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2023年1月27日 (金) 05:11時点における版
中日ドラゴンズ #19 | |
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2022年7月29日 マツダスタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県尾張旭市 |
生年月日 | 2002年8月9日(22歳) |
身長 体重 |
186 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト1位 |
初出場 | 2022年3月30日[1] |
年俸 | 3500万円(2023年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | 日本代表 |
WBC | 2023年 |
この表について
|
髙橋 宏斗(たかはし ひろと、2002年8月9日 - )は、愛知県尾張旭市出身[3]のプロ野球選手(投手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。
経歴
プロ入り前
愛知県尾張旭市出身。尾張旭市立三郷小学校2年時に「三郷ファイターズ」に入団し野球を始め[3][4]、主に二塁手や遊撃手を務める[5]。6年時にはドラゴンズジュニアのメンバーに選出され、2番・遊撃手としてプレーした[5]。また、この時共にプレーし5番を打っていた印出太一とは、高校時代に再びチームメイトとなる[5]。尾張旭市立東中学校時代は、かつて兄が所属した豊田シニアに入団[6]。2年時にチーム事情により投手へ転向し[5]、3年時の夏には全国16強入りを達成した[7]。
愛知県名古屋市の中京大学附属中京高等学校へ進学すると、2年時にエースとして第72回愛知県高校野球選手権大会、秋季東海大会、第50回明治神宮野球大会で優勝を経験した[7]。冬には愛知高野連により結成された愛知県高校野球選抜の台湾遠征メンバーに選出され、自身を含めた中京大中京高校のメンバー10人のほか、県内他校の有力選手として選出された上田洸太朗や中川拓真らと共に参加した[8]。3年時には愛知県独自大会で最速154km/hを計測した上に優勝し、甲子園交流試合では智辯学園高等学校相手に勝利を収め、中京大中京は公式戦無敗のままシーズンを締めくくった[7]。中京大中京のチームメイトとして、同学年に中山礼都(読売ジャイアンツ)[9][10]、1学年下に畔柳亨丞(北海道日本ハムファイターズ)が在籍していた。
一時は兄の母校である慶應義塾大学の環境情報学部へAO入試での進学を希望していたものの、不合格であったためプロ志望届を提出した[11]。2020年のドラフト会議では中日ドラゴンズから単独で1位指名を受け[3]、11月16日に契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ[12]。背番号は同年限りで引退した吉見一起が背負っていた19[13]。担当スカウトは近藤真市[14]。同姓の高橋周平が在籍しているため、報道上およびスコアボード上の表記は「髙橋宏」と表記される。
中日時代
2021年は開幕を二軍で迎え、3月27日のウエスタン・リーグ対阪神タイガース戦(ナゴヤ球場)で公式戦デビューを果たした。しかし2/3回を4安打3失点と打ち込まれ、予定されていた1回を投げきれず降板した[15]。最終的に二軍で14試合に登板し34.2回を投げて防御率7.01、0勝5敗、23奪三振の成績を残した[16]。このシーズンでの一軍出場はなかった[17]。オフに200万円減の1400万円で契約更改[17]。
2022年、春季キャンプは一軍スタートとなり[18][19][20]、最後まで一軍に帯同した[21]。オープン戦に登板し、2試合合計で投球回9回1/3で被安打7、与四死球4、14奪三振、防御率2.89[22]と結果を残し、3月30日に対横浜DeNAベイスターズ戦(バンテリンドーム ナゴヤ)に先発して一軍デビューを果たす[1]。デビュー戦での成績は、5回を投げて被安打5、与四死球4・自責点4で敗戦投手となった[1][23][24]。4月7日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)では、6回6安打3失点でプロ初勝利を挙げた[25]。4月20日のヤクルト戦(バンテリンドーム ナゴヤ)では、6回1失点で本拠地初勝利を挙げた[26]。前半戦は11試合の登板で2勝4敗、防御率3.06の成績だった[27]。
後半戦初戦となる[28]7月29日の広島東洋カープ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、10代でのノーヒットノーラン達成は逃したものの[29]8回一死まで無安打無失点に抑え[30]、3か月ぶりとなるシーズン3勝目を挙げた[31]。8月17日の対広島戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)では、4回に秋山翔吾を三振に打ち取ったところで[32]シーズン100奪三振に到達[33]。なお14試合目でのシーズン100奪三振到達は、主な高卒投手の中では田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)の16試合目、松坂大輔(当時埼玉西武ライオンズ)の18試合目、エンゼルス・大谷翔平(当時北海道日本ハムファイターズ)の22試合目を上回る[32]。8月には月間防御率0.89、21奪三振を記録し、木下拓哉と共に月間最優秀バッテリー賞を受賞した[34]。9月4日のヤクルト戦(明治神宮野球場)では6回途中3失点で5勝目を挙げたが、高卒2年目までに5勝を挙げたのは中日では髙橋が8人目となった[35]。後半戦は一時期連続イニング無失点記録を27回2/3まで伸ばしたほか[36]、防御率1.73を記録[37]するなど安定した投球を見せた。
