「根府川駅」の版間の差分
ATOSプログラム放送と言い回しの根拠が無い独自用語な上に変更の出典もない |
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|画像説明 = 駅舎(2016年12月) |
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|よみがな = ねぶかわ |
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|ローマ字 = Nebukawa |
|ローマ字 = Nebukawa |
2020年2月15日 (土) 03:25時点における版
根府川駅 | |
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駅舎(2016年12月) | |
ねぶかわ Nebukawa | |
◄JT 17 早川 (4.4 km) (5.4 km) 真鶴 JT 19► | |
所在地 | 神奈川県小田原市根府川109 |
駅番号 | □JT 18 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■東海道本線 |
キロ程 | 90.4 km(東京起点) |
電報略号 | ネフ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
1,071人/日 -2010年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)12月21日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
根府川駅(ねぶかわえき)は、神奈川県小田原市根府川にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東海道本線の駅である。駅番号はJT 18。
関東の駅百選認定駅。
歴史
1896年(明治29年)から1922年(大正11年)までは、人車鉄道・軽便鉄道の豆相人車鉄道(のちの熱海鉄道)も存在していた。同線の「根府川駅」は、当駅よりも高台の位置に設けられていた。
- 1922年(大正11年)12月21日:国有鉄道熱海線 国府津駅 - 真鶴駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物取扱を開始。
- 1923年(大正12年)9月1日:関東大震災により地すべり(土石流ともいわれる)が発生し、当駅に進入中の真鶴行き下り列車(8両編成、乗客約150名)が客車2両を残して駅舎、ホームもろとも海中に没する。列車に乗車していた約110名とホームに居た二十数名の計約130名が死亡した。駅周辺の住民も多数死傷した(根府川駅列車転落事故も参照のこと)。駅構内に残ったのは車止め一つだけだった[1][2]。
- 駅は翌年再建されたが、沖合の海底には当時のプラットホームが横たわっている。ホーム跡は漁礁のようになり、スキューバダイビングの潜水ポイントにもなっている。なお、ホーム跡にある駅名標は後に付けられたものである。
- ホームとともに沈んでいた機関車と客車は1934年(昭和9年)9月23日に地元真鶴町の業者によって海中から引き揚げられた[3]。当時の新聞記事では一部は鉄道省に寄付、一部を地元で鉄屑として処分するつもりとある。直後に鉄道博物館(旧)で牡蠣の殻が大量に付着したバキュームホースと機関車のナンバープレート「977」(960形蒸気機関車)が展示された[4]。現在バキュームホースは所在不明で唯一ナンバープレートのみが残されており、交通博物館から鉄道博物館に引き継がれ展示されている。
- この事故で娘を亡くした岡野喜太郎(スルガ銀行創業者)によって1932年(昭和7年)に真鶴駅寄りの海に面した場所に慰霊碑が設置され、1973年(昭和48年)には、改札横に根府川駅職員一同によって『関東大震災殉難碑』が設置された。
年表
- 1934年(昭和9年)12月1日:熱海線所属から東海道本線所属に変更。
- 1970年(昭和45年)5月20日:貨物取扱を廃止。
- 1972年(昭和47年)3月15日:荷物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1999年(平成11年):関東の駅百選に選定される。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」供用開始。
- 2002年(平成14年)3月1日:無人駅となる。
-
関東大震災での犠牲者追悼のために建立された『関東大震災殉難碑』
-
海岸に残った客車
-
関東大震災で海中に沈んだ列車の引き揚げ作業を報じる東京朝日新聞
駅構造
2面3線のホームを有する地上駅。1番線は貨物列車専用のホームだったが1970年頃に撤去された[5]ため、のりばは2番線から4番線となる。東側の4番線は国道135号を挟んで相模湾に面しており、よく晴れた日には房総半島や伊豆大島まで見渡すことができる。ちなみに詩人・茨木のり子は、当駅を舞台にした「根府川の海」という詩を発表している。元日にはJR東日本が運行する初日の出号が停車する。
高度差が大きいため(ホームの海抜は45m)、ホームはがけの下、駅舎はがけの上にある。ホームから上った跨線橋と同じ高さに木造瓦葺の駅舎がある。エスカレータやエレベーターは設置されていない。
真鶴駅管理の無人駅である。2017年10月1日に西小坂井駅 - 相見駅間(蒲郡駅を除く)が無人化[6]されるまでは、東海道本線(美濃赤坂支線を除く)の駅で唯一の無人駅であった。簡易Suica改札機、自動券売機(稼働時間8:30 - 16:30)と乗車駅証明書発行機が設置されているが、自動精算機は設置されていない。時折近辺の駅から出張してくる駅員が乗車券の回収や乗越精算を行っている。また、駅員不在時に連絡するものとして真鶴駅につながるインターホンが自動券売機の横に設置されている。
ホーム延伸工事が行われる以前は、15両編成停車時にドアカットが行われていた。
自動券売機稼働時間外にグリーン車に乗車する場合は、グリーンアテンダントに乗車駅証明書を提示すれば、事前料金で乗車することができる。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2 | 東海道線 | 上り | 小田原・横浜・東京・宇都宮・高崎方面 (上野東京ライン) |
