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「荒尾市」の版間の差分

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== 地理 ==
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市東端の小岱山(筒ヶ岳 501.4m)から西へなだらかな丘陵が起伏しながら[[有明海]]へと下っている。
市東端の小岱山(筒ヶ岳 501.4m)から西へなだらかな丘陵が起伏しながら[[有明海]]へと下っている。

2021年1月31日 (日) 18:54時点における版

あらおし ウィキデータを編集
荒尾市
荒尾市旗
1996年4月1日制定
荒尾市章
1962年4月1日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 熊本県
市町村コード 43204-1
法人番号 8000020432041 ウィキデータを編集
面積 57.37km2
総人口 48,189[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 840人/km2
隣接自治体 玉名市玉名郡南関町長洲町
福岡県大牟田市
市の木 小岱松
市の花 梨の花
他のシンボル 市の魚:マジャク
市の鳥:シロチドリ(2012年4月1日制定)
マスコットキャラクター:マジャッキー
荒尾市役所
市長 浅田敏彦
所在地 864-8686
熊本県荒尾市宮内出目390番地
北緯32度59分12.3秒 東経130度25分59.1秒 / 北緯32.986750度 東経130.433083度 / 32.986750; 130.433083 (荒尾市)座標: 北緯32度59分12.3秒 東経130度25分59.1秒 / 北緯32.986750度 東経130.433083度 / 32.986750; 130.433083 (荒尾市)
地図
市庁舎位置

外部リンク 荒尾市

荒尾市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

荒尾市(あらおし)は、熊本県北西部にあるである。

西は有明海に面し、北は福岡県大牟田市と境を接している。九州最大級の遊園地であるグリーンランド(旧三井グリーンランド)や、世界文化遺産万田坑があることで知られている。

地理

福岡県大牟田市との県境(福岡県側から)

九州中部熊本県の北西端にあり、熊本市から北西に約40km、福岡市から南に約70kmの場所に位置する。

市東端の小岱山(筒ヶ岳 501.4m)から西へなだらかな丘陵が起伏しながら有明海へと下っている。

北隣の福岡県大牟田市とは、ともに三井三池炭鉱の街として発展してきた歴史がある。DID県境を越えて連続(連坦)し、両市を中心とした都市圏大牟田都市圏)を形成するなど、炭鉱が閉山した現在でも密接な関係にある。このため、大牟田市との越境合併を望む意見も存在する。なお、大牟田市の中に荒尾市の飛地が3ヶ所存在する。

県境に位置するため、金峰山送信所を通じて熊本県の民放4局とNHK熊本放送局は勿論のこと、大牟田中継局を通じて福岡県の民放5局とNHK福岡放送局を受信することも可能であり、地デジ化以降は地域によっては佐賀長崎県からのテレビ放送さえ鮮明に受信出来るようになった。熊本県では長らく民放が少なかったこともあり、市内では在福の民放5局を視聴するために、多くの世帯が大牟田局にもアンテナを向けている。

隣接する自治体

人口

荒尾市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 55,452人
1975年(昭和50年) 58,296人
1980年(昭和55年) 61,485人
1985年(昭和60年) 62,570人
1990年(平成2年) 59,507人
1995年(平成7年) 57,389人
2000年(平成12年) 56,905人
2005年(平成17年) 55,960人
2010年(平成22年) 55,321人
2015年(平成27年) 53,407人
2020年(令和2年) 50,832人
総務省統計局 国勢調査より


平成の大合併以前は熊本市八代市に次いで県下第3位の人口であった。当市は合併をしておらず、2016年6月1日現在では、天草市玉名市宇城市合志市に次いで第7位である。

緑ヶ丘周辺の宅地開発が成功し、マンションも林立するなど、あらおシティモール周辺では人口が増加している。そのため、近隣の各市町に比べて人口の減少率は低く、近年はほぼ横ばい傾向にある。

