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: 第13巻(東海編)に登場。大介と美樹が出会った遊覧バスの車掌。モチーフとした小説に合わせて和服の制服となっている。
: 第13巻(東海編)に登場。大介と美樹が出会った遊覧バスの車掌。モチーフとした小説に合わせて和服の制服となっている。


;[[小湊鐵道|小湊鉄道]]・女車掌
;[[小湊鉄道]]・女車掌
: 第15巻(南関編)に登場。彼女の仕事を見た美樹は「実は車掌やりたかった」と大介に話し、終点の五井駅で「ぽっぽや体験コース」に参加、車掌役を演じた(大介は運転士役)。
: 第15巻(南関編)に登場。彼女の仕事を見た美樹は「実は車掌やりたかった」と大介に話し、終点の五井駅で「ぽっぽや体験コース」に参加、車掌役を演じた(大介は運転士役)。



2023年1月7日 (土) 10:02時点における版

駅弁ひとり旅
ジャンル 料理・グルメ漫画
漫画
原作・原案など 櫻井寛(監修)
作画 はやせ淳
出版社 双葉社
その他の出版社
中華民国の旗 東立出版社
掲載誌 漫画アクション
レーベル アクションコミックス
発表期間 2005年 - 2012年
巻数 全17巻(本編15巻+東北編1巻+台湾・沖縄編1巻)
漫画:駅弁ひとり娘〈撮り鉄・菜々〉編
新・駅弁ひとり旅〜撮り鉄・菜々編〜
原作・原案など 櫻井寛(監修)
作画 はやせ淳
出版社 双葉社
掲載誌 TABILISTA
→漫画アクション
レーベル アクションコミックス
発表期間 2016年 -
巻数 既刊2巻(2020年12月10日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

駅弁ひとり旅』(えきべんひとりたび)は、櫻井寛(監修)、はやせ淳(作画)による日本漫画。『漫画アクション』(双葉社)に連載されている駅弁をテーマにした料理・グルメ漫画兼鉄道漫画兼紀行漫画である[1]。2020年12月時点でシリーズ累計発行部数は100万部を突破している[2]

本項では続編の『新・駅弁ひとり旅 〜撮り鉄・菜々編〜』についても記す。

概要

第15巻(151話)で完結、その後震災後の東北を描いた新作(4話)と本編でその場所を描いた作品を再録した別巻の「がんばっぺ東北編」。2012年4月から9月まで、舞台を沖縄・台湾とした連載が再開された。2013年9月には、描き下ろし作品を含む「ザ・ベスト 絶景・秘境編」の単行本が発売、後に再録のみの「一度は食べたい絶品海の幸編」、「寝台列車で美味しい旅編」、「全国ローカル私鉄編」が発刊。コンビニコミックとして「全国縦断秋の駅弁まつり編」も発刊された。同じく双葉社の旅をテーマとするウェブマガジン「TABILISTA」にて2016年より『駅弁ひとり娘〈撮り鉄・菜々〉編』の連載を開始。2019年には『新・駅弁ひとり旅〜撮り鉄・菜々編〜』として単行本を発売し、2020年に漫画アクション本誌に移行した。

2012年4月5日からはテレビ東京系列のBSデジタル放送局BSジャパンにて、全12話のテレビドラマが放送された。

鉄道ファン弁当店経営者の中原大介が、結婚10周年として妻から休暇をもらい、日本一周を期限として特急富士号のA寝台個室のきっぷをもらうことから始まる。九州四国中国近畿北海道東北北関東北陸東海南関東の順に旅を続け、日本一周達成後には東日本大震災の被災地を訪ねた。

駅弁を取り扱った漫画であるが、駅弁に分類されていない食堂車の料理やフェリーの弁当も含んでいる。基本的に日本国内の旅行であるが、近隣諸国では北海道からフェリーでロシアサハリン州へ、日本本土一周・東北駅弁業者激励後、国内唯一の未踏地であった沖縄県と共に台湾を訪問している(東北アジアではモンゴル高麗半島のみ未踏破)。「駅弁ひとり旅」というタイトルではあるが、主人公は多くの時間を行きずりの女性や子供と共に旅をしており、あまり一人旅はしていない。

連載開始から数年経っても劇中での日数は100日程度しか経過していないが、ダイヤなどは常に最新のものが反映されている。連載が長期間にわたっているため、既に廃線となった路線や、終売した駅弁が紹介されているケースもある。

登場人物

中原家

中原 大介(なかはら だいすけ)
主人公。東京都内の京王電鉄笹塚駅近くの駅南口の笹塚観音商店街内で駅弁をモチーフにした持ち帰り弁当を調製・販売する弁当店「大ちゃん」を経営する男性。笹塚で育ち、料理学校に通ったのち、弁当屋を開いた。作中初期では35歳。太った体型とひげ面から「ヒグマ」に例えられたこともある。
少年のころから鉄道を趣味としてきたため、鉄道全般に詳しく、旅先では鉄道の薀蓄を常に傾けている(ただし、明らかに認識が違う例も散見される)。路線開通時のエピソードが苛酷であったりする路線や、経営が苦しい地方の小さな私鉄、国鉄民営化など廃線の危機に伴って発足したような第三セクター鉄道などには特に思い入れが強い。また鉄道に限らず、様々な分野の薀蓄も知っている。
弁当を食べるときは常に講釈を行い、一品ごとに愛情に満ちた感想を語る。食材の好き嫌いはほとんど無く、弁当に対する批判はほとんど無い。一日何度も駅弁を食べるような大食漢のため、メタボリックシンドロームの傾向があり、走る、歩くなどは苦手。高所恐怖症で、高い橋梁ケーブルカー展望台などから下をのぞいたりすることが苦手。ロープウェイは嫌いだが、モノレールは比較的平気、湘南モノレールは苦手だがゆいレールのときは全く大丈夫だったなど、高所の基準には割合ブレがある。幽霊オカルトの類も苦手であるとされている。また、飛行機嫌いではあるが、沖縄(那覇)・台湾間を結ぶフェリーが廃止になったため、止むを得ず、沖縄・台湾・東京間を飛行機で利用した。船旅は鉄道の次に好きである。
野球部にいたことから、JRグループのつばめマークや各大手民鉄をかつて経営していたプロ球団にちなんで紹介していた。
中原 優子(なかはら ゆうこ)
大介の妻。弁当店「大ちゃん」の経営は好調であるがそれゆえの多忙から趣味の鉄道旅行が出来なくなり元気を失くしていた大介を、「弁当の研究」という名目を立ててあげることで日本一周の駅弁食べ歩き鉄道旅行に送り出す。店主不在の弁当店は優子と"パートのおばちゃん達"で運営されている。4巻でのエピソードトワイライトエクスプレスでの北海道旅行に同行するため、大阪駅で合流。その際乗車した車両は”あこがれの1号車1番の展望スイート”。北海道からの帰路は札幌より独りでカシオペアで東京に戻る予定だったが、降り遅れにより、函館駅まで大介が同じ部屋に乗車することになる。両列車で、食堂車の料理を夫婦で堪能した。その後、13巻では新宿駅で再会して青梅線の旅を満喫、15巻のラストでは大宮駅まで大介を迎えに来た。
日本一周出発当時は引き締まった三角形の筋肉質であったらしく、大介が旅するごとにメタボ化するのが悩みとなり、沖縄・台湾の後に出発した山陰旅行の時は肉体調整をするよう、釘を刺そうとした。

