コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「波田須駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: Template:駅情報への地図引数挿入 - log
6行目: 6行目:
|pxl =
|pxl =
|画像説明 = ホーム(2005年7月)
|画像説明 = ホーム(2005年7月)
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|よみがな = はだす
|よみがな = はだす
|ローマ字 = Hadasu
|ローマ字 = Hadasu

2020年2月15日 (土) 08:30時点における版

波田須駅
ホーム(2005年7月)
はだす
Hadasu
新鹿 (2.4 km)
(2.0 km) 大泊
地図
所在地 三重県熊野市波田須町713
北緯33度54分36.97秒 東経136度8分18.11秒 / 北緯33.9102694度 東経136.1383639度 / 33.9102694; 136.1383639
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 紀勢本線
キロ程 153.2 km(亀山起点)
電報略号 ハス
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
21人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1961年昭和36年)12月11日[1][2]
備考 駅員無配置駅[1][3]
テンプレートを表示
待合室(2017年1月)

波田須駅(はだすえき)は、三重県熊野市波田須町にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線である[1][4]

紀勢本線全通後に増設された駅[2]で、開業当初から無人駅である[3]熊野市駅の管理下にある。

歴史

1961年12月、すでに全通した日本国有鉄道(国鉄)紀勢本線の新鹿駅大泊駅の間に新しく開業した[2]。当駅はその後の国鉄分割民営化による東海旅客鉄道(JR東海)への承継を経て今日に至っている[3]

年表

  • 1961年昭和36年)12月11日:国鉄紀勢本線の駅として開業する[2]
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)が承継する[3]
  • 2011年平成23年)12月11日:「波田須駅開業50周年号」が、多気駅と熊野市駅の間でキハ40・キハ48形(旧ローカル気動車色)を使用して運行される[5][6]
  • 2016年(平成28年):旧待合室が解体され、新待合室に建て替えられる。

駅構造

1面1線の単式ホームを有する地上駅である[7][1]交換設備を持たない簡単な構造となっている。

駅舎は無く、ホームの東側(新鹿駅方)に待合所を併設した出入口がある。

西側(大泊駅方)には大吹峠を抜ける大吹トンネルが、東側(新鹿駅方)には一つ短いトンネルをはさんで甫本トンネルがある。よって、当駅は両側をトンネルに挟まれた場所に位置している[8][1]

普通列車のみが停車し、熊野大花火大会などの際に運転される臨時列車は一部が通過する。

利用状況

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1998年 23
1999年 24
2000年 18
2001年 21
2002年 18
2003年 18
2004年 16
2005年 14
2006年 12
2007年 11
2008年 11
2009年 11
2010年 9
2011年 8
2012年 8
2013年 5
2014年 22
2015年 6
2016年 20
2017年 21

駅周辺

波田須集落の南にある斜面の最下部に位置しており[9][10]、斜面の上を通る国道311号からは細く曲がりくねった坂道を下らなければならない[11]。駅前には公衆電話郵便ポストがあるのみで[8]、駅前広場はない[9]携帯電話は通じるものの、電波は微弱である[3]。ホームの先には棚田が広がり、その先の熊野灘までホームから見通せる[1]。駅周辺は山の陰となるため、日が沈み始めると急に暗くなり、ホーム上の照明だけが明るく照らすようになる[12]

秘境駅とされる[13][14][15]牛山隆信による「秘境駅ランク」では総合評価19である[13]。駅自体の訪問が目的であるならば、名古屋まで新幹線、名古屋から尾鷲まで特急を利用すれば東京からでも日帰りが可能である[10]

東に向かって坂道を登ると、太平洋をバックに線路を見下ろすことができるポイントがあり、鉄道撮影の名所となっている[10][16]

  • 徐福ノ宮(徐福神社) - 徐福伝説に因んで祀られている[17]。駅から徒歩約10分[18]。御神宝はすり鉢であり、同時に発見された秦の時代の半両銭の実在が、この地の徐福伝説の大きな根拠とされている[19]
  • 波田須児童館
  • 波田須神社
  • 熊野市立波田須小学校 - 2004年に熊野市立新鹿小学校波田須分校となった後、2005年度以降は休校となっている[20]
  • カイタロー鼻