地名

  • 荒尾(旧荒尾町)
  • 大島(旧荒尾町)
  • 宮内(旧荒尾町)
  • 宮内出目(旧荒尾町)
  • 原万田(旧荒尾町)
  • 万田(旧荒尾町)
  • 川登(旧八幡村)
  • 菰屋(旧八幡村)
  • 野原(旧八幡村)
  • 金山(旧府本村)
  • 樺(旧府本村)
  • 府本(旧府本村)
  • 上井手(旧平井村)
  • 上平山(旧平井村)
  • 下井手(旧平井村)
  • 平山(旧平井村)
  • 本井手(旧平井村)
  • 一部(旧有明村)
  • 蔵満(旧有明村)
  • 増永(旧有明村)
  • 牛水(旧清里村)
  • 高浜(旧清里村)
  • 水野(旧清里村)
  • 大平町1丁目~3丁目(1960年、宮内出目より発足)
  • 大島町3丁目~4丁目(1970年、大島より発足)
  • 桜山町1丁目~4丁目(1970年、蔵満・一部より発足)
  • 昭和町(1970年、大島より発足)
  • 大正町1丁目~2丁目(1970年、万田・大島より発足)
  • 西原町1丁目~3丁目(1970年、万田・原万田・大島より発足)
  • 日の出町(1970年、万田・大島より発足)
  • 四ツ山町1丁目~3丁目(1970年、大島より発足)
  • 八幡台1丁目~4丁目(1976年、野原・樺・川登より発足)
  • 緑ケ丘1丁目~4丁目(荒尾・川登・平山・本井手より発足)
  • 住吉町(1998年、宮内・宮内出目・万田より発足)
  • 東屋形1丁目~4丁目(2003年、荒尾・宮内より発足)

市議会

概要

定数は18人[1]

構成

会派 議席数
創生荒尾の会 5
新政改革クラブ 2
新社会党 4
志誠会 2
公明党 2
市民クラブ 1
日本共産党 1

(2017年現7月4日現在)

歴史

鎌倉時代武蔵七党の一つで関東御家人小代氏玉名郡野原荘の地頭職を得て下向、小岱山の麓に居城を構えた。戦国時代には豊後大友氏に属し、肥後の有力国人となった。

江戸時代細川忠利豊前小倉藩から肥後熊本藩へ移封したとき、豊前上野の陶工源七と八左衛門が小岱山の麓に窯を開き小代焼を創始した。小代焼は2003年(平成15年)に国の伝統的工芸品に指定されている。

筑後三池藩との国境に熊本藩高瀬奉行所の岩本番所が置かれていた。

1898年(明治31年)、三井鉱山によって万田坑の開削が始められた。

近現代

産業

かつては大牟田市とともに三井三池炭鉱により栄えた。そして関東大震災以降から太平洋戦争に至るまで、「東京第二陸軍造兵廠荒尾製造所」(敷地約100万坪、長さ4kmにも渡る広大な火薬・炸薬の製造所)があり、日本の軍需産業の一角として重要な役割を担った。グリーンランドの敷地や、廃線となった荒尾市営電気鉄道(現在の自転車専用道路)などは、この当時設営された軍事施設の名残である。

1960年代からの石油へのエネルギー転換に伴う石炭の需要低下、さらには1997年の最終的な閉山による、人口の減少や炭鉱離職者対策、その他の雇用対策が目下の課題である。

農産物としては、(荒尾ジャンボ梨)やみかんの栽培が盛んである。生産者の高齢化などにより、近年は新たな特産品として、比較的栽培の手入れが少なく乾燥にも強いオリーブオリーブオイルの生産に力を入れている[4]

  • 市内総生産 1,169億円(2004年度)

まちづくり

荒尾市は、2004年(平成16年)から、食をテーマに第1次産業から第3次産業までが連携し、地域活性化と雇用拡大を図る地域再生プロジェクトに取り組んでいる。この中で、商店街の空き店舗を活用し地域住民が中心となった農産物直売所兼研究拠点施設「青研(青空研究室)」が焼酎・ワイン・みかんジュースなどの特産品開発や生鮮品販売で成果を上げ、注目されている。

地域

行政

  • 市長:浅田敏彦(2017年2月5日就任、1期目)
  • 市議会議員 22人
歴代市長
氏名 就任日 退任日 備考
官選荒尾市長
1 若竹又男 1942年(昭和17年)8月1日 1945年(昭和20年)12月19日
2 中島照寛 1946年(昭和21年)3月5日 1947年(昭和22年)4月4日
公選荒尾市長
3 中島照寛 1947年(昭和22年)4月5日 1948年(昭和23年)4月16日
4 寺田佐平 1948年(昭和23年)6月10日 1952年(昭和27年)4月28日
5 坂田昌亮 1952年(昭和27年)5月20日 1960年(昭和35年)12月24日
6 古閑幹士 1961年(昭和36年)2月12日 1973年(昭和48年)2月11日
7 鴻江勇 1973年(昭和48年)2月12日 1986年(昭和61年)11月29日 収賄容疑で逮捕され辞職
8 北野典爾 1987年(昭和62年)1月18日 2003年(平成15年)1月17日
9 前畑淳治 2003年(平成15年)1月18日 2015年(平成27年)1月17日
10 山下慶一郎 2015年(平成27年)1月18日 2016年(平成28年)12月19日
11 浅田敏彦 2017年(平成27年)2月5日 現職