長期間同行する人

尾崎 菜々(おざき なな)
女性雑誌記者。本作で唯一、大介の旅路に三度以上関わっている。運動神経はいい方で高所は平気だが、怨霊の類は大介と同じように苦手であり、大介に遠軽での流刑囚怨霊都市伝説を聞かされた時は身震いしていた。鹿やトナカイなどの野生動物が大好きで、サハリン編では食堂車に出てきた鹿肉を食べるのを最初はためらったほどである。
非常に快活な性格で感動指数も高く「超おいしい」「超ガッカリ」などと「超」を連呼する。また大介の講釈やサプライズに対してテンションの高いリアクションを見せ、駅弁の美味しさや車窓の美しさに素直に感動できる感性の持ち主のため、道中のいたるところで大介を喜ばせている。
作中では大介の妻・優子を意識するシーンは皆無だったが、「駅すぱあと・駅弁ひとり旅こぼれ話」では優子のことに触れる会話があった。
コミックス一巻の第二話に初登場した初代ヒロイン。当初は「ブルートレインで行く九州・熊本の旅」の取材ではやぶさ号に乗車したものの、食堂車売店車内販売がないことを知らないなど、おっちょこちょいな一面が目立つ。あまりの空腹に耐えかねていたときに、大介からシウマイ弁当をもらうことで仲良くなる。関門トンネルを詳しく語る大介の薀蓄から鉄道に興味を持つ。門司駅での両列車の解結で別れるが、高千穂で偶然合流。今度は九州一周の取材をしてくるようにデスクに命令されたことから、大介に同行して駅弁を食べながらの2人旅になる。九州を一周し、あまりの別れの寂しさに由布院温泉で涙したが、別府駅で買った駅弁とワインを大介に渡し、関西汽船に乗る大介と別府国際観光港で別れる。
  • その後、森駅いかめし取材で、大介がいかめしをすべて買ってしまったために売り切れていたことを悔やんでいたところ、乗り継いだ普通列車で大介に偶然合流し、北海道やサハリンを一緒に旅する。
  • さらにその後、松阪駅へ向かう近鉄特急の車内で再会して松阪牛弁当を食べ、その後名古屋まで同行する。
  • 前述の名古屋までの行程中に身延山久遠寺の取材を手伝う約束をしたため身延で4度再会、その後河口湖駅まで同行した。
  • 日本一周達成後の東日本大震災被災地の旅で、石巻駅で5度目の再会をし、レンタカーで宮古市まで同行した。
  • 続編の主人公白鳥菜々とは同一人物である。
水越 美希(みずこし みき)
大介と四国を一周することになる二代目ヒロイン。司法試験に3度も失敗し、自分を変えたいとの想いで四国八十八箇所めぐりをしていた女性。道後温泉の休憩所で会ったマドンナだったが、そのときは大介と絡むこともなく、特急・宇和海13号の車中で大介と初めて会話を交わした。司法試験への焦りからか「1日が25時間でも26時間でも欲しい」と語るほど心にゆとりがなかったため、見かねた大介が「1日2日くらいのんびりしてほしい」との思いで予土線の旅を提案。卯之町駅に着く前に宇和島駅で待っている…と大介が声をかけると、翌日宇和島駅で2人旅のために待っていた。当初はどことなく冷めた雰囲気で、大介の薀蓄に対して興味のなさそうな反応を見せていたものの、駅弁の美味しさや四万十川などの雄大さに感動。何事もゆったりと余裕を持って愉しむことの大切さに改めて気付かされて以降は、張り詰めていた心が氷解するかのように豊かな喜怒哀楽を示すようになり、大介とも非常にフレンドリーな関係に打ち解けていく。その後見学した大鳴門橋鉄道・道路併用橋として構想されたのに、採算性がないとして鉄道部分を凍結したことを大介に説明された際は激怒していた。体力はある方で、琴平登山の時はメタボで体力が落ちた大介を叱咤、激励していた。四国一周の途中で特急「南風」にて出会った鉄道ファンの少年・太郎とコミュニケーションをとっているうちに、同じ鉄道ファンである甥の洋史のことを思い出してしまい、大介の勧めで四国を一周した後、岡山で洋史と会うことに。大介と洋史が特急・やくも3号で2人旅に出た際は 大介に感謝の言葉を述べながら岡山駅にて2人を見送った。
洋史(ひろし)
美希の甥。岡山駅で美希と母親に紹介される。父親を交通事故で亡くして母子家庭になったため旅行ができず、亡き父と一緒に行くはずだったSLやまぐち号余部鉄橋を見るのが憧れの鉄道ファンの少年。最初は無愛想でさめていたようだったが大介から伯備線でのD51の3重連の話を聞いてから打ち解ける。時々亡き父を思い出すが、大介に慰められる。中国地方をめぐり、両方を見た後、城崎温泉駅で別れる。
その後京都駅で待ち合わせ、梅小路蒸気機関車館を見学し、大阪駅でトワイライトエクスプレスを見送って別れる(その際、彼は自らの母とともに優子と初対面している)。魚類、特に小魚が嫌い。
中国地方二人旅の終盤近くから大介といるのが楽しくなり、別れを寂しむ一面がでてきて大介とメールフレンドとなる。関西での再会時も同じ表情で優子は「彼(洋史)は大介に父親を見出しているかも」と想像した。
彼の母は上記のとおり、仕事で一緒に旅することはほとんどなかったが、南関編巻末の鉄道博物館へ旅していたことが判明。
ケイト
名古屋市在住のオーストラリア人女性。城崎温泉で日本の入浴方法を知らず、水着で男湯に入っていた。その後、駅弁に興味を持ち、同行。福知山城姫路城に興味を持つ。たこが苦手、を食することを批判、駅弁の牛肉オージービーフと比較する、お茶漬けを知らなかったといった感じだが、自然に納得。日本文化に興味を持つ。関西と紀伊半島を巡り、亀山駅で名古屋に行くケイトと別れる。
参宮線の車両を見て、祖国の羊を思い出した。意外と祖国の鉄道を知っている大介を「師匠」とみなしている。
難波駅から南海電鉄の特急「サザン」で和歌山へ向かおうと提案する大介に対して、空港特急「ラピート」に乗りたいとわがままを言い、困惑させるが途中の泉佐野駅に停車するので、そこから各停に乗り継げることが判明、提案を曲げて「ラピート」と各停で和歌山市駅へ行くことになった。そのため、駅弁を食べる時間が遅くなり、大介にプランを曲げさせた報いを受けることになる。
クリスティーナ
日本を旅行中のフランス人女性。秋田内陸縦貫鉄道の車内で出会う。日本語はある程度話せるが漢字は読めないようである。駅弁に興味を持つ。大介のことを「ダイスキ」と言い、「大好き」を「ダイスケ」と言う。ちなみに、大介たちには「クリス」と呼ばれる。温泉で入浴するのが好きで、温泉地を見つけると必ず入浴する。外国人なのに入浴で裸になるのは平気である。恐山に行こうとしたぐらい幽霊は平気らしかったのだが(大介に猛反対されて撤回したが)、怨霊である鬼婆のエピソードではさすがにおびえていた。
基本的に駅弁の好き嫌いはないが、肉が好きで大介の肉料理駅弁をつまみ食いしようと狙っていた。日本でのそばのすすり方に最初、違和感を覚えたが、近くにいた老夫婦がすする姿を見て感化する。
夏 美瑶(しゃ めいやう)、夏 美琪(しゃ めいち)
水戸で出会った台湾出身の双子。姉の美瑶は瑶々(やうやう)、妹の美琪は妹々(めいめい)と呼ばれる。大介のことをいくつかのハプニングからか「(白)熊さん」とあだ名をつけたが、通常は(大介が自らのあだ名を云ったことから、そのあだ名である)「ダイチャン」と呼ぶ。父方の祖父・林豊隆(はやし とよたか)が能登半島・輪島に在住していて、もともと二人は祖父に会うために来日し、旅行をしていた。父は鉄道ライター・宮脇俊三の作品愛読者で、宮脇ファンの大介を感心させた。姉は文学少女で芸術好きだが、妹はグルメとイケメンに目がなく、対照的。沖縄・台湾編では大介を案内する。
韓 美樹(はん みす)
御殿場や箱根で出会った韓国人女性。韓国の旅行会社に勤めているが、日本の駅弁に興味を持ち、伊豆半島・南関東の旅についてくる。大介のことを「大(デー)さん」と呼ぶ。ロープウェイ嫌いの大介に「先輩が初めての町を訪れた時は、高い所に行くと俯瞰できて、町を知ることができるから、と言いました。」と説得し、つきあわさせている。
推理小説家・西村京太郎のファンで、大介と彼の博物館に行った時は、大変喜んでいた。その反面、大介と「スーパービュー踊り子」に乗車した時、子連れでない大人の乗客は立ち入り禁止のキッズルームではしゃぐという無邪気なところがあち、大介に「意外と子供っぽい」と評された。

