1985年のインディカー・シーズン
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1985年のインディカー・シーズン | |||
前年: | 1984 | 翌年: | 1986 |
1985年のインディカー・シーズンは、CARTの運営による7回目のシーズンであり、4月14日のロングビーチで開幕し、11月10日の最終戦マイアミまで15戦で争われた。シリーズチャンピオンはアル・アンサーが、ルーキーオブザイヤーはアリー・ルイエンダイクが獲得した。第69回インディ500の勝者はダニー・サリバンであった。インディ500はUSACが統括したが、ポイントはシリーズにカウントされた。
シーズン概要
[編集]マリオ・アンドレッティはミシガン500のクラッシュで鎖骨を折るまで、シーズンの前半を支配した。ミシガンでのクラッシュは彼にとってキャリアにおける最初のアクシデントであった。
サネアーではロベルト・ゲレロがレースの大半を支配したが、コントロールを失いスピンした。レースの後半ではジャック・ヴィルヌーヴがトップのボビー・レイホールを追い抜こうとして接触、両者リタイアとなった。レースはイエローフラッグが出たまま終了したが、最終ラップでセーフティカーがレース再開があると思ってピットレーンに入った。セーフティカーのピットイン後にパンチョ・カーターがジョニー・ラザフォードをフィニッシュラインを超える前にパスした。CARTはカーターが優勝者と宣言したが、後に異議が申し立てられ、最終的にはラザフォードが優勝となった。
シリーズチャンピオンはアル・アンサーが息子を1ポイント上回って獲得した。
参加チームとドライバー
[編集]- 全チームがグッドイヤータイヤを使用。
チーム | シャシー | エンジン | No | ドライバー | スポンサー | 注 |
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ペンスキー・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 4 (5) | ダニー・サリバン | ミラー・アメリカン | |
5 (1) | リック・メアーズ | ペンゾイル Z-7 | メアーズはインディアナポリス、ミルウォーキー、ミシガン(両レース)、ポコノに出走。その他のレースはアンサーが出走。 | |||
アル・アンサー | ||||||
11 | ハーツ / グールド・チャージ | インディアナポリス、ミシガン (1) 、ポコノはハーツがスポンサード。ミシガンの第2レースはグールド・チャージがスポンサード。 | ||||
ダグ・シアソン・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 30 | アル・アンサーJr. | ドミノ・ピザ | |
トゥルースポーツ Co. | マーチ・85C | コスワース | 3 (10) | ボビー・レイホール | バドワイザー | |
8 | ルードヴィヒ・ハイムラスJr. | レッド・ルーフ・イン | ミッドオハイオのみ | |||
ニューマン・ハース・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 1 (3) | マリオ・アンドレッティ | ベアトリス | ジョーンズはロード・アメリカでアンドレッティに代わって出走。 |
アラン・ジョーンズ | ||||||
パトリック・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 20 | ブルーノ・ジャコメリ | STPオイル・トリートメント | ジャコメリ:ロングビーチ、ポートランド、メドウランズ、クリーブランド、ロード・アメリカ、ミッドオハイオ、サネアー、ラグナセカ、マイアミ。ジョンコック:インディアナポリス。スウィンデル:ミシガン(1) 、ポコノ。ウィッティントン:インディアナポリス、ミルウォーキー、ミシガン(2)、フェニックス。 |
ゴードン・ジョンコック | ||||||
サミー・スウィンデル | ||||||
ドン・ウィッティントン | ||||||
40 | エマーソン・フィッティパルディ | セブン-イレブン/STP | ||||
60 | リッチ・ヴォグラー | ケンタッキーフライドチキン | インディ500のみ | |||
オール・アメリカン・レーサーズ | イーグル・85GC/ローラ・T900 | コスワース | 2 | トム・スニーバ | スコール・バンディット | イーグル・85での出走:ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキー。ローラ・T900での出走:ポートランド、サネアー、ラグナ・セカ、フェニックス。残りレースはイーグル・85GCで出走。 |
