1950年モナコグランプリ
座標: 北緯43度44分4.74秒 東経7度25分16.8秒 / 北緯43.7346500度 東経7.421333度
レース詳細 | |||
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日程 | 1950年シーズン第2戦 | ||
決勝開催日 | 5月21日 | ||
開催地 |
モンテカルロ市街地コース モナコ | ||
コース長 | 3.181km | ||
レース距離 | 100周(318.1km) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:50.2 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ファン・マヌエル・ファンジオ | ||
タイム | 1:51.0 | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
1950年モナコグランプリ (XI Grand Prix Automobile de Monaco) は、1950年のF1世界選手権第2戦として、1950年5月21日にモンテカルロ市街地コースで開催された。レースはポールポジションからスタートしたアルファロメオのファン・マヌエル・ファンジオが優勝し、フェラーリのアルベルト・アスカリが2位、マセラティのルイ・シロンが3位となった。
レース概要
[編集]木曜日と土曜日の予選セッションの後に、シャルル・ポジー、イブ・ジロー・カバントゥ、ピエール・ルヴェー、クレメント・ビオンデッティはスタートしなかった。スターティング・グリッドは3台と2台の交互の列から形成され、最前列3台から始まり8列目は2台となった。前2列、1番手から5番手まで木曜予選セッションの速いドライバーが並び、残る16のグリッドは土曜のセッションの順となった。このため、ルイジ・ヴィッロレージは2番手タイムを出したにもかかわらず、6位スタートすることとなった。
プラクティスのアクシデントのため、実際にはアルフレッド・ピアンはスタートしなかった。もう1人のノンスターターはピーター・ホワイトヘッドであった。
1周目、タバココーナーは港からの波で水浸しになっており、2位走行中のジュゼッペ・ファリーナがスピン、クラッシュ。ファリーナに続くドライバーは混乱を避けなければならず、19台中8台以上が巻き込まれる多重クラッシュが発生した。ただし、負傷者は出なかった。この事故によってマシンを傷めていたフロイラン・ゴンザレスはファンジオに続いて2位を走行していたが、2周目にクラッシュ、炎上。ゴンザレスはやけどを負った。事故によって後退したフェラーリのルイジ・ヴィッロレージは、追撃するもリタイアに終わる。結局レースは始めから終わりまでアルファロメオを駆るファン・マヌエル・ファンジオが支配し、世界選手権における初勝利を挙げた。
因みにハリー・シェルの駆ったクーパーは、F1選手権において最初のリアエンジン車である。
エントリーリスト
[編集]予選
[編集]順位 | No | ドライバー | チーム | ラップタイム | 差 |
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1 | 34 | ファン・マヌエル・ファンジオ | アルファロメオ | 1:50.2 | - |
2 | 32 | ジュゼッペ・ファリーナ | アルファロメオ | 1:52.8 | + 2.6 |
3 | 2 | フロイラン・ゴンザレス | マセラティ | 1:53.7 | + 3.5 |
4 | 14 | フィリップ・エタンセラン | タルボ・ラーゴ | 1:54.1 | + 3.9 |
5 | 36 | ルイジ・ファジオーリ | アルファロメオ | 1:54.2 | + 4.0 |
6 | 38 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 1:52.3 | + 2.1 |
7 | 40 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 1:53.8 | + 3.6 |
8 | 48 | ルイ・シロン | マセラティ | 1:56.3 | + 6.1 |
9 | 42 | レイモンド・ソマー | フェラーリ | 1:56.6 | + 6.4 |
10 | 16 | ルイ・ロジェ | タルボ・ラーゴ | 1:57.7 | + 7.5 |
11 | 10 | ロベール・マンヅォン | ゴルディーニ | 2:00.4 | + 10.2 |
12 | 52 | トゥーロ・デ・グラッフェンリード | マセラティ | 2:00.7 | + 10.5 |
13 | 12 | モーリス・トランティニアン | ゴルディーニ | 2:01.4 | + 11.2 |
14 | 24 | カス・ハリソン | ERA | 2:01.6 | + 11.4 |
15 | 50 | プリンス・ビラ | マセラティ | 2:02.2 | + 12.0 |
16 | 26 | ボブ・ジェラード | ERA | 2:03.4 | + 13.2 |
17 | 44 | フランコ・ロル | マセラティ | 2:04.5 | + 14.3 |
18 | 4 | アルフレッド・ピアン | マセラティ | No time | - |