実在人物

新竹 浩子(あらたけ ひろこ)
第3巻・第13巻に登場、 三重県松阪市で駅弁業者「あら竹」を経営。
大介が松阪駅訪問の際(ケイトとの関西旅、菜々との東海旅)にであっていて、彼女自身も大介の住む東京・初台に住んだことがあり、弁当屋のよしみで親しくなった。
そういういきさつから、大介の日本一周列車旅を応援している。
大介と菜々が訪問した時は、当漫画とのコラボ駅弁が発売され、彼女に声を掛けられたので駅弁客から注目され(大介が)恥ずかしい思いをした(大船駅鹿児島中央駅でもコラボ駅弁で注目され、赤面した)。
桐生 富作(きりゅう とみさく)
第10巻に登場、群馬県安中市・横川駅近くの駅弁業者「おぎのや」の立ち売り従業員。昭和45年に入社して以来、最盛期は1日1500個の「峠の釜めし」を売りさばいていた。入社当時の社長臨終後、釜めし売り上げは1億個を達成した。大介は彼目当てで、駅で買おうとする瑶々、妹々を制して「桐生さんのところで購入したい」とわざわざ彼のいる店舗を指定した。
山崎 邦夫(やまざき くにお)
第11巻に登場、新潟県上越市でホテルおよび駅弁業者「ハイマート」を経営。
(北陸4県の駅弁業者にコネがある)大介の親族・武おじさんの知人、そのつてで大介(と瑤々・妹々)は知りあう。
大介は旅の途中で、弁当の勉強を兼ねてやってきた。
ハイマートのある直江津駅はかつて夜行列車が多く、栄えていた。彼は10・20代にそうした乗客相手に夜間、駅弁の立ち売りをしていた。だが、夜行列車の廃止、北陸新幹線からのルート除外と直江津駅をとりまく営業状況は悪化。そのため、信越本線(大部分は分離・部分廃止され、上越市方面はえちごトキめき鉄道に改変)と北陸新幹線の交点にある脇野田駅(現・上越妙高駅)で駅弁営業を始める攻めに転じた。
白井 昭(しらい あきら)
大介が第13巻(東海編)での訪問(作者・監修者取材)当時、大井川鐵道を退職していたが、来訪していた。
副社長だった当時、初訪問した大介は高校生で彼の特別の計らいで機関区を見せて貰ったことがある。その時に機関区長・鈴木にも会っている(大介は白井とともに機関区を再訪、鈴木にも再会した)。
大介はC11 190復元工事のために白井、鈴木と共に寄付をしている。
その後、大井川鐵道大井川本線大井川鐵道井川線の訪乗を終点の井川まで同行した。
(沖縄・台湾編で)大介が台湾へ行くことを知った彼は「阿里山森林鉄道は祝山線のみ復旧しているので、是非祝山線に乗車して、翁さんを訪れなさい。」と助言した。
鈴木 優(すずき まさる)
大井川鐵道の機関区長で大介は高校時代、そして第13巻での再訪問の時に会っている。その際、大介に復元したばかりのC11 190を見せている。その後、大介と白井はそれに乗車している。
西村 京太郎(にしむら きょうたろう)
云わずと知れた鉄道ミステリー作家。美樹は彼のファンで「韓国新幹線(KTX)殺人事件」を愛読しているということで、大介と二人で湯河原の「西村京太郎記念館」を訪問。彼に出会った。
張間 重子(はりま しげこ)
岩手県宮古市で割烹料理店「魚元」を経営。駅前にある店で、駅弁も兼業している。
かっぽう着と和服姿が素敵な女将で、大介が駅弁大会で初めて出会い、顔見知りとなる(大介を「大介さん」と呼ぶ)。
大介が直接旅の途上で本店を訪問したのは、東北旅行中(日本一周の途中)に(飛び入り同伴した)クリスと来店した時(第8巻)と、震災駅弁業者応援ツアー(がんばっぺ東北編、通算第16巻)として菜々と来店した二回。
震災後、炊き出しに参加するが一時は廃業を考えたものの、激励の声にこたえる形で暫定再開。だが、アワビの高騰で、駅弁のメニューは絞られることになった。
工藤 クニエ(くどう クニエ)
岩手県久慈市で食堂「三陸リアス亭」を経営。駅前にある店で、駅弁も兼業している。
大介とは三陸鉄道の車内販売をしていた21世紀初めに初めて出会い、彼女は親戚の人のように慕われる。実際、大介が訪問すると「息子」が現れたかのように、ハグする(彼女は大介を「大ちゃん」と呼ぶ)。
直接本店を訪問したのは「魚元」女将の時と同じく、クリスとの東北旅(第7巻)、菜々との激励旅の二回。
震災後による諸般の事情から廃業を考えるも、日本中のファンからの激励で存続を決めた。
上野 純一(うえの じゅんいち)
広島県廿日市市宮島口駅とその近くにある本店で駅弁を経営する「上野商店」の4代目社長。初代社長のころから駅弁「あなごめし」を製造・販売している。
(大介とともに訪問した)空腹状態の洋史をなだめ、二人に製造工程を見せてから「あなごめし」を販売した。
三浦 由紀江(みうら ゆきえ)
第15巻当時、大介が大宮駅で面会した日本レストランエンタプライズの駅弁業者。
カリスマ所長で、パート時代に年間売り上げを5000万円アップさせた実績がある。
吉田 広城(よしだ ひろき)
青森県八戸市・八戸駅で「吉田屋」を経営する駅弁業者。
大震災・新幹線延伸といった二重苦を味わうが、山崎と同じく新商品で挑む。
府金 早苗(ふがね さなえ)
岩手県岩手郡岩手町の精肉業者「肉のふがね」。いわて沼宮内駅近くにあり、駅弁を販売。
「さなえばっちゃんの短角牛弁当」はヒット商品。
齋藤 祐子(さいとう ゆうこ)
岩手県一関市の駅弁業者「齋藤松月堂」の経営者。
小林 文紀(こばやし あやき)
福島県郡山市の駅弁業者「福豆屋」の経営者。
木嶋 清(きじま きよし)
沖縄・台湾編(通算第17巻)に登場した、漁協店「壺川直売店さかな(2017年2月閉店)」の経営者。 ゆいレール開業を記念し、沖縄初の駅弁「海人がつくる壺川駅前弁当」を発売した。大介が沖縄で食べた唯一の駅弁である。
元祖有名駅弁と全国うまいもの大会への出店を機に大介と知り合い、大介が台湾とセットで沖縄を訪問するきっかけとなった。台湾への定期航路が廃止され、空路しか交通手段がない事を飛行機嫌いの大介に教え、「短時間で行けるから」となだめた。
李 玉霞(りー ゆいしゃ)
沖縄・台湾編(通算第17巻)に登場した、台湾台北市にある台北駅の駅弁業者「便当本舗」(ビエンタンバンブー)の従業員。
彼女が駅弁をリニューアルしたことで人気が出るようになった。日本語を話すことができ、大介に「スネオ弁当」を勧めた。
翁(うぇい)
沖縄・台湾編(通算第17巻)に登場した阿里山森林鉄道の職員。
白井とは大井川鐵道との姉妹関係締結を機会に知り合い、技術提携が行われた。
大介が台湾へ行くという報告を受けた白井の助言で訪問。白井も彼に大介が来ることを知らせた。
森林鉄道を訪れた大介と瑤々・妹々・方に阿里山のSLを見せた。

