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苗場スキー場

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苗場国際スキー場から転送)
苗場スキー場
Naeba Ski Resort
所在地 〒949-6292
新潟県南魚沼郡湯沢町三国
座標 北緯36度47分40秒 東経138度46分40秒 / 北緯36.79444度 東経138.77778度 / 36.79444; 138.77778座標: 北緯36度47分40秒 東経138度46分40秒 / 北緯36.79444度 東経138.77778度 / 36.79444; 138.77778
旧名 苗場国際スキー場
運営者 西武・プリンスホテルズワールドワイド
開業日 1961年
造設地形 筍山
標高 1,789 m - 900 m
標高差 889[1] m
最長滑走距離 4,000[1] m
最大傾斜 45
コース数 22本
コース面積 196 ha
索道数 12本
テレインパーク ボックス、キッカー
レール、テーブル
ウェーブ、パイプ
公式サイト 公式ウェブサイト
地図
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苗場スキー場(なえばスキーじょう)は、新潟県南魚沼郡湯沢町にあるスキー場。旧コクドの経営を引き継いだ西武グループ株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営している。

概要

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ゲレンデから湯沢町の街並

東京から近い上、湯沢地区のなかでも一番の標高差があることで人気が高いとされる。豪雪地帯の湯沢地区のスキー場の中でも一番内陸側にあり、標高が高いため良質の乾いた雪が降る。

当時の西武グループの総帥だった堤義明が自ら音頭を取り、筍山(標高1,789.7 m)を買い取って一大リゾート地を建設する構想を企画し、1961年苗場国際スキー場という名称でオープンした。開業当時はリフト3基で、併せて500人収容のスキーハウス、1000人収容の食堂などが建てられた[2]。日本最大級のリゾートホテルである苗場プリンスホテル1962年開業)がスキー場内に立地している。

苗場の名前がついているが、苗場山山麓に存在しているわけではなく、清津川を挟んで苗場山と向き合う筍山の山麓にあり、苗場プリンスホテルを中心にゲレンデが構成されている。初心者から上級者向けまでバラエティーに富んだゲレンデが存在し、スキースクールも行われている。

スキー用品のレンタルや宅配便で送るサービスもあるため、手ぶら来場することも可能である。またプリンスホテルやゲレンデ(浅貝含む)のスキーチケット売り場、プロショップ、コンビニエンスストアおサイフケータイを使用したiDなどでチケット等が購入可能となっており、財布を持たずにスキーができるような工夫も施されている。

松任谷由実が毎年、30年以上にわたってライブを続けている他、1999年からはフジロック・フェスティバルの会場ともなっている。

2002年には、近隣のかぐらスキー場(旧 かぐら・みつまた・田代スキー場)との間に、当時世界最長のゴンドラ(区間全長は5,481m:現在は日本最長)である「苗場・田代ゴンドラ」(ドラゴンドラ)が設置された。これにより苗場から田代・かぐら・みつまたの各スキー場にアクセスすることが可能になっており、全てのスキー場を総称して「Mt.Naeba」とも呼ばれる。ゴンドラはスキーのオフシーズン中は観光用として利用されている。

2006年シーズンに雪崩が発生し、客8人と従業員1人が負傷した[3]。2011年シーズンにも雪崩が発生している[4]

なお苗場スキー場のある筍山は第九管区海上保安本部により、新潟県内で最も早く初日の出(6時49分)が見られる地点として紹介されている[5]

営業期間

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営業期間が比較的長いのも特徴の一つである。外気温の低下に依存しないスノーマシン(人工降雪装置)の導入によって営業開始時期が早まり、11月上旬から営業を開始することもあった。

同じくプリンスホテルが運営するかぐらスキー場についで営業期間も長い。春スキーの期間が比較的長いのも特徴の一つで、かつては5月中下旬頃まで営業していたこともあった。

ナイター営業

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最も遅い時期は、毎日22時(週末は23時)まで営業しており、群馬県・新潟県の近隣のサラリーマンなどが日中の仕事を終えてから訪れる者も少なくなかった。現在は20時30分まで。

ゴンドラ・リフト

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多くの来場者をカバーするため、ピーク時にはリフトやゴンドラは24基あったが、現在は11基と半減させている[6]。 (参考レベル・距離・乗車人数)

営業中リフト

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  • 苗場・田代ゴンドラ(ドラゴンドラ)(苗場—田代ゴンドラ・5481 m・8人乗り)[7]
  • プリンス第1ゴンドラ(初級・2221 m・6人乗り)[7]
  • プリンス第2ゴンドラ(初級・1753 m・8人乗り)[7]
  • 第3高速リフト(初級・724 m・4人乗り)[8]
  • 第4高速リフト(初級・766 m・4人乗り)[8]
  • 第5高速リフト(初級・655 m・4人乗り)[8]
  • 第8高速リフト(中級・779 m・フード付き4人乗り)[8]
  • 第4ロマンスリフト1・2番線(初級・325 m・2人乗り)[8]
  • 大斜面ロマンスリフト(中級・766 m・2人乗り)[8]
  • 筍平ロマンスリフト1・2番線(初級・426 m・2人乗り)[8]
  • 筍山ロマンスリフト(中級・560 m・2人乗り)[8]
  • 火打第1ロマンスリフト(初級・490 m・2人乗り)[8]

