餓了麼
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市場情報 | Private |
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本社所在地 |
中国 上海市普陀区真北路788号520室 |
設立 | 2008年9月 |
代表者 | 張旭豪(CEO) |
主要株主 |
阿里巴巴集団 ソフトバンク・ビジョン・ファンド |
外部リンク | https://www.ele.me/ |
餓了麼(ウーラマ、簡: 饿了么、意:お腹すいた?、英: Ele.me)は食配サービスアプリである。このアプリサービスは中華人民共和国上海市に本社を置くO2Oスタートアップ企業上海拉扎斯信息科技有限公司(英: ELEME Inc.)により運営されている。社名の「拉扎斯」はサンスクリット語の「Rajax」の意味を持つ。2018年2月28日より筆頭株主のアリババグループから買収提案を受け2018年4月より持株会社Alibaba Bendi Shenghuo Fuwu Gongsiの完全子会社となった。
概要
[編集]フードデリバリーアプリ餓了麼(Ele.me)を提供し、配送者を通じてレストランの食事を注文者に配達している。配送者は注文者から30分遅延や配送態度が悪いといった悪い評価を受けると30元(500円)の罰金が課せられる。[1]。2018年現在中国国内でテンセント傘下の美団点評と激しいシェア争いと行っており、2017年には業界3位の百度傘下の百度外売を買収した。調査企業「Trustdata」によると、2017年時点の中国の市場シェアは餓了麼39.5%、百度外売13.2%に対してライバルの美団点評は46.1%。[2]。2017年6月の月間アクティブユーザーは、餓了麼3402万人、百度外売1748万9000人に対して美団外売は2989万7000人。[3]。2017年9月より広州市で外食が難しい高齢者向けに、食事を宅配しており、2018年7月からは高齢者在宅介護サービス進出も発表している。また、上海では配送ドローンの運用が行われており、配達ロボット「万小餓(ワンシャオウー)」の研究開発もされている[4]。
沿革
[編集]- 2008年9月 - 上海交通大学を卒業した張旭豪と康嘉により餓了麼が設立される
- 2009年4月 - 餓了麼ウェブサイト公開
- 2010年7月7日 - 上海拉扎斯信息科技有限公司を登記
- 2011年7月 - 北京支店と杭州支店を開設
- 2013年3月 - 蘇州支店、ハルビン支店、福州支店を設立
- 2013年10月 - 深圳支店、南京支店、長春支店、厦門支店を設立
- 2013年11月27日 - シリーズCラウンドでセコイア・キャピタルチャイナより2,500万ドル調達
- 2014年5月6日 - シリーズDラウンドでDianpingより8,000万ドル調達
- 2015年1月27日 - シリーズEラウンドでTencent Holdingsより3億5,000万ドル調達
- 2015年8月28日 - シリーズFラウンドでCITIC Capitalより6億3,000万ドル調達
- 2016年3月15日 - 中国中央電視台により無許可のレストランにより食品安全性に問題がある食品が配送されていたことが報道され謝罪[5]
- 2016年4月13日 - 阿里巴巴集団より13億ドル調達。阿里巴巴集団が23%の筆頭株主となる[6]
- 2017年6月5日 - 阿里巴巴集団より10億ドル調達。阿里巴巴集団が32.94%の筆頭株主となる[7]
- 2017年8月24日 - 百度外売(Baidu Takeaway)を8億ドルで買収[8][9]
- 2017年12月23日 - 配達員が使用するアプリ「蜂鳥配送」に聴覚障害の配達員のための自動音声通知機能追加[10]
- 2018年4月2日 - 95億ドルで阿里巴巴集団の完全子会社となる[11]
- 2018年5月28日 - 海南省三亜市より情報審査が杜撰で実体店舗が捏造された飲食店を掲載したとして行政処分を受ける[12]
- 2018年5月29日 - 上海市の上海金山工業区でドローンの運用を開始[13]
- 2018年7月19日 - 高齢者介護事業に進出[14]
- 2018年8月1日 - スターバックスと提携[15]
- 2018年8月23日 - 阿里巴巴集団、ソフトバンク・ビジョン・ファンドより30億ドル調達[16]
出典
[編集]- ^ “中国・出前ライダーたちのW杯(3)配達時間と評価と罰金の物語”. AFPBB (2018年7月15日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “アリババが食品宅配「夏の陣」宣言 500億円を3カ月で燃焼”. forbes (2018年7月26日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国出前市場、アリババとテンセントが火花 業界1位と3位が合併”. AFPBB (2017年9月11日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国では10年以内に無人配送が全国で普及する?”. zuuonline (2018年3月22日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “China consumer day show targets fake online sales, food delivery”. reuters (2016年3月16日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “アリババ、出前プラットフォーム「餓了麼」を完全買収か”. AFPBB (2018年2月28日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “Alibaba(阿里巴巴)、中国のフードデリバリスタートアップ Ele.me(餓了麼)の10億米ドル以上の調達ラウンドを主導する見込”. THE BRIDGE (2017年5月29日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “上海拉扎斯信息科技(中国)、同業買収 利益創出カギ”. 日本経済新聞 (2017年11月6日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国の大手出前アプリ 同業を870億円で買収”. 日本経済新聞 (2017年8月25日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国の出前アプリ「餓了麼」、聴覚障害の配達員向け自動音声通知機能を開発”. AFPBB (2017年12月23日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “【電子版】アリババ、オンラインデリバリーの「ウーラマ」買収へ”. 日刊工業新聞 (2018年4月2日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国出前アプリ登録の飲食店、実体店舗がない?美団と餓了麼に行政処分”. AFPBB (2018年5月28日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “出前の餓了麼、上海でドローン運用を開始”. NNA ASIA (2018年6月1日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “中国出前アプリ、高齢者介護事業に進出 大手の餓了麼”. AFPBB (2018年7月19日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “スターバックス、競争激化の中国でデリバリー開始 アリババと提携”. Newsweek (2018年8月2日). 2018年9月6日閲覧。
- ^ “ソフトバンク、アリババの餓了麼への30億ドル超投資主導へ”. bloomberg (2018年8月7日). 2018年9月6日閲覧。