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2022年10月6日 (木) 22:04時点における版
尼崎市立尼崎高等学校 | |
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北緯34度45分2秒 東経135度24分7.5秒 / 北緯34.75056度 東経135.402083度座標: 北緯34度45分2秒 東経135度24分7.5秒 / 北緯34.75056度 東経135.402083度 | |
過去の名称 |
尼崎町立実科高等女学校 尼崎市立実科高等女学校 尼崎市立高等女学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 尼崎市 |
学区 | 第2学区 |
校訓 | 正しく、強く、美しく |
設立年月日 | 1913年(大正2年)3月29日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 |
普通科 体育科 |
学校コード | D128210001414 |
高校コード | 28239B |
所在地 | 〒661-0014 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
尼崎市立尼崎高等学校(あまがさきしりつ あまがさき こうとうがっこう)は、兵庫県尼崎市上ノ島町にある公立の高等学校。大正初期1913年に町立の実科高等女学校として創立し、尼崎市内の高校では最も古い。略称は「市尼」(いちあま、県立の尼崎高校〈けんあま〉と区別するため)。
概要
1913年(大正2年)兵庫県川辺郡尼崎町に尼崎町立実科高等女学校として創立した(文部省告示第80号3月29日付で設置と4月開校を認可[1]。のちに尼崎市立高等女学校に改称[2])。
太平洋戦争後の学制改革に伴い、新制の高校「尼崎市立尼崎高等学校」に改編。全日制普通科を設置した(1学年240名[3])。2000年(平成12年)から体育科を併置している(1学年あたり80名[3])。
クラブ活動のバレー部は、男子が春高バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)に兵庫県代表として32回、2019年(令和元年)まで21年間連続で出場している名門[4]。
部活中に生徒への暴力や体罰が多発し、2019年のアンケートで全生徒950人のうち数十人が体罰を受けたと回答[5]。生徒が意識を失うまで平手打ちしていたバレー部のコーチら教員6人が懲戒処分となった。市教委によると「同じ学校で一度に6人の懲戒処分者が出るのは極めて異例」としている[6](詳細は不祥事の項目を参照)。
沿革
- 1913年(大正2年) - 4月1日、尼崎町にて尼崎町立実科高等女学校開校[1](のちの尼崎市南城内150番地)
- 1919年 - 4月1日、尼崎市立実科高等女学校が高等女学校に昇格し、尼崎市立高等女学校に改称(文部省 告示第9号2月6日付で認可[2])
- 1948年(昭和23年) - 4月1日、学制改革により新制の高校の尼崎市立尼崎高等学校に改編(改称)。7月、男女共学化[7]
- 1966年 - 4月1日、尼崎市東富松字東貝原824番地[7]に移転(現在地)
- 2000年 - 4月1日、体育科を開設
- 2014年 - 4月17日、中華民国(台湾)の屏東県立大同高級中学(日本の高校に相当)と学校交流
基礎データ
授業
授業の外国語の選択科目にハングル(韓国・朝鮮語)、中国語がある。また姉妹校の南旨高等校校(韓国)に当校の生徒代表を、当校に南旨高校の生徒代表を訪問させる交流がある。
部活動
吹奏楽部の顧問が沖縄県の伊良部島出身という縁で、甲子園に沖縄代表校が出場する際、遠方のため来場できない代表校の吹奏楽部に代わって、応援団に加わり「ハイサイおじさん」などを演奏している。2021年に行われた第93回選抜高等学校野球大会では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ブラスバンドの演奏が禁止されたため、出場校の吹奏楽部が事前に録音した音源を使用できることになったが、録音環境が無かったり吹奏楽部がない学校は、本校の吹奏楽部が演奏した音源を使用することができることになった[8]。
- 運動部
- 硬式野球部 - 1983年、第65回全国高等学校野球選手権大会に初出場。3回戦敗退。2016年、第98回全国高等学校野球選手権大会に33年ぶり2回目の出場。1回戦敗退。
- 男子バレーボール部 - 全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会30回出場。2018年に優勝、2009年に準優勝。全国高等学校バレーボール選抜優勝大会13回、全日本バレーボール高等学校選手権大会25回出場。
- 女子バレーボール部 - 高校総体3位3回。春の高校バレー3位1回
- サッカー部 - 2017年、全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会に初出場も1回戦敗退