ローラ・T900 | 97 | トニー・ベッテンハウゼンJr. | インディ500のみ | |||
イーグル・85GC/ローラ・T900 | 98 | エド・ピム | イーグル・85での出走:ロングビーチ、インディアナポリス。ローラ・T900での出走:ミルウォーキー。残りレースはイーグル・85GCで出走。クリーブランドには不出場。 | |||
クラコ・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 18 | ケヴィン・コーガン | クラコ / ウォルフ・システムズ | |
99 | マイケル・アンドレッティ | エレクトロラックス / クラコ | ||||
アレックス・モラレス・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 21 | ジョニー・ラザフォード | バーモント・アメリカン | |
マキニスト・ユニオン・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 55 | ジョゼル・ガルツァ | シェーファー / メカニスト・ユニオン | |
59 | ピート・ハルスマー | コペンハーゲン / メカニスト・ユニオン / スコット・ラッド・フーズ | ハルスマー:インディアナポリス、ミルウォーキー、ポートランド、メドウランズ、クリーブランド、ミシガン(2)。キーガン:ミッドオハイオ、ラグナ・セカ、マイアミ。ガナッシ:ミシガン(1)。 | |||
ルパート・キーガン | ||||||
チップ・ガナッシ | ||||||
ガレス・レーシング | マーチ・85C | ビュイック/コスワース | 6 | パンチョ・カーター | バルボリン / ビュイック・ホーク | カーター:ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキー、ポートランド、クリーブランド、ミシガン(両レース)、ポコノ、サネアー、フェニックス。モレノ:メドウランズ、ロード・アメリカ、ミッドオハイオ、ラグナ・セカ、マイアミ。ビュイック製エンジンはロングビーチとインディアナポリスでのみ使用。 |
ロベルト・モレノ | ||||||
コスワース | 7 | ジェフ・ブラバム | クアーズ・ライト | |||
チーム・コッター | マーチ・85C | コスワース | 9 | ロベルト・ゲレロ | トゥルー・バリュー / マスター・メカニック | プラクティスでのクラッシュでメドウランズではスタートせず。 |
フォーサイス・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 32/33 | ハウディ・ホームズ | ジフィー・ミックス / Iインデック | ホームズ(#33):ラグナ・セカ(アクシデント)、フェニックス、マイアミ以外の全戦に出走。ラマース:ラグナ・セカ(#32)、フェニックス(#32)、マイアミ(#33)に出走 |
ヤン・ラマース | ||||||
ペース・レーシング | マーチ・84C/ローラ・T900 | コスワース | 36 | デニス・ファイアストーン | ペース・エレクトロニクス | マーチ・84Cは序盤6戦に使用。残りレースはローラ・T900を使用。ファイアストンは序盤13戦に使用。ビゲローはミシガン (1) でファイアストンを不使用。クローフォードは終盤2戦に出走。 |
トム・ビゲロー | ||||||
ジム・クローフォード | ||||||
ディック・サイモン・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 22/23 | ラウル・ボーセル | ブレイク・フリー | #22番車はサイモンがオーバルで、ボーセルがロード/ストリートコースで使用。#23番車はサイモンがメドウランズで、ボーセルがインディアナポリス、ミシガン (1) で使用。 |
ディック・サイモン | ||||||
リーダー・カード・レーシング | マーチ・84C/マーチ・85C | コスワース | 24 | ロッキー・モラン | ジャスティス・ブラザーズ / リーダー・カード / ケンタッキーフライドチキン | モラン:ロングビーチ (84C) 、ポートランド (85C) (予選落ち)、メドウランズ (84C) |
マーチ・84C/マーチ・85C | トム・ビゲロー | ケンタッキーフライドチキン / パレス・ディスプレイ・バンズ / メナード / リーダー・カード・レーサーズ | ビゲローはインディアナポリス (85C) のエントリーリストに掲載された。また、ミルウォーキー (85C)、ミシガン(1)(84C)、ポコノ (85C) に出走した。 | |||
マーチ・84C | フィル・クルーガー | リーダー・カード・レーサーズ | クルーガーはクリーブランドで予選落ち。 | |||
