黒川和樹
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2022日本学生陸上個人選手権大会 400m障害決勝 (4月17日、レモンガススタジアム平塚) | ||||
選手情報 | ||||
フルネーム | 黒川 和樹 | |||
ラテン文字 | Kazuki KUROKAWA | |||
国籍 | 日本 | |||
所属 | 住友電工 | |||
大学 | 法政大学 | |||
生年月日 | 2001年6月17日(23歳) | |||
出身地 | 日本 山口県下関市 | |||
成績 | ||||
110mハードル | 13秒97(2021年) | |||
400mハードル | 48秒58(2023年) | |||
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黒川 和樹(くろかわ かずき、2001年6月17日[1] - )は、日本の陸上競技選手。専門はハードル競走。
来歴
[編集]山口県下関市出身[2]。中学時代に陸上部に入り、ハードルを始める[2]。当時は四種競技が中心で、走高跳が得意種目だった[3]。
山口県立田部高等学校に進学[2]。ハードルの記録が向上したことで1年生から400mハードルに出場する[3]。
2年生時の2018年9月に開かれた第63回山口県高等学校新人陸上競技大会で110mハードル・400mハードルの2種目を制覇[4]。2年生時には400メートルリレー走の出場経験がある[5]。
3年生となった2019年5月の山口県大会では110mハードル・400mハードルの2種目にいずれも県記録で優勝して最優秀選手に選ばれる[2]。7月の中国大会でもいずれも自己ベストを更新する形で2冠を達成する[2]。同年の第74回国民体育大会では400mハードルで少年男子Aの2位となる[6]。全国高等学校総合体育大会陸上競技大会では110mハードルで5位、400mハードルで3位にそれぞれ入賞した[7]。8月の全国高等学校陸上選抜大会(長居陸上競技場)では300mハードルに出場、36秒40のU20日本記録を樹立した[8]。
2020年に法政大学に進み、同年9月の第90回日本学生陸上競技対校選手権大会(インカレ)400mハードルでは49秒19の自己ベストで2位となる[7]。この記録はU20としては日本歴代3位であった[7]。10月の第104回日本陸上競技選手権大会では400mハードルで8位となった[9]。
2021年5月9日の2020年東京オリンピックテストイベント(Ready Steady Tokyo)の400mハードルでは、オリンピック参加標準記録を突破する48秒68の自己ベスト(日本歴代10位タイ、学生歴代5位タイ)を更新して優勝した[10][3][11]。6月26日の第105回日本陸上競技選手権大会の400mハードルでは48秒69の記録で同大会での初優勝を達成した[12][13]。
これらの成績により東京オリンピックの400mハードル日本代表選手に選ばれ、7月30日の予選に出場したが50秒30で6位に終わり、予選敗退となった[14]。
日本陸上競技連盟による2021年度のファン投票では、トップアスリート部門で10位となった[15]。
2022年6月の第106回日本陸上競技選手権大会では400mハードルの連覇を達成して、7月の2022年世界陸上競技選手権大会の同競技代表に内定した[16]。7月の世界選手権本番では準決勝の出場組で6着(49秒69)に終わり、決勝には進めなかった[17]。
2023年世界陸上競技選手権大会の代表選考を兼ねた、2023年6月の第107回日本陸上競技選手権大会には400mハードル3連覇もかかったが、予選に53秒15のタイムで最下位(予選落ち)の結果だった[18][19]。黒川は代表選考や3連覇のプレッシャーがあったことを認め[19]、「大学4年間の集大成」としてきた大会での敗退に悔しさをにじませた[18]。その後、7月30日の田島直人記念陸上競技大会に優勝[20]。これにより世界ランキングで代表条件を満たし、8月上旬に最終発表で2大会連続の世界陸上競技選手権大会日本代表に選出される[21][22]。世界陸上本番では、準決勝に48秒58の自己ベスト(日本歴代6位)を記録し、決勝には進めなかったものの、2024年パリオリンピックの参加標準記録を突破した[21][23]。2023年10月の第19回アジア競技大会(杭州)では400mハードル決勝に進出し[24]、3位とは0秒05差の49秒21のタイムで4位だった[25]。
2024年3月に法政大学を卒業し[26]、同年4月1日付で住友電工に入社した[27]。2024年パリオリンピックの選考会だった6月27日の第108回日本陸上競技選手権大会には右ハムストリングスの肉離れを理由に欠場し、代表決定には至らなかった[28]。2大会連続の代表を逃した黒川は、7月6日に自身のInstagramアカウントに「まずは治療に専念し秋シーズンに向けてボチボチ頑張っていこうと思います」と記した[29]。
人物
[編集]レースの際も眼鏡を着用し[7]、ずれないようにヘアバンドで固定している[11]。2022年の日本陸上競技選手権大会ではヘアバンドの装着を忘れて出走するハプニングがあり、6月13日に開かれた世界陸上競技選手権大会内定者の記者会見では「あれがないと走れないです」とコメントした[30]。
脚注
[編集]- ^ Kazuki Kurokawa - Olympedia
- ^ a b c d e 次世代★ヒーロー 黒川和樹さん (PDF) - 『市報しものせき』2019年8月号、p.26
