立山黒部ジオパーク
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立山黒部ジオパーク(たてやまくろべジオパーク、英: Tateyama Kurobe Geopark)は、富山県東部の9市町村(富山市以東)およびその前面海域(富山湾)をエリアとするジオパークである[1][2]。
概要
[編集]「38億年×高低差4000m!体感しようダイナミックな時空の物語」を当初のテーマとしており[1][3]、黒部市宇奈月地域の花崗岩中から見つかった日本最古の年代を示すジルコンに遡る歴史と、標高約3000mの立山連峰から水深1000mに達する富山湾に至る空間の広がりに由来する。エリア内には立山の立山弥陀ヶ原・大日平がラムサール条約湿地、北アルプス鳥獣保護区立山特別保護地区のほか、中部山岳国立公園、朝日県立自然公園、有峰県立自然公園、白木水無県立自然公園、僧ヶ岳県立自然公園があり、自然公園が占める比率が高い。
立山黒部ジオパークは、12のエリア、48のジオサイト、315のジオポイント(いずれも認定当初)となっていたが[3]、現在はサイトの見直しにより12のエリア、109のジオ・自然・文化の各サイトで構成されている[4]。また、地方公共団体ではなく、企業などの民間が主導で活動しているのが特徴となっている[1][3]。一般社団法人立山黒部ジオパーク協会が運営主体となっており(2015年に立山黒部ジオパーク推進協議会から改組)[4][5]、2014年(平成26年)8月28日に日本ジオパークとして認定された[1][3][6]。
沿革
[編集]- 2014年(平成26年)8月28日:日本ジオパークに認定[1][3][6][7]。
- 2019年(平成31年)1月18日:日本ジオパーク委員会は立山黒部ジオパークを条件付きで再認定[7][8]。保全の取り組みが不明瞭、来訪者への情報提供が不足しているなどの理由で2年間の期限が付された[8]。
- 2021年(令和3年)2月5日:立山黒部ジオパークを再認定[7]。
主なサイト
[編集]各エリアの詳細は、公式サイトのみどころ検索を参照。
後立山連峰エリア
[編集]朝日エリア
[編集]黒部川扇状地エリア
[編集]黒部峡谷エリア
[編集]片貝川・早月川エリア
[編集]上市川・白岩川エリア
[編集]立山エリア
[編集]黒部川源流エリア
[編集]- ジオサイト:薬師岳の圏谷群
富山平野エリア
[編集]神通川エリア
[編集]八尾・山田エリア
[編集]- ジオサイト:掛畑の貝化石
富山湾エリア
[編集]- 自然サイト:ホタルイカ群遊海面
関係自治体
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i “Toyama Just Now No.676:「立山黒部」、日本ジオパークに認定”. 富山県知事政策局広報課 (2014年9月24日). 2023年3月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 古今書院 2015, p. 69.
- ^ a b c d e “広報くろべ 2014年10月号” (PDF). 黒部市. p. 22 (2014年10月1日). 2023年3月10日閲覧。
- ^ a b c “富山の自然 次世代に 立山黒部ジオパーク協が県自然保護協と連携協定”. 北陸中日新聞Web. (2020年12月17日). オリジナルの2020年12月17日時点におけるアーカイブ。 2023年3月10日閲覧。
- ^ a b c “ジオパーク 読んで再発見 立山黒部協会 来月初のガイド本”. 北陸中日新聞Web. (2020年9月16日). オリジナルの2020年9月27日時点におけるアーカイブ。 2023年3月10日閲覧。
- ^ a b 古今書院 2015, p. 5.
- ^ a b c 今後の予定・活動履歴 - 日本ジオパーク委員会
- ^ a b “ジオパーク6地域を再認定 立山黒部、天草は条件付き”. 日本経済新聞. (2019年1月21日) 2023年3月10日閲覧。
- ^ 古今書院 2015, p. 76.
- ^ 古今書院 2015, p. 72.
- ^ 古今書院 2015, p. 73-74.
- ^ 古今書院 2015, p. 77.
- ^ 古今書院 2015, p. 72-73.
- ^ 古今書院 2015, p. 70.
- ^ 古今書院 2015, p. 69-70.
参考文献
[編集]- 『シリーズ大地の公園 中部・近畿・中国・四国のジオパーク』古今書院、2015年6月12日。ISBN 978-4-7722-5282-9。
- 立山黒部ジオパーク協会『歩いて手繰る立山黒部ジオパーク見聞録』立山黒部ジオパーク協会、2020年、151頁。ISBN 9784600004811。 NCID BC02694995。
- 吉岡 翼、増渕佳子、藤田将人「地球を丸ごと考える自然の公園 立山黒部ジオパーク」(PDF)『とやまと自然』第38巻第4号、富山市科学博物館、2016年、1-8頁、NAID 120006633912。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン
- 立山黒部ジオパーク (@tatekurogeopark) - X(旧Twitter)
- 立山黒部ジオパーク (tatekuro) - Facebook
- 立山 まや (@tatekuro_geopark) - Instagram
- 立山黒部ジオパーク - 日本ジオパークネットワーク