休止中・撤去済リフト

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  • 第1高速リフト(初級・652m・4人乗り・撤去済)
  • 第2高速リフト(中級・1136m・フード付き4人乗り・撤去済)
  • 第6高速リフト(初級・668m・4人乗り・休止中)
  • 第7高速リフト(初級・922m・フード付き4人乗り・休止中)
  • 第2ロマンスリフト(初級・587 m・2人乗り・撤去済)
  • 第3ロマンスリフト(初級・483m・2人乗り・撤去済)
  • 第5ロマンスリフト(初級・402m・2人乗り・撤去済)
  • 筍山第2ロマンスリフト(中級・607m・2人乗り・撤去済)
  • 火打第2ロマンスリフト(初級・530m・2人乗り・撤去済)
  • 火打第3ロマンスリフト(初級・460m・2人乗り・撤去済)
  • 火打第4ロマンスリフト(中級・537m ・2人乗り・撤去済)

浅貝・白樺平ゲレンデ

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  • 浅貝高速リフト(初級・795 m・4人乗り・撤去済)
  • 浅貝第1ロマンスリフト(初級・462 m・2人乗り・撤去済)
  • 白樺平第1ロマンスリフト(初級・460 m・2人乗り・撤去済)
  • 白樺平第2ロマンスリフト(初級・508 m・2人乗り・撤去済)

来場者数

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1987年公開の映画私をスキーに連れてって』を契機とするスキーブームの時期は、ピーク時の来場者数が年間約380万人だった。当時、正月三が日の人出ランキングでも明治神宮東京ディズニーランドと並んで上位の常連であった。

近年[いつ?]は当時の1/3程度となっているが、それでも単一スキー場としての来場者数は1位である(エリアとしては志賀高原スキー場が1位)。

主な競技大会・イベント開催歴

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ゲレンデ構成

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山麓

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  • 第1ゲレンデ
  • 第2ゲレンデ
  • 第3ゲレンデ
  • 第4ゲレンデ
  • 第5ゲレンデ
  • 第4高速ゲレンデ
  • 第6高速ゲレンデ
  • ダウンヒルコース
  • わくわくコース
  • チャレンジコース
  • 大斜面
  • らくらくコース
  • スプラッシュボール
  • 男子スラロームバーン
  • 男子リーゼンスラロームバーン
  • 女子リーゼンスラロームバーン

筍山

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  • 筍平ゲレンデ
  • 筍山ゲレンデ
  • 筍山第2ゲレンデ
  • 筍山スカイラインコース

その他

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  • テレインパーク
クロスコースとスロープスタイルコースがある。キッカー、ボックスなど。
  • パンダルマンゲレンデ
幼小児専用のソリゲレンデ。4号館正面にある。
  • 浅貝ゲレンデ
苗場プリンスホテルから南東に約1.2kmの場所にある。元々西武グループとは無関係の施設だった苗場スノーパルマベルカント1993年に浅貝スキー場から改名)を、1994年12月に買収した。買収以前からスノーボードを開放しており(当時、苗場スキー場はスノーボード全面禁止だった)早期からハーフパイプを建造し、スノーボードパークが有名であった。2009年-2010年シーズンから2010年-2011年シーズンは、スキー専用ゲレンデであった。2014年度をもって営業を終了している。
  • 苗場ファミリーゲレンデ
浅貝ゲレンデの南側の、西武系が分譲する苗場別荘地内にかつて存在したスキー場。一人乗りリフトが1本だけの非常にローカルなゲレンデであったが、後に取り壊されている。
  • 白樺ゲレンデ
国道17号線をはさみ、苗場プリンスホテルの東に位置する。リゾートマンションの西武ヴィラ苗場に囲まれる。2011年度をもって営業を終了している。
  • 三国スキー場
名前は異なるものの、実質的に苗場スキー場と同じ運営で、リフト券は苗場と共通の物もあった。本スキー場から南へ約4km、国道353号の行き止まり地点に存在。2004年度をもって閉鎖。スノーボードは全面禁止だった時期もある。

施設

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苗場プリンスホテルと営業中のゲレンデ
苗場プリンスホテル

スキー場利用者に最適化されたホテルで、ゲレンデに隣接している。ゲレンデ側の部屋からは美しいナイターのライトアップが楽しめる。ファミリー、カップルなどそれぞれに適した宿泊プランがある。バブル景気時のスキーブームの時などは、クリスマスや正月の予約は夏の時点で予約がいっぱいになることが多かったが、、バブル景気が終わった1990年代前半のスキーブームの終焉とともに来場者が減少し、2010年には小中学校の夏休み期間を除いて夏季営業を停止した。現在も夏休み期間と冬季の営業は行うものの、利用者数はスキーブームのころと比べ激減しており、年始年末を除くと予約を取りやすくなっている。