その他

セルゲイ
菜々の編集部の上司・中阪が紹介したサハリン州在住のロシア人男性。「南大門」などの日本語の文字も読むことができるほど日本語が流暢に話せる。鉄道に関心があるために大介や奈々にD51のレトロ号の走る日やサハリンに渡ったキハ58系の廃車体を紹介し、帰りの夜行列車「サハリン・エクスプレス」も紹介した。ほかに登場したロシア人の夜行列車の女性クルー・スベトラーナも日本語に流暢。
武おじさん(たけおじさん)
大介・優子の親類。トワイライトエクスプレスの途中駅金沢駅にて地元の高級駅弁を差し入れる。
彼は北陸の駅弁業者に顔が利くらしく、大介と台湾人双子は彼のおかげで知人である直江津の駅弁業者を訪れることができた。さらに、大介と金沢で再会し、同伴者の台湾人双子とともに北陸鉄道を乗りつぶし、北鉄列車内と加賀温泉郷で駅弁を堪能した。また、大介と優子のことを心配していて、優子にちゃんと連絡を取るようにと忠告している。
待田 立津夫(まつだ たつお)
大介の笹幡小学校時代の同級生。北海道でのDMV試乗会で出会い、青森駅で再会し、一緒に竜飛海底駅に行く。さらに福島駅から峠駅へ向かう列車の中で再会する。北九州工業大学(架空)の研究生。
大介の同伴者では、菜々とクリスに出会う。二人も大介と同じく彼のことを「たっちゃん」と呼ぶ。
昆野 尚(こんの しょう)
大介とは調理師学校時代に知り合う。下北交通大畑駅で再会する。ホテルの和食シェフ。大間の鮪目当てに来たという。あだ名は「昆ちゃん」。
今 洋子(こん ようこ)
名古屋駅ホームできしめんを食べながら店の人と会話していたのを又聞きし、大介に声をかける。大介がリニモに乗るのについてくる。顔やファッションがキツネを強く意識している。大介を豊川稲荷に無理やり連れて行き、そこで姿を消す。
大好物は油揚げやそれが入った食べ物、苦手なのは犬。犬が近付くと、犬アレルギーを発症する。
渋谷 祐介(しぶたに ゆうすけ)
元国鉄機関士。「“しぶや”でなく“しぶたに”」と強調する。天竜二俣駅でのイベントでボランティアをしており、車内で出会った大介を誘う。
過去の経歴からか、蒸気機関車を「罐」(かま)と呼ぶこだわりがあり、大介たちに「SL」と呼ばれるのを困惑する。
トーマス
富士駅へ向かう列車で出会う。スイスから来た。古い電気機関車のファンで、岳南鉄道で再び会う。大介を「(マウンテン・ビッグ・)ゴリラ(さん)」のあだ名で呼ぶ。
祐太(ゆうた)と兄
新宿駅から松田駅まで、あさぎりの展望車で乗り合わせるロマンスカー好きの子ども。
見送りに来た優子のすすめもあって大介は弁当を二人に分けて仲良くなる。
中阪(なかさか)
菜々が勤める雑誌社のデスク。菜々いわく「人使いの荒いセクハラ鬼デスク」だが、パスポートやビザの郵送、旅行会社の手配など菜々と大介のサハリン行に協力し、菜々の取材延長を許容する代わりにお題を出し締め切りに絶対間に合わせるという条件を出すなどといったサポートをし、懐の広い一面も見せる。
淳・母息(じゅん・おやこ)
大介が被災した東北の駅弁業者を激励するために乗車した東北新幹線で出会った親子連れ。男の子・淳が大介を茶化すと母親が突っ込みを入れるが、それがまったくフォローにならず、逆に大介をあきれさせた。
丸屋の従業員(まるやのじゅうぎょういん)
福島県南相馬市で駅弁・駅そばを営業している業者。かつて、原ノ町駅で駅弁・駅そばを営業していたが、震災と近隣の福島第一原子力発電所事故の影響から、大介が東北駅弁業者激励ツアーで来訪した際には駅弁は休業、駅そばだけがかろうじて駅前で営業を再開する程度にとどまっていた。
大介とクリスの初訪問時は赤いキャップの美少女が販売していたが、激励ツアーの際は疎開中とのことであった。
シチューお姉さん(シチューおねえさん)
大介が三陸鉄道で出会った、土日限定でシチューをふるまっていた女性。
震災で店が流失したため、三陸鉄道盛駅で「ふれあい待合室」の室長をしている。
瓶子(へいし)
沖縄・台湾編に登場。東京から博多まで新幹線で大介と同行する。35歳で一度も彼女ができたことがない。大介の行動をずっとうらやましがっている。鉄道マニアらしく、大介が購入して食べたドクターイエロー駅弁の空器を催促して譲り受けた。
方(ふぁん)
沖縄・台湾編に登場する鉄道マニア。幼稚園のころから瑶々に一方的に思いを寄せている。自強号の車内で偶然再会する。瑶々に頼まれて、大介の台湾鉄道ガイドとして最終地点の台北まで同行、同じ鉄道マニアの大介とは意気投合した(ほぼ台湾の駅弁に精通していて、台湾では瑶々、妹々のブレーンと化している)。
洋史の母(ひろしのはは)