警察

  • 荒尾警察署
    • 荒尾駅前交番
    • 緑ヶ丘交番
    • 府本駐在所
    • 八幡駐在所

消防

教育

高等学校

中学校

小学校

特別支援学校

  • 熊本県立荒尾支援学校

なお、隣接する福岡県大牟田市にある国立有明工業高等専門学校の学生寮が、当市にある。

交通

空港

距離的には佐賀空港が最も近く、次いで熊本空港が近いが、空港連絡バスが福岡空港行のみの運行となっていることなどから、福岡空港を利用する市民も多い。

鉄道路線

荒尾駅

市の中心となる駅:荒尾駅

九州旅客鉄道九州旅客鉄道(JR九州)

かつてはこのほかに荒尾市営電気鉄道があったが、1964年に廃止された。

バス

九州産交グループ産交バスが荒尾市内路線、荒尾市と長洲町長洲港)を結ぶ路線、荒尾市と玉名市玉東町を結ぶ路線を運行している。

西日本鉄道グループの西鉄バス大牟田がそれぞれ大牟田市荒尾駅グリーンランド、市北端の倉掛や三井三池炭鉱万田坑(土・日・祝日のみ)、市北東端の庄山を結ぶ路線を運行している。また福岡空港と荒尾市内を結ぶ高速バス路線も運行している。

かつては荒尾市交通局(荒尾市営バス)が市内を運行していたが、2005年4月1日に廃止され、路線は産交バスに譲渡された。

道路

高速道路

市内に高速道路は通っていない。九州自動車道南関ICが最も近い。

一般国道

県道

主要地方道
一般県道

その他

  • 自転車専用道路 - 旧荒尾市電の鉄道廃線跡を利用して整備されている自転車専用道路で、緑ヶ丘(旧山の手ストア前)から境崎(多田隈整形外科裏)間

文化

方言

荒尾地方の方言は古語が現代まで存続したものが多い[5]

  • イカメシカ(非常に厳しい)
  • インマ、イマンタイ(今に、そのうちに)
  • ウン、ウンナ(対称語でおまえ、きさま)
  • エスカ(恐ろしい、こわい)
  • エンチ(家の内、家)
  • オゴル(叱る、人をとがめる)
  • オドマ、オドン(我々、我等)
  • オメク、オラブ(大声で叫ぶ)
  • オンブクルル(溺れる)
  • カテテ(仲間に入れて)
  • カバシカ(香ばしい、香りが良い)
  • クベル、クブル(火に入れて燃やす)
  • クルル、クレル(与える)
  • ゲナ、ゲニャ(~のようだ)
  • コジラカス(話がもつれる)
  • コスカ(悪賢い、ずるい)
  • コソバシカ(くすぐったい)
  • ゴツ、ゴタル(~のようだ)
  • コシコ(これくらい:少ない)
  • サルク、サロク(歩き回る)
  • スッドカ(抜け目が無い)
  • ズンダレ(だらしない)
  • タマガル(びっくりする)
  • チョチョクラカス(馬鹿にする)
  • トツテムナカ(途方もない)
  • ニクジ(悪口を言う)
  • ネマル(食品が腐る)
  • ハマル(覚悟を決める)
  • ヒダルカ(空腹である)
  • フノヨカ(運が良い)
  • マバイカ(まぶしい)
  • ミコナス(見くびる)
  • ムゾカ(かわいい)
  • ムゾカル(かわいがる)
  • ワライコクル(笑い転げる)

観光

万田坑
荒尾市野原八幡宮大祭(通称「のばらさん」)。毎年10月15日に開催される“一ヶ月早い七五三
岩本橋。熊本県指定重要文化財

名所・旧跡、観光・レジャースポット

特産品

  • 荒尾梨(ジャンボ梨として新高梨が有名)
  • 小代(岱)焼
  • 有明海苔
  • メロンパン
  • 荒尾かぶれ
  • オリーブ/オリーブオイル

観光大使

荒尾市応援隊長

  • 西村赤音(2012年7月2日荒尾市から任命)

荒尾市のご当地アイドル

  • MJK(2012年5月13日に行われた最終公開オーディションで結成、8月4日のあらお荒炎祭でデビュー)

荒尾市のゆるキャラ

ホームページ、ブログ

  • 荒尾市公式フェイスブックページ(荒尾市「よかとこあらお」)
  • まるごとあらお(熊本県荒尾市観光情報サイト)
  • 荒尾市ばしっとっと(荒尾市職員ブログ)

著名な出身者

★は故人

百選

荒尾市が舞台となった作品

小説

テレビドラマ

映画

脚注

外部リンク