コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

豊野駅 (北海道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
豊野駅
とよの
Toyono
旭ヶ丘 (3.9 km)
(4.7 km) 沙留
所在地 北海道紋別郡興部町字豊野
北緯44度27分23秒 東経143度10分30秒 / 北緯44.45639度 東経143.17500度 / 44.45639; 143.17500 (豊野駅)座標: 北緯44度27分23秒 東経143度10分30秒 / 北緯44.45639度 東経143.17500度 / 44.45639; 143.17500 (豊野駅)
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 名寄本線
キロ程 73.0 km(名寄起点)
電報略号 トノ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1947年昭和22年)2月11日[1]
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日[1]
備考 名寄本線の廃止に伴い廃駅
テンプレートを表示
1978年の豊野駅と周囲約500m範囲。右が紋別方面。周囲は牧草地帯で民家はまばら。周囲に防風雪対策が何もなく、海側からの風を真向から受ける位置にある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

豊野駅(とよのえき)は、北海道網走支庁紋別郡興部町字豊野にかつて設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)名寄本線廃駅)である。事務管理コードは▲122114[2]

歴史

[編集]

一部の普通列車は通過した(1989年4月30日時点(廃止時の時刻表)で、下り3本上り2本(快速運転列車)[3])。

駅名の由来

[編集]

所在地名より。もともと当地を流れる河川名から「ルロチ」とよばれ、漢字を当てて「留露千」あるいは「瑠橡」と表記されたが、読みにくいという理由により上流域が豊畑(とよはた)、駅が設けられた下流域が豊野と改名され[5]、駅名に採用された。

「豊野」の由来については「豊かな実りの野原にしたいという念願」からとされている[6][7]

なお、「ルロチ」の名称はアイヌ語の「ルロチ(ru-ot-i)」(海水が・いっぱいある・もの〔川〕=満潮時に海水が入る川)に由来するとされる[5]

駅構造

[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、構内の南西側(遠軽方面に向かって右手側)に存在した[8]

無人駅となっており、駅舎はないが木造の待合所を2棟有していた[8]。ホームは、道路と同じ高さであった[8]

利用状況

[編集]

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1977年(昭和52年) 133 [9]

駅周辺

[編集]

駅跡

[編集]

2001年(平成13年)時点ではホームが残存し、枕木とホーム囲いに利用されていた古レールが残骸として残っていた[11]2011年(平成23年)時点でも同様で、線路跡も確認できた[12]。空き地になっている。2017年(平成29年)7月時点では、駅跡に続く道が途中で立入禁止となっている。

隣の駅

[編集]
北海道旅客鉄道
名寄本線
旭ヶ丘駅 - 豊野駅 - 沙留駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、910-911頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、242頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、220頁。ISBN 978-4893915498 
  4. ^ 大蔵省印刷局(編)「日本国有鉄道公示 第2号」『官報』第6895号、国立国会図書館デジタルコレクション、1950年1月9日。 
  5. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、179頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  6. ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、186頁。ISBN 978-4893915498 
  7. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、196頁。ASIN B000J9RBUY 
  8. ^ a b c 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、210頁。ISBN 978-4093951012 
  9. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、905頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  10. ^ a b 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、18頁。 
  11. ^ 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVIII』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、2001年7月、34頁。ISBN 978-4533039072 
  12. ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、120頁。ISBN 978-4894536128 

関連項目

[編集]