- 男子バスケットボール部 - 全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)に4回出場
- 女子バスケットボール部 - 全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)6回、全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会4回出場
- 男子体操競技部 - 全国高等学校体操競技選手権大会に8回、全国高等学校体操競技選抜大会7回、国民体育大会体操競技9回出場。
- 女子体操競技部 - 全国高等学校体操競技選手権大会53回、国民体育大会体操競技48回出場。そのほか、全日本体操競技選手権大会13回、NHK杯体操選手権2回、国際ジュニア体操競技大会とイタリア国際体操競技大会、アジア競技大会体操競技に1回ずつ出場
文化部
高校関係者と組織
関連団体
- 市立尼崎高等学校同窓会 - 同窓会。固有の団体名は無し
高校関係者一覧
芸能
スポーツ
- 久原翼 - バレーボール選手、パナソニックパンサーズ
- 清水稔 - 野球選手、元三菱重工神戸監督
- 池山隆寛 - プロ野球選手、東京ヤクルトスワローズ二軍監督(元スワローズ内野手)
- 金刃憲人 - プロ野球選手、元東北楽天ゴールデンイーグルス投手
- 小橋正佳 - プロ野球選手、元ヤクルトスワローズ投手
- 宮西尚生 - プロ野球選手、北海道日本ハムファイターズ投手
- 新保聰太朗 - サッカー選手、元バンディオンセ加古川
- 福井諒司 - サッカー選手、FC琉球
- 吉田真史 - サッカー選手、元バンディオンセ加古川
- 井之上明 - ラグビーユニオン選手、NTTドコモレッドハリケーンズ
- 垣田恵利 - 柔道選手
- 数原魁 - ボートレーサー(高校時代はサッカー部)
- 菊池宏之 - プロバスケットボール選手、高松ファイブアローズ
- 高瀬無量 - 陸上競技(日清食品)
- ディーン元気 - 陸上競技やり投選手、ミズノ
その他
不祥事
障害生徒を不合格、訴訟に
1991年(平成3年)3月19日、入学希望の障害者の生徒の合格を取り消し、訴訟となる[9]
バレー部と硬式野球部で暴力
2019年(令和元年)5月、バレー部のコーチによる暴力事件が発覚。28歳男性コーチは、生徒が意識を失うまで平手打ちしていた上、監督の51歳教諭も救急車を呼ばず報告もしなかった。硬式野球部でも、部長の39歳男性教諭が、生徒の頭や胸を強く押すなど10件以上の体罰を加えていた[6]。
水泳部いじめ複数、市教委も放置2年間
2020年2月、水泳部女性部員によるいじめ事件について市教育委員会が調査を進めていることが公表[10]。被害生徒は2017年夏ごろから複数女子部員に仲間外れにされ、悪口を言われ、11月から不登校となり、保護者から「重大事態に当たるので調べてほしい」と申告したが、高校も市教委も2年以上放置。生徒は2018年3月に退学したが、別の部員も2019年夏以降に被害を訴えて不登校になっている[11]。尼崎市教委が設置した第三者委員会は2021年3月17日に、いじめの存在があったと認定した上で、ミーティングで被害生徒が逆に責められたり謝罪させられるなどしたことが不登校に繋がったと指摘。また市教委は、2017年の件について、当時の男性教頭らが被害生徒の転学願を無断作成したことが判明したとして、同年2月26日付で教頭ら2人を懲戒処分に[12]。
出典
- ^ a b 官報大正2年(1913年)4月5日第197号
- ^ a b 官報 大正8年(1919年)2月6日第197号
- ^ a b “2020年度 兵庫県公立高校 募集人員”. 育伸社. 2020年11月17日閲覧。
- ^ “【春高バレー】兵庫 男子は市尼崎、女子は氷上がV”. 産経新聞「産経ニュース」 (2019年11月11日). 2020年11月17日閲覧。
- ^ “「体罰受けた」数十人回答 市立尼崎高生徒アンケート”. 産経新聞「産経ニュース」 (2019年6月7日). 2020年11月17日閲覧。
- ^ a b “市立尼崎高体罰、教諭ら6人懲戒処分 兵庫、尼崎市長委”. 産経新聞「産経ニュース」 (2019年7月19日). 2020年11月17日閲覧。
- ^ a b “沿革概要”. 尼崎市立尼崎高等学校. 2020年11月17日閲覧。
- ^ スタンド演奏の代わりに応援曲録音 市尼崎高で 選抜高校野球 - 毎日新聞(2021年3月15日)
- ^ 訴訟記録
- ^ “いじめ被害者が加害者に謝罪、顧問が指示 不登校に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2020年2月27日閲覧。
- ^ “市立尼崎高 いじめ2年放置 生徒は退学”. 産経新聞「産経ニュース」 (2020年3月17日). 2020年11月17日閲覧。
- ^ 市尼崎高水泳部いじめ2件認定 第三者委 転学願無断作成で処分 - 毎日新聞(2021年3月17日)