第2・4・15巻に登場。第2巻では洋史に会いたいという美希(洋史母から見て義妹)の連絡を受けて、洋史を伴い岡山駅で美希、大介と合流。大介が駅弁マニアであると美希から聞いていたので、岡山駅「ご贈答用祭ずし」を用意。岡山電軌で後楽園に向かい、4人で駅弁を食す。春休みの時期という事も有り、洋史と大介に二人旅をさせた。第4巻では大介と京都プチ鉄道旅をしていた洋史を迎えに新大阪駅へ向かい、そこで(大介とトワイライトエクスプレスに乗車する)優子と初めて出会う(もちろん、洋史が優子と会うのも初めてである)。第15巻では大宮駅で中原夫婦とすれ違い(気づかずに)、鉄道博物館を洋史と訪問。
函館の鉄道員(はこだてのてつどういん)
第4巻(北海道・上編)に登場。函館市電では、大介が「都電のOBが走っていて懐かしい」という話を聞いた運転士の案内で訪問した駒場車庫で山ちゃん(整備員)がササラ電車を見せてくれ、「函館駅へ向かうならハイカラ号」と勧められた「ハイカラ号」では明治・大正調制服(洋服)の車掌が案内してくれ、函館から乗車した「SL函館大沼号」では車掌が時代的な制服を着用して、大介に絶気(惰性)の合図を説明。この乗車日は「こどもの日」ということで、お姉さん主催のじゃんけん大会があった(子供対象だが、大介がうっかり参加してしまっている)。
「かなや」の社員(かなやのしゃいん)
第4巻(北海道・上編)に登場した、長万部の「かにめし」駅弁業者。大介が再会した菜々が取材するというので便乗、「かにめし」の工程と歴史を説明してくれた。
JR北海道バス・日勝線運転手(じぇいあーるほっかいどうバス・にっしょうせんうんてんしゅ)
第5巻(北海道・中編)に登場した、様似~広尾間のバスを運転している。菜々が「JRバスつばめマークって、JR九州のつばめと関係あるの?」と聞いて、大介とともに「同じ国鉄の仲間」であることを説明。次の日に乗車して「黄金道路」のことを菜々が尋くと「黄金を用意するぐらいお金がかかったから」と話した。また、広尾では感慨にふける大介を見て、「自分は広尾駅の駅員だった」と話し、広尾線に訪乗したことがある大介と広尾線の話をした。さらに池田駅の手前で車掌がうっかりアナウンスをしてしまったのを聞いた大介は「ちほく高原鉄道」の廃止を思い出して悲しむ。
「釧祥館」の社員(くんしょうかんのしゃいん)
第5巻(北海道・中編)に登場した、釧路の「たらば寿司」駅弁業者。大介が買おうとしたが、ほかの客に追い越されて売り切れ。悲しむ大介を見かねた彼女が特別につくることにした。彼女について本店に来た大介は「たらば寿司」を購入できた(菜々も同伴するが、彼女は別の駅弁を購入)。また、摩周駅でも「豚丼」が売り切れてしまう憂き目に合うが、「近所に店があるので」と紹介された「ぽっぽ亭」で購入できた。
旭川駅の悪童たち(あさひかわえきのあくどうたち)
第6巻(北海道・下編)に登場した、旭川駅で出会った悪ガキたち。大介、菜々とともに「旭山動物園号」に乗車するのだが、その前にうっかり点字ブロックからはみ出た菜々がアナウンスで注意されたのを聞いて失笑、さらに鉄道うんちくに詳しい大介のことを「鉄メタボ」と嘲笑して、引率の人に叱られる(ちなみに「鉄メタボ」と呼んだ少年も「だいすけ」である)。乗車後、ホッキョクグマの座席をめぐって、菜々と彼らは競い合う。
山田線のクイズ少年
第7巻(東北・上編)に登場。大介とクリスが乗車した山田線で出会った、クイズ出したがりの少年。宮古駅前の煙突のクイズを出した。盛岡駅で乗車した「IGRいわて銀河鉄道」では乗客である地元おじさんが「南部富士」の説明をしてくれた。
いわて沼宮内の駅員
第8巻(東北・中編)に登場。大介が落語のネタをクリスに話してしまい、そのためにクリスが「うまくない(→ぬまくない→沼宮内)駅弁下さい」といい、機嫌を損ねた。そこへ来た駅弁売りが犬の駅長の話をしてくれた。がんばっぺ東北編では駅員は大介のことを忘れたようで、怒っていなかった。
マロン
第8巻(東北・中編)に登場した、奥中山高原駅の「犬(ヨークシャーテリア)の駅長」。いわて沼宮内駅に現れた駅弁売りの話でクリスは「会いたい」と大介を誘導して、会いに行く。
仙台駅弁の店員
第8巻(東北・中編)に登場した、仙台駅で駅弁を販売する店員。仙石線に乗るという大介とクリスに「遠く離れた地下ホームだから早く行かないと遅れる」と忠告した。
会津の老夫婦
第9巻(東北・下編)に登場。大介、クリスが会津若松から乗車した「あいづライナー」の乗客で、会津の歌を大介の代わりに歌い、歌に出てくる小原庄助の話をしてくれた。磐梯熱海駅近くの温泉では大介とおじいさん、クリスとおばあさんが一緒に入浴。
峠の力もち売り
第9巻(東北・下編)に登場。たっちゃんと別れた大介、クリスは峠駅で、立ち売りの人から名物スイーツ「峠の力もち」を購入。
磐越東線のおじいさん
第10巻(毛野編)に登場。クリスと別れた大介が乗車した磐越東線で乗り合わせたおじいさんで、元鉄道員。磐越道を走るバスに負けている状態が悔しいと大介に話す。郡山で別れる。