マーチ・85C | ハーム・ジョンソン | リーダー・カード・レーサーズ / メナード | ジョンソンはロード/アメリカとミッドオハイオで出走。 | |||
マーチ・85C | ゲイリー・ベッテンハウゼン | リーダー・カード・レーサーズ / メナード | ベッテンハウゼンはサネアー、フェニックスに出走。ミシガン (2) でスタートせず。 | |||
マーチ・84C/マーチ・85C | ドミニク・ドブソン | リーダー・カード | ドブソンはメドウランズ (84C) でスタートせず。ラグナ・セカ (85C) 、マイアミ (85C) に出走。 | |||
スポット参戦チーム(1985年シーズン参加しなかったチーム、インディ500のみおよびその他の途中参加) | ||||||
カナディアン・タイヤ・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 67 | ジム・クローフォード | カナディアン・タイヤ | サネアーのみ。 |
76 | ジャック・ヴィルヌーヴ | ヴィルヌーヴはインディアナポリス、ミシガン(両レース)、ポコノ以外の全戦に出走。パーソンズはインディアナポリスに出走。 | ||||
ジョニー・パーソンズ | ||||||
プロビミ・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 61 | アリー・ルイエンダイク | プロビミ・ヴェール | ミシガン(撤退)、ポコノ、ミッドオハイオ(プラクティスでのクラッシュ)以外の全戦に出走。 |
ワイザード・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 34 | ジム・クローフォード | カナディアン・タイヤ / マルコルム・コナー | クローフォード:ロングビーチ、インディアナポリス、ミルウォーキー、メドウランズ、クリーブランド。ブラスフィールド:マイアミ。カナディアン・タイヤのスポンサードはインディ500のみ、マルコルム・コナーのスポンサードはメドウランズのみ。 |
ダーリン・ブラスフィールド | ||||||
アルシエロ・レーシング | ローラ・T900/マーチ・85C | コスワース | 12 | ビル・ウィッティントン | アルシエロ・ワインズ | ウィッティントンはミシガン (1) 、ポコノ、サネアー、フェニックス以外の全戦に出走。ラニアーはフェニックスに出走。ローラ・T900はミシガン (2) 、マイアミ以外の全戦で使用。 |
ランディ・ラニアー | ||||||
ローラ・T900 | 57 | ロングビーチ、インディアナポリス、ポートランド、メドウランズ、クリーブランド、ロード・アメリカ、ミッドオハイオ、ラグナ・セカ、マイアミ | ||||
ヘメルガーン・レーシング | ローラ・T900/マーチ・85C | コスワース | 71 | マイケル・ロウ | SPA*erobics / WTTV / リビング・ウェル / オートスタイル | ロウはロングビーチ、インディアナポリス、ポートランド、メドウランズ、クリーブランドに出走。ゲールハウゼンはミルウォーキー、ミシガン (1) に出走。マンシラはロード・アメリカ、ミッドオハイオ、サネアーに出走。ブレイトンはラグナ・セカ、フェニックス、マイアミに出走。ローラ・T900はサネアー以外の全戦に使用。リビング・ウェルはロングビーチ以外の全戦でスポンサード。 SPA*erobics はインディアナポリス以外の全戦でスポンサード。WTTVはインディ500のみスポンサード。オートスタイルはブレイトンが出走した全てのレースをスポンサード。 |
スパイク・ゲールハウゼン | ||||||
エンリケ・マンシラ | ||||||
スコット・ブレイトン | ||||||
ブレイトン・レーシング | マーチ・85C | コスワース/ビュイック | 37 | スコット・ブレイトン | Dreisbach & Sons/Hardee's/Jolly Rancher | ビュイック製エンジンはインディアナポリス、ミルウォーキーで使用。Dreisbach & Sons はロングビーチ、ミシガン (2) でスポンサード。Hardee's はインディアナポリス、ミルウォーキーでスポンサード。Jolly Rancher はポートランド、メドウランズ、クリーブランド、ミシガン (1) 、ポコノでスポンサード。 |
インタースコープ・レーシング | マーチ・85C | コスワース | 25 | ダニー・オンガイス | インタースコープ・レーシング | ロングビーチ、インディアナポリス、クリーブランド、ミシガン(両レース)、ポコノ、フェニックス、マイアミのみ。 |
