菊池寛賞
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(菊池寛賞受賞者から転送)
菊池寛賞(きくちかんしょう)は、日本文学振興会が主催する、文芸・映画など様々な文化分野において業績をあげた個人や団体を表彰する賞。
もとは菊池寛の提唱で、年配の作家の業績をたたえるために1939年(昭和14年)2月に制定されたもので、文学賞であった。46歳以上の文壇功労者の作家が表彰対象となり、45歳以下の作家・評論家が選考委員を務めた[1]。これは戦争のため6回で中止となったが、戦後、菊池の没後1952年(昭和27年)に復活。そのとき受賞対象が文芸以外の分野に広げられた。
正賞として時計、副賞として100万円が授与される。
受賞者・団体一覧
[編集]戦前
[編集]- 第1回(1939)徳田秋声『仮装人物』
- 第2回(1940)里見弴、宇野浩二、武者小路実篤『愛と死』
- 第3回(1941)室生犀星『戦死』、田中貢太郎[2]。
- 第4回(1942)久保田万太郎、長谷川時雨、中村吉蔵
- 第5回(1943)佐藤春夫『慵斎雑記』上司小剣『伴林光平』
- 第6回(1944)川端康成「夕日」「故園」
第1回から第10回
[編集]- 第1回(1953年)
- 第2回(1954年)
- 第3回(1955年)
- 第4回(1956年)
- 第5回(1957年)
- 第6回(1958年)
- 第7回(1959年)
- 第8回(1960年)
- 第9回(1961年)
- 第10回(1962年)
第11回から第20回
[編集]- 第11回(1963年)
- 第12回(1964年)
- 第13回(1965年)
- 第14回(1966年)
- 第15回(1967年)
- 第16回(1968年)
- 第17回(1969年)
- 第18回(1970年)
- 第19回(1971年)
-
- 水上勉『宇野浩二伝』
- 尾上多賀之丞
- 黛敏郎「題名のない音楽会」
- 土門拳
- ハロルド・ストラウス (アメリカの出版社クノッフ社の日本文学担当編集者)
第21回から第30回
[編集]- 第21回(1973年)
- 第22回(1974年)
- 第23回(1975年)
- 第24回(1976年)
- 第25回(1977年)
- 第26回(1978年)
- 第27回(1979年)
- 第28回(1980年)
- 第29回(1981年)
- 第30回(1982年)
第31回から第40回
[編集]- 第31回(1983年)
- 第32回(1984年)
- 第33回(1985年)
- 第34回(1986年)
- 第35回(1987年)
- 第36回(1988年)
- 第37回(1989年)
- 第38回(1990年)
- 第39回(1991年)
- 第40回(1992年)
-
- 黒岩重吾
- 島田正吾
- NHKモスクワ支局[注 2]
- 産経抄
- ひめゆり平和祈念資料館
第41回から第50回
[編集]- 第41回(1993年)
- 第42回(1994年)
- 第43回(1995年)
- 第44回(1996年)
- 第45回(1997年)
- 第46回(1998年)
- 第47回(1999年)
- 第48回(2000年)
- 第49回(2001年)
- 第50回(2002年)
第51回から第60回
[編集]- 第51回(2003年)
- 第52回(2004年)
- 第53回(2005年)
- 第54回(2006年)
- 第55回(2007年)
- 第56回(2008年)
- 第57回(2009年)
- 第58回(2010年)
- 第59回(2011年)
- 第60回(2012年)
第61回から第70回
[編集]- 第68回(2020年)
-
- 林真理子
- 佐藤優
- 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
- 秋田魁新報 イージス・アショア取材班
- 篠山紀信
第71回以降
[編集]選考委員
[編集]順不同
- 1952年 - 1959年
- 1960年
-
- 阿部真之助、大谷竹次郎、永田雅一、山本有三
- 1964年 - 1969年
-
- 大谷竹次郎、永田雅一、山本有三
- 1970年 - 1972年
- 1973年
-
- 川口松太郎、城戸四郎、山本有三
- 1974年 - 1976年
- 1977年 - 1983年
-
- 飯沢匡、石川達三、内村直也、川口松太郎
- 1984年
- 1985年 - 1989年
-
- 井上靖、河盛好蔵、林健太郎、福田恆存
- 1990年
-
- 井上靖、河盛好蔵、林健太郎、福田恆存、佐伯彰一
- 1991年 - 1992年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、林健太郎、福田恆存
- 1993年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、林健太郎、福田恆存、江藤淳
- 1994年 - 1998年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、林健太郎、江藤淳
- 1999年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、林健太郎
- 2000年 - 2003年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、林健太郎、城山三郎
- 2004年 - 2006年
-
- 阿川弘之、佐伯彰一、城山三郎
- 2007年 - 2009年
- 2010年 - 2014年
-
- 東海林さだお、養老孟司、半藤一利、平岩弓枝
- 2015年 - 2018年
-
- 東海林さだお、養老孟司、平岩弓枝、保阪正康
- 2019年 -
その他の「菊池寛賞」
[編集]菊池の出身地である高松市では、1965年に菊池の顕彰と郷土文化・文学の向上を図る目的で「香川菊池寛賞」を制定し、今日まで続いている[9]。こちらは文芸作品を対象とした純粋な文学賞である。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「第一編 菊池寛の生涯 五、文壇の大御所」(小久保 2018, pp. 94–112)
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 日本漢字教育振興協會創始者
- ^ “『こち亀』原作者・秋本治氏に菊池寛賞 「上質な笑いに満ちた作品を堂々と完結させた」”. ORICON STYLE. (2016年10月13日) 2016年10月13日閲覧。
- ^ “菊池寛賞に浅田真央さん、岸惠子さんら”. 産経新聞. (2017年10月12日) 2017年10月12日閲覧。
- ^ “ラグビー日本代表チームに菊池寛賞”. 産経ニュース. (2019年10月21日) 2019年10月21日閲覧。
- ^ “「第71回菊池寛賞」に野沢雅子ら「世代を超え愛され続ける」”. マイナビニュース. マイナビ (2023年10月11日). 2023年10月11日閲覧。
- ^ “「菊池寛賞」に「あしたのジョー」ちばてつや氏、「光る君へ」大石静氏ら選出”. スポニチアネックス (2024年10月9日). 2024年10月9日閲覧。
- ^ “香川菊池寛賞”. 高松市. 2019年5月14日閲覧。
参考文献
[編集]- 小久保武 著、福田清人 編『菊池寛』(新装)清水書院〈Century Books 人と作品32〉、2018年4月。ISBN 978-4389401276。 初版は1979年6月 ISBN 978-4389400323
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 菊池寛賞(公式)