苗場プリンスホテルのほかにも多くの宿泊施設やリゾートマンションがゲレンデ周辺には存在する。

日帰りスキーセンター(N-Plateau)

日帰り専用駐車場側にある、スキーセンターで、更衣室、待合室、コンビニエンスストア、ロッカー、温泉足湯などの施設がある。

子供用施設

託児所、授乳室、レンタル個室などが用意されている。

レストラン

ゲレンデ、プリンスホテル内あわせて30近くのフードコーナーがある。寿司蕎麦イタリアン中華料理ラーメン焼肉ステーキフレンチからファーストフードショットバーとほとんどのジャンルがそろっている。

冬季間以外

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  • 苗場プリンスホテルゴルフコース - ゲレンデ下部にあるゴルフコースで夏から秋にかけて営業していたが、2009年をもって営業停止。
  • フジ・ロック・フェスティバル - 毎年7月下旬頃、スキー場一帯を利用した野外音楽フェスティバルが開催されている。このイベントは3日間でおよそ13万人を動員するものであるため、今ではスキー以外にこれといった観光がない冬場以外で、苗場に人を呼べる「夏の目玉」として町をあげての一大興行に成長している。

スキースクール

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  • 苗場スキースクール
  • 苗場藤島スキースクール
  • 苗場雪塾

交通

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テレビコマーシャル

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歌手名 曲名 備考
1987-1988 松任谷由実 サーフ天国、スキー天国 映画「私をスキーに連れてって」挿入歌[9]
1988-1989 松任谷由実 ガールフレンズ [9]
1989-1990 松任谷由実 届かないセレナーデ 『WeekDayの苗場、誰も知らない休日篇』[10]
1990-1991 松任谷由実 Man in the Moon 『プライベートホリデイ in 苗場篇』[10]
1991-1992 松任谷由実 タイムリミット 『カ~バ篇』[10]
1992-1993 松任谷由実 ミラクル 『スターと天使が出会う山…苗場プリンスホテル篇』[10]
1993-1994 松任谷由実 BLIZZARD(instrumental) 『愛の谷間や愛の山場に…苗場篇』[10]
1994-1995 松任谷由実 Oh Juliet 『あの人と行って、この人と帰ってきた…苗場篇』[10]
1995-1996 松任谷由実 Broken Barricade 『スキーの踊り場、冬の苗場篇』[10]
1996-1997 松任谷由実 別れのビギン 『プリンセスにはプリンスです篇』[10]
1997-1998 松任谷由実 パーティーへ行こう 『スキーに愛がともナエバ篇』[10]
1998-1999 松任谷由実 groove in retro 『スキーな人とナエバ篇』[10]
2000-2001 RIZE ROCKS [10]
2002-2003 Wish* Eternal Snow [10]
2003-2004 松任谷由実 水槽のJellyfish [11]
2005-2006 なっちゃんPEAK チャイナビート [12]
2007-2008 グックル Windy Road [13]
2008-2009 MASH 光り輝く明日へ

舞台となった作品

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脚注

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  1. ^ a b Course”. Naeba Ski Resort/Naeba Prince Hotel. 2008年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月21日閲覧。
  2. ^ 『ふるさと小千谷・魚沼・南魚沼』郷土出版社、2008年、186頁。 
  3. ^ “苗場スキー場で雪崩 スキー客ら9人が重軽傷 - 新潟”. 読売新聞. (2006年1月3日) 
  4. ^ 本日の雪崩について”. 苗場スキー場スタッフブログ. プリンスホテル (2011年2月24日). 2014年1月18日閲覧。
  5. ^ 『毎日新聞』2021年12月31日東京朝刊新潟版19頁「初日の出:初日の出6地点、9管が時刻発表 県は動画ライブ配信 /新潟」(毎日新聞東京本社・新潟支局【露木陽介】)
  6. ^ “バブル期に乱立「鉄道系スキー場」の栄枯盛衰”. 東洋経済オンライン (東洋経済新報社): p. 3. (2017年5月22日). http://toyokeizai.net/articles/-/172404? 2018年2月12日閲覧。 
  7. ^ a b c 国土交通省鉄道局 監修鉄道要覧』(令和元年度)電気車研究会、2019年10月、372頁。ISBN 978-4-88548-132-1 
  8. ^ a b c d e f g h i 国土交通省鉄道局 監修鉄道要覧』(令和元年度)電気車研究会、2019年10月、406頁。ISBN 978-4-88548-132-1 
  9. ^ a b CF 1974-1989 松任谷由実 オフィシャルサイト
  10. ^ a b c d e f g h i j k l 50th Naeba CM & ポスター 苗場プリンスホテル
  11. ^ CF 2000-2009 松任谷由実 オフィシャルサイト
  12. ^ なっちゃんPEAK news なっちゃんPEAK オフィシャルサイト
  13. ^ About Us グックル オフィシャルサイト

参考文献

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  • 全国スキー場ガイド86
  • 全国スキー場ガイド97
  • 全国スキー場ガイド09
  • 全国スキー場ガイド12

関連項目

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外部リンク

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