このシーズンは打線の援護があまりない試合も多く[38]6勝7敗[39]と負け越したものの、防御率2.47[37]、奪三振はリーグ3位となる134を記録[37]。球団別では、対ヤクルト戦では4試合に先発し4試合とも勝利投手となった[40][41]ほか、対広島戦では防御率0.47を記録[41]した。一方、対DeNA戦では防御率2.65ながら1勝4敗と負け越した[41]。11月24日には2023年シーズン年俸3500万円で契約を更改した[42]。また、シーズンオフには野球日本代表の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバーに選ばれた[43](詳細後述)。
2023年、1月26日に2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表(侍ジャパン)のメンバーに選出された[44][45][46]。最年少での選出であり、WBCの高卒3年目での代表入りは第2回の田中将大以来であった[47]。
代表経歴
2022年10月4日、野球日本代表の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバーに選ばれたことが発表された[43]。背番号は14[48]。この強化試合では11月5日の日本ハム戦(東京ドーム)で5回から2番手で登板し、3回無失点に抑えた[49]。
選手としての特徴
最速158km/hのストレート[50][51]と、ツーシーム[3]、スプリット[39]、カットボール[3]、スライダー[3]、ナックルカーブ、シュートを投げる。なお158km/hの球速は、中日球団内では日本人歴代最速であり、従来の記録157km/h(与田剛、浅尾拓也、福谷浩司の3名が記録)を、与田が最初(1990年)に記録達成して以来、実に32年ぶりに更新した[51]。また、先の3名がいずれもリリーフ登板で記録したのに対し、髙橋は先発登板で記録している。
投球フォームはテークバックが小さく[39]、腕の振りが速いオーバースロー。なおルーキーイヤーは走者のいない場面ではノーワインドアップからの投球であったが、2年目からはセットポジションに一本化している[18][19][20]。
2022年の春季キャンプの紅白戦で先発し2回無失点と好投した際には、前田健太(ミネソタ・ツインズ所属)から「中日の背番号19のピッチャー良くないですか?」とTwitterで評価された[52]。また、他球団からは「直球が球速以上に速く感じるし、スプリットもキレがあるので状態が良いときはバットに当てることさえも難しい(中略)能力の高さは佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)に匹敵する。球の精度を磨けば球界を代表するエースになれると思う」と評されている[32]。
人物
- ドラゴンズジュニアでのチームメイトに元謙太[53]、高校でのチームメイトに中山礼都がいる[54]。元はオリックス・バファローズ、中山は読売ジャイアンツに自身と同じく2020年度のドラフト会議で指名された[55]。
- スタジアム内での表記は、本名の『髙橋宏斗』で表記されている。(ただし球場によっては、電光表示板の制限から『髙橋宏』となる)
- 入団当初から「ストレートで160km/h超を目指す」と公言しており、その参考としてMLBのジェイコブ・デグロムの名を挙げている[56]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 中日 | 19 | 19 | 0 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 | .462 | 462 | 116.2 | 79 | 8 | 42 | 3 | 4 | 134 | 1 | 0 | 34 | 32 | 2.47 | 1.04 |
通算:1年 | 19 | 19 | 0 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 | 0 | .462 | 462 | 116.2 | 79 | 8 | 42 | 3 | 4 | 134 | 1 | 0 | 34 | 32 | 2.47 | 1.04 |
- 2022年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 中日 | 19 | 10 | 17 | 2 | 2 | .931 |
通算 | 19 | 10 | 17 | 2 | 2 | .931 |
- 2022年度シーズン終了時
表彰
記録
- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2022年3月30日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、5回4失点で敗戦投手[1][23]
- 初奪三振:同上、1回表に楠本泰史から空振り三振[58]
- 初勝利・初先発勝利:2022年4月7日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、6回3失点[59][60]
- 打撃記録
- 初打席:2022年3月30日、対横浜DeNAベイスターズ2回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)、3回裏に石田健大から捕ゴロ併殺打[58]
