1953年フランスグランプリ
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レース詳細 | |||
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1953年F1世界選手権全9戦の第5戦 | |||
日程 | 1953年7月5日 | ||
正式名称 | XL Grand Prix de l'ACF | ||
開催地 | ランス, ランス, フランス | ||
コース | 公道コース | ||
コース長 | 8.347 km (5.187 mi) | ||
レース距離 | 60周 500.820 km (311.195 mi) | ||
決勝日天候 | 晴(ドライ) | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | フェラーリ | ||
タイム | 2:41.2 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ファン・マヌエル・ファンジオ | マセラティ | |
タイム | 2:41.0 (25周目) | ||
決勝順位 | |||
優勝 | フェラーリ | ||
2位 | マセラティ | ||
3位 | マセラティ |
1953年フランスグランプリ (1953 French Grand Prix) は、1953年のF1世界選手権第5戦として、1953年7月5日にランスで開催された。
1952年と1953年は通常適用されるフォーミュラ1のレギュレーションではなく、フォーミュラ2のレギュレーションが適用された。
レース概要
[編集]前年はルーアンで開催されたため、ランスでのフランスGP開催は2年ぶりとなった。前年にグーを経由しないコースへ変更され、サーキット名も「ランス・グー」から「ランス」 (Circuit de Reims) に改められたが、この年もレイアウトの変更が施され、全長は8.347kmとなった。
マイク・ホーソーンとファン・マヌエル・ファンジオによって繰り広げられた激しいトップ争いは、「世紀のレース(Race of the Century)」と称された[1][2]。ホーソーンがファンジオを抑え初優勝を飾るとともに、初のイギリス人F1ウィナーとなった。500kmの長丁場だったが、上位4台が5秒以内の僅差でフィニッシュした。アルベルト・アスカリは4位に終わり、1952年ベルギーグランプリからの連勝が9でストップした(インディ500を除く)。
エントリーリスト
[編集]No. | ドライバー | エントラント | コンストラクター | シャシー | エンジン | タイヤ |
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2 | ジャン・ベーラ | エキップ・ゴルディーニ | ゴルディーニ | T16 | ゴルディーニ 20 2.0L L6 | E |
4 | モーリス・トランティニアン | |||||
6 | ハリー・シェル | |||||
8 | ロベルト・ミエレス | |||||
10 | アルベルト・アスカリ | スクーデリア・フェラーリ | フェラーリ | 500 | フェラーリ Tipo500 2.0L L4 | P |
12 | ルイジ・ヴィッロレージ | |||||
14 | ジュゼッペ・ファリーナ | |||||
16 | マイク・ホーソーン | |||||
18 | ファン・マヌエル・ファンジオ | オフィシーネ・アルフィエリ・マセラティ | マセラティ | A6GCM | マセラティ A6 2.0L L6 | P |
20 | ホセ・フロイラン・ゴンザレス | |||||
22 | オノフレ・マリモン | |||||
24 | フェリーチェ・ボネット | |||||
26 | ランス・マックリン | HWモータース | HWM | 53 | アルタ F2 2.0L L4 | D |
28 | ピーター・コリンズ | |||||
30 | イブ・ジロー・カバントゥ | |||||
32 | ルイ・シロン | ルイ・シロン | オスカ | 20 | オスカ 2000 2.0L L6 | P |
34 | エリー・バイヨル | エリー・バイヨル | オスカ | 20 | オスカ 2000 2.0L L6 | P |
36 | スターリング・モス | クーパー・カー・カンパニー | クーパー | T21 | アルタ F2 2.0L L4 | D |
38 | ボブ・ジェラード | ボブ・ジェラード | クーパー | T23 | ブリストル BS1 2.0L L6 | D |
40 | ケン・ウォートン | ケン・ウォートン | クーパー | T23 | ブリストル BS1 2.0L L6 | D |
42 | プリンス・ビラ | コンノート・エンジニアリング | コンノート | タイプA | リー・フランシス 2.0L L4 | D |