バス路線

国道311号に沿って熊野市自主運行バスが「潮風かほる熊野古道線」を運行しており、「波田須小学校前」バス停が最寄りとなる。

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
紀勢本線
新鹿駅 - 波田須駅 - 大泊駅

関連項目

作中で当駅を模した駅が登場する[21][22]。また、聖地巡礼で訪れた旅客向けに、待合所に駅ノートが設置されている[23][24]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 清水 2017, p. 28.
  2. ^ a b c d 熊野市史編纂委員会 編 1983, p. 588.
  3. ^ a b c d e 牛山・西本 2013, p. 78.
  4. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 1983, p. 1205.
  5. ^ 12/11(日)JR紀勢本線・臨時快速「波田須駅開業50周年号」走行!(お知らせ・地域情報) - 東紀州観光まちづくり公社(2011年11月25日付、2012年7月19日閲覧)
  6. ^ 臨時快速“波田須駅開業50周年号”運転 - railf.jp(交友社、2011年12月12日付、2012年7月19日)
  7. ^ 牛山・西本 2013, p. 77, 81.
  8. ^ a b 牛山・西本 2013, p. 77.
  9. ^ a b 清水 2017, p. 158.
  10. ^ a b c 牛山・西本 2013, p. 81.
  11. ^ 牛山・西本 2013, p. 80.
  12. ^ 清水 2017, p. 159.
  13. ^ a b 牛山・西本 2013, p. 76.
  14. ^ JTBパブリッシング西日本支社 編 2017, p. 114.
  15. ^ 秘境駅に行ってみた!〜波田須駅編〜”. 行ってみたらこうだった みんなのニュース One. 東海テレビ放送 (2016年11月22日). 2017年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月2日閲覧。
  16. ^ 紀勢本線/新鹿 - 波田須”. お立ち台通信 - 鉄道ホビタス. ネコ・パブリッシング (2010年12月17日). 2017年10月22日閲覧。
  17. ^ 牛山・西本 2013, pp. 78–79.
  18. ^ 徐福の宮 - かんこうみえ(三重県観光連盟、2012年9月11日閲覧)
  19. ^ 熊野市観光協会HP
  20. ^ 旧熊野市の歩み(2004年 - 2005年) - 熊野市(2012年9月11日閲覧)
  21. ^ 「アニメファン 熊野巡礼 波田須町『作品の舞台』ネット指摘」(朝日新聞 2014年5月27日付、社会面中部版・36ページ)
  22. ^ アニメ「凪のあすから」熊野で背景画展 地元の風景がモデル 紀南広域/三重 - 毎日新聞(2015年6月12日付、地方版、2016年1月23日閲覧)
  23. ^ 熊野市市長公室広報広聴課 編 2016, p. 5, 11.
  24. ^ 凪のあすから巡礼ノート - 天女座物語(2014年3月2日掲載)

参考文献

  • 牛山隆信・西本裕隆『秘境駅の歩き方 この週末で行けるプチ探検の旅』ソフトバンククリエイティブソフトバンク新書 232〉、2013年9月25日、223頁。ISBN 978-4-7973-7504-6 
  • 清水浩史『海駅図鑑 海の見える無人駅』河出書房新社、2017年2月28日、277頁。ISBN 978-4-309-27812-4 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編 編『角川日本地名大辞典 24三重県』角川書店、1983年6月8日、1643頁。 全国書誌番号:83035644
  • 熊野市市長公室広報広聴課 編 編『広報くまの 2016年7月号』熊野市市長公室広報広聴課〈No.129〉、2016年7月5日。 
  • 熊野市史編纂委員会 編 編『熊野市史 中巻』熊野市、1983年3月31日、1377頁。 全国書誌番号:88024262
  • JTBパブリッシング西日本支社 編 編『るるぶ伊勢志摩'18』JTBパブリッシング〈るるぶ情報誌 近畿② 通巻5133号〉、2017年4月1日、155頁。ISBN 978-4-533-11768-8