第43回将棋日本シリーズ
表示
第43回 将棋日本シリーズ | |
---|---|
開催期間 | 2022年6月25日 - 2022年11月20日 |
前回 JT杯覇者 | 豊島将之 |
第43回 JT杯覇者 | 藤井聡太 (初優勝)[1] |
将棋日本シリーズ < 第42回第44回 > |
第43回将棋日本シリーズ(だい43かいしょうぎにっぽんシリーズ)は、2022年(令和4年)に行われた将棋日本シリーズの43回目の大会である。本項では、第43回の出場者と対局結果・対局日について記述する。
概要
[編集]今大会では、藤井聡太竜王と斎藤慎太郎八段(両者ともこども大会の優勝経験あり[2])が決勝に進出。決勝戦では藤井竜王が斎藤八段に勝利し、初優勝を決める[1]とともに本棋戦の史上最年少記録を20歳4カ月に更新した[3]。また、優勝した藤井竜王はこども大会とプロ公式戦の双方を優勝した史上初の棋士となった[1][4]。
出場棋士
[編集]- グループ分けは2022年2月末時点の状況に基づく。
- タイトル称号と段位は2022年5月13日のトーナメント表発表時点[5]のもの。
- 【括弧内の数字】は【出場回数-優勝回数】を表す。
|
トーナメント表
[編集]対局トーナメント表
[編集]
|
対局結果
[編集]- 持ち時間は各10分(チェスクロック形式)、使いきると1手30秒の秒読み。
- 秒読みに入ってからは「1分単位の考慮時間」が5回用意されている。
- 先後は振り駒で決める。
- 対局途中で「封じ手」を伴う小休止があり、表の対局時間には休止時間が含まれる。
(公開対局会場において「次の一手」投票実施のため)
1回戦 第1局~第4局
[編集]局数 / 対局日 / 対局地 | ▲先手 | 手数 | ▽後手 | (対局時間/ 開始-終局) |
解説 | 聞き手 | 読み上げ | 戦型 | 動画 | こども大会 決勝戦(同日開催) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1局 | 6月25日 | 仙台 | 佐藤康光 九段 |
● | 94手 | ○ | 糸谷哲郎 八段 |
( 69分/15:26-16:35) |
中村修 九段 |
真田彩子 女流三段 |
和田あき 女流初段 |
大野流 向かい飛車 |
[18] | 低学年部門 | 高学年部門(千日手局) 高学年部門(指し直し局) |
第2局 | 7月 | 9日金沢 | 斎藤慎太郎 八段 |
○ | 131手 | ● | 木村一基 九段 |
( 85分/15:22-16:47) |
深浦康市 九段 |
安食総子 女流初段 |
高浜愛子 女流1級 |
角換わり 腰掛け銀 |
[19] | 低学年部門 | 高学年部門 |
第3局 | 7月23日 | 広島 | 稲葉陽 八段 |
○ | 181手 | ● | 山崎隆之 八段 |
(110分/ 15:26-17:16) |
畠山鎮 八段 |
村田智穂 女流二段 |
長谷川優貴 女流二段 |
相掛かり | [20] | 低学年部門 | 高学年部門 |
第4局 | 7月30日 | 静岡 | 菅井竜也 八段 |
● | 128手 | ○ | 羽生善治 九段 |
( 93分/15:30-17:03) |
島朗 九段 |
室谷由紀 女流三段 |
伊藤明日香 女流初段 |
相中飛車 | [21] | 低学年部門 | 高学年部門 |
2回戦 第1局~第4局
[編集]局数 / 対局日 / 対局地 | ▲先手 | 手数 | ▽後手 | (対局時間/ 開始-終局) |
解説 | 聞き手 | 読み上げ | 戦型 | 動画 | こども大会 決勝戦(同日開催) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1局 | 8月 | 7日福岡 | 糸谷哲郎 八段 |
● | 94手 | ○ | 永瀬拓矢 王座 |
( 56分/15:26-16:22) |
豊川孝弘 七段 |
真田彩子 女流三段 |
飯野愛 女流初段 |
角換わり 腰掛け銀 |
[22] | 低学年部門 | 高学年部門 |
第2局 | 9月10日 | 熊本 | 斎藤慎太郎 八段 |
○ | 177手 | ● | 渡辺明 名人 |
(111分/ 15:43-17:34) |
森内俊之 九段 |
竹部さゆり 女流四段 |
小高佐季子 女流初段 |
角換わり 腰掛け銀 |
[23] | 低学年部門 | 高学年部門 |
第3局 | 9月17日 | 高松 | 豊島将之 JT杯覇者 |
● | 116手 | ○ | 稲葉陽 八段 |
( 73分/15:27-16:40) |
野月浩貴 八段 |
室田伊緒 女流二段 |
藤井奈々 女流初段 |
雁木囲い | [24] | 低学年部門 | 高学年部門 |
第4局 | 9月23日 | 札幌 | 藤井聡太 竜王 |
○ | 67手 | ● | 羽生善治 九段 |
( 62分/15:24-16:26) |
屋敷伸之 九段 |
山田久美 女流四段 |
久津知子 女流二段 |
横歩取り △3三角戦法 |
[25] | 低学年部門 | 高学年部門 |
準決勝・決勝
[編集]局数 / 対局日 / 対局地 | ▲先手 | 手数 | ▽後手 | (対局時間/ 開始-終局) |
解説 | 聞き手 | 読み上げ | 戦型 | 動画 | こども大会 決勝戦(同日開催) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
準決勝 第1局 |
10月15日 | 大阪 | 永瀬拓矢 王座 |
● | 100手 | ○ | 斎藤慎太郎 八段 |
( 77分/16:11-17:28) |
久保利明 九段 |
石本さくら 女流二段 |
中澤沙耶 女流二段 |
角換わり | [26] | 低学年部門 | 高学年部門 |
準決勝 第2局 |
11月 | 6日名古屋 | 藤井聡太 竜王 |
○ | 133手 | ● | 稲葉陽 八段 |
( 83分/15:58-17:21) |
三浦弘行 九段 |
北村桂香 女流初段 |
野田澤彩乃 女流初段 |
角換わり | [27] | 低学年部門(千日手局) 低学年部門(指し直し局) |
高学年部門 |
決勝 | 11月20日 | 千葉 | 斎藤慎太郎 八段 |
● | 114手 | ○ | 藤井聡太 竜王 |
( 77分/16:43-18:00) |
郷田真隆 九段 |
藤田綾 女流二段 |
脇田菜々子 女流初段 |
角換わり | [28] | 低学年部門(千日手局) 低学年部門(指し直し局) |
高学年部門 |
【決勝まで】 | |
今期最少手数:2回戦 第4局(67手) | / 今期最多手数:1回戦 第3局(181手) |
今期最短時間:2回戦 第1局(56分) | / 今期最長時間:2回戦 第2局(1時間51分) |
先手番 5勝 - 後手番 6勝(全11対局) |
---|
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “藤井聡太竜王が最年少V飾る 羽生善治九段の記録更新、こども大会&プロ公式戦の“ダブル優勝”達成/将棋・JT杯”. ABEMA TIMES. ABEMA (2022年11月20日). 2022年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
