コンテンツにスキップ

「駒ヶ岳ロープウェイ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
1行目: 1行目:
{{Otheruses|長野県の駒ヶ岳ロープウェイ|神奈川県の駒ヶ岳ロープウェイ|箱根 駒ヶ岳ロープウェー}}
{{Otheruses|長野県の駒ヶ岳ロープウェイ|神奈川県の駒ヶ岳ロープウェイ|箱根 駒ヶ岳ロープウェー}}
{{mapplot|137.813222|35.77771|千畳敷駅の位置}}
{{Location map|Japan Mapplot|coordinates={{Coord|35.77771|137.813222}}|caption=千畳敷駅の位置|width=256}}
{{基礎情報 会社
{{基礎情報 会社
|社名=中央アルプス観光株式会社
|社名=中央アルプス観光株式会社

2021年5月13日 (木) 21:46時点における版

駒ヶ岳ロープウェイの位置(日本内)
駒ヶ岳ロープウェイ
千畳敷駅の位置
中央アルプス観光株式会社
Chuo Alps Kanko Co,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
399-4117
長野県駒ヶ根市赤穂759-489
設立 1963年12月
業種 陸運業
法人番号 1100001021298
事業内容 普通索道事業
一般乗合旅客自動車運送事業
旅館業
飲食業
小売業
温泉入浴事業
特殊索道事業 他
代表者 代表取締役 江﨑 吉剛
資本金 1億円
売上高 17億7300万円(2019年3月期)
従業員数 94名(2019年3月末現在)
主要株主 名古屋鉄道株式会社
駒ヶ根市
飯田市
伊那市 他
外部リンク https://www.chuo-alps.com/
テンプレートを表示

駒ヶ岳ロープウェイ(こまがたけロープウェイ)は、長野県上伊那郡宮田村駒ヶ根市にまたがる索道である。中央アルプス観光株式会社が経営する。木曽山脈(中央アルプス)・宝剣岳の近くの千畳敷カールへ向かい、木曽駒ヶ岳へのアクセスを担う。日本で最も標高の高い場所にある索道である。中央アルプス観光は名鉄グループの一員であり、駒ヶ根市、飯田市、伊那市、宮田村なども出資する第三セクターである。

概要

通年運行されており、終点の千畳敷駅には日本一高い場所に建つホテル千畳敷が併設されている。千畳敷周辺の遊歩道などの観光客や、木曽駒ヶ岳などの登山者が利用する。7月から10月にかけての休日は混雑し、ピーク時には乗車整理券が配布される場合がある。

路線データ、駅一覧

山麓側のしらび平駅 山上側の千畳敷駅
山麓側のしらび平駅
山上側の千畳敷駅

しらび平駅(上伊那郡宮田村) - 千畳敷駅駒ヶ根市

  • 全長 : 2334m
  • 高低差 : 950m
  • 走行方式 : 3線交走式
  • 定員 : 61人
  • 運転時分 : 7分30秒
  • 駅数 : 2駅
  • 千畳敷駅の標高は2611.5mあり、索道を含めた鉄道の駅では日本最高の位置。
  • 高低差950mは日本最高。

歴史

  • 当初、名鉄は現在の木曽町側から、おんたけ交通とタイアップして駒ヶ岳にロープウェイを建設することを計画したが地元住民の猛反対により駒ケ根側に変更した。
  • 1963年(昭和38年)7月: 小平善信を筆頭に初代駒ヶ根市長を社長に迎え中央アルプス観光株式会社設立。
  • 1967年(昭和42年)7月: 駒ヶ岳ロープウェイ開通[1]
  • 1997年(平成9年)11月: 全面リニューアル工事の為、全面運休。
  • 1998年(平成10年)11月: 全面リニューアル工事完成。
  • 2014年(平成26年)6月: ゴンドラリニューアル。(すずらん、くろゆりの名称はなくなり1号車、2号車となる)
  • 2014年(平成26年)12月15日: 大雪で中部電力の配電用電線の断線による停電(24日に復旧)と、ロープウェイの制御用通信線支柱が倒木の接触による倒壊が発生。ロープウェイの運休と頂上にあるホテル千畳敷の営業休止となる。
  • 2015年(平成27年)3月23日: 仮復旧が進み、ロープウェイの運転とホテル千畳敷の営業を再開。
  • 2020年(令和2年)1月4日: ロープウェイの支柱が変形。ロープウェイ運休・ホテル千畳敷営業休止[2]。6月6日に営業再開。