19 | 6 | ジョニー・クレエ | タルボ・ラーゴ | 2:12.0 | + 21.8 |
20 | 8 | ハリー・シェル | クーパー | No time | - |
21 | 28 | ピーター・ホワイトヘッド | フェラーリ | No time | - |
決勝
[編集]順位 | No | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/リタイア原因 | グリッド | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 34 | ファン・マヌエル・ファンジオ | アルファロメオ | 100 | 3:13:18.7 | 1 | 9 |
2 | 40 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 99 | + 1 Lap | 7 | 6 |
3 | 48 | ルイ・シロン | マセラティ | 98 | + 2 Laps | 8 | 4 |
4 | 42 | レイモンド・ソマー | フェラーリ | 97 | + 3 Laps | 9 | 3 |
5 | 50 | プリンス・ビラ | マセラティ | 95 | + 5 Laps | 15 | 2 |
6 | 26 | ボブ・ジェラード | ERA | 94 | + 6 Laps | 16 | |
7 | 6 | ジョニー・クレエ | タルボ・ラーゴ | 94 | + 6 Laps | 19 | |
Ret | 38 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 63 | 後輪車軸 | 6 | |
Ret | 14 | フィリップ・エタンセラン | タルボ・ラーゴ | 38 | オイル漏れ | 4 | |
Ret | 2 | フロイラン・ゴンザレス | マセラティ | 1 | アクシデント | 3 | |
Ret | 32 | ジュゼッペ・ファリーナ | アルファロメオ | 0 | アクシデント | 2 | |
Ret | 36 | ルイジ・ファジオーリ | アルファロメオ | 0 | アクシデント | 5 | |
Ret | 16 | ルイ・ロジェ | タルボ・ラーゴ | 0 | アクシデント | 10 | |
Ret | 10 | ロベール・マンヅォン | ゴルディーニ | 0 | アクシデント | 11 | |
Ret | 52 | トゥーロ・デ・グラッフェンリード | マセラティ | 0 | アクシデント | 12 | |
Ret | 12 | モーリス・トランティニアン | ゴルディーニ | 0 | アクシデント | 13 | |
Ret | 24 | カス・ハリソン | ERA | 0 | アクシデント | 14 | |
Ret | 44 | フランコ・ロル | マセラティ | 0 | アクシデント | 17 | |
Ret | 8 | ハリー・シェル | クーパー | 0 | 衝突 | 20 | |
DNS | 28 | ピーター・ホワイトヘッド | フェラーリ | エンジン | 21 | ||
DNS | 4 | アルフレッド・ピアン | マセラティ | プラクティスでのアクシデント | 18 |
*Ret:リタイア、DNS:出走せず
記録
[編集]- ポールポジション: ファン・マヌエル・ファンジオ - 1'50.2
- ファステストラップ: ファン・マヌエル・ファンジオ - 1'51.0
- ラップリーダー:
- ファン・マヌエル・ファンジオ (1-100周目)
第2戦終了時点でのランキング
[編集]順位 | ドライバー | ポイント | |
---|---|---|---|
1 | ジュゼッペ・ファリーナ | 9 | |
11 | 2 | ファン・マヌエル・ファンジオ | 9 |
1 | 3 | ルイジ・ファジオーリ | 6 |
18 | 4 | アルベルト・アスカリ | 6 |
8 | 5 | ルイ・シロン | 4 |
- 注:トップ5のみ表示。ベスト4戦のみがカウントされる。
参照
[編集]- ^ “1950 Monaco Grand Prix - Race Entries”. manipef1.com. 2012年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月14日閲覧。
- ^ “1950 Monaco GP - Entry List”. chicanef1.com. 14 November 2013閲覧。
- ^ “Monaco 1950 - Result”. statsf1.com. 14 November 2013閲覧。
Unless otherwise indicated, all race results are taken from “The Official Formula 1 website”. 2007年6月5日閲覧。 Further information taken from “silhouet.com”. 16 April 2013閲覧。
前戦 1950年イギリスグランプリ |
FIA F1世界選手権 1950年シーズン |
次戦 1950年インディ500 |
モナコグランプリ | 次回開催 1951年モナコグランプリ |