- ^ “史上初!こども大会優勝者同士の決勝戦!”. 日本将棋連盟 (shogi.or.jp) (2022年11月17日). 2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
- ^ “藤井聡太王将 将棋日本シリーズで最年少で初優勝”. 毎日新聞 (mainichi.jp). 毎日新聞社 (2022年11月20日). 2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
- ^ “藤井聡太JT杯覇者、最年少記録更新Vも「今日も忘れていました」こども大会とダブル制覇に「非常に感慨深い」と喜び語る/将棋・JT杯”. ABEMA TIMES. ABEMA (2022年11月20日). 2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
- ^ “将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会 2022年度 出場棋士決定!全国11地区で開催!!”. 日本将棋連盟 (shogi.or.jp) (2022年5月13日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “豊島将之 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “藤井聡太 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “渡辺明 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “永瀬拓矢 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “羽生善治 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “斎藤慎太郎 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “木村一基 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “糸谷哲郎 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “稲葉陽 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “菅井竜也 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “佐藤康光 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “山崎隆之 | 将棋日本シリーズ”. JTウェブサイト. 日本たばこ産業株式会社. 2022年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 第一局 佐藤康光九段 対 糸谷哲郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年6月30日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 第二局 木村一基九段 対 斎藤慎太郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年7月11日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 一回戦 第三局 山崎隆之八段 対 稲葉陽八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年7月26日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 第四局 羽生善治九段 対 菅井竜也八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年8月1日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 二回戦第一局 永瀬拓矢王座 対 糸谷哲郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年8月8日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 二回戦第二局 渡辺明名人 対 斎藤慎太郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年9月12日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 二回戦第三局 豊島将之JT杯覇者 対 稲葉 陽八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年9月20日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 二回戦第四局 藤井聡太竜王 対 羽生善治九段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年9月26日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 準決勝第一局 永瀬拓矢王座 対 斎藤慎太郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年10月17日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 準決勝第二局 藤井聡太竜王 対 稲葉 陽八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル (2022年11月7日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “2022年「将棋日本シリーズ」JTプロ公式戦 決勝 藤井聡太竜王 対 斎藤慎太郎八段”. 【ひとのときを、想う。JT】JT公式チャンネル. 2022年11月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- JTプロ公式戦 | 将棋日本シリーズ - JTウェブサイト
- 2022年度日程&結果 | 将棋日本シリーズ - JTウェブサイト (jti.co.jp)
- 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)【公式】 - Twitter
- 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 - 日本将棋連盟