上野駅から■宇都宮線・■高崎線へ直通 |
3 | 上下 | 東京・宇都宮方面 / 熱海・伊東・沼津方面 | 上下待避線 | |
4 | 下り | 熱海・伊東・沼津方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 3番線は上下線両方の待避線である(平日は上り1本・下り8本、土休日は上り1本・下り7本が使用)。
-
簡易Suica改札機
-
高台にある改札を入った所から相模湾を望む。
-
跨線橋
-
ホーム(右端が2番線、左端が4番線)
-
跨線橋から東京方面を望む。
-
跨線橋から神戸方面を望む。
-
4番線ホームの背後には海が見える。
-
元日には、ほぼ東向きの4番ホームから初日の出を望むことができる。
利用状況
2008年度の1日平均乗車人員は639人であり[7]、無人駅であるため、2009年度以降の乗車人員の推移は不明である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | [8]391 |
1998年 | [9]498 |
1999年 | [10]466 |
2000年 | [10]460 |
2001年 | [11]595 |
2002年 | [11]640 |
2003年 | [12]627 |
2004年 | [12]620 |
2005年 | [13]610 |
2006年 | [13]607 |
2007年 | [7]633 |
2008年 | [7]639 |
2009年 |
駅周辺
根府川付近では箱根火山の溶岩である根府川石が産出されていた。現在では根府川ではなく北側にある米神の谷で採取されている。また、一帯はかつて日本でも有数のみかん栽培地であったが、その後の需要低迷や後継者不足により生産量は減りつつある。
小田原湯河原広域農道が農産物の生産・輸送のみならず、防災・周辺の渋滞緩和・観光農業への可能性と、地方創生としても潜在力の大きな道として建設が進められているが、1996年着工で工事開始から20年以上経過している。
- 根府川温泉
- 公益財団法人小田原文化財団
- 江之浦測候所[14]
- 相翁松の碑
- 社会福祉法人宝安寺 社会事業部
- ほうあん第一しおん
- ほうあん第二しおん
- 白糸川
- 4番線ホームからは眼下に海を臨むことができる。また、当駅熱海寄りの白糸川橋梁はかながわの橋100選に選出されている。関東大震災で倒壊し、翌年再建されたもの。かつては鉄道写真の撮影ポイントとして有名であったが、防風柵設置により撮影には不向きになった。
- 根府川関所跡(箱根関所の脇関所として重要視されていた)
- 江之浦漁港
- 江之浦海水浴場
- 籠清 江之浦店
公共施設
- 小田原市役所 片浦支所
- 小田原市役所 江之浦保育園
- 神奈川県農業技術センター足柄地区事務所根府川分室(元・園芸試験場根府川分場)
学校
郵便局・金融機関
- JAかながわ 片浦支店
- 根府川郵便局
公園
- 根府川みどりの広場
神社仏閣
道路
- 神奈川県道740号小田原湯河原線(旧国道135号)
- 小田原湯河原広域農道
- 国道135号(旧真鶴道路)
バス路線
駅前広場に箱根登山バス「根府川駅」バス停留所が設置されている。
- 石名坂(岩 (真鶴町)方面) ※ 平日のみ10本 2017年現在。石名坂からは真鶴町コミュニティバスに乗換。
- 小田原駅東口 ※ 平日のみ
- なお上記とは別に小田原駅 - 湯河原駅線(平日のみ運行)「根府川」バス停が海そばの道路に下りた所にある。
隣の駅
湘南新宿ラインの特別快速が小田原 - 熱海駅間で延長運転されることがあり、その列車は早川駅と当駅を通過する。
脚注
- ^ 熱海線:根府川駅フォトライブラリー|東日本大震災の記録(日本鉄道旅行地図帳)(2012年1月18日閲覧)
- ^ 関東大地震震害調査報告掲載写真(土木学会附属土木図書館)第二巻鉄道・軌道之部112-114、171-175が根府川駅の写真。(2012年1月18日閲覧)
- ^ 東京朝日新聞1934年9月24日朝刊11面
- ^ 佐々木冨泰・網谷りょういち『事故の鉄道史―疑問への挑戦』(日本経済評論社、1993年)P108より。呉服橋の高架下にあった頃という事なので、著者が展示を見たのは1936年4月以前。
- ^ 住友堅一 (2010年8月15日). “かながわ駅めぐり[6]JR東海道線根府川駅(小田原市)歴史とミカンの香り”. 読売新聞 (株式会社読売新聞東京本社): p. 25(地域面 横浜版) 2010年8月15日閲覧。
- ^ “東海道本線 集中旅客サービスシステムの使用開始について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2017年9月5日). 2017年9月5日閲覧。
- ^ a b c 神奈川県県勢要覧(平成21年度)238ページ
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)220ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度)222ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成15年度)220ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成17年度)222ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成19年度)224ページ
- ^ 江之浦測候所 | 小田原文化財団江之浦測候所
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 東海道線 (JR東日本) - 運転系統についてはこちらを参照。
- お金がない! - 1994年にフジテレビ系列で放送された織田裕二主演のテレビドラマ。第6話「愛情もない!」にて当駅が登場。ホームおよび連絡通路でロケが行われた。
- 僕は友達が少ない - アニメ版の第1期10話において、駅舎が登場するシーンがある。
- ラブライブ!シリーズ - アニメ版ラブライブ!第2期11話、及び、アニメ版ラブライブ!サンシャイン!!第1期12話において登場(7話においても沼津駅(JR東海・静岡地区)から東京へ向かうシーンにて描かれている箇所がある)。なお、本作では実際の根府川駅舎内には設置の無い証明写真機が登場する。