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航空総隊司令官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗 日本
航空総隊司令官
Commander in Chief of the Air Defence Command
空将旗
航空自衛隊旗
現職者
空将・谷嶋正仁(第51代)

就任日 2024年令和6年)12月20日
組織行政府
防衛省
種類自衛官
初代就任源田実 (航空総隊司令)
松前未曾雄 (航空総隊司令官)
創設1958年昭和33年)

航空総隊司令官(こうくうそうたいしれいかん、Commander in Chief of the Air Defence Command)とは、航空自衛隊航空総隊の指揮官で、防衛大臣の指揮監督を受け、航空方面隊及びその他防衛大臣の定める部隊の隊務を統括する。空将階級にある自衛官が充てられ[1]陸上自衛隊陸上総隊司令官と各方面総監海上自衛隊自衛艦隊司令官横須賀地方総監佐世保地方総監と共に政令で規定される指定職5号の役職で、航空自衛隊では航空幕僚長に次ぐ事実上第2位の地位にある役職である。ただし部隊運用に関する防衛大臣の指揮命令は、フォースプロバイダー(練度管理責任者)の航空幕僚長ではなくフォースユーザー(事態対処責任者)の統合幕僚長を通じて受けて隷下部隊を運用する[2]

1961年(昭和36年)6月12日、自衛隊法の一部改正[3](昭和36年法律第126号)により、航空総隊司令から航空総隊司令官に改称された。

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災においては災統合任務部隊(JTF-TH)指揮官君塚栄治陸将の指揮下、航空自衛隊災害派遣部隊を統括した。また、ミサイル防衛では、航空総隊司令官が海上自衛隊イージス艦をも含めたBMD統合任務部隊の指揮官を命ざれている。