大介が郡山で乗車した水郡線では、運航する近代的なディーゼルカーの説明を乗り合わせた地元の鉄道少年がしてくれた(カラーの由来については車掌が説明)。
東照宮のおじいさん
第10巻(毛野編)に登場。東照宮を上る途中で足をくじいてしまったおじいさん(執事によれば大企業の会長らしい)。同伴者のおばあさんは携帯電話を忘れてしまい、執事はふもとに待たせてしまい困惑。見かねた大介が彼を背負って登り、瑶々・妹々と合流。鬼怒川温泉から「スペーシアきぬ」に乗車した大介・瑶々・妹々は、同じ乗客である彼に呼ばれ、お礼にと豪華駅弁「日光埋蔵金弁当」を一緒に食べさせてくれる事に成った。
高崎の駅弁売りおじさん
第10巻(毛野編)に登場した達磨大師のような容貌のおじさん。さまざな種類の「だるま弁当」を選ぶ瑶々・妹々をよそに「とりめし」を選ぶ大介を「志高い」と評価する。
長野電鉄の少年
第11巻(長野・新潟編)に登場。湯田中駅で出会った長電に詳しい毛糸帽子の少年。「赤線が入った銀色電車」を「鯨のベーコン」と大介に説明する。
信越線高田駅の少年
第11巻(長野・新潟編)に登場。高田で信越線に乗車した大介・瑶々・妹々にレルヒ大佐の説明をした。
「古い電車で新しい語らいの会」
第11巻(長野・新潟編)に登場。松本から松本電気鉄道(現・アルピコ交通)上高地線に乗車した大介・瑶々・妹々が出会ったアオガエル電車(元東急5000系)を利用している青年サークル。上高地線を盛り上げるために立ち上げたという。大介たちにお茶を出し、社内で駅弁を食べる事を許した。
姨捨のおじいさん
第11巻(長野・新潟編)に登場。姨捨駅で大介たちに「姨捨伝説」の話をしてくれた。
別所温泉関係者
第11巻(長野・新潟編)に登場。上田駅で(観光組合のおじいさんに)別所温泉の入浴券を瑶々・妹々がもらったので、大介とともに上田電鉄別所線に乗車、別所温泉駅では和服の観光駅長に丸窓電車の案内をしてくれた。
小海線の少年とおじいさん
第11巻(長野・新潟編)に登場。小海線で浅間山や八ヶ岳などの説明をしてくれた。
完乗お兄さん
第11巻(長野・新潟編)に登場。上諏訪駅から乗車した電車で大介たちが「岡谷から(飯田線方面の)別の電車に乗り換える」のを聞いた乗客の彼は、「これで4人で(退屈せずに)豊橋まで向かい、5時間超乗り切って全線完乗できる」と安心していたが、大介たちが(飯田線の途中にある)駒ヶ根駅で下車する事を知り、落胆する。
のと鉄道乗務員
第12巻(飛騨・西北陸編)に登場。瑶々・妹々は祖父・豊隆さんに会いに七尾から大介とともに乗車、終点・穴水駅で「この先は線路が無い」ことを知り落胆する瑶々・妹々に「輪島方面(能登線・蛸島方面も含める)は廃止されました」と告げる。仕方が無いのでバスに乗り換えた三人は輪島駅(跡地)の「次はシベリア」駅名標を見つける。
豊隆さんと別れた三人は福井鉄道に乗車するが、運転士から「~新駅はすべて駅名改称した」ことを知り、「~新が好きだったのに」と大介はすこしがっかりする。
福井の鉄ヲタ少年三人組
第13巻(東海編)に登場。敦賀駅で「米原行電車」に乗り遅れそうになり、鳩原ループ線の撮影をしくじった大介に呆れ、新疋田駅で出会う。同じ鉄道マニアということで意気投合して、一緒に北陸線を通る電車を撮影する。
井筒屋の駅弁お姉さん
第13巻(東海編)に登場。米原駅の「井筒屋」で駅弁を販売している。大介にステーキ弁当と「湖北のおはなし」を売り、近江鉄道の話をした。
「テンイネ」少年
第13巻(東海編)に登場。米原駅で大介が出会った少年、ほとんど鉄道にしか興味が無い小学生。だが、少し歴史にも興味がある。
静岡駅前観光協会のお姉さん
第13巻(東海編)に登場。金谷から東海道本線に乗車した大介に「(昔は)越せぬ大井川」の説明をし、職場で再開した大介にホビーフェア会場と駿府城跡の案内をした。
東海バス「伊豆の踊子」女車掌
第13巻(東海編)に登場。大介と美樹が出会った遊覧バスの車掌。モチーフとした小説に合わせて和服の制服となっている。
小湊鉄道・女車掌
第15巻(南関編)に登場。彼女の仕事を見た美樹は「実は車掌やりたかった」と大介に話し、終点の五井駅で「ぽっぽや体験コース」に参加、車掌役を演じた(大介は運転士役)。
西武秩父の少年
第15巻(南関編)に登場。西武秩父線に乗車した大介が「緑・赤・青のライオンズカラー」と電車の事を言うと、聞いていた彼は「ライオンズカラーは(西鉄時代の)濃紺に(戻して)なった」と説明した。
王(ワン)
沖縄・台湾編に登場。方から連絡を受けて橋頭駅で大介たちと出会った橋頭鉄道故事館の館長。大介たちに「橋頭糖廠」を案内、大介はサトウキビ列車を見る事が出来た(時間の都合で乗車はできなかった)。
関山駅の駅員
沖縄・台湾編に登場。関山駅の中に駅弁が無いと嘆く瑶々・妹々の話を聞いて、駅前の弁当店に案内した。大介とは(日本の)関山駅の話をした。

