「サイクルトレイン」の版間の差分
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***(下り)福島発 9時32分-13時50分、(上り)飯坂温泉発 10時55分-15時30分 ---> |
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*[[秩父鉄道]] [[秩父鉄道秩父本線|秩父本線]] |
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*:2010年、1月から3月の試行期間を経て[[12月31日]]まで実施されたのち、[[2011年]][[1月1日]]からは通年実施としている。実施区間は平日が[[波久礼駅]] - [[三峰口駅]]間、土・休日は[[御花畑駅]] - 三峰口駅間。ただし多客時期など一部除外日がある。利用できる時間、駅は限られている。利用時間内でも、一部の普通列車、[[急行列車|急行]]「[[秩父路]]」、[[蒸気機関車牽引列車|SL]]「[[パレオエクスプレス]]」、[[西武鉄道]]との直通列車などは対象外となる。持ち込み料は無料。 |
*:2010年、1月から3月の試行期間を経て[[12月31日]]まで実施されたのち、[[2011年]][[1月1日]]からは通年実施としている。実施区間は平日が[[波久礼駅]] - [[三峰口駅]]間、土・休日は[[御花畑駅]] - 三峰口駅間。ただし多客時期など一部除外日がある。利用できる時間、駅は限られている。利用時間内でも、一部の普通列車、[[急行列車|急行]]「[[秩父路]]」、[[蒸気機関車牽引列車|SL]]「[[SLパレオエクスプレス|パレオエクスプレス]]」、[[西武鉄道]]との直通列車などは対象外となる。持ち込み料は無料。 |
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*[[豊橋鉄道]] [[豊橋鉄道渥美線|渥美線]] |
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*:2011年9月17日より実施。通年で土・休日は終日、全線にて利用可。ただし、イベント時など混雑時は除く。持込料は100円<ref>[http://rail.hobidas.com/news/info/article/129306.html 豊橋鉄道 渥美線「サイクルトレイン」を通年実施] - 鉄道ホビダス 最新鉄道情報、2011年9月14日</ref>。 |
*:2011年9月17日より実施。通年で土・休日は終日、全線にて利用可。ただし、イベント時など混雑時は除く。持込料は100円<ref>[http://rail.hobidas.com/news/info/article/129306.html 豊橋鉄道 渥美線「サイクルトレイン」を通年実施] - 鉄道ホビダス 最新鉄道情報、2011年9月14日</ref>。 |
2021年6月24日 (木) 11:16時点における版
サイクルトレインとは自転車を鉄道車両内に、輪行状態ではなく解体せずに持ち込むことができるサービスである。なお路線バスにおける同様のサービスを、サイクルバスという。
概説
自転車を解体することなく列車内に持ち込むことができるという点で、解体して専用の袋に詰めて持ち込む輪行とは異なる。解体が困難なシティサイクルなどでも持ち込むことが可能で、出発地から近くの駅まで自転車で移動し、その自転車を持ち込んで列車に乗車し、目的地の近くの駅で下車してすぐに自転車に乗り移動することができる。
日本では近年、地方の中小私鉄が利用促進のために実施している例が増えているが、大手私鉄でも、近畿日本鉄道(当時)の伊賀線、養老線(それぞれ伊賀鉄道、養老鉄道として分離後も継続)吉野線や、名古屋鉄道の蒲郡線、西尾線の一部で期間を定めて行っていた。
実施日・実施時間が概ね平日の昼間や土日祝日などの利用の少ない日・時間帯に限定されている場合が多い。また実施している路線であっても一部の駅では利用できない場合もある。運賃とは別に持ち込み料を収受する事業者と、持ち込み料を収受しない事業者がある。事前申し込みが必要な場合もある。これらの取扱いは鉄道事業者や路線によってそれぞれ異なっている。
欧州諸国(特にドイツ)では自転車を車内に持ち込むことができる事例が広範にあり、坂道を走るケーブルカーにそのような事例が多い。
以下に挙げている路線・事業者の一覧では、日本国内の事例のみについて記している。
実施している鉄道会社(2017年8月現在)
※2017年8月以降の追記あり
常時実施されている路線
- 伊予鉄道
- 郊外線のみ。イベント開催日を除く土・日・祝日に終日実施。持ち込み料は280円。予約はできず、1列車につき先着10台までとなっている。
- 伊賀鉄道 伊賀線
- 一畑電車
- 終日、全区間にて実施。持ち込み料300円(5枚綴りの回数券あり)。
- 近江鉄道 本線(彦根駅、水口石橋駅を除く)、多賀線
- 平日の9時から16時と土・休日の終日(年末年始は除く)で実施。持ち込み料は無料。
- 関東鉄道
- 持ち込み料無料。
- 熊本電気鉄道
- 全線。平日・土曜日は9時から15時30分まで、日曜・祝日は終日。ただし、列車に多人数の団体が乗車している場合や悪天候時は利用を断られることもある。持ち込み料は無料。
- 小湊鉄道
- いすみ鉄道
- 終日、全区間にて実施。持ち込み料210円。
- 三岐鉄道 三岐線
