銚子大橋
銚子大橋 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 銚子市-神栖市間 |
交差物件 | 利根川 |
建設 | 2005年 - 2013年 |
座標 | 北緯35度44分17秒 東経140度49分27秒 / 北緯35.73806度 東経140.82417度 |
構造諸元 | |
形式 | 斜張橋および箱桁橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 1,209.1 m |
幅 | 11.0 m(2車線、歩道部を含む) |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
銚子大橋(ちょうしおおはし)は、一級河川利根川の河口付近を渡河し千葉県銚子市と茨城県神栖市を結ぶ、国道124号の橋梁である。
概要
[編集]利根川に架かる橋としては、最も東側に位置する橋である。現在開通している銚子大橋は2代目。橋梁部分の管理者は千葉県知事となっており[1]、千葉県銚子土木事務所の所管に属する[2]。
橋梁概要(現在・2代目)
[編集]- 所在地 - 千葉県銚子市三軒町地先 - 茨城県神栖市波崎地先(国道124号)[1]
- 架設年次 - 2013年(平成25年)
- 総延長 - 1,500 m
- 橋長 - 1,209.1 m[1]
- 橋梁形式
- 幅員 - 第3種第2級 11.0 m 2車線(車道 : 7.5 m、歩道 : 3.5 m)
歴史
[編集]初代・銚子大橋の開通
[編集]一般国道 | |
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銚子大橋 有料道路(日本道路公団所管) | |
路線延長 | 1.45 km |
制定年 | 1962年 |
開通年 | 1962年 |
廃止年 | 1974年 |
起点 | 千葉県銚子市三軒町 |
終点 | 茨城県鹿島郡波崎町明神前 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
千葉県銚子市と茨城県鹿島郡波崎町(現・神栖市)を結ぶ日本道路公団(現・東日本高速道路株式会社)の有料道路として[3]1960年(昭和35年)4月起工、総工事費8億5千万円(当時)と2年9カ月の月日を経て、1962年(昭和37年)11月に完成し、12月10日に供用を開始した[4]。料金所は波崎町側に設置された。橋梁部分1,203.2 m、延長1,450 m、幅員7.0 m、水面からの高さ11.5 mの鋼トラスおよび連続・単純合成鈑桁橋からなる長大橋で、トラスは赤く塗られた。橋長1,203 mは、当時国内最大級を誇った[3]。
当初30年で償還予定で供用されたが、予想以上に交通量が伸びた事からわずか12年で償還し1974年(昭和49年)5月23日より無料開放[3]、 国道124号の道路橋としてその管理は千葉・茨城の両県に移管され、のちに千葉県海匝地域整備センター銚子整備事務所が管理した。2005年当時、1日約26,000台[5]の通行量があり、千葉県の東総地域と茨城県の鹿行地域における、産業・経済・商業などに大きく寄与し、両地域にとって重要な基幹道路となる。
なお、銚子大橋という名称は一般の公募により決まったものである[6][7]。
橋梁概要(初代)
[編集]- 所在地 - 千葉県銚子市三軒町地先 - 茨城県神栖市波崎地先(国道124号)
- 架設年次 - 1962年(昭和37年)
- 総延長 - 1,450 m
- 橋長 - 1,203.2 m
- 取付道路 - 246.8 m
- 橋梁形式 - 鋼ワーレントラス橋および連続・単純合成鈑桁橋
- 幅員 - 7.0 m 2車線(歩道 : なし)
旧橋の老朽化と架け替え
[編集]供用後40年以上経過し、幅員が7 mしかなく、車両の大型化やモータリゼーションの進展に伴う交通量の増大、塩害等の影響による老朽化も著しい事から、架換計画も視野に入れ、適切な補修計画・管理計画を定めるため、2000年(平成12年)11月に国土交通省、橋梁専門家などからなる「銚子大橋検討委員会」が設立され、その後学識経験者も加えて、2002年(平成14年)3月に「3カ年の緊急対策」「管理マニュアル」が策定された。
特に地震時の対応では、気象庁銚子気象台発表の銚子市の震度が、震度5弱以上を観測した場合、被害の進行・第三者被害を防止するため、銚子大橋の通行止め規制を行い、緊急点検を実施のうえ、通行の安全が確認されたのち、再開することとした。その他、20t以上の車両通行を禁止している。
また、「銚子大橋検討委員会」において、架換についての早急な対応が必要となったことから、2001年(平成13年)8月に千葉・茨城両県により「銚子大橋架換検討会」を設立し、当委員会と連携を保ち、橋梁形式、整備手法等の基礎調査を進めた結果、2003年度国庫補助事業として新規採択された。
その後、2004年(平成16年)に本工事に着手、地質調査や測量が行われ、2005年(平成17年)9月15日に銚子市に於て起工式を行い[8]、総工費約210億円、橋梁形式は斜張橋、総延長1.5 km、現在の橋の約10 m上流側に平行して設置された。車道は2車線(当初計画は4車線)、幅員7.5 m。下流側に幅員3.5 mの自転車・歩行者道が整備された。
2009年(平成21年)3月24日に特に老朽化が著しい中央航路部を迂回する形で、新橋の斜張橋部(約400 m)を用いた暫定供用が開始された[9]。
翌2010年(平成22年)12月21日には、斜張橋部の延長で連続して続く茨城県神栖側の橋梁部(660 m)の暫定供用が開始された[10][11]。これにより、1,500 mのうちの1,060 mが完成した。全体の完成は2013年(平成25年)のことで、残りの銚子側の取付道路が完成したことにより3月7日に全線開通した[2]。なお、旧橋は平成25年度内にすべて撤去されている[2]。
年表
[編集]- 1960年(昭和35年)3月5日 - 工事開始[12]
- 1962年(昭和37年)
- 1974年(昭和49年)5月23日 - 30年の償還期間を待たず、無料開放[15]。
- 2001年(平成13年)8月 - 千葉・茨城両県により「銚子大橋架換検討会」を設立。
- 2005年(平成17年)9月15日 - 架け替え工事の起工式を挙行。
- 2009年(平成21年)3月24日 - 千葉県側の新橋うち、中央の斜張橋部(約400 m)が迂回路の形で暫定供用開始。
- 2010年(平成22年)12月21日 - 茨城県側の橋梁工事が完了し、茨城県側を含み暫定供用開始[10]。
- 2013年(平成25年)3月7日 - 架け替え工事が完了し、新橋が全線開通[2]。
隣の橋
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “銚子大橋の管理の方法に関する協議の内容(平成26年3月20日 茨城県告示第277号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2573号: pp. pp. 6–7, (2014年3月20日)
- ^ a b c d 県土整備部銚子土木事務所 (2015年2月3日). “管内概要”. 千葉県ホームページ. 千葉県. 2015年10月25日閲覧。
- ^ a b c “朝日新聞(2001年7月) 銚子大橋「40歳」世代交代の動き”. 朝日新聞社
- ^ “盛大に銚子大橋の開通祝賀 延々自動車の行列”. 千葉日報 (千葉日報社). (1962年12月11日)
- ^ 2005年(平成17年)センサス
- ^ “もう八千六百通に 銚子 - 波崎間の新大橋”. 毎日新聞 (毎日新聞社): 千葉版. (1962年9月5日)
- ^ “伊藤さん(波崎)が当選 銚子大橋の名称”. 毎日新聞 (毎日新聞社): 千葉版. (1962年10月20日)
- ^ “物流安全もつなぐ 銚子大橋 架け替えで起工式 神栖市とむすぶ 一〇年度完成目指す”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2005年9月15日)
- ^ “新橋暫定供用スタート 老朽化著しい銚子大橋 完工は2年後 幅広がり安全性増す”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2009年3月25日)
- ^ a b “道路の供用の開始(平成22年12月16日 茨城県告示第1407号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2241号: p. p.12, (2010年12月16日)
- ^ “茨城側660メートル利用開始 銚子大橋、完成は12年春”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (2010年12月22日)
- ^ 同年3月4日、日本道路公団公告第5号「銚子大橋工事開始公告」
- ^ 同年11月24日、日本道路公団公告第43号「銚子大橋工事完了公告」
- ^ 同年12月4日、日本道路公団公告第44号「銚子大橋料金徴収公告」
- ^ 同年5月21日、日本道路公団公告第31号「有料道路「銚子大橋」の料金の徴収期間の変更公告」
関連項目
[編集]- 橋の一覧 (長さ順)
- 無料開放された道路一覧
- 銚子新大橋有料道路(利根かもめ大橋)
- 房総の魅力500選