新・駅弁ひとり旅〜撮り鉄・菜々編〜(駅弁ひとり娘)

白鳥菜々(しらとり なな)
正編「駅弁ひとり旅」の尾崎菜々と同一人物。中阪のいる会社を退職してフリーになっている。駅弁フォトライターであるが、大介と同じく鉄道グルメであれば駅弁でなくとも取材する事もある。
父親を小学校入学の1か月後に交通事故で亡くしている。その父は直方市の出身で、すでに廃業しているが祖父が写真館を営んでいたことから、彼女はその影響で鉄道フォトライターとなった。
改姓先の姓「白鳥」は第21話「鮎屋三代」の中で母の姓であることが判明。母が父の死直後に旧姓「白鳥」に戻したが、菜々本人は父姓「尾崎」のままであった。独立時に思い切って母の姓に改めたという。
篠ノ井姫新(しののい きしん)
菜々が或る列車で出会った著名カメラマン。ワイドレンズしかなく、列車のメニュー撮影に苦労する菜々に望遠レンズを貸したのちに同じレンズを贈呈した。
氏名のモデルは篠ノ井線姫新線、それに実在する著名写真家をかけている[要出典]
香川 小舞子
同じく或る列車で出会った、日本エッセイ賞を受賞したエッセイスト。
その後、菜々と門司港駅で再会するが、あまり菜々とは気が合わないようである。
四つ葉出版の編集者
篠ノ井、香川と取材で或る列車に同乗した編集部員で、写真雑誌「ヨツバグラフ」の担当。
篠ノ井とともに菜々と出会い、菜々と香川を引き合わせた。
頼藤 浩(よりふじ ひろし)
第21話「鮎屋三代」で菜々が取材した駅弁業者「あゆのより藤」の三代目社長(実在人物)。彼が社長に就任後、「鮎屋三代」がデビューした。
山田 まゆみ(やまだ -)
第24話「桜島は灰干弁当・花の待つ駅かれい川」の隼人駅で菜々に駅弁「花の待つ駅かれい川」を渡した駅弁業者「森の弁当やまだ屋」(実在人物)。
薄井 健(うすい けん)
第26話「日向どり弁当・宮崎の彩り」で登場したカメラマン。実は写真館を営む三代目。
更科(さらしな)
第29話より登場。菜々が契約している双葉新聞のデスク。菜々のスケジュールを熟知・管理していて、毎回ながら菜々に弾丸取材をさせている。菜々にしてみれば「中阪に似ている」。中阪と違う点は彼が鉄道知識も熟知していること。「徳島の駅弁は廃止されたはず」と疑問に思う菜々に対して、こっそり取材乗車する予定の「吉野川藍トロッコ」の駅弁を(白鳥菜々名義で)予約。
門田 征吾(かどた せいご)
第29話「初代伊予灘ものがたり道後編・アフタヌーンティー」に登場(実在人物)。「八幡浜編」の調理を担当している、「レストラン門田」のシェフ。
琴電のおじいさん
第31話「げんき100ばい!アンパンマン弁当」に登場。菜々が乗車した琴電の乗客で、志度寺参拝に来たという。琴電の事に関しては詳しく、菜々に琴電の説明をしていた。
植松(うえまつ)
第32話「阿波おどりトロッコ駅弁」に登場した坊主頭の男。菜々が乗車した「藍トロッコ」の乗客で、ただの酒飲みかと思いきや、鉄道好きで「トワイライ党」を創設、「昔ながらの昭和の鉄道の復活を目指す」という。彼も予約したトロッコ駅弁を食べていた。
山口由紀子(やまぐち ゆきこ)
第33話「おとなの遊山箱」に登場。大歩危駅前の「歩危マート2号店」(売店兼食堂)のスタッフ。大歩危駅を通る「四国まんなか千年ものがたり」号に合わせてほらを吹く「妖怪ほら吹き隊」でもある。
特急少年(とっきゅうしょうねん)
第33話「おとなの遊山箱」に登場。菜々が乗車した特急「南風」「四国まんなか千年ものがたり」に乗車していた。「南風」の自慢をしていたが、「四国~」はなぜ特急なのにはやくないかはわからず、菜々とは話がかみ合わなかった。だけど特急でないDMVのことは知っていた。
坪内政美(つぼうち まさみ)
第34話「馬路温泉駅前弁当」、第38話「アナゴ飯」に登場。(実在する)鉄道カメラマンで、四国を中心に駅スタンプやヘッドマークを制作したことがある。阿波海南駅で初めて出会い、坪内はDMV撮影、菜々は乗車する(ちなみにDMV乗車は北海道の試験運行に次いで二度目)。実は後述の文子とは知り合いで、高松駅でうどんを食べたい(結果食べられなかった)菜々のために、高松へ向かう彼に「菜々に高松の駅弁差し入れておいて」とフォロー代行をお願いされた。高松駅で駅弁を菜々に渡し、「サンライズ瀬戸」に乗る菜々と別れる。
半井真司(はんい しんじ)
第35話「創作料理・皿鉢風」に登場。菜々とは高知駅前で出会う、JR四国竜馬会会長及びJR四国会長。実は菜々がこれから乗る日本一長い名称の特急列車「志国土佐時代(とき)の夜明けのものがたり」の名付け親。注目されやすいように長いタイトルにして、五七調にしたとか。
山下文子(やました あやこ)
第36~38話に登場。宇和島生まれの鬼北町育ち、ウェブライターみたいな仕事をしている。菜々とは窪川駅で鉄道ホビートレイン乗車時に出会う。予土線の事を熟知していて、菜々を三兄弟(観光列車3種のこと)とホビー館にいざなう。菜々とは「あやちゃん」「ななちゃん」と呼ぶ会う。例にもれず弾丸取材をさせられる菜々と宇和島駅で別れた。だが、再開したいと「2代目伊予灘ものがたり」のグリーン個室を確保、同じく乗車予定の菜々を誘い出して伊予大洲駅で再会するが、松山駅で別れる。坪内とは知り合いで、高松へ向かう坪内に「菜々に高松の駅弁を差し入れておいて」とフォロー代行を頼む。菜々に弾丸取材を強要する更科のことを「鬼デスク」と怒る。
松岡哲也(まつおか てつや)
第37話「2代目伊予灘ものがたり」に登場。五郎駅にいたマスコット「えきちゃん」「れっしゃくん」と一緒にいたJR四国鉄道デザイナー。
たぬき駅長
第33話、37話に登場。阿波川口、五郎駅で出会う。ただし、双方の駅長は別人が演じている。

