蒙頂甘露
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蒙頂甘露(もうちょうかんろ[1]、モンディンガンルー[2])は、中華人民共和国四川省雅安市蒙山県の緑茶の一種[1][2]。古来より「茗茶」と謳われている[2]。
蒙山(蒙頂山)は約2000年前、西漢の時代に甘露寺の普慧禅師(呉理真)が茶樹を植えて、人類史上初の人工栽培が行われたとされる地でもある[1][3]。蒙山で作られる茶を総じて蒙頂茶と呼ぶ[2]。1950年ごろの蒙頂茶の主流は黄茶の蒙頂黄芽であったが、近年は蒙頂甘露が主流となってきている[2]。
茶葉には、ふわふわとした産毛がついている[1][2]。この地方は雨が多く、比較的に温暖であるため茶摘みは2月末から行われ、新茶の出回る時期は江南や江北よりも一か月ほど早い[1]。
芽のみ、または一芽一葉を摘み、遠火で乾燥させる[1]。