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竹田麗央

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
竹田 麗央
Rio TAKEDA
基本情報
名前 竹田 麗央
生年月日 (2003-04-02) 2003年4月2日(21歳)
身長 166 cm (5 ft 5 in)
体重 68 kg (150 lb)
国籍 日本の旗 日本
出身地 日本の旗 日本 熊本県合志市
経歴
プロ転向 2022年
プロ勝利数 8
優勝数
LPGAツアー 1
日本LPGA 7(うち公式戦2)
LPGAメジャー選手権最高成績
全米女子OP 9位タイ(2024)
成績
初優勝 JLPGA:KKT杯バンテリンレディスオープン
LPGA:TOTOジャパンクラシック
賞金王 2024年
賞金ランク最高位 1位(2024年)
2024年11月10日現在
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竹田 麗央(たけだ りお、2003年4月2日 - )は、日本の女性プロゴルファー。所属はヤマエグループホールディングス。叔母は平瀬真由美[1]。史上初の初優勝したシーズンで7勝以上を達成[2]。2024年JLPGA年間女王[3]

人物・来歴

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熊本県合志市出身。合志市立南ヶ丘小学校[4]合志市立合志中学校[5]熊本国府高等学校卒業。母・哲子の影響で6歳でゴルフを始め[6]、小学校年代では2015年の「熊本県小・中・高校ゴルフ大会」(男女混合競技)で3位に入賞[4]。熊本国府高等学校に進学した後、高校1年次では「第39回九州ジュニアゴルフ選手権競技 15歳~17歳女子の部」で優勝[7]

2021年、高校3年次では地元熊本での「KKT杯バンテリンレディスオープン」に出場し、山下美夢有古江彩佳小祝さくらなどのトッププロを相手に臆することなくプレーし、4位に入賞[8]。更にその年の秋に開催された「第54回日本女子オープンゴルフ選手権競技」では当時アマチュアであった川﨑春花尾関彩美悠との争いを制してローアマチュアを獲得した[9]

経歴・履歴

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2021年秋の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストでは日本女子オープンローアマチュアの特権で最終テストのみの出場となり、5位に入着して合格を果たした[10]。2023年に初シード入り。

プロ3年目のシーズン2024年

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3月の「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で小祝さくら、鈴木愛と並んで首位で最終日最終組となり、鈴木が優勝した前週に続き同じペアリング。2週連続で最終日最終組が同じ顔触れとなるのはデータが残る2002年以降では初めて[11]。2週続けて5位に終わった。同じく3月の「ヤマハレディースオープン葛城」では最終日に首位から出たが73とスコアを落とし、1打差の2位[12]

同年4月、地元熊本での「KKT杯バンテリンレディスオープン」では、最終日において3打差の3位から3バーディー、1ボギーの70で回り、通算7アンダーとし逆転で悲願のプロ初優勝[13]。更に翌週「フジサンケイレディスクラシック」において最終日3打差の首位で出て6バーディー、2ボギーの67で回り通算12アンダーでツアー制度施行以降4人目の初優勝から2連続優勝を飾った[14]

同年5月、「ブリヂストンレディスオープン」では大会コース記録となる通算14アンダーの274で、3勝目を挙げ、初めて4日間大会を制した[15]。その後、初メジャー挑戦となる「全米女子オープン」では3オーバーの9位タイでベスト10入りを果たす[16]

同年8月、「北海道Meijiカップ」で通算12アンダーの204で回り今季、通算ともに4勝目を挙げ、叔母の平瀬真由美が賞金女王になった1994年に挙げた年間4勝に並んだ[17][18]。さらに同月、ゴルフの聖地スコットランドセント・アンドリュース オールドコースでの「AIG女子オープン」に出場したその翌週に強行日程をものともせずに出場した「ゴルフ5レディス」では台風10号のため2日目がサスペンデッドとなり2日間36ホールに競技方式が変更された最終日で首位と1打差4位タイでからスタートし66をマーク、最終18番ホールでバーディーを奪って通算10アンダーでホールアウトし、後続の組も追いつけなかったことで優勝となり、シーズン5勝目となった[19][20]

