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ディーン元気

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディーン元気 Portal:陸上競技
2012年第96回日本選手権表彰式にて河野洋平日本陸連会長と
選手情報
フルネーム ディーン・ロドリック・元気
ラテン文字 Genki Roderick Dean
国籍 日本の旗 日本
種目 やり投
所属 ミズノ
大学 早稲田大学 スポーツ科学部
生年月日 (1991-12-30) 1991年12月30日(33歳)
生誕地 兵庫県神戸市
身長 182cm[1]
体重 92kg
自己ベスト やり投:84m28(2012年)
獲得メダル
陸上競技
アジア競技大会
2022 杭州 男子やり投
東アジア競技大会
2013 天津 男子やり投
世界ジュニア陸上競技選手権大会
2010 モンクトン 男子やり投
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ディーン 元気ことディーン・ロドリック・元気(ディーン げんき、Genki Roderick Dean[2], 1991年12月30日 - )は、兵庫県神戸市出身のやり投選手。ミズノ所属。

経歴

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神戸市立平野中学校時代に兄の影響で陸上競技を始める[3]全中砲丸投で4位になった[4]。また3年次のジュニアオリンピック円盤投で優勝している[5]尼崎市立尼崎高等学校に進学後、やり投を始め、3年次のインターハイでは、やり投と円盤投の二冠を達成した[5]。中学時代には四種競技、高校時代には八種競技にも取り組んでいた[6]

早稲田大学スポーツ科学部へ進学後は、やり投に専念するようになった。2010年、世界ジュニア陸上競技選手権大会で銀メダル、日本陸上競技選手権大会で3位、2011年、アジア陸上競技選手権7位、ユニバーシアード12位、日本陸上競技選手権大会2位の成績をあげた[5]

2012年4月29日に広島広域公園陸上競技場で行われたロンドンオリンピック日本代表選考会を兼ねた第46回織田幹雄記念国際大会において、派遣標準A記録を突破し、村上幸史のベスト(83m53、当時)を超え[7]、日本歴代2位(当時)となる84m28を投げた[8]。2012年6月9日、第96回日本選手権において大会新記録の84m03を樹立して初優勝するとともに、ロンドンオリンピック出場が決定した[9]。オリンピックでは予選で82m07を投げて決勝に進出したが[10]、決勝では79m95で10位となった[11]

オリンピック以降は怪我が相次ぎ、2018年は約半年に渡って休養を取った。2020年8月23日のセイコーゴールデングランプリ陸上2020東京で、自身のセカンドベストとなる84m05を記録し優勝[12]。10月1日の第104回日本選手権では80m07で2位。2021年6月27日の第105回日本選手権では79m94で2年連続の2位。

2022年6月12日の第106回日本選手権では81m02を記録し、10年ぶりの日本選手権優勝を果たす。7月21日のオレゴン世界陸上予選では3投目で82m34を記録し、全体7位で決勝に進出。23日の決勝では3投目に80m69を記録するも、4投目以降に進める8位以内には届かず9位であった。

2024年パリオリンピックの陸上競技男子やり投げ予選では82m48cmで全体13位となり上位12人による決勝には届かなかった[13]

成績

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主要国際競技会

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以下は全てやり投げでの成績。

大会 開催地 成績 記録
2010 第13回世界ジュニア陸上競技選手権大会 カナダの旗 カナダモンクトン 2位 76m44
2011 第26回ユニバーシアード 中華人民共和国の旗 中国深圳市 12位 73m44
2012 第30回オリンピック競技会 イギリスの旗 イギリスロンドン 10位 79m95
2013 第27回ユニバーシアード ロシアの旗 ロシアカザン 5位 78m21

年次ベスト

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所属 やり投 円盤投 備考
2008年 市尼崎高2 65m37
2009年 市尼崎高3 70m57 46m05
2010年 早稲田大1 78m57 45m96 ジュニア日本記録(やり投)
2011年 早稲田大2 79m20 47m05
2012年 早稲田大3 84m28 47m92 日本歴代2位(当時、やり投)、日本学生記録(やり投)
2013年 早稲田大4 80m15 45m27
2014年 ミズノトラッククラブ 77m32 42m28
2015年 77m51
2016年 79m59 50m59
  • 高校規格(1.75kg)の円盤投では高校3年時に52m33を記録している。走幅跳では高校時代に6m47、大学4年時に6m28を記録している[14]

人物

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兵庫県の出身のため普段は関西弁を喋っており、標準語は話せないと伝えられている[5]

小笠原慎之介とは共通の知人を通して知り合った仲である[15]

シンガーソングライターの戸田明香音は神戸市立平野小学校、神戸市立平野中学校時代の先輩である。

家族

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父親がイギリス人で母親が日本人。3人姉弟の末っ子で(姉と兄あり)、プロ野球は地元オリックスの大ファン。 父親はイングランドニューカッスル出身のラグビー選手で、20代のときに剣道を学びに来日した。現在神戸製鋼英会話を教えている[4]

脚注

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  1. ^ ロンドンオリンピック2012 ディーン 元気(陸上競技)プロフィール - JOC
  2. ^ iaaf.org - Athletes - Dean Genki Biography
  3. ^ 競走部 ディーン元気選手インタビュー”. WASEDA WILL WIN (2011年4月27日). 2012年5月5日閲覧。
  4. ^ a b やり投げ・ディーン元気、いきなりメダル候補!村上超え歴代2位!”. スポーツ報知 (2012年4月30日). 2012年5月5日閲覧。
  5. ^ a b c d ディーン元気 父は英国出身も“ロンドンは行ったことない””. スポーツニッポン (2012年4月30日). 2012年5月5日閲覧。
  6. ^ やり投げディーン元気10種競技に挑戦 nikkansports.com 2013年9月23日
  7. ^ 陸上:ディーン元気、一気に村上越え やり投げ”. 毎日新聞 (2012年4月29日). 2012年5月5日閲覧。
  8. ^ ディーン元気、「父の祖国」目指し投げたヤリ”. 読売新聞 (2012年4月30日). 2012年5月5日閲覧。
  9. ^ ディーン元気、初Vで五輪へ 村上の13連覇を阻止”. スポーツニッポン (2012年6月9日). 2012年6月9日閲覧。
  10. ^ ディーン決勝進出!村上無念の敗退”. 日刊スポーツ (2012年8月9日). 2012年8月17日閲覧。
  11. ^ ディーン元気、79m95で10位 日刊スポーツ 2012年8月12日
  12. ^ 【セイコーGGP】リザルト一覧”. セイコーゴールデングランプリ陸上. 2022年6月17日閲覧。
  13. ^ “男子110mハードル 高山は準決勝ならず【陸上 日本選手結果】”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240806/k10014539471000.html 2024年8月7日閲覧。 
  14. ^ ディーン本職V 幅跳びにリレーも/陸上 nikkansports.com 2013年9月22日
  15. ^ “小笠原投手、充実のやり投げ練習昨年に続いてディーン選手と”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2022年12月22日). https://www.daily.co.jp/baseball/2022/12/22/0015911832.shtml 2022年12月22日閲覧。 

外部リンク

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