44 | ルイ・ロジェ | エキュリー・ロジェ | フェラーリ | 500 | フェラーリ Tipo500 2.0L L4 | D |
46 | エマヌエル・ド・グラッフェンリード | バロン・デ・グラッフェンリート | マセラティ | A6GCM | マセラティ A6 2.0L L6 | P |
48 | ジョニー・クレエ | エキュリー・ベルゲ | コンノート | タイプA | リー・フランシス 2.0L L4 | E |
50 | ロイ・サルヴァドーリ | コンノート・エンジニアリング | コンノート | タイプA | リー・フランシス 2.0L L4 | D |
ソース:[3] |
結果
[編集]予選
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 2:41.2 | — | |
2 | 24 | フェリーチェ・ボネット | マセラティ | 2:41.5 | + 0.3 | |
3 | 12 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 2:41.9 | + 0.7 | |
4 | 18 | ファン・マヌエル・ファンジオ | マセラティ | 2:42.0 | + 0.8 | |
5 | 20 | ホセ・フロイラン・ゴンザレス | マセラティ | 2:42.4 | + 1.2 | |
6 | 14 | ジュゼッペ・ファリーナ | フェラーリ | 2:42.5 | + 1.3 | |
7 | 16 | マイク・ホーソーン | フェラーリ | 2:43.5 | + 2.3 | |
8 | 22 | オノフレ・マリモン | マセラティ | 2:44.4 | + 3.2 | |
9 | 46 | エマヌエル・ド・グラッフェンリード | マセラティ | 2:46.1 | + 4.9 | |
10 | 44 | ルイ・ロジェ | フェラーリ | 2:51.1 | + 9.9 | |
11 | 42 | プリンス・ビラ | コンノート-リー・フランシス | 2:53.2 | + 12.0 | |
12 | 38 | ボブ・ジェラード | クーパー-ブリストル | 2:54.2 | + 13.0 | |
13 | 36 | スターリング・モス | クーパー-アルタ | 2:55.7 | + 14.5 | |
14 | 40 | ケン・ウォートン | クーパー-ブリストル | 2:55.8 | + 14.6 | |
15 | 34 | エリー・バイヨル | オスカ | 2:56.9 | + 15.7 | |
16 | 26 | ランス・マックリン | HWM-アルタ | 2:57.2 | + 16.0 | |
17 | 28 | ピーター・コリンズ | HWM-アルタ | 3:02.0 | + 20.8 | |
18 | 30 | イブ・ジロー・カバントゥ | HWM-アルタ | 3:06.7 | + 25.5 | |
19 | 50 | ロイ・サルヴァドーリ | コンノート-リー・フランシス | 3:23.0 | + 41.8 | |
20 | 6 | ハリー・シェル | ゴルディーニ | 3:25.8 | + 44.6 | |
21 | 48 | ジョニー・クレエ | コンノート-リー・フランシス | 4:06.5 | + 1:25.3 | |
22 | 2 | ジャン・ベーラ | ゴルディーニ | No time | — | |
23 | 4 | モーリス・トランティニアン | ゴルディーニ | No time | — | |
24 | 8 | ロベルト・ミエレス | ゴルディーニ | No time | — | |
25 | 32 | ルイ・シロン | オスカ | No time | — | |
ソース:[4]
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決勝
[編集]順位 | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア原因 | グリッド | ポイント |
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1 | 16 | マイク・ホーソーン | フェラーリ | 60 | 2:44:18.6 | 7 | 8 |
2 | 18 | ファン・マヌエル・ファンジオ | マセラティ | 60 | + 1.0 | 4 | 7 |
3 | 20 | ホセ・フロイラン・ゴンザレス | マセラティ | 60 | + 1.4 | 5 | 4 |
4 | 10 | アルベルト・アスカリ | フェラーリ | 60 | + 4.6 | 1 | 3 |
5 | 14 | ジュゼッペ・ファリーナ | フェラーリ | 60 | + 1:07.6 | 6 | 2 |