同年9月、「日本女子プロゴルフ選手権大会」で大会記録に並ぶ通算19アンダーとして、同大会およびメジャー初制覇を4日間首位を守る完全優勝で飾る。今大会での日本人完全優勝は1972~1974年樋口久子、1979年岡本綾子以来、45年ぶり3人目となった[21]。さらには2015年のイ・ボミ以来のシーズン2回目の2週連続優勝と1989年の小林浩美(現日本女子プロゴルフ協会会長)以来35年ぶりの初優勝からのシーズン6勝目となった[22]。同月、「日本女子オープンゴルフ選手権競技」でも通算10アンダーで優勝し、史上初めて初優勝したシーズンで7勝に到達。また1968~71年、1974年、1976~77年の樋口久子、2019年の畑岡奈紗以来史上3人目の同一年日本タイトル2冠達成であった[23]。そして日本女子オープン終了後に全米女子プロゴルフ協会(LPGA)参戦資格獲得予選会(Q-Series)に挑戦することを表明した[24]

10月の「スタンレー・レディースホンダ」では4位だったが、賞金720万円を加算してシーズン獲得賞金2億円に到達。出場25試合での達成は2015年のイ・ボミが記録した30試合を抜く史上最速記録となった[25]

10月31~11月3日にかけて行われた日米共催競技大会の「TOTOジャパンクラシック」で最終日、首位から3打差の4位でスタートし、一時は首位に立ったマリーナ・アレックス英語版に3打差をつけられるも16番ホールのイーグルと最終ホールのバーディーでアレックスに追いつき、プレーオフに持ち込んだ。プレーオフでは共に譲らず2時間6ホールに及ぶ死闘となり、最後は6ホール目でバーディーを奪って勝負に決着をつけた。この結果、JLPGAツアーでシーズン8勝目、LPGAツアーで初優勝となったのみならず、優勝により挑戦を表明していたLPGAツアーメンバー登録資格を取得(2年シードを獲得)した[26][27]。日米共催のため賞金がドルで用意され優勝賞金は30万ドル。大会終了翌日の月曜日のレートにより賞金は4542万9000円となり、シーズンの獲得賞金を2億5263万0016円として2022年に山下美夢有が記録した単一年での獲得賞金記録を更新したが、賞金女王には決定せず。

TOTOジャパンクラシック翌週の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」ではあえなく予選落ちしたが、メルセデスポイントランキングで2位につけていた山下美夢有がこの大会で単独4位以下に終わり、残り試合全てに山下が優勝してもポイントを逆転できないため、竹田のメルセデスポイントランキング1位が確定、初の年間女王戴冠が決定し[28]、同時に名誉タイトルとなった賞金女王の2冠を達成した[29]。11月17日の「大王製紙エリエールレディース」は3位ではあったが、賞金650万円を加えて今季獲得額は2億5913万0016円に達し、2020-2021年に稲見萌寧が記録したシーズン最多額2億5519万2049円を更新した[30]

人物

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プロ成績

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ツアー優勝

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LPGA Tour(1)

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Legend
Major championships(0)
Other LPGA Tour(1)
No. Date Tournament Winning score 2位との差 2位(タイ) 優勝賞金 ($)
1 2024年10月31日 - 11月3日 TOTOジャパンクラシック[注 1] −15(69-65-67=201)[注 2] プレーオフ アメリカ合衆国の旗 マリーナ・アレックス英語版

JLPGAツアー(8)