- 初安打・初打点:2022年4月7日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、2回表に石川雅規から中前2点適時打[59][60]
背番号
登場曲
- 「ROOFTOPS feat. 藤原聡」KERENMI(2022年)[62]
- 「双葉」あいみょん(2022年)[62]
- 「シンデレラガール」King & Prince(2022年9月13日、打席時)[63]
- 「優しさに溢れた世界で」Saucy Dog(2022年)[64]
- 「シーグラス」Saucy Dog(2022年)[64]
代表歴
- 侍ジャパン強化試合2022:侍ジャパン代表
- 侍ジャパンシリーズ2022 「日本 対 オーストラリア」:日本代表
- 2023 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表
脚注
出典
- ^ a b c d “【中日】高橋宏、プロ初マウンドほろ苦4失点にも希望…ラストイニング3人斬りにガッツポーズ出た”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年3月31日). 2022年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日閲覧。
- ^ “中日 プロ野球 契約更改”. 日刊スポーツ. 2022年11月24日閲覧。
- ^ a b c d e f “【ドラフト】中日が中京大中京高・高橋宏斗を1位一本釣り 根尾、石川昂に続き3年連続で地元のスター指名成功”. スポーツ報知. (2020年10月26日) 2020年12月13日閲覧。
- ^ “中日1位・高橋宏斗の原点は兄の影響で始めたリビングでの野球遊び【新時代の旗手2021】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2020年12月22日). 2022年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日閲覧。
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- ^ “愛知県選抜は2勝1敗で台湾遠征を終える。18名の選手名鑑もチェック!”. 高校野球ドットコム. (2020年1月15日) 2021年1月10日閲覧。
- ^ “中山礼都が中京大中京高の同学年、中日・高橋宏斗と対戦「特別意識することなく」2の1【巨人】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2022年5月14日). 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月27日閲覧。
- ^ 「青きスピリット 竜 高橋宏×G 中山 中京大中京の同学年初対決 永遠の好敵手 プロで新章」『中日新聞』(中日新聞社)2022年5月17日、朝刊運動1面21頁。2023年1月27日閲覧。
- ^ “ドラフト戦略が大きく変わる…中京大中京高・高橋宏斗がプロ志望届 慶大から吉報届かずすぐに切り替え”. 中日スポーツ. (2020年10月7日) 2020年12月13日閲覧。
- ^ “竜1位・高橋宏斗、年俸1600万円の満額仮契約!「やっとスタートラインに立てた」宿敵G倒果たし「日本一の投手」に!!”. 中日スポーツ. (2020年11月17日) 2020年12月13日閲覧。
- ^ “竜1位・高橋宏斗、背番号「19」初披露であらためて誓う吉見魂継承…”勝てる投手”へ「使命感強く」”. 中日スポーツ. (2020年12月12日) 2020年12月13日閲覧。
- ^ “12球団編成&スカウト布陣一覧&2021補強ポイント【セ・リーグ編】”. 週刊ベースボールONLINE. (2021年1月24日) 2022年12月17日閲覧。
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- ^ “【中日】高橋宏斗「どんな場面でも全力でベストパフォーマンスを」侍ジャパン史上最年少選出”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp). 中日新聞社 (2023年1月27日). 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月27日閲覧。
- ^ a b “選手登場曲”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト (dragons.jp). 中日ドラゴンズ. 2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧。
- ^ “中日の先発・高橋宏斗 3回まで無安打無失点 打席での登場曲は「シンデレラガール」”. 日テレNEWS. 日本テレビ放送網株式会社 (2022年9月13日). 2022年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日閲覧。
- ^ a b “選手登場曲”. 中日ドラゴンズ オフィシャルウェブサイト (dragons.jp). 中日ドラゴンズ. 2022年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月15日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 髙橋宏斗 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手名鑑 - 中日ドラゴンズ公式サイト
- 髙橋宏斗 (@takahashi_hiroto19) - Instagram