- ^ a b c “400mHの新星!法大・黒川和樹が五輪参加標準突破!早大・山内、世陸代表・豊田も突破/東京五輪テストイベント”. 月陸Online. (2021年5月9日) 2021年5月9日閲覧。
- ^ 第63回山口県高等学校新人陸上競技大会兼第27回中国高等学校新人陸上競技対校選手権大会山口県予選会 【18351004】 (PDF) - 山口県高等学校体育連盟[リンク切れ]
- ^ 山口県立田部高等学校 陸上競技部 - 山口県立田部高等学校(「第69回山口県高等学校総合大会」の箇所を参照)
- ^ 第74回国民体育大会入賞者一覧 (PDF) - 山口県
- ^ a b c d “【陸上】4人が49秒台。男子400mハードルはハイレベル決着に”. BBM Sports. (2020年9月17日) 2021年4月9日閲覧。
- ^ U20日本記録 - 日本陸上競技連盟(2021年4月10日閲覧)
- ^ 第104回日本陸上競技選手権大会 - 法政大学(2020年10月16日)2021年4月9日閲覧。
- ^ MEN WA CT GOLD 400mH Final - 日本陸上競技連盟(東京 2020テストイベント、2021年5月9日)2021年5月5日閲覧。
- ^ a b “五輪標準記録突破の黒川和樹1位「なえさせてやろう」前半からぶっ飛ばす”. 日刊スポーツ. (2021年5月23日) 2021年5月25日閲覧。
- ^ “400mH法大2年の黒川和樹が初Vで五輪切符!「胃が痛かった」が前半から爆走見せる2位・安部も初五輪内定/日本選手権”. 月陸ONLINE. (2021年6月26日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “眼鏡にヘアバンド 黒川和樹「五輪、実感湧かない」 400m障害”. 毎日新聞. (2021年6月26日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “400mH日本チャンプ20歳の黒川和樹は予選敗退 持ち味の前半攻められず”. 月陸Online. (2021年7月30日) 2021年7月30日閲覧。
- ^ 日本陸連ファン投票2021 結果発表!〜陸上ファンの心を熱くしたナンバーワンは田中希実に決定!〜 - 日本陸上競技連盟(2021年12月20日)2022年2月11日閲覧。
- ^ “400mH黒川和樹が連覇でオレゴン切符!「自分のレースをしてファイナルに」/日本選手権”. 月陸Online. (2022年6月11日) 2022年6月14日閲覧。
- ^ “400mH・黒川和樹は準決勝敗退も五輪から成長示す「まだまだ練習が必要です」/世界陸上”. 月陸Online. (2022年7月18日) 2022年7月28日閲覧。
- ^ a b “400mH日本代表・黒川和樹が予選敗退 3連覇と世界陸上標準記録へ「気持ちが強すぎた」/日本選手権”. 月陸ONLINE. (2023年6月2日) 2023年6月5日閲覧。
- ^ a b “【陸上】黒川和樹「ダメダメですね」予選最下位で敗退 22年世界選手権400m障害代表”. 日刊スポーツ. (2023年6月2日) 2023年6月5日閲覧。
- ^ “田島直人記念陸上競技大会が開幕…男子400m障害で法政大・黒川和樹選手が優勝”. 読売新聞西部本社版. (2023年7月30日) 2023年8月24日閲覧。
- ^ a b “男子400mH黒川和樹が日本歴代6位の48秒58「吹っ切れました」/世界陸上”. 月陸Online. (2023年8月22日) 2023年8月24日閲覧。
- ^ 牧野豊 (2023年8月16日). “世界陸上ブダペスト2023 日本代表出場選手一覧|サニブラウン、田中希実、田澤廉、塩尻和也ほか計76名が選出”. The Sporting News 2023年8月24日閲覧。
- ^ “【世界陸上】黒川和樹が自己ベストでパリ五輪標準突破 05年為末大以来の決勝進出はならず”. 日刊スポーツ. (2023年8月22日) 2023年8月24日閲覧。
- ^ “陸上・男子400mH 黒川和樹と児玉悠作がそろって決勝進出! 8大会連続のメダルへ【アジア大会】”. TBSテレビ. (2023年10月2日) 2023年10月13日閲覧。
- ^ 【大会結果】杭州アジア大会(2023年9月29日~10月5日) - 月陸Online
- ^ “2度目のオリンピックへ決意!陸上400mハードル・黒川和樹選手(下関市出身)が法政大を卒業”. 山口放送(リンクはライブドアニュースへの転載). (2024年3月28日) 2024年5月4日閲覧。
- ^ “住友電工に400mH黒川和樹が加入!「五輪日本人初の決勝が目標」ハンマー投の福田翔大、スプリンター鈴木碧斗も入社”. 月陸Online. (2024年4月1日) 2024年5月4日閲覧。
- ^ “陸上日本選手権 黒川が欠場、パリ五輪代表決定ならず 男子400メートル障害”. 中国新聞. (2024年6月27日) 2024年7月4日閲覧。
- ^ 黒川和樹 [@kurosasuke0617] (2024年7月6日). "2024年7月6日のポスト". Instagramより2024年7月27日閲覧。
- ^ “男子400M障害の黒川和樹、日本選手権の“ヘアバンド忘れ事件”明かす「あれがないと走れない」”. デイリースポーツ. (2022年6月13日) 2022年6月14日閲覧。
外部リンク
[編集]- 黒川和樹 (@kurosasuke0617) - X(旧Twitter)
- 黒川和樹 (@kurosasuke0617) - Instagram