作品中の季節感

この物語は、第1巻から休むことなく主人公が日本一周の旅を続けているというもの。物語は単行本1冊(9 - 14話)で約1 - 2週間の時間が経過していると思われるが、『漫画アクション』が隔週雑誌で実際の連載執筆に約半年かかっているため、登場人物の服装も雑誌掲載時の季節に合わせて変えられている。つまり単行本の始まりでは半袖(腕まくり)だったのが終盤にはコートを羽織っており、その逆もある。特に顕著なのが第5巻の北海道(道南から道東)の旅で、短期間の旅にもかかわらず、夏から極寒の冬へと変化している。

書誌情報

  • 櫻井寛(監修) / はやせ淳(作画) 『駅弁ひとり旅』 双葉社 〈アクションコミックス〉、全15巻
    1. 2006年4月20日発売、ISBN 4-575-83227-8
    2. 2006年9月28日発売、ISBN 4-575-83285-5
    3. 2007年4月28日発売、ISBN 978-4-575-83352-2
    4. 2007年9月28日発売、ISBN 978-4-575-83406-2
    5. 2008年3月28日発売、ISBN 978-4-575-83466-6
    6. 2008年9月27日発売、ISBN 978-4-575-83536-6
    7. 2009年3月28日発売、ISBN 978-4-575-83602-8
    8. 2009年8月28日発売、ISBN 978-4-575-83662-2
    9. 2010年4月10日発売、ISBN 978-4-575-83751-3
    10. 2010年7月12日発売、ISBN 978-4-575-83786-5
    11. 2011年1月12日発売、ISBN 978-4-575-83855-8
    12. 2011年4月28日発売、ISBN 978-4-575-83898-5
    13. 2011年7月28日発売、ISBN 978-4-575-83932-6
    14. 2011年10月28日発売、ISBN 978-4-575-83979-1
    15. 2012年1月12日発売、ISBN 978-4-575-84012-4
  • 櫻井寛(監修) / はやせ淳(作画) 『駅弁ひとり旅 がんばっぺ東北編』 双葉社 〈アクションコミックス〉、2012年3月6日発売、ISBN 978-4-575-84041-4
  • 櫻井寛(監修) / はやせ淳(作画) 『駅弁ひとり旅 ザ・ワールド 台湾+沖縄編』 双葉社 〈アクションコミックス〉、2013年1月12日発売、ISBN 978-4-575-84182-4
  • 櫻井寛(監修) / はやせ淳(作画) 『新・駅弁ひとり旅 〜撮り鉄・菜々編〜』 双葉社 〈アクションコミックス〉、既刊4巻(2022年12月12日現在)
    1. 2019年3月12日発売、ISBN 978-4-575-85282-0
    2. 2020年12月10日発売、ISBN 978-4-575-85541-8
    3. 2021年12月27日発売、ISBN 978-4-575-85683-5
    4. 2022年12月12日発売、ISBN 978-4-575-85786-3

ベスト版

  • 櫻井寛(監修) / はやせ淳(作画) 『駅弁ひとり旅 ザ・ベスト』 双葉社 〈アクションコミックス〉、全4巻

テレビドラマ

駅弁ひとり旅〜東北編〜
ジャンル テレビドラマ
原作 櫻井寛(監修)、はやせ淳(作画)
出演者 岡田義徳加藤貴子
製作
制作 BSジャパン
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2012年4月5日 - 6月21日(全12話)
放送時間毎週木曜 22:30 - 23:00
放送分30分
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2012年4月5日よりBSジャパンで全国放送された。

このドラマ版では東北を巡る大介の旅の模様が描かれるが、これは番組コンセプトに東日本大震災からの復興支援という側面があるためである[3]

野外撮影では、2011年11月6日、JR東日本企画のロケーションサービスによって、上野駅および東北本線車内が利用された。

キャスト

スタッフ

  • 脚本:塚田哲也
  • 監督:塚田哲也
  • 音楽:宇波拓
トロンボーン演奏:青木タイセイ
  • エグゼクティブ・プロデューサー:村上比呂夫、竹内崇嗣、柳原雅美、赤澤賢司
  • プロデュース:齋藤法義、川上泰弘
  • 制作協力:ケイズエンターテインメント
  • 製作プロダクション:ショウゲート
  • 製作:「駅弁ひとり旅」製作委員会(ショウゲートアミューズソフト/BSジャパン/グロービジョン

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
日本全域 BSジャパン 2012年4月5日 - 6月21日 木曜 22時30分 - 23時00分 テレビ東京系列
BSデジタル放送

脚注

  1. ^ 鉄道雑誌の出版物紹介コーナーで単行本を紹介する際、掲載誌名「漫画アクション」を誤解されジャンルを「アクション漫画」と紹介されたことがあるが本作にアクション要素はない。
  2. ^ 新・駅弁ひとり旅 〜撮り鉄・菜々編〜 2”. 双葉社. 2021年5月29日閲覧。
  3. ^ 駅弁ひとり旅:大ヒット紀行マンガが連ドラ化 BSジャパンで4月スタート MANTANWEB(まんたんウェブ)(2012年3月5日)

外部リンク

BSジャパン 木曜日22:30枠
前番組 番組名 次番組
駅弁ひとり旅