接続路線

  • 東海旅客鉄道(JR東海)飯田線駒ケ根駅
    • 自動車、観光バス等の場合、黒川平 - しらび平間の県道は一般車両の通行が禁止されているため、菅の台バスセンターの有料駐車場から連絡バスで向かう。

中央アルプス観光バス

中央アルプス観光のバス部門として一般路線バスを運行する。元々の会社名にバスを付けた都合から「中央アルプス地域の観光バス」のようにも読めてしまうが、貸切バスは運行していない。バス停留所などの表記には「中ア観光バス」の略称も見られる。

路線は駒ケ根駅 - 菅の台バスセンター - しらび平間の駒ヶ岳ロープウェイ線の1路線のみで、伊那バスとの共同運行である。

利用者の多くが駒ヶ岳ロープウェイや木曽駒ヶ岳への登山者の為、観光シーズンには菅の台バスセンター発着の臨時便や観光バスからの団体客向けの臨時便が多数運行される。車庫を本社所在地でもある菅の台バスセンターに置く。

走行環境が厳しいため車両の仕様は特殊であり、2019年の時点では、車両は前中扉の路線仕様の外観でワンマン化はなされているものの[3]、全て床の高い2ステップ車である[4]。また1980-1990年代においては、道路が狭隘なためにワンマン化ができず、車掌乗務専用仕様の中扉のみの車両を特別に製作して使用していた[5]

関連画像

注意事項

  • 個人差はあるが、高低差950mを一気に登り日本最高所の駅に到着するため、千畳敷駅周辺において高山病を罹患しやすいので注意が必要である。特に激しい運動をした後や、睡眠不足の者は罹患しやすい。
  • 登山の技術と装備の無い者は千畳敷カールの遊歩道より外(登山道)に行くことは禁止されている。(駅及び監視員がアナウンスしている)

イメージキャラクター

葉山 渓香(はやま けいか)[6] [7]

  • 2012年3月1日制定。この日を入社日としている[8]
  • 駒ヶ岳ロープウェイのガイドを目指しており、公式Facebookで最新情報や中央アルプスの魅力を伝える役割を担っている。
  • 名古屋市出身。子供の頃に行った中央アルプスに魅了され、その素晴らしさを多くの人たちに伝えたいと同社に入社した。
  • 名前は山や木々、渓谷にちなんでいる。
  • 公式サイトやFacebookの他、しらび平駅と千畳敷に身長に合わせたパネル(約150㎝)で姿を見ることができる。
  • 「たま子」と呼ぶ猫を飼っている。しかし、時折失踪しては、駒ケ根高原アルプスの丘 家族旅行村(同社が運営)に迷い込むらしい。(同所でたま子を捜索し、発見してネックレスに書かれているキーワードを伝え、オリジナルグッズをゲットするレクリエーションが行われている。)

関連項目

脚注

  1. ^ 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、321頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ 中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイ並びにホテル千畳敷営業休止のお知らせ
  3. ^ 中央アルプス観光 「ロープウェイ行き路線バスについて」(2019年11月7日閲覧)
  4. ^ 中央アルプス観光 「バリアフリーのご案内」(2019年11月7日閲覧)
  5. ^ 日本交通公社出版事業局 『旅』1990年12月号 p.103
  6. ^ 中アの魅力「葉山渓香」がご案内 ロープウエー新キャラ - 信越観光ナビ 信州・長野と新潟の観光情報
  7. ^ 「かわいい交通キャラクター」(コスミック出版・2013年刊)
  8. ^ 制定(入社)当日のFacebook記事(2012年3月1日)

外部リンク