月夜野大橋
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月夜野大橋 | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 群馬県利根郡みなかみ町 |
交差物件 | 利根川 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 国道17号 月夜野バイパス |
管理者 | 国土交通省 関東地方整備局 高崎河川国道事務所 |
設計者 | 大日本コンサルタント |
施工者 | 清水建設・オリエンタルコンクリートJV |
着工 | 1981年(昭和56年)1月15日 |
竣工 | 1982年(昭和57年)3月30日 |
開通 | 1985年(昭和60年)9月30日 |
座標 | 北緯36度40分11.6秒 東経139度0分5.3秒 / 北緯36.669889度 東経139.001472度 |
構造諸元 | |
形式 | ラーメン橋・桁橋 |
材料 | プレストレスト・コンクリート |
全長 | 431.900 m |
幅 | 10.650 m |
最大支間長 | 84.500 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
月夜野大橋(つきよのおおはし)は、群馬県利根郡みなかみ町の利根川に架かる国道17号 月夜野バイパスの橋長431.9 m(メートル)のラーメン橋・桁橋。
概要
[編集]日本で初めてP&Z工法が採用された。P&Z工法は張り出し架設工法のうち、地上空間を用いず移動架設桁を用いて架橋するものである。
月夜野大橋は利根川を渡り、P&Z工法が採用された月夜野大橋とそれに引き続く小川島橋の2橋からなる[1]。
月夜野大橋
- 形式 - 単純ポストテンションPC箱桁3連および4径間PC連続有ヒンジラーメン箱桁橋[2]
- 橋長 - 431.900 m
- 支間割 - 3×40.600 m+ ( 68.400 m+2×84.500 m+68.400 m )
- 幅員
- 総幅員 - 10.650 m
- 有効幅員 - 9.750 m
- 車道 - 7.750 m
- 歩道 - 片側2.000 m
- 下部工 - 控え壁式橋台1基・ラーメン橋台1基・RC壁式橋脚1基・RC柱橋脚5基[2]
- 基礎 - 直接基礎2基・オープンケーソン3基・ニューマッチケーソン2基・場所打ち杭基礎1基[2]
- 最急縦断勾配 : 6.0 %
- 設計 - 大日本コンサルタント[3]
- 施工 - 清水建設・オリエンタルコンクリートJV
- 架設工法 - 枠組足場(単純桁部)・P&Z工法(ラーメン橋部)
小川島橋
- 形式 - PC2径間連続箱桁Tラーメン橋およびRC2径間連続中空床版橋
- 橋長 - 150.000 m
- 支間割 - (2×59.300 m) + (14.635 m + 14.585 m )
- 基礎 - オープンケーソン1基(P1)・深礎杭基礎3基(P2・P3・A2)
- 縦断勾配 : 6.0 %
- 曲率半径 : 230 m
- 施工 - 佐田建設・ピー・エス・コンクリートJV
- 架設工法 - カンチレバー工法(PC部)・支保工法(RC部)
歴史
[編集]- 1981年(昭和56年)1月15日 - 月夜野大橋着工[4]。
- 1982年(昭和57年)3月30日 - 月夜野大橋竣工[4]。同年土木学会田中賞作品部門を受賞[3]。
- 1985年(昭和60年)9月30日 - 開通[7]。
月夜野大橋では、竣工後もたわみの計測が長期的に計測され、貴重なデータであるとともに、有ヒンジラーメン橋では予測値の倍以上のたわみが記録されている[8]。
隣の橋
[編集]- 徒渉橋 - ふれあい橋 - 月夜野大橋 - 地蔵橋 - 沼田大橋
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 『月夜野町史』月夜野町、1986年1月、855-858頁。
- ^ a b c 『PC橋の多様化に対応した持続荷重の影響評価手法に関する共同研究 2章 既設PC道路橋の変状の実態について』 83頁。
- ^ a b “会社の歩み”. 大日本コンサルタント. 2020年9月6日閲覧。
- ^ a b c (中村克己 et al. 1983)
- ^ (中村克己, 福吉孝雄 & 守屋元雄 1982)
- ^ 久保田武治、高宮隆治、鹿山馨、斉藤尚義「一般国道17号小島川橋の設計・施工」『橋梁』第19巻第12号、橋梁編纂委員会、1983年12月、10-17頁、ISSN 0287-0991。
- ^ 「一般国道17号月夜野バイパス」『月刊建設』第30巻第8号、全日本建設技術協会、1983年8月1日、16-17頁。
- ^ 『PC橋の多様化に対応した持続荷重の影響評価手法に関する共同研究 2章 既設PC道路橋の変状の実態について』 8 - 9頁。
参考文献
[編集]- 中村克己、楪淸一郎、國島正彦、渡辺泰充「月夜野大橋上部工の設計・施工」『プレストレストコンクリート』第25巻第1号、プレストレストコンクリート工学会、1983年1月、80 - 89頁、ISSN 0387-1983、NAID 40003379239。
- 中村克己、福吉孝雄、守屋元雄「P&Z工法による月夜野大橋の施工」『コンクリート工学』第20巻第1号、日本コンクリート工学会、1982年1月、38-44頁、doi:10.3151/coj1975.20.1_38、ISSN 0387-1061、NAID 130004397456、2020年9月7日閲覧。
- “2章 既設PC道路橋の変状の実態について” (PDF). 国総研資料 第 1068号 PC橋の多様化に対応した持続荷重の影響評価手法に関する共同研究. 国土技術政策総合研究所. 2020年9月6日閲覧。