) | 229,470 | ←←←← | 409,085 | 638,555 | 11月8日 | 3,385 | |
1984年(昭和59年) | 234,780 | ←←←← | 425,018 | 659,798 | 11月6日 | 1,993 | |
1985年(昭和60年) | 248,640 | ←←←← | 436,442 | 685,082 | 11月12日 | 2,055 | |
1986年(昭和61年) | 255,240 | ←←←← | 445,228 | 700,468 | 11月11日 | 2,337 | |
1987年(昭和62年) | 251,190 | ←←←← | 451,618 | 702,808 | 11月10日 | 2,191 | |
1988年(昭和63年) | 254,610 | ←←←← | 432,238 | 686,848 | 11月8日 | 2,290 | |
1989年(平成元年) | 258,960 | ←←←← | 470,344 | 729,304 | 11月14日 | 2,343 | |
1990年(平成2年) | 255,120 | ←←←← | 439,650 | 694,770 | 11月6日 | 2,643 | |
1991年(平成3年) | 249,570 | ←←←← | 426,147 | 675,717 | |||
1992年(平成4年) | 251,310 | ←←←← | 419,363 | 670,673 | 11月10日 | 2,860 | |
1993年(平成5年) | 243,360 | ←←←← | 431,570 | 674,930 | |||
1994年(平成6年) | 335,370 | ←←←← | 600,213 | 935,583 | |||
1995年(平成7年) | 263,520 | ←←←← | 345,613 | 609,133 | 12月5日 | 2,018 | |
1996年(平成8年) | 251,160 | ←←←← | 354,152 | 605,312 | |||
1997年(平成9年) | 264,960 | ←←←← | 389,542 | 654,502 | |||
1998年(平成10年) | 252,360 | ←←←← | 339,701 | 592,061 | |||
1999年(平成11年) | 244,560 | ←←←← | 227,996 | 472,556 | |||
2000年(平成12年) | 240,240 | ←←←← | 230,757 | 470,997 | |||
2001年(平成13年) | 235,650 | ←←←← | 230,692 | 466,342 | |||
2002年(平成14年) | 228,450 | ←←←← | 224,853 | 453,303 | |||
2003年(平成15年) | 226,140 | ←←←← | 222,615 | 448,755 | |||
2004年(平成16年) | 224,370 | ←←←← | 211,924 | 436,294 | |||
2005年(平成17年) | 216,510 | ←←←← | 217,253 | 433,763 | 11月8日 | 2,229 | |
2006年(平成18年) | 214,350 | ←←←← | 234,076 | 448,426 | |||
2007年(平成19年) | 210,060 | ←←←← | 235,357 | 445,417 | |||
2008年(平成20年) | ←←←← | 11月18日 | 2,091 | ||||
2009年(平成21年) | 218,610 | ←←←← | 237,075 | 455,685 | |||
2010年(平成22年) | ←←←← | ||||||
2011年(平成23年) | ←←←← | ||||||
2012年(平成24年) | ←←←← | ||||||
2013年(平成25年) | ←←←← | ||||||
2014年(平成26年) | ←←←← |
駅周辺
- 伊勢神宮皇大神宮(内宮)
- おはらい町・おかげ横丁
- 三重県営総合競技場
- 猿田彦神社
- 月讀宮・葭原神社
- 倭姫宮
- 宇治山田神社・那自賣神社
- 市立伊勢総合病院
- 皇學館大学・高等学校・中学校
- 皇學館大学佐川記念神道博物館
- 神宮徴古館・神宮農業館・神宮美術館・神宮文庫
- 三重県立伊勢高等学校
- 伊勢自動車道・伊勢二見鳥羽ライン 伊勢IC
- 伊勢ショッピングセンター(イオン伊勢店)
- 洋服の青山伊勢インター店
- 宮脇書店伊勢店
バス路線
- 2番乗り場
- 51系統 内宮前
- 伊勢市コミュニティバス「おかげバス」
隣の駅
脚注
- ^ a b 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、22-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ a b 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、676-677頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ "平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります" (pdf) (Press release). 近畿日本鉄道. 30 January 2007. 2016年3月13日閲覧。
- ^ 「試運転は15日ごろ 近鉄鳥羽新線 宇治山田-古市口間」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月7日付 1面
- ^ 「古市口の名 変更には反対 伊勢市が近鉄に申し入れ」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月11日付 1面
- ^ 「内宮前駅名に絶対反対 伊勢市議会も決める」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月12日付 1面
- ^ 「神宮側も反対 近鉄「内宮前」駅名」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月13日付 1面
- ^ 「24日から試運転 近鉄鳥羽新線 宇治山田-古市口間」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月20日付 1面
- ^ 「駅名は五十鈴川(内宮前) 近鉄安藤副社長ら 慶谷市長と会談」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月22日付 1面
- ^ a b c d e f g 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.150 - p.157・p.162 - p.184・p.308 - p.315・p.320 - p.342
- ^ 次世代新型観光特急「しまかぜ」、平成25年3月21日デビュー! (PDF) - 近畿日本鉄道株式会社、2012年9月28日付ニュースリリース
- ^ 駅掲出時刻表 - 五十鈴川駅 近畿日本鉄道
- ^ 近鉄時刻表2018年3月17日ダイヤ変更号、p.70 - p.87
- ^ 駅別乗降人員 鳥羽線 - 近畿日本鉄道