6 | 12 | ルイジ・ヴィッロレージ | フェラーリ | 60 | + 1:15.9 | 3 | |
7 | 46 | エマヌエル・ド・グラッフェンリード | マセラティ | 58 | + 2 Laps | 9 | |
8 | 44 | ルイ・ロジェ | フェラーリ | 56 | + 4 Laps | 10 | |
9 | 22 | オノフレ・マリモン | マセラティ | 55 | + 5 Laps | 8 | |
10 | 2 | ジャン・ベーラ | ゴルディーニ | 55 | + 5 Laps | 22 | |
11 | 38 | ボブ・ジェラード | クーパー-ブリストル | 55 | + 5 Laps | 12 | |
12 | 48 | ジョニー・クレエ | コンノート-リー・フランシス | 53 | + 7 Laps | 21 | |
13 | 28 | ピーター・コリンズ | HWM-アルタ | 52 | + 8 Laps | 17 | |
14 | 30 | イブ・ジロー・カバントゥ | HWM-アルタ | 50 | + 10 Laps | 18 | |
15 | 32 | ルイ・シロン | オスカ | 43 | + 17 Laps | 25 | |
Ret | 24 | フェリーチェ・ボネット | マセラティ | 42 | エンジン | 2 | |
Ret | 36 | スターリング・モス | クーパー-アルタ | 38 | クラッチ | 13 | |
Ret | 42 | プリンス・ビラ | コンノート-リー・フランシス | 29 | ディファレンシャル | 11 | |
Ret | 34 | エリー・バイヨル | オスカ | 18 | エンジン | 15 | |
Ret | 40 | ケン・ウォートン | クーパー-ブリストル | 17 | ホイールベアリング | 14 | |
Ret | 4 | モーリス・トランティニアン | ゴルディーニ | 14 | トランスミッション | 23 | |
Ret | 26 | ランス・マックリン | HWM-アルタ | 9 | クラッチ | 16 | |
Ret | 6 | ハリー・シェル |
ゴルディーニ | 4 | エンジン | 20 | |
Ret | 8 | ロベルト・ミエレス | ゴルディーニ | 4 | アクセル | 24 | |
Ret | 50 | ロイ・サルヴァドーリ | コンノート-リー・フランシス | 2 | イグニッション | 19 | |
ソース:[5]
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第5戦終了時点でのランキング
[編集]- ドライバーズ・チャンピオンシップ
順位 | ドライバー | ポイント | |
---|---|---|---|
1 | アルベルト・アスカリ | 28 | |
5 | 2 | マイク・ホーソーン | 14 |
1 | 3 | ルイジ・ヴィッロレージ | 13 |
4 | ホセ・フロイラン・ゴンザレス | 11 | |
2 | 5 | ビル・ブコビッチ | 9 |
- 注:トップ5のみ表示。ベスト4戦のみがカウントされる。
脚注
[編集]- ^ “French GP 1953”. sportscars.tv. 9 December 2012閲覧。
- ^ Mathieu, Christian. “"The Grand Prix of the century" : Reims 1953”. flyandrive.com. 11 June 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。4 August 2015閲覧。
- ^ “France 1953 - Race entrants”. STATS F1. 2017年7月3日閲覧。
- ^ “XL Grand Prix de l'Automobile Club de France”. silhouet.com. 11 January 2017閲覧。
- ^ “1953 French Grand Prix”. formula1.com. 18 January 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。4 August 2015閲覧。
外部リンク
[編集]- ddavid.com: The French Grand Prix of 1953
- The Story of the Grand Prix –The Race of the Century
- French GP 1953
前戦 1953年ベルギーグランプリ |
FIA F1世界選手権 1953年シーズン |
次戦 1953年イギリスグランプリ |
前回開催 1952年フランスグランプリ |
フランスグランプリ | 次回開催 1954年フランスグランプリ |