- 上信電鉄 上信線
- 上毛電鉄 上毛線
- 秩父鉄道 秩父本線
- 豊橋鉄道 渥美線
- 北陸鉄道
- 石川線 2000年7月25日より開始[3]。全駅で利用可能で実施期間は3月20日から11月30日(12月1日から3月19日は除く)。雨天中止。平日は下りが野町駅 9時15分 - 15時32分発、上りは鶴来駅 9時11分 - 15時30分発の列車、土・休日は終日すべての電車で実施・持ち込み料は無料。ただし、自転車の持ち込みは列車の進行方向の2両目となる。
- 浅野川線 北鉄金沢駅と内灘駅のみ利用可能でこれ以外の駅では乗降できない。3月16日から11月30日(12月1日から3月15日は除く)。雨天中止。平日は下りが北鉄金沢駅 9時01分 - 15時24分発、上りは内灘駅 9時01分 - 15時24分発の列車、土・休日は終日すべての電車で実施・持ち込み料は無料。ただし、自転車の持ち込みは列車の進行方向の2両目となる。
- 松浦鉄道 西九州線
- 養老鉄道 養老線
- 水間鉄道 水間線
- 伊豆箱根鉄道 駿豆線
- 伊豆急行 伊豆急行線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本) 総武本線・内房線・外房線・成田線
- 2018年1月より専用車両「BOSO BICYCLE BASE」(房総バイシクルベース、略称「B.B.BASE」)を使用し、以下の列車が土休日に運行されている[6][7][8]。
廃止路線での過去の実施例
以下の会社では自社線での自転車の持ち込みが可能であった。
- 西大寺鉄道
- 戦前から自転車の持ち込み(客車のデッキや気動車の荷台等に積載)が有料で認められており、自転車用の定期券も存在した。
- 鹿島鉄道
- 平日の9時30分から15時まで、土・休日の終日で実施。列車内に自転車を1台まで無料で持ち込むことができた。
期間を設けての実施
試験的に実施
- 福岡市営地下鉄 箱崎線
- アルピコ交通 上高地線
- 名古屋鉄道 西尾線および蒲郡線の一部
- 長野電鉄 屋代線(2012年廃線)
- 2010年7月の1か月間、社会実験として昼間の時間帯にサイクルトレインを運用した。
- 西武鉄道 多摩川線
イベントに合わせた実施
沿線で行われるイベントに合わせて列車が設定されるケース。イベントの参加・不参加と列車の利用申し込みは別々。
- 「サイクルタウン香川 自転車ワールドフェスタ2008」に合わせた実施
- 特定非営利活動法人「シクロツーリズムしまなみ」の主催するツアーに合わせた実施
- 「Station Ride in 南房総」に合わせた実施
イベントと一体で実施
列車の運行がサイクリングイベントと一体となっているケース。イベントの参加と共に利用可能で、サイクルトレインのみの利用はできない。
- 「秩父サイクルトレイン」においての実施
- 「東京・南会津サイクルトレイン」においての実施
- 2002年に始まり2010年6月までに計14回開催されているイベント。日本で初めて「首都圏からサイクリングフィールドまでサイクルトレインを運転する」というコンセプトで企画された。
脚注
- ^ 豊橋鉄道 渥美線「サイクルトレイン」を通年実施 - 鉄道ホビダス 最新鉄道情報、2011年9月14日
- ^ 渥美線サイクルトレインの平日試験運行開始について|最新情報・お知らせ|豊橋鉄道株式会社
- ^ 石川線100周年・浅野川線90周年記念ページ - 北陸鉄道、2017年3月27日閲覧
- ^ サイクルトレイン本格運用について - 伊豆箱根鉄道ホームページ 2017年8月30日閲覧
- ^ “伊豆急-おすすめ電車旅<観光・海・リゾート・温泉> サイクルトレイン”. 伊豆急. 2019年6月15日閲覧。
- ^ “房総でのサイクリングをより気軽にお楽しみいただける新しい列車の概要について” (PDF). JR東日本千葉支社 (2017年8月25日). 2017年8月27日閲覧。
- ^ “BBBASE JR東日本旅客鉄道株式会社 千葉支社”. JR東日本千葉支社 (2017年8月25日). 2017年8月27日閲覧。
- ^ 鉄道車両内への自転車持ち込みに関するモデル事業調査報告書 - 交通エコロジー・モビリティ財団作成、日本財団図書館収載。
- ^ 【アルピコ交通】上高地線電車 平成26年3月15日(土)ダイヤ改正のお知らせ アルピコ交通公式ホームページ
- ^ “2021年7月1日(木)から3か月間「西武多摩川線サイクルトレイン」の実証実験を行います!” (PDF). 西武鉄道 (2021年6月10日). 2021年6月16日閲覧。
- ^ サイクルトレイン運行のお知らせ 高松琴平電気鉄道公式ホームページ
- ^ 「Station Ride in 南房総」の開催に合わせサイクルトレインを運転! (PDF) - JR東日本千葉支社ニュースリリース2013年10月18日
- ^ 駿河台大学天野宏司研究室編 (2008年4月1日). “「秩父サイクルトレイン」アンケート結果報告書” (PDF). 秩父サイクルトレイン実行委員会. 2016年11月8日閲覧。
- ^ 天野宏司「サイクルトレインの成立と展開 : 秩父サイクルトレインの分析を通じて」『駿河台大学論叢』第39号、2009年、161-182頁。
外部リンク
- 「シクロツーリズムしまなみ」
- 秩父市公式サイト「秩父観光なび」
- 東京・南会津サイクルトレイン実行委員会による紹介ページ - archive.today(2013年4月27日アーカイブ分)