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勝数
メジャー (2)
ツアー (6)
No. Date Tournament スコア 2位との差 2位(タイ)
1 2024年4月12日 - 14日 KKT杯バンテリンレディスオープン −7(73-66-70=209) 2打差 大韓民国の旗 イ・ミニョン
日本の旗 鈴木愛
日本の旗 鶴岡果恋
2 2024年4月19日 - 21日 フジサンケイレディスクラシック −12(67-67-67=201) 3打差 日本の旗 小林光希
3 2024年5月16日 - 19日 ブリヂストンレディスオープン −14(67-67-72-68=274) 2打差 日本の旗 河本結
日本の旗 山下美夢有
4 2024年8月2日 - 4日 北海道Meijiカップ −12(68-70-66=204) 1打差 日本の旗 河本結
5 2024年8月30日 - 9月1日 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント −10(68-66=134)[注 3] 1打差 日本の旗 山内日菜子
6 2024年9月5日 - 8日 日本女子プロゴルフ選手権大会 -19 (64-67-69-69=269) 1打差 日本の旗 山下美夢有
7 2024年9月26日 - 29日 日本女子オープンゴルフ選手権競技 -10 (72-69-67-70=278) 2打差 日本の旗 岩井明愛
8 2024年10月31日 - 11月3日 TOTOジャパンクラシック[注 4] −15(69-65-67=201)[注 5] プレーオフ アメリカ合衆国の旗 マリーナ・アレックス英語版

脚注

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注釈

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  1. ^ LPGAJLPGA共催競技。
  2. ^ 大会3日目が悪天候のため中止となり、3日間54ホール短縮競技。
  3. ^ 大会2日目が台風10号の為競技途中サスペンデッド、2日間36ホール短縮競技。
  4. ^ LPGAJLPGA共催競技。
  5. ^ 大会3日目が悪天候のため中止となり、3日間54ホール短縮競技。