AMIレーシング | マーチ・85C | コスワース | 43 | ジョン・ポールJr. | サテライト・テクノロジー | ポールJr.はインディアナポリス、クリーブランドで出走。ラマースはポートランド、メドウランズで出走。 |
ヤン・ラマース | ||||||
ゴア・レーシング | マーチ・85C | シボレー | 56 | スティーヴ・チャセイ | ジェネシー・ビアー | ロングビーチ、サネアー以外の全戦に出走。 |
サークル・バー・レーシング | ローラ・T900 | コスワース | 38 | チェット・フィリップ | サークル・バー・トラック・コーラル | インディアナポリス(予選落ち)、ミルウォーキー、クリーブランド、ミシガン (1) のみ。 |
メナード・キャッシュウェイ・ランバー | マーチ・85C | コスワース | 8 | ハーム・ジョンソン | メナード・キャッシュウェイ・ランバー | インディ500のみ(予選落ち)。 |
トム・ヘス・レーシング | ローラ・T800 | コスワース | 27 (29) | ディック・ファーグソン | キャプスレイター・ビアー | ロングビーチのみ。 |
ローラ・T900 | デレック・ダリー | インディ500のみ。 | ||||
ジェフ・ウッド | コーリン・ベネット | クリーブランドのみ。 | ||||
イアン・アシュレー | ヘス・レーシング | マイアミのみ。 | ||||
パーセル・レーシング | マーチ・83C | コスワース | 50 | トム・ビゲロー | Zanetis | インディ500のみ, 両車予選通過。 |
フィル・クルーガー | ||||||
51 | ドリリング & プロデューシング | |||||
ジェリー・カール | ||||||
A.J.フォイト・エンタープライズ | マーチ・85C/ローラ・T900 | コスワース | 14 | A.J.フォイト | コペンハーゲン / ギルモア | インディアナポリス、メドウランズ、クリーブランド、ミシガン (1) 、ポコノ、サネアー、フェニックス、マイアミに参加。サネアーではローラ・T900を使用。 |
マーチ・84C | 41 | マイク・ニッシュ | ギルモア / フォイト | インディアナポリス (DNQ) 、フェニックス (DQ, Practice) のみ。 | ||
マーチ・85C | シボレー | 44 | ジョージ・スナイダー | フォイト シボレー | インディ500のみ。 | |
コスワース | 84 | チップ・ガナッシ | カルメットファーム | インディ500のみ。 | ||
デイル・コイン・レーシング | ローラ・T800 | シボレー | 19 | デイル・コイン | デイル・コイン・レーシング | インディアナポリス、サネアー以外の全戦に参加。 |
セオドール・レーシング | セオドール | コスワース | 15 | チコ・セラ | エンサイン・レーシング | ポートランドのみ。 |
- - 括弧内の数はインディ500での車番(通常レースと異なった車番が使われた場合)。
シリーズ結果
[編集]レース結果
[編集] オーバル
市街地/特設コース
ロード
シリーズ結果
[編集]ドライバーズランキング
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- ポイントシステム
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
ポイント | 20 | 16 | 14 | 12 | 10 | 8 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ボーナスポイント:
- 1:ポールポジション
- 1:最多ラップリード
参照
[編集]- Aberg, Andreas. “PPG Indy Car World Series 1985”. Driver Database. 2009年5月19日閲覧。
- “1985 PPG Indy Car World Series”. Champ Car Stats. 2009年5月19日閲覧。
- “Official Box Score: 69th Indianapolis 500-Mile Race at the Indianapolis Motor Speedway”. Indianapolis Motor Speedway. 2009年5月19日閲覧。
- “Champ Car > Standings after Beatrice Indy Challange”. Champ Car World Series (2008年10月24日). 2008年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月17日閲覧。
- ChampCarStats.com (Archived 2009-07-26)]