歴代航空総隊司令官

[編集]
歴代の航空総隊司令官 [4]
(特記ない限り空将・指定職5号)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
臨時航空訓練部長
- 源田実 1956.8.1 - 1957.7.31 海兵52期
海大35期
航空団司令
→1956.7.10 航空幕僚監部
航空集団司令
航空集団司令
- 源田実 1957.8.1 - 1958.7.31 海兵52期
海大35期
臨時航空訓練部長 航空総隊司令
航空総隊司令
01 源田実 1958.8.1 - 1959.7.17 海兵52期
海大35期
航空集団司令 航空幕僚長
02 松前未曾雄 1959.7.18 - 1961.6.11 陸士38期
陸大49期
北部航空方面隊司令
中部航空方面隊司令兼任
→1959.12.1 兼務解除
航空総隊司令官
航空総隊司令官
01 松前未曾雄 1961.6.12 - 1961.7.24 陸士38期
陸大49期
航空総隊司令 退職
02 島田航一 1961.7.25 - 1963.7.31 海兵55期
海大38期
中部航空方面隊司令官 退職
03 小島喜久 1963.8.1 - 1964.4.16 陸士42期
陸大52期
航空幕僚副長 航空自衛隊幹部学校
04 牟田弘國 1964.4.17 - 1966.4.29 陸士43期 中部航空方面隊司令官 航空幕僚長
05 岩城邦廣 1966.4.30 - 1967.11.14 海兵59期 飛行教育集団司令官 退職
06 丸田文雄 1967.11.15 - 1968.12.31 陸士44期 航空自衛隊幹部学校長 退職
07 渡邊正 1969.1.1 - 1970.6.30 海兵61期 中部航空方面隊司令官 退職
08 根來卓美 1970.7.1 - 1971.4.30 陸士47期
陸大57期
航空幕僚副長 退職
09 高橋正次 1971.5.1 - 1972.6.30 陸士48期
陸大59期
中部航空方面隊司令官 退職
10 鏑木健夫 1972.7.1 - 1973.6.30 陸士51期 北部航空方面隊司令官 退職
11 永田良平 1973.7.1 - 1974.6.30 陸士52期 西部航空方面隊司令官 退職
12 鈴木瞭五郎 1974.7.1 - 1976.11.30 海兵68期 航空幕僚副長 退職
13 竹田五郎 1976.12.1 - 1978.3.15 陸航士55期 北部航空方面隊司令官 航空幕僚長
14 山田良市 1978.3.16 - 1979.7.31 海兵71期 術科教育本部長 航空幕僚長
15 中島泉二郎 1979.8.1 - 1980.7.31 陸士57期 中部航空方面隊司令官 退職
16 樋口則英 1980.8.1 - 1982.6.30 海兵73期 中部航空方面隊司令官 退職
17 松井泰夫 1982.7.1 - 1983.6.30 陸航士59期 航空幕僚副長 退職
18 志摩一郎 1983.7.1 - 1984.11.14 陸士60期 術科教育本部長 退職
19 古賀昭典 1984.11.15 - 1986.3.16 陸士61期・
福岡外事専門
5期幹候
中部航空方面隊司令官 退職
20 松尾宣夫 1986.3.17 - 1986.12.4 山口大学
1期幹候
南西航空混成団司令 退職
21 米川忠吉 1986.12.5 - 1987.12.10 青山学院大学
5期幹候
飛行教育集団司令官 航空幕僚長
22 谷篤志 1987.12.11 - 1989.6.29 広島大学
7期幹候
航空幕僚副長 退職
23 鈴木昭雄 1989.6.30 - 1990.7.8 防大1期 航空幕僚副長 航空幕僚長
24 法性弘 1990.7.9 - 1991.6.30 防大1期 航空支援集団司令官 退職
25 石塚勲 1991.7.1 - 1992.6.15 防大3期 航空支援集団司令官 航空幕僚長
26 宮下裕 1992.6.16 - 1993.6.30 防大3期 統合幕僚会議事務局長 退職
27 杉山蕃 1993.7.1 - 1994.6.30 防大4期 航空幕僚副長 航空幕僚長
28 宮竹惠哉 1994.7.1 - 1995.6.29 防大5期 航空支援集団司令官 退職
29 小泉進 1995.6.30 - 1996.6.30 防大6期 航空教育集団司令官 退職
30 江藤兵部 1996.7.1 - 1997.6.30 防大7期 航空教育集団司令官 退職
31 武田清 1997.7.1 - 1998.6.30 防大8期 航空教育集団司令官 退職
32 竹河内捷次 1998.7.1 - 1999.7.8 防大9期 航空支援集団司令官 航空幕僚長
33 大串康夫 1999.7.9 - 2001.3.26 防大10期 航空幕僚副長 退職
34 岩﨑克彦 2001.3.27 - 2002.3.21 防大11期 航空支援集団司令官 退職
35 平木善道 2002.3.22 - 2003.3.26 防大12期 航空教育集団司令官 退職
36 小田邦博[5] 2003.3.27 - 2004.8.29 防大13期 航空教育集団司令官 退職
37 田母神俊雄 2004.8.30 - 2007.3.27 防大15期 統合幕僚学校 航空幕僚長
38 永田久雄 2007.3.28 - 2009.7.20 防大17期 航空幕僚副長 退職
39 岩崎茂 2009.7.21 - 2010.12.23 防大19期 航空幕僚副長 航空幕僚長
40 片岡晴彦 2010.12.24 - 2012.1.30 防大20期 航空教育集団司令官 航空幕僚長
41 齊藤治和 2012.1.31 - 2013.8.21 防大22期 航空総隊副司令官 航空幕僚長
42 中島邦祐 2013.8.22 - 2014.12.14 防大23期 航空幕僚副長 退職
43 杉山良行 2014.12.15 - 2015.11.30 防大24期 南西航空混成団司令 航空幕僚長
44 福江広明 2015.12.1 - 2016.12.21 防大25期 航空支援集団司令官 退職
45 前原弘昭 2016.12.22 - 2018.7.31 防大27期 航空総隊副司令官 退職
46 武藤茂樹 2018.8.1 - 2019.8.22 防大28期 航空総隊副司令官 退職
47 井筒俊司 2019.8.23 - 2020.8.24 防大30期 西部航空方面隊司令官 航空幕僚長
48 内倉浩昭 2020.8.25 - 2023.3.29 防大31期 航空幕僚副長 航空幕僚長
49 鈴木康彦 2023.3.30 - 2024.12.19 防大32期 統合幕僚副長 退職
50 谷嶋正仁 2024.12.20 - 防大34期 統合幕僚学校長

脚注

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  1. ^ 自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第28条の3”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2019年12月23日閲覧。
  2. ^ 統合運用について 防衛省 2010年3月
  3. ^ 「自衛隊法の一部を改正する法律」(昭和36年6月12日法律第126号)
  4. ^ 組織改編による2度の呼称移行時(航空集団司令→航空総隊司令、航空総隊司令→航空総隊司令官)は、いずれも新たに任命辞令が発出(官報掲載)されているため、代数は別個とした。
  5. ^ 第2代内閣衛星情報センター長

出典

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  • 防衛年鑑及び自衛隊年鑑・防衛省将官人事

関連項目

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外部リンク

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