出典

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  1. ^ 元賞金女王平瀬真由美の姪、21歳竹田麗央が史上4人目のツアー初優勝から2戦連続優勝の快挙”. 日刊スポーツ (2024年4月21日). 2024年4月21日閲覧。
  2. ^ 竹田麗央 初Vからシーズン7勝は史上初!日本タイトル2冠で米ツアー挑戦示唆「今年やってもいいかな」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年10月3日閲覧。
  3. ^ メルセデス・ランキング|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年11月11日閲覧。
  4. ^ a b 平成27年度 熊本県民体育祭オープン競技 第38回 体協ゴルフ大会兼 第8回 熊本県小・中・高校ゴルフ大会 (PDF) 熊本県ゴルフ協会
  5. ^ 令和六年 二十歳を祝う会 (PDF) KOSHI NEWS 令和6年冬号
  6. ^ a b 竹田麗央 GDOニュース
  7. ^ 第39回九州ジュニアゴルフ選手権競技 女子の部 (15~17歳) (PDF) 九州ゴルフ連盟
  8. ^ 前日コースレコードタイ出したアマの高3竹田麗央は4位 最終日は73でスコア落とし悔しさも【女子ゴルフ】 中日新聞 2021年4月18日
  9. ^ 平瀬真由美のめい竹田麗央がローアマ獲得「将来は世界で活躍できるように」 日刊スポーツ 2021年10月4日
  10. ^ 元賞金女王の姪が5位で合格 母子プロは史上4組目、竹田麗央が海外メジャー制覇目指す 【ゴルフ・プロテスト】 中日スポーツ 2021年11月5日
  11. ^ 竹田麗央 リベンジ初Vだ!“史上初”2週連続最終日最終組同じ顔触れ 小祝&愛と首位横並び - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月5日閲覧。
  12. ^ 小祝さくらが5差逆転V! 節目のツアー10勝目 竹田麗央は無念2位で初Vまたお預け - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月5日閲覧。
  13. ^ 女子ゴルフ・竹田麗央、ツアー初優勝 元・賞金女王で叔母の平瀬真由美、やや辛口も含んだ祝福 中日スポーツ 2024年4月14日
  14. ^ "元賞金女王平瀬真由美の姪、21歳竹田麗央が史上4人目のツアー初優勝から2戦連続優勝の快挙". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 2024年4月21日. 2024年4月21日閲覧
  15. ^ "竹田麗央が68で回って通算14アンダーで逆転で今季3勝目 4日間大会初Vメルセデス・ランクは首位に返り咲き". スポーツ報知. 報知新聞社. 2024年5月19日. 2024年5月19日閲覧
  16. ^ 渋野日向子3打及ばず2位も日本勢ワンツーフィニッシュ 優勝の笹生を拍手で称える - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月5日閲覧。
  17. ^ “竹田麗央が66をマークし、逆転Vで今季4勝目「最後まで自分を信じることができた」”. 日刊スポーツ. (2024年8月4日). https://www.nikkansports.com/m/sports/golf/news/202408040000669_m.html 2024年8月4日閲覧。 
  18. ^ 竹田麗央 今季4勝目 年間ポイント再奪首 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年8月5日閲覧。
  19. ^ "全英帰りの竹田麗央が逆転で今季5勝目 18番バーディーで決着「ドキドキしていた」". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 2024年9月1日. 2024年9月1日閲覧
  20. ^ "竹田麗央が36ホール決戦制し今季5勝目! 叔母・平瀬真由美の年間最多勝利数を抜く「最後のバーディーパットを決めるまではドキドキ」". デイリースポーツ. 神戸新聞社. 2024年9月1日. 2024年9月1日閲覧
  21. ^ 45年ぶり完全優勝の21歳・竹田麗央 母・哲子もビックリ「トントンといきすぎて本当に驚いています」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月9日閲覧。
  22. ^ "21歳竹田麗央、完全Vで国内メジャー初制覇 2週連続優勝で今季6勝目 賞金3600万円獲得". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 2024年9月8日. 2024年9月8日閲覧
  23. ^ 竹田麗央が大会初制覇! 日本タイトル2冠は樋口久子、畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月29日閲覧。
  24. ^ "竹田麗央 来季米ツアー参戦に向け予選会挑戦表明「自分のゴルフに自信が持てるようになった」". Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. 2024年10月3日. 2024年11月3日閲覧
  25. ^ 共同通信社. “史上最速!竹田麗央シーズン獲得賞金2億円到達 15年イ・ボミ30試合抜く出場25試合で達成 - 国内女子ゴルフ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年11月11日閲覧。
  26. ^ "竹田麗央、TOTO女子ゴルフ制す 来季米ツアー挑戦". 日経電子版. 日本経済新聞社. 2024年11月3日. 2024年11月3日閲覧
  27. ^ 【TOTOジャパンC】竹田麗央、米ツアー初V&米2年シード獲得 日没寸前!PO歴史的死闘6H目決着 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年11月3日閲覧。
  28. ^ "竹田麗央が年少3位で初の年間女王を戴冠「メジャー初優勝もできて濃い1年だった」 来季は米ツアーに挑戦". スポーツ報知. 報知新聞社. 2024年11月10日. 2024年11月10日閲覧
  29. ^ 1800万円獲得の山内日菜子が37人抜き 竹田麗央は“2冠”【女子賞金ランキング】”. ゴルフ総合サイト ALBA Net (2024年11月11日). 2024年11月11日閲覧。
  30. ^ 竹田麗央 萌寧超えシーズン最高額記録「来年からアメリカに行くのでその経費とかに充てられるかな」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年11月18日閲覧。
  31. ^ 女子ツアー初Vの竹田麗央は屈指の飛ばし屋 華麗なプロゴルファーの系譜に父や兄、弟は野球選手 デイリースポーツ 2024年4月14日
  32. ^ 【女子ゴルフ】竹田麗央、20歳ラストゲームは初の単独首位で最終日へ 大会後は小祝さくらとオリックス―西武戦を観戦予定 中日スポーツ 2024年3月30日
  33. ^ 女子ゴルフ・竹田麗央、「リオ」と読む名前の由来は「ゴルフショップに来たお客さん。神様だったのかな」と母が懐かしむ 中日スポーツ 2024年4月14日
  34. ^ プロゴルファー「竹田麗央」選手とスポンサー契約を締結 | 富士フイルムホールディングス株式会社”. holdings.fujifilm.com. 2024年11月3日閲覧。
  35. ^ 女子ゴルフの竹田麗央が富士フイルムホールディングス株式会社とスポンサー契約 今季3勝のホープ - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年7月4日閲覧。

外部リンク

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