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蒙頂甘露

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

蒙頂甘露(もうちょうかんろ[1]、モンディンガンルー[2])は、中華人民共和国四川省雅安市蒙山県緑茶の一種[1][2]。古来より「茗茶」と謳われている[2]

蒙山(蒙頂山)は約2000年前、西漢の時代に甘露寺の普慧禅師(呉理真)が茶樹を植えて、人類史上初の人工栽培が行われたとされる地でもある[1][3]。蒙山で作られる茶を総じて蒙頂茶と呼ぶ[2]。1950年ごろの蒙頂茶の主流は黄茶蒙頂黄芽であったが、近年は蒙頂甘露が主流となってきている[2]

茶葉には、ふわふわとした産毛がついている[1][2]。この地方は雨が多く、比較的に温暖であるため茶摘みは2月末から行われ、新茶の出回る時期は江南や江北よりも一か月ほど早い[1]

芽のみ、または一芽一葉を摘み、遠火で乾燥させる[1]

出典

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  1. ^ a b c d e f 甘露「蒙頂甘露」『はじめての中国茶とおやつ :旅するように知り、楽しむ』誠文堂新光社、2023年、73頁。ISBN 978-4416523551 
  2. ^ a b c d e f 今間智子「蒙頂甘露」『中国茶の教科書 :体にいい効能と茶葉の種類、飲み方、すべてがわかる』誠文堂新光社、2012年、47頁。ISBN 978-4416812839 
  3. ^ 棚橋篁峰. “白虎に護られた茶の木 緑茶④”. 人民中国. 2025年1月4日閲覧。