「2006年のパシフィック・リーグプレーオフ」の版間の差分
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2020年6月16日 (火) 12:18時点における版
この項では、2006年のプロ野球パシフィック・リーグレギュラーシーズンの上位3球団で行われたプレーオフについて記す。
概要
第1ステージでは、レギュラーシーズン2位の球団と、同じく3位の球団が対戦する。第2ステージでは、その勝者と1位の球団とが対戦する。第2ステージで3勝先取した球団をパシフィック・リーグ優勝チームとするという点は2004年、2005年と同じである。
だが、本年の第2ステージは過去2年とは異なり、1位球団にはゲーム差の数値に関係なく予め1勝分のアドバンテージが与えられた事で最大4試合となった。
また、本拠地開催権は、第1戦・第2戦では1位球団に与えられ、第3戦・第4戦が行われる場合は、第1ステージ勝者球団にそれぞれ与えられる事に改められた。
これは、前2年間のレギュラーシーズンを1位で通過しながらいずれも第2ステージで敗れ、優勝を逃した福岡ソフトバンクホークス(2004年は福岡ダイエーホークス)の提案によるものである。
本年の出場球団は、シーズン1位の北海道日本ハムファイターズ、2位の西武ライオンズ、3位の福岡ソフトバンクホークスである。この年の出場3チームのペナントレースの順位争いはシーズン終盤までもつれ込んだ事もあり、1位の日本ハムと、2位の西武の差は1.0、同じく3位のソフトバンクとのゲーム差も4.5と僅差であった。そのため、今回のアドバンテージによるルール変更の影響が生じた形となった。
なお、3位のソフトバンクは王貞治監督が胃癌手術による休養のため、森脇浩司が監督代行を務めた。
トーナメント表
1stステージ(準決勝) | 2ndステージ(決勝) | |||||
(4戦3勝制) 札幌ドーム (福岡ヤフードーム) | ||||||
日本ハム | ☆○○ | |||||
(3戦2勝制) インボイスD |
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ソフトバンク | ★●● | |||||
西武 | ○●● | |||||
ソフトバンク | ●○○ | |||||
- 2ndステージは日本ハムに対するアドバンテージ1(☆)含む
戦評と結果
第1ステージ
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月7日(土) | 第1戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 0 - 1 | 西武ライオンズ | インボイスSEIBUドーム |
10月8日(日) | 第2戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 11 - 3 | 西武ライオンズ | |
10月9日(月) | 第3戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 6 - 1 | 西武ライオンズ | |
勝者:福岡ソフトバンクホークス |
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第1戦
10月7日(土)インボイスSEIBUドーム 開始13:01(試合時間:2時間51分)観衆29,187人
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 1 |
(西武1勝)
ソフトバンク | 西武 | |
---|---|---|
(遊) 川崎 | 1 | (中) 赤田 |
(中) 大村 | 2 | (右) 福地 |
(三) カブレラ | 3 | (遊) 中島 |
(左) 松中 | 4 | (一) カブレラ |
(一) ズレータ | 5 | (左) 和田 |
(右) 柴原 - 打 稲嶺 |
6 | (指) リーファー |
(指) 田上 - 打指 城所 |
7 | (三) 中村 |
(二) 本多 | 8 | (二) 片岡 |
(捕) 的場 | 9 | (捕) 細川 |
第2戦
10月8日(日)インボイスSEIBUドーム 開始13:00(試合時間:3時間38分)観衆31,338人
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 5 | 11 |
西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
(西武1勝1敗)
ソフトバンク | 西武 | |
---|---|---|
(遊) 川崎 | 1 | (右) 佐藤 - 打右 栗山 |
(中) 大村 | 2 | (二) 片岡 |
(指) 大道 - 走指 稲嶺 - 打指 田上 |
3 | (遊) 中島 |
(左) 松中 - 左 城所 |
4 | (一) カブレラ |
(一) ズレータ - 三 森本 |
5 | (左) 和田 |
(三)一 カブレラ | 6 | (三) 平尾 - 打 高木 |
(二) 仲澤 - 打二 本多 |
7 | (指) 江藤 - 打指 リーファー |
(右) 井手 - 打右 柴原 |
8 | (捕) 細川 - 打 石井義 |
(捕) 山崎 | 9 | (中) 赤田 |
- (ソ)和田、○柳瀬(1勝)、H藤岡、馬原-山崎
- (西)●松永(1敗)、ギッセル、星野、山岸、三井、石井貴-細川
- 【本塁打】中島1号(ソロ、1回裏・和田)、松中1号(3点、9回表・石井貴)、ズレータ1号(ソロ、9回表・石井貴)
- 【審判】津川(球)秋村、中村、柳田(塁)川口、山本(外)
第3戦
10月9日(月・祝)インボイスSEIBUドーム 開始13:00(試合時間:3時間34分) 観衆27,344人
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 6 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(西武1勝2敗)
ソフトバンク | 西武 | |
---|---|---|
(遊) 川崎 | 1 | (右) 福地 |
(中) 大村 | 2 | (二) 片岡 |
(右) 柴原 - 打三一 仲澤 |
3 | (遊) 中島 |
(左) 松中 | 4 | (一) カブレラ |
(一) ズレータ - 三 森本 |
5 | (左) 和田 |
(二) 本多 | 6 | (指) 石井義 |
(三)右 カブレラ | 7 | (三) 中村 |
(指) 田上 | 8 | (捕) 細川 |
(捕) 山崎 - 打 稲嶺 - 捕 的場 |
9 | (中) 赤田 |
- (ソ)寺原、○柳瀬(2勝)、藤岡、馬原-山崎、的場
- (西)西口、●星野(1敗)、山岸、三井、小野寺-細川
- 【本塁打】中村1号(ソロ、5回裏・寺原)、ズレータ2号(3点、8回表・山岸)
- 【審判】山本(球)柳田 川口 秋村(塁)津川 中村(外)
第2ステージ
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
アドバンテージ | 福岡ソフトバンクホークス | 北海道日本ハムファイターズ | |||
10月11日(水) | 第1戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 1 - 3 | 北海道日本ハムファイターズ | 札幌ドーム |
10月12日(木) | 第2戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 0 - 1 | 北海道日本ハムファイターズ | |
勝者:北海道日本ハムファイターズ |
---|
第1戦
10月11日(水)札幌ドーム 開始18:00(試合時間:3時間27分)観衆42,380人
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
日本ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 3 |
(日本ハム2勝 ※アドバンテージ1勝を含む)
日本ハム | ソフトバンク | |
---|---|---|
(左) 森本 | 1 | (遊) 川崎 |
(二) 田中賢 | 2 | (中) 大村 |
(一) 小笠原 | 3 | (右) 柴原 |
(指) セギノール | 4 | (左) 松中 |
(右) 稲葉 | 5 | (一) ズレータ |
(中) SHINJO | 6 | (二) 本多 |
(三) マシーアス - 三 飯山 |
7 | (三) カブレラ |
(捕) 鶴岡 | 8 | (指) 稲嶺 |
(遊) 金子 | 9 | (捕) 山崎 - 打 本間 - 捕 的場 - 打 城所 |
第2戦
10月12日(木)札幌ドーム 開始18:01(試合時間:2時間51分)観衆42,380人
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 1 |
(日本ハム3勝 ※アドバンテージ1勝を含む)
日本ハム | ソフトバンク | |
---|---|---|
(左) 森本 | 1 | (遊) 川崎 |
(二) 田中賢 | 2 | (中) 大村 |
(一) 小笠原 | 3 | (指) 田上 |
(指) セギノール | 4 | (左) 松中 |
(右) 稲葉 | 5 | (一) ズレータ |
(中) SHINJO | 6 | (三) カブレラ |
(三) 稲田 | 7 | (二) 仲澤 |
(捕) 鶴岡 | 8 | (右) 井手 |
(遊) 金子 | 9 | (捕) 的場 |
- (ソ)●斉藤和(1敗)-的場
- (日)○八木(1勝)-鶴岡
- 【審判】丹波(球)林 山本 柿木園(塁)秋村 柳田(外)
テレビ・ラジオ放送
第1ステージ
- 第1戦:10月7日
- 第2戦:10月8日
- BS-CS
- BS朝日(テレビ朝日同時放送)
- 実況:中山貴雄(EX) 解説:東尾修(EX)、栗山英樹(EX)、大塚光二(EX)、小宮山悟
- 放送時間:12:55~15:55
- 第3戦:10月9日
BS-CS
- BS朝日(テレビ朝日同時放送)
- 実況:中山貴雄(EX) 解説:東尾修(EX)、栗山英樹(EX)、大塚光二(EX)、小宮山悟
- 放送時間:15:00~16:00
第2ステージ
- 第1戦:10月11日
- 第2戦:10月12日
- 地上波
- テレビ東京系列の一部放送局では、系列局があるにもかかわらず中継局がなく、放送が見られなかった住民からの苦情が殺到した。特に日本ハムの地元・北海道からは、全く入らない道東からの苦情が相次いだ。
- BS-CS
- NHK-BS1
- 実況:小野塚康之 解説:梨田昌孝
- 放送時間:18:05~21:30
- GAORA
- 実況:城野昭 解説:光山英和
- 放送時間:17:57~22:00
なお、第3戦と第4戦はテレビ朝日系列で放送する予定だった。
ラジオ中継
第1ステージ
- 第1戦(10月7日)
- 第2戦(10月8日)
- 文化放送≪関東広域圏ローカル≫
- ニッポン放送≪関東広域圏ローカル≫
- RKBラジオ≪HBCとの2局ネット≫
- 実況:茅野正昌、解説:稲尾和久、リポーター:田中友英
- KBCラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:沖繁義、解説:西村龍次、リポーター:小林徹夫
- NHKラジオ第1≪九州地区のみ≫
- 第3戦(10月9日)
- 文化放送≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:斉藤一美、解説:岩本勉、リポーター:中川充四郎、飯塚治
- ニッポン放送≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:師岡正雄、解説:大矢明彦、リポーター:宮田統樹
- RKBラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:田中友英、解説:稲尾和久、リポーター:茅野正昌
- KBCラジオ≪福岡地区ローカル≫
- NHKラジオ第1≪九州地区のみ≫
- 実況:小野塚康之、解説:大島康徳、リポーター:田中崇裕
第2ステージ
- 第1戦(10月11日)
- HBCラジオ≪北海道ローカル≫
- STVラジオ≪北海道ローカル≫
- RKBラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:櫻井浩二、解説:稲尾和久、リポーター:茅野正昌
- KBCラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:沖繁義、解説:藤原満、リポーター:小林徹夫
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- 文化放送≪関東広域圏ローカル≫
- ニッポン放送≪関東広域圏ローカル≫
- NHKラジオ第1≪北海道地区≫
- 実況:上野速人、解説:大島康徳、リポーター:高瀬登志彦
- NHKラジオ第1≪九州地区≫
- 第2戦(10月12日)
- HBCラジオ≪北海道ローカル≫
- 実況:川畑恒一、解説:岩本勉、リポーター:山内要一
- STVラジオ≪北海道ローカル≫
- 実況:永井公彦、解説:広瀬哲朗、リポーター:宮永真幸
- RKBラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:茅野正昌、解説:加藤伸一、リポーター:櫻井浩二
- KBCラジオ≪福岡地区ローカル≫
- 実況:小林徹夫、解説:西村龍次、リポーター:沖繁義
- TBSラジオ≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:松下賢次、解説:盛田幸妃、リポーター:新夕悦男、初田啓介
- 文化放送≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:斉藤一美、解説:東尾修、リポーター:長谷川太
- ニッポン放送≪関東広域圏ローカル≫
- 実況:山田透、解説:田尾安志、リポーター:山内宏明
- NHKラジオ第1≪全国放送≫
- 実況:田中崇裕、解説:武田一浩、リポーター:高瀬登志彦、冨坂和男
関連項目
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 中日ドラゴンズ | 2位 | 阪神タイガース | 優勝 | 北海道日本ハムファイターズ | 2位 | 西武ライオンズ |
3位 | 東京ヤクルトスワローズ | 4位 | 読売ジャイアンツ | 3位 | 福岡ソフトバンクホークス | 4位 | 千葉ロッテマリーンズ |
5位 | 広島東洋カープ | 6位 | 横浜ベイスターズ | 5位 | オリックス・バファローズ | 6位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
:日本一 :日本シリーズ出場 :PO第2ステージ敗退 | |||||||