阿久比駅
阿久比駅 | |
---|---|
駅前(2015年8月) | |
あぐい AGUI | |
◄KC07 坂部 (1.1 km) (1.6 km) 植大 KC09► | |
所在地 | 愛知県知多郡阿久比町阿久比駅前1丁目13 |
駅番号 | KC 08 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 河和線 |
キロ程 | 10.6 km(太田川起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線[1] |
乗降人員 -統計年度- |
5,384[2]人/日 -2021年[2]- |
開業年月日 | 1983年(昭和58年)7月21日[1] |
備考 | 特殊勤務駅(駅集中管理システム導入駅) |
阿久比駅(あぐいえき)は、愛知県知多郡阿久比町阿久比にある名古屋鉄道河和線の駅。駅番号はKC08。有人駅。 全営業列車が停車する。
歴史
かつては坂部駅が町の代表駅で急行が停車していたが、役場に近い代表駅を造る目的で当駅が開設された。この際、隣接する椋岡駅とは至近距離になるため、椋岡駅を統合・廃止しようとしたが、地元の反対で実現しなかった。しかしその後、椋岡駅に停車する列車は朝夕数本のみに減少し、2006年12月16日を以て廃止された。
年表
- 1983年(昭和58年)7月21日 - 開業[1]。
- 1998年(平成10年)3月 - 阿久比駅前土地区画整理事業の竣工。それを記念してモニュメント「明日(あした)へ」が駅前ロータリーに設置される。
- 2006年(平成18年) 7月14日 - 共通SFカードシステム「トランパス」導入。終日有人化[3]。
- 2008年(平成20年)12月27日 - ダイヤ改正により特急停車駅に昇格[4]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス対応カード利用終了により供用終了。
- 2015年(平成27年)6月1日 - 改札口と2本のホームを結ぶ渡線橋およびエレベーターや点字式の案内、多機能トイレの設置などのバリアフリー化が完成[5]。LED表示の列車案内と駅自動放送も導入された。
- 2024年(令和6年)9月28日 - 特殊勤務駅となる[6]。
駅構造
島式ホーム2面4線[1]、8両対応のホームを持つ地上駅。特殊勤務駅で、7:30 - 10:30に窓口が営業する。2024年(令和6年)9月27日までは終日駅員配置駅だった[6]。ホームは阿久比川の支流を跨ぐ橋梁から続く築堤上にあり、改札口とはトンネル通路で繋がっている。開業時より階段のみだったが、2015年(平成27年)6月1日にエレベーターの設置や警告ブロックなどのバリアフリー化工事が完成した[5]。河和線の途中では唯一、上下線とも待避可能な駅であるため、多くの特急・急行と普通が緩急接続を行う。下りでは、河和行き特急は知多半田行き普通に接続する。土休日の午後は普通列車が15分程度待避するため、普通から急行へ、特急から普通への乗り継ぎは1分で済むが、急行から特急または普通へ、普通から特急への乗り継ぎはあまり良くない。高横須賀駅~坂部駅間から普通知多半田行きに乗車し、知多新線の駅に向かうには当駅で特急に乗り換え、富貴駅で再び乗り換える必要があるが、15分程度待たされることになる。上り(太田川方面)は当駅を過ぎると、太田川駅まで待避ができないが、日中の半数は同駅ではなく更に2つ名古屋寄りの常滑線聚楽園駅で待避する。臨時列車が運転される場合、当駅で待避することがある。改札口は西側のみであるが、改札外のガードを通って線路の東側からも行き来が可能である。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | KC 河和線 | 下り | 河和・内海方面[7] |
3・4 | 上り | 太田川・金山・名鉄名古屋方面[7] |
-
改札口
-
ホーム
-
駅名標
配線図
← 太田川・ 名古屋方面 |
→ 知多半田・ 河和方面 |
|
凡例 出典:[8] |
利用状況
- 「移動等円滑化取組報告書」によれば、2021年度の1日平均乗降人員は5,384人である[2]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は5,875人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中68位、河和線・知多新線(24駅)中9位であった[9]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は4,892人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中95位、河和線・知多新線(26駅)中9位であった[10]。
- 「知多半島の統計」によると、当駅の各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである[11]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2010年(平成22年) | 2,578 |
2011年(平成23年) | 2,702 |
2012年(平成24年) | 2,796 |
2013年(平成25年) | 2,940 |
2014年(平成26年) | 2,993 |
2015年(平成27年) | 3,189 |
2016年(平成28年) | 3,227 |
2017年(平成29年) | 3,207 |
2018年(平成30年) | 3,222 |
2019年(令和元年) | 3,254 |
2020年(令和 | 2年)2,608 |
2021年(令和 | 3年)2,697 |
開業後は坂部駅と椋岡駅から当駅に利用者がシフトし、町内唯一の急行停車駅となった。特急停車駅になった[12]近年も、少しずつ増加している。
駅周辺
- 阿久比町役場
- 愛知県立阿久比高等学校
- 阿久比町立阿久比中学校
- 阿久比郵便局
- JAあいち知多 阿久比支店
- ヤマナカ陽なたの丘店
- キクテック 中部事業所
- 知多信用金庫 阿久比支店
- 愛知県道55号名古屋半田線
バス路線
かつては、知多バスが阿久比スポーツ村、宮津団地へ運行していた。
町のマスコットである「アグピー」をモチーフとし、車体に沢山のイラストが配され、愛称は「アグピー号」。
ベース車両はトヨタ・ハイエース。リフトやスロープなどは装備していないので、車いす利用者への対応は成されていない。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- KC 河和線
かつては当駅 - 植大駅間に椋岡駅が存在した。
脚注
- ^ a b c d “新駅「阿久比」がオープン”. 交通新聞 (交通協力会): p. 2. (1983年7月23日)
- ^ a b c “令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月4日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道(編)「ニュース・スコープ」『れいめい』第694号、名古屋鉄道、2006年8月、13頁。
- ^ 太田貴之「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、46頁。
- ^ a b 林幹洋(2015年6月3日). “名鉄阿久比駅:バリアフリーの完成を祝い式典”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b “一部の駅における窓口係員配置時間の変更について”. 名古屋鉄道 (2024年8月23日). 2024年8月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月23日閲覧。
- ^ a b “阿久比(KC08)(あぐい) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 知多半島の統計 - 大府市
- ^ “阿久比町広報Web版 2月1日号”. www.town.agui.lg.jp. 2024年5月16日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 